競走部

2018.05.20

5月19日 平成国際大学長距離競技会 埼玉・鴻巣市陸上競技場

吹き荒れる風を前に、満足できる結果残せず

 いよいよ来週に迫った関東学生対校選手権(関カレ)。その関カレの選手の座をつかむことが出来なかったB・Cチームの選手たちが平成国際大学長距離競技会に臨んだ。「僕らにとっては関東インカレという気持ちで、しっかりと記録を狙っていく」(伊澤優人、社3=千葉・東海大浦安)と話すように、結果を出して関カレ出場メンバーに力を見せつけようと意気込んだ。しかし強い風という悪コンディションに阻められ、自己記録を更新する選手はゼロという満足のいかない結果となってしまった。

 早大勢は選手全員が5000メートルにエントリー。その8組目には黒田賢(スポ2=東京・早実)と茂原將悟(法1=群馬・高崎)の2人が出走した。レースはスタートから一団で進み、1000メートルの通過タイムは3分ちょうどと自己記録に近いペースで展開。しかし風の影響からかその後は1キロ3分を大きく上回るペースに。それにしびれを切らした黒田が3400メートル付近から先頭に立ち、集団を引き離しにかかる。4000メートル過ぎからは足取りが重くなり、結果的に自己記録には及ばなかった黒田だったが、積極的な走りで存在感を見せた。茂原はそのペースアップに付いていくことができず17着に終わった。

中盤、レースを引っ張った黒田

 最終の11組には、4月に行われた日本体育大学長距離競技会の1万メートルで自己記録を更新した三上多聞(商3=東京・早実)や復活を期す小澤直人(スポ4=滋賀・草津東)など6人が出場。13分台の自己記録を持つ横川巧(中央学大)が序盤から独走する展開の中、その横川を追いかける集団に早大では西田稜(政経4=東京・早大学院)がただ一人食らいつき、様子を伺う。その集団に伊澤が徐々に追いつき、3000メートルを過ぎると今度は伊澤が中央学大の2選手と集団を形成。集団の利を生かして前を走る横川を追い上げたかった伊澤だが、4000メートル付近からじわじわと中央学大の選手に後れを取り始める。しかし、懸命な表情で走るもペースを上げきれない。ラストスパートでも他の追随を許し、6着でフィニッシュした。その約3秒後ろに三上が入り、ほぼ等間隔で西田、山口賢助(文1=鹿児島・鶴丸)が続いた。

伊澤はチームトップだったものの、Aチームとの差を感じる結果となった

 「ずっとそのままのペースで粘るだけの見せ場のないレースになってしまいました」(伊澤)と振り返るように、積極的な走りがあまり見られなかった今回のレース。「自分に負けてしまったところがあった」(西田)と気持ちの部分でも課題が発覚した試合となった。鍛錬の6月でこれらの課題を克服し、自己記録を更新することができるか。チームの底上げに向けて、今回出場したメンバーが大きな鍵を握っているはずだ。

(記事 岡部稜 写真 平松史帆)

結果

▽男子5000メートル

辻本活哉(人2=大阪・早稲田摂稜) 16分05秒65(4組12着)

黒田賢(スポ2=東京・早実)    15分29秒55(8組10着)

茂原將悟(法1=群馬・高崎)    15分42秒31(8組17着)

室伏祐吾(商1=東京・早実)    15分06秒90(10組16着)

茂木凜平(スポ1=東京・早実)   15分18秒14(10組22着)

住吉宙樹(政経2=東京・早大学院) 15分26秒43(10組28着)

平子凛太郎(創理3=福島・盤城)  15分37秒32(10組29着)

河合陽平(スポ1=愛知・時習館)  16分21秒23(10組32着)

伊澤優人(社3=千葉・東海大浦安) 14分51秒00(11組6着)

三上多聞(商3=東京・早実)    14分54秒57(11組7着)

西田稜(政経4=東京・早大学院)  14分58秒46(11組9着)

山口賢助(文1=鹿児島・鶴丸)   15分02秒01(11組13着)

小澤直人(スポ4=滋賀・草津東)  15分11秒82(11組17着)

向井悠介(スポ1=香川・小豆島中央)15分26秒75(11組23着)

尼子風斗(スポ3=神奈川・鎌倉学園)DNS

コメント

西田稜(政経4=東京・早大学院)

――今日のレースの位置付けは

先週(日本体育大学長距離競技会)は練習の位置付けで1500メートルを走って、今回出たのは関カレ(関東学生対校選手権)に選ばれることができなかった選手たちで、B、Cチームを中心に出場しました。チームの底上げはテーマの一つですし、それだけでなくて自分たち上級生は関カレのメンバーを勇気づけると同時に、危機感を持たせるということでやっていかなければならないレースだったと考えていました。

――きょうの目標記録などは

記録はもちろんなんですけど、勝負というところを一番念頭に置いていて、プログラムに出ていたメンバーもかなりレベルのメンバーがそろっていたので、その人たちに勝って、結果や記録が付いてくればと考えていました。

