ア式蹴球部

2018.05.20

第24回関東女子リーグ戦 5月20日 早大東伏見サッカー場

前半は圧巻のゴールショー!4試合連続の完封勝利を収める

  関東女子リーグ戦(関東リーグ)第5節は、神奈川大をホーム・東伏見に迎えた。全日本大学女子選手権では接戦を演じた相手であるだけに、何としてでも勝ち切りたい一戦。きょうも強い日差しが照りつける中で、ア式蹴球部女子(ア女)は勝負強さを見せつけた。前半だけで6得点を挙げるなど試合を優勢に進める。後半は相手の激しいプレスを前に得点こそ入らなかったものの、しっかりと無失点で試合を終えた。きょうの白星で、ア女は開幕から5連勝。好調を維持している。

 因縁の相手から何としても白星をもぎ取りたいア女は、序盤から積極的に得点を狙いにいく。7分、MF高瀬はな(スポ3=ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18)がインターセプトすると、DF冨田実侑(スポ2=岡山・作陽)にスルーパス。冨田はキーパーを冷静にかわし、最後はフリーになってシュートを決めた。「早い時間帯に点を取ると、チームとしては楽に試合を運べるので良かった」という冨田の言葉通り、この先制点を皮切りに圧巻のゴールショーが始まる。9分、相手のわずかな隙をFW河野朱里(スポ4=静岡・藤枝順心)が見逃さずにボールを奪う。そのままキーパーとの1対1に持ち込み、しっかり決めきり2-0とした。ア女の勢いは止まらない。12分には、MF熊谷汐華主将(スポ4=東京・十文字)のシュートからCKを獲得した。高瀬の正確なキックに頭で合わせたのはDF三浦紗津紀(スポ4=浦和レッズレディースユース)。相手DFがボールをかき出したように見えたものの、ゴールラインを割っており得点が認められた。さらに16分、熊谷のロングボールが河野の足元に収まり早くも4点目。早い時間帯の大量得点で相手を圧倒するが、ア女の攻撃はまだとどまるところを知らない。23分、河野が右サイドで粘って熊谷にパス。熊谷は上手く体を入れ、ターンしてシュート。これがゴールに突き刺さり、追加点を挙げた。26分には河野が鮮やかなミドルシュートを決め、駄目押しの6点目。神奈川大を突き放した。しかし、31分には自陣ペナルティエリア内でハンドを取られ、相手にPKを献上。「PK(を止めること)は得意としている」と語るGK木付優衣(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)がこれをファインセーブ。守護神・木付の活躍で失点のピンチをなんとか免れた。その後もボールを支配し続け、6-0とア女の大量リードで試合を折り返した。

先制点を決めた冨田。フル出場を果たした

  後半は、前半と打って変わってなかなか得点が入らず、神奈川大にボールを支配される時間も増える。相手は強豪の名にふさわしく、前半に出た課題をしっかりと修正。前から激しいプレス仕掛け、ア女の追加得点を許さない。重い展開を打破したいア女は、62分にMF並木千夏(スポ1=静岡・藤枝順心)、73分にMF加藤希(スポ1=アンジュヴィオレ広島)、MF桝田花蓮(スポ1=ちふれASエルフェン埼玉マリ)の1年生トリオを投入。85分には加藤が積極的にクロスを上げたり、試合終了間際には並木がミドルシュートを放つ場面も見られたが、これは惜しくもゴール上。途中交代の選手たちも奮闘したものの、得点には結びつかず6-0で試合を終えた。

この試合、河野はハットトリックを達成した

 今まで熱戦を演じてきた相手に対し、大量得点で勝利したこの試合。前半は、ミスを頻発する相手から確実にボールを奪い得点につなげるなど攻守ともに上手く機能したと言えるだろう。後半は相手のプレスを前に得点を挙げることはできなかったものの、これで4試合連続の完封勝利だ。「(自分たちが)攻めている時間帯に、次に相手が攻めてきたときの対応を考えている」と語る守護神・木付のコーチングによって、DF陣が懸命に守備をし続けた。特にDF渡部那月(社4=兵庫・日ノ本学園)、DF小林菜々子(スポ3=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)は体を張って、早い段階で相手の攻撃の芽を摘み取っている。次節は、5月26日のジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18戦。アウェーで完封勝利を収められるか注目だ。

(記事 下長根沙羅、写真 阿部かれん、下長根沙羅)

