米式蹴球部

2018.05.19

関西の雄と激突/立命大戦展望

 あす、今季を占う大一番を迎える。BIG BEARSに立ちはだかるかは名実共に関西を代表する立命大だ。学生界トップクラスのサイズ、パワーを武器に昨年は関西学生秋季リーグを制覇。甲子園ボウルへの切符を大きく手繰り寄せたが、西日本代表決定戦で強豪・関学大に31点差で敗れ、涙をのんだ。それだけに今年懸ける思いは一際強いだろう。今年から名将・古橋由一郎監督が10年ぶりに指揮を執り、着々と日本一への準備を進める関西の雄を食い止められるだろうか。

 昨秋、学生フットボールを代表するQB西山雄斗、RB西村七斗、WR近江克仁を擁し、1試合平均獲得ヤード445.7ヤードという驚異的な数字を叩き出した立命大OF。その三銃士はこの春に卒業を迎えたが、強力なOFは今年も健在だ。特にスキルポジションには脅威となる選手が揃う。その中でも一際目を引くのは、昨年大車輪の活躍を見せたRB立川玄明。昨秋は1年生ながらリーディングラッシャーに輝き、優秀攻撃選手に選出された逸材だ。WRユニットには来月、中国のハルビンで行われる第3回大学世界選手権に出場予定のWR野呂隼人、WR廣吉賢が名を連ねる。オフェンスの司令塔を務めるQB荒木優也は、一昨年のU19にも選出された実力者。昨秋は西山のバックアップとして経験を積み、パス獲得ヤード472、3TDパスを記録するなど高い能力の片鱗を見せ始めた。さらには1年時から主力としてフィールドに立ち続けるTE成田光希も怖い存在だ。一方のDF陣も粒ぞろいだ。日本を代表するタックラーのLB久下裕一朗を筆頭に、広いカバレッジを持つDB荒尾亮汰、DB近田優貴らセカンダリーにも苦しめられることだろう。さらには、高校時代サッカー部で鍛え上げた脚力を持つK多田羅翔吾。昨秋、リーグ最多の58得点を挙げたが右足が試合の行方を左右しそうだ。

アグレッシブなプレーで食らいつく

 学生屈指のアスリート集団を迎え撃つ早大。やはり注目すべきはQB柴崎哲平(政経3=東京・早大学院)だろう。先日の早慶対校戦では落ち着いたクオーターバッキングで慶大を撃破したことは記憶に新しい。強烈なPANTHERSのDF陣を破れるか。その真価が問われる。さらには秋へ向けて大きなアピールの場となる今試合。WR小貫哲(教2=東京・戸山)、WR河波正樹(国教2=米国・シアクァムセカンダリースクール)ら若きスキル陣にも注目だ。もちろん期待すべきはオフェンスだけではない。早慶対校戦でベストプレーヤー賞に輝いたDB高橋弘汰(法2=東京・早大学院)、DB大西郁也(法2=東京・早大学院)ら成長株がどこまで食らいつけるか。そのマッチアップから一瞬たりとも目が離せない。

下級生の活躍にも期待がかかる

 驚異の快進撃で逆転勝利を収めた昨季の立命大戦からあすでちょうど1年を迎える。新体制が発足してから、厳しい鍛錬を積み重ねたBIG BEARS。磨き上げた腕を見せるには絶好の機会だろう。前戦の中大戦後「真っ向から勝負して立命大を圧倒したい」(DL斉川尚之主将、スポ4=東京・獨協)と、鋭い眼差しで胸の内を語った闘将。立命大はこれまでも、そしてこれからも立ちはだかる大きなカベだ。監督が代わり、主力も代わり、様々な環境の変化が相手には渦巻いたが、早大が越えていかねばならぬカベであることは変わらない。エンジのプライドが激しく交錯するあす、どんなドラマが待ち受けているのだろうか。

(記事 成瀬允、写真 成瀬允、涌井統矢)