レスリング部

2018.05.17

東日本学生リーグ戦 5月17日 東京・駒沢体育館

気持ち切り替え2戦2勝。最終戦へ向け弾みを付ける

 前日の日体大戦であと一歩及ばず、1部リーグの5〜8位決定戦に進んだ早大。優勝の可能性はなくなったが、残された最善の結果である5位の座を死守するべく、この日も負けられない戦いへ臨んだ。初戦の専大戦は4−3で辛くも勝利。5戦目で4勝を上げ勝利を確定させたが、その後の2戦で2敗を喫するなど、課題も垣間見えた試合となった。続く明大戦3選手がテクニカルフォール勝ち、2選手がフォール勝ちと力の差を見せつけ完封勝利。あすの最終戦である国士舘大戦へ向け弾みを付けた。

 初戦の専大戦。先鋒の岩澤侃(スポ3=秋田商)が敗れ先行を許すが、2番手の吉村拓海(スポ3=埼玉栄)が相手のタックルをうまく処理し、終始自分の流れに持ち込みテクニカルフォール勝ちでタイに戻すと、ルーキーの安楽龍馬(スポ1=山梨・韮崎工)は組手の崩しで苦しみ思うように得点を重ねられない展開となるが、虎の子の1点を守りきり、2−1で勝利。すぐさま勝ち越しに成功した。その後4年生の米澤圭(スポ4=秋田商)と伊藤駿(スポ4=京都・網野)もテクニカルフォール勝ちを決め、この時点で4勝を上げ勝利を確定させた。しかし、その気の緩みもあったか、エースの山﨑弥十朗(スポ3=埼玉栄)は終始優勢の状態で試合を進めながら、決定打に欠き思うようにポイントを上げられない。すると、アクティビティタイムと押し出しによる2点のリードで迎えた第2ピリオド(P)終盤にバックポイントを奪われ同点とされる。山﨑は猛攻を仕掛けるが、ポイントを奪うことは叶わず、最後にポイントを取られたことにより、まさかの敗戦となった。その後の松本直毅(スポ3=神奈川・横浜清陵総合)も「リードされていたので取り急いでしまい、それで逆に取られるかたちになってしまった」と語るように、自分のスタイルに持ち込むことができずにこの大会初めての黒星を喫した。

まさかの敗戦を喫したエースの山﨑

 専大戦で最後の2戦を連敗し、いい流れとは言い難い中で迎えた明大戦。しかし、岩澤が苦しみながらも9−7で初戦をものにすると、吉村が第1P終了を待たずに、続くルーキーの安楽、米澤凌(スポ1=秋田商)も相手に付け入る隙を与えずにそれぞれテクニカルフォール勝ちを収め、早くも勝利を確定させた。流れに乗る早大は梅林太朗(スポ2=東京・帝京)が持ち味のパワフルなレスリングで相手を圧倒し、最後は投げ技からフォール勝ちを決めると、山﨑も専大戦での敗戦の鬱憤(うっぷん)を晴らすかのごとく、開始30秒でフォール勝ち。最後を任される最重量級の松本も持ち味である『守り勝つレスリング』を突き通し、3−0で勝利を収めた。各々が自身の持ち味を発揮し、明大に全勝。あすの国士舘大山へ向けて弾みを付けた。

2試合でテクニカルフォール勝ちを収めた吉村

 専大と明大に2戦2勝し、5位の座を大きく手繰り寄せた早大。エースの山﨑が敗れるという波乱もあったが、4年生の米澤圭、伊藤駿がチームを引っ張り、そして安楽と米澤凌がルーキーながらも見事その期待に応えるなど、チームの力は確実に上がっていると言えるだろう。最終日で対戦するのは去年敗れている国士舘大だが、5位の座を勝ち取るためには必ず倒さなければならない相手だ。去年の雪辱を果たし、来年につながる東日本学生リーグ戦とするために。早大戦士たちは最後の決戦へと臨む。

(記事 林大貴、写真 斉藤俊幸)

※10点差がつくとテクニカルフォールとなる

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結果

1試合目 ○早大4-3専大

2試合目 ○早大7-0明大

コメント

吉村拓海(スポ3=埼玉栄)