――きょうのレース内容に関してはいかがでしたか

ワセダのメンバーを含めて、切磋琢磨(せっさたくま)してやれて。そして目標にしていた選手もいたので、そこに食らいつくということは意識して臨んでいました。

――ではその目標の選手に食らいつくことは出来たのでしょうか

そういうつもりで臨んだのですけど、やはり厳しい環境の中で、悔しいところは徐々に最後離されてしまったところと、タイムは全然見ないでレースを進めていたのですけど、結果的にラップも落ちていて、自分に負けてしまったところがあったと思います。

――今までのレースや練習から、どのような手応えを感じていますか

今日に関してはこれまでのレースと比べて内容は良いものではなかったんですけど、今までの数レースや大事な練習の中でも70点から80点くらいの感じです。練習なり試合なり積んできて、そこで一つ100点を超えるレースがしたいという気持ちで臨んだので、それができなかったのは悔しいですけど、やはり僕自身これから出来るのは粘り強く続けていくことと腐らずやっていくということで、芽が出るのを待つのではなく、自分でそのチャンスをつかんでいくのを大事にして、7月に少ないながらレースを考えているので、そこに向かってまた一から作り直していくだけです。

――今シーズンのトラックレースでの目標は

ここから予想されるレースとしては、決定ではないのですが、男鹿駅伝だったり7月の世田谷競技会だったりが僕が出るレースになると思うので、今回出来なかった勝負にこだわるというのを駅伝ではより求められると思いますし、記録会も同じ距離だと思うので、今日の良くなかった部分を補足していきながら、そして4年生ということで授業も減ってきて集中できる環境は自分で作り出せるので、その中で変わったなと思われるようなレースをしたいです。タイムとしては、ここまで殻を破れていないというところを破るという意味でも、5000メートルに関しては同期の推薦4人の選手のタイムにより近づかないといけないし、抜いて刺激を与えていくというのがテーマになってくると思います。

伊澤優人(社3=千葉・東海大浦安)

――今大会の位置づけはどういったものでしたか

 先週、日体大記録会(日本体育大学長距離競技会)の1500メートルを走らせていただいて、そこで刺激をしっかりと入れて、時期的にも関東インカレ(関東学生対校選手権)の前ということで、僕らにとっては関東インカレという気持ちで、大切なレースでしっかりと記録を狙っていくというようなレースでした。

――具体的に記録というのは

 関東インカレのB標準というのが14分22秒で自分は関東インカレに出れないので、その記録を突破して、その力があるんだと見せたいと思っていました。

――実際にレースを振り返っていかがでしたか

 前半は1000メートルの通過や2000メートルまでは自分の思っていたペースで進めていけたんですが、そこからの失速というのが目立ちました。上げきれないというのではなく、ずっとそのままのペースで粘るだけの見せ場のないレースになってしまいました。

――チームの中ではトップの成績でしたが、やはり満足はいっていないのでしょうか

 Bチームの中で順位争いをしていても仕方がないですし、あのレース展開では組トップで走れる位置で走れていたと思うので、それが果たせなかったというのは満足いっていないです。

――春先のレースを振り返っていかがですか

 周りより不利な立場に立っている中で、Bチームの中という限られた場所ですが存在感を示せているので、去年から比べれば成長はしていると思います。ただ、Aチームと渡り合える力は持っていないというのを実感させられるレースになりました。

――これからのレースの予定や目標は決まっていますか

 今決まっているのは、7月の世田谷記録会です。その前に男鹿駅伝があって、昨年も走りたいと言ってメンバーに選んでいただいたのに、故障して走れていなかったのでまずは男鹿駅伝に選ばれるということと、大学に入って初めての駅伝になるので、大学駅伝というものを経験したいと思います。

三上多聞(商3=東京・早実)

――今大会の位置づけはどういったものでしたか

 ゴールデンウィークや先週の1500(日本体育大学長距離競技会)でしっかりと練習を積んで臨みました。

――実際にレースを振り返っていかがでしたか

 風の影響もあったんですが、同じ学年の伊澤(優人、社3=千葉・東海大浦安)に食らいつくことができなくて、正直に全然ダメだったと思っています。

――春先のご自身のレースを振り返っていかがですか

 僅かでしたが4月の1万メートルでは自己ベストを少しずつ更新していたんですが、ここで自己ベストから大幅に遅いタイムで走ってしまって、悔しい気持ちです。

――これからのレースは決まっていますか

 男鹿駅伝と世田谷記録会です。

――そこでの目標はありますか

 男鹿駅伝は去年も出たんですが、他大の主力メンバーも出てくるので、このままでは他大学と渡り合えないので、上を目指していきたいと思います。今日の結果では全然話にならないので、6月は鍛錬する期間となるので、しっかりと仕切りなおして、練習を積んでいきたいと思います。