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野球部

2018.05.20

東京六大学春季リーグ戦 5月19日 神宮球場

郡司が決めた!驚異の粘り勝ちで優勝に王手/明大1回戦

明大1回戦 10
明 大
慶 大 1×
(慶)髙橋亮、佐藤、関根、髙橋佑、津留﨑、田中裕、○石井-郡司
◇(二塁打)柳町、郡司

 白熱の首位攻防戦に終止符を打ったのは、頼れる4番の一振りだった。灼熱(しゃくねつ)の晴天の中行われた明大1回戦。両チームとも初回に得点すると、2回以降は両先発、慶大・髙橋亮吾(3年)と明大・森下暢仁(3年)の好投で試合は膠着(こうちゃく)状態に。しかし7回、明大は投手の森下暢が自らを助ける値千金の勝ち越し適時打。これで流れは明大に大きく傾き、試合は決まったかに思われた。それでも9回、慶大は四球や相手のミスに付け込み、土壇場で同点とする。そして決着は延長10回裏。抜群の勝負強さを誇る4番・郡司裕也(3年)が劇的なサヨナラ二塁打で試合を決めた。慶大はこの1勝で優勝に王手。早ければ次戦で2季連続36度目の優勝が決まる。

 先発の髙橋亮吾(3年)は、強力明大打線に初回から捕まる。1死一塁で、今季好調の3番・渡辺佳明副将(4年)に投じた2球目。ヒットエンドランで直球を左翼にうまく弾き返されると、それを左翼手の河合大樹主将(4年)がまさかの送球ミス。最悪なかたちで先制を許す。その悪い流れを断ち切れず、その後も右前適時打を浴びるなど、髙橋亮は立ち上がりに課題を残す結果となった。反撃に出たい慶大はその裏、すかさず4番・郡司が三遊間を抜く適時打。女房役が追撃の一打で打線に喝を入れた。2回以降は、両先発が本領を発揮し投手戦が展開された。髙橋亮は、落差のあるフォークを主体とする組み立てで凡打の山を築き、2回から5回まで走者を一人も出さない気迫の投球でマウンドを降りる。6回からは昨秋最優秀防御率に輝いた佐藤宏樹(2年)が今季初登板。けが明けだったが、本調子とまではいかないまでも力強い速球で三者凡退に切って取るなど、昨秋ブレイクした力は見せた。一方の打線は、この好投に応えたいが2回以降は好機を生かし切れずゼロ行進。好投手・森下暢を前にあと1本が出ない。そんな中で迎えた7回。代わった関根智輝(2年)が投手・森下暢に痛恨の適時打を浴び、リードを広げられてしまう。この重苦しい空気の中、試合は2点ビハインドのまま最終回へ移っていった。

2回から圧巻の投球を見せた髙橋亮

 明大の勝利を確信した者も多かっただろう。それでも最終回、諦めない慶大打線が意地を見せる。四球と6番・内田蓮副将(4年)の安打で好機をつくると、幸運にも相手バッテリーの暴投で1点を返す。さらには8番・瀬戸西純(2年)の併殺打の間に三塁走者が生還。気持ちで奪ったこの1点は、ついに試合を振り出しに戻す貴重な1点だった。試合はそのまま延長戦に突入。続く10回、6番手の石井雄也(3年)が力投を見せ、裏の攻撃に弾みをつける。すると、先頭の柳町達(3年)が失策で出塁。サヨナラの走者が出ると、打席には持ってる男、4番・郡司。2球目を鋭く振り抜くと、左中間を真っ二つに破る劇的なサヨナラ適時二塁打に。頼れる慶大の顔が、春秋連覇を大きく手繰り寄せた。

激闘に終止符を打ったのはやはりこの男だった

 敗色濃厚な展開で見事な逆転劇を演じた慶大。早ければ次戦にも決まる優勝は、ほぼ手中に収めたと言ってもいいだろう。しかし、油断するのはまだ早い。実際、この日の試合で6人の投手を起用しており、次戦への影響は少なからずあるはずだ。さらには、仮にこのカードで優勝が決まったとしても、最終カードには宿敵・早大との絶対に負けられない『早慶戦』が控える。ここでも勝利し、誰しもがうなずく完全優勝を成し遂げるためにも、一投一打にさらなる磨きをかけ、チーム一丸となって突き進んでいく。

(記事 吉岡拓哉、写真 望月優樹、金澤麻由)