スターティングイレブン

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第24回関東女子リーグ戦
早大 6-0
0-0
神奈川大
【得点】
(早大)07’冨田実侑、09’、16’、26’河野朱里、12’三浦紗津紀、23’熊谷汐華
(神奈川大)なし
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 木付 優衣 スポ4 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 24 佐々木 呼子 スポ2 宮城・常盤木学園
DF 32 小林 菜々子 スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
→76分 23 源関 清花 スポ3 ちふれASエルフェン埼玉
DF 三浦 紗津紀 スポ4 浦和レッズレディースユース
DF 渡部 那月 社4 兵庫・日ノ本学園
MF 安部 由希子 スポ4 宮城・聖和学園
→73分 40 加藤 希 スポ1 アンジュヴィオレ広島
MF ◎11 熊谷 汐華 スポ4 東京・十文字
MF 13 高瀬 はな スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディースU18
→73分 38 桝田 花蓮 スポ1 ちふれASエルフェン埼玉マリ
MF 村上 真帆 スポ2 東京・十文字
→62分 37 並木 千夏 スポ1 静岡・藤枝順心
DF 15 冨田 実侑 スポ2 岡山・作陽
FW 10 河野 朱里 スポ4 静岡・藤枝順心
◎=キャプテン
監督:川上嘉郎(昭51商卒=神奈川・横浜緑ケ丘)
コメント

GK木付優衣(スポ4=ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半の早い時間で結構いっぱい点を取ってくれたので、やりやすくなったと思います。後半は勢いをつかみきれない部分もあったので、そういったところは課題だと思います。

――きょうの戦術はどのようなものでしたか

神奈川大は、結構(パスを)出した人がそのままワンツーで抜きにかかって来て、2列目からどんどん出てきます。それにしっかりDFがついていくということと、攻撃面ではサイドを中心に攻めるというふうにしました。相手のミスが多くて点につながったっていうのもありました。

――前半だけで6点取りました。GKとして試合を見ていていかがでしたか

逆に怖かったです。結構大差がつく試合って、ディフェンスしていても気が抜けてしまう部分とか一本すかってやられてっていうことを1節目の慶大戦でもやられてるので引き締めてやるっていうのと、リスク管理をするっていうのを今までの反省も含めてやりました。

――相手のPKを止めました。振り返っていかがでしたか

きょう、私直感が冴えている気がして(笑)。きょう、ピッチも太陽が真上だったじゃないですか。だから正直どっちでもいいなって思ったんですけど、しお(熊谷)が言ったとおりにしたら点数が取れるし、自分も(PKの時に)こっちって思って飛んだらその通りでした。基本的にPKは得意としているので(笑)。

――前半に比べて後半は得点が入りませんでした

(後半は)相手が良くなってきました。自分たちがボールを支配する時間も少なくなっていったので。上手く交代選手を使えたのかっていうのも疑問に思いますし。疲れる時間帯に走るところを走るっていうのもしっかりやらなければいけないと思います。

――ここ数試合、無失点が続いています。何か意識されていることはありますか

特に関東リーグは結構タフな試合が多いです。私は基本的に、攻めてる時間帯に次に(相手が)攻めてきたらこう対応しようというのを考えているのでそれをしっかり発信しています。自分だけが分かっているようではだめなので、新しい選手も入ってきたりしているので、ディフェンスラインにも考えてもらえるように伝えていくことを意識しています。

――次の試合への意気込みをお願いします

自分は1年生の時にジェフのトップチーム(ジェフユナイテッド市原・千葉レディース)に所属していたので絶対ユースには負けられません。無失点で絶対に勝ちたいと思います。

DF冨田実侑(スポ2=岡山・作陽)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

神奈川大とは今まで接戦だったり引き分けだったり。勝ったりはしているんですけど厳しい試合とかもあったので絶対勝とうというふうにみんなで言っていて、前半に大量得点できたのは良かったと思います。

――きょうの戦術はどのようなものでしたか

サイドに速い攻撃で、球際強くっていう感じです。

――前半だけで6得点でした

早い時間帯に点を取ると、チームとしても楽に試合を運べると思いますし、ピンチな時もディフェンスラインが体を張って守ってくれたので良かったと思います。

――後半点数が入りませんでした。振り返っていかがですか

相手が前から来た時に、相手を裏返すような、自分たちが裏を狙ったりとかができなくて、相手に背を向けてボールを受けるようなかたちになったので相手に押されてボールを失いました。そういう時に、自分とかが裏に走って相手を裏返すプレーができればよかったと思います。

――後半点数が入らなかった理由は何でしょうか

前から来ているプレスに対して裏を取れなかったのと、個人的には疲れてしまって全然走れていなかったのでフルで使ってもらってるなら、一試合通して走れるような体力をつけなきゃなと思います。

――次の試合への意気込みをお願いします

結構チャンスがあるのに対して、自分はシュートを決めきれていないのでそこはちゃんと決めきりたいです。自分としては守備も課題なので、後ろの選手と連携して次の試合に向けて改善できるように練習から取り組みたいと思います。