――このリーグ戦にはどういった意気込みで臨んでいますか

去年決勝リーグに行けないという悔しい結果に終わって。今年3年生に、上級生になったので、優勝に貢献できるようにと思って臨みました。

――きのう日体大に敗れ優勝はなくなってしまいましたがどう切り替えましたか

去年も自分が負けてしまって決勝リーグに行けなくて。気持ちが乗らないまま試合をしてケガをして、手術することになって。それで去年と同じようにはなりたくないと思って日体大戦は心のどこかで弱気になってしまった部分があって、そういう部分で負けてしまったなと思うので、きょうは自分に負けないというのをテーマに試合に臨みました。

――その中でテクニカルフォールで2戦2勝という結果でした

1試合目は自分に勝つっていう気持ちで。内容はそんなに良くなかったですけど、結果的にテクニカルフォールで勝てて、気持ちの部分では成長できているのではないかなと思います。

――ここまで61キロ級で全て起用されていますが、その点についてはいかがですか

1年生のときのリーグ戦で活躍して、その期待もあって出場させてもらってる部分もあると思うので。その期待に応えられているとは言い難いので、もっとちゃんと応えられるようにしたいです。

――ここまで大会を通して課題等は見つかりましたか

強い選手に比べると技はそんなに多くないので自分が何で(ポイントを)取るかっていうっていう技を、完璧に取れる技がないなと思ったので、それを1個つくりたいなと思います

――明日の最終戦へ向けての意気込みをお願いします

気持ちの面ではきょうみたいに。技術的な面では今どうこうして付くものではないので、来年に向けてつながる試合をしたいなと思います。

松本直毅(スポ3=神奈川・横浜清陵総合)

――リーグ戦にはどういった意気込みで臨んでいますか

日体大戦が大一番で、決勝リーグに行くためにも勝たなければ行けない相手だったので日体大戦だけは勝とうという気持ちでやっていました。

――その日体大に敗れてしまいましたが、気持ち的に落ち込むことはありましたか

そうですね。ちょっと気持ちが落ちちゃった部分はあるんですけど、それでも来年のためにしっかり5位に入って来年のリーグにつなげたいなという気持ちで頑張りました。

――日体大戦で勝利がなくなった後にご自身は粘り強く勝利を挙げましたが、あれは大きかったのではないですか

そうですね。きょうの気持ち的には自分が勝ったことできょうのみんなのテンションというか、気持ちがちょっとは上げられたのかなっていう部分が少しはあるんですけど。まあ、でも自分の中ではどうなっても勝ちたいっていう気持ちで臨んでいたので、そこは変わらずにできたのかなって思います。

――専大戦でこのリーグ戦ご自身初黒星を喫してしまいましたが、普段のグレコローマンスタイル(グレコ)とフリースタイル(フリー)の違いが影響したのでしょうか

そうですね。でも多分相手もグレコの選手だったのでそこはあまり関係なかったと思います。単純に自分のミスで、取り急いでしまいました。リードされていたのでなんとか取り返そうっていう気持ちで仕掛けたんですけど、それで逆に取られるかたちになってしまったので、もう少し冷静に考えられたらよかったのかなと思います。

――明大戦では持ち味である守り勝つレスリングができていたように思えます

グレコを専門でやっているので、あまりフリーのことは言えないんですけど、自分はそんなに飛び込んだりして足をとってテークダウンを決めるっていう戦い方はもうできないので。さっきやった試合が自分の最高というか、理想のかたちだったのかなって思うので、少ない点差で守って勝つというかたちをあした以降も続けてやっていければいいのかなって思います。

――あしたの最終戦に向けて一言お願いします

あしたは去年負けている国士舘大が相手なので、きょうみたいなロースコアの試合で相手に攻めさせずに自分のかたちに持っていってしっかり勝てればなと思います。

梅林太朗(スポ2=東京・帝京)

――ここまでのリーグ戦を振り返ってもらってご自身の2戦2勝という結果についていかがですか

リーグ戦は大事な試合で、勝負どころできのうの試合で起用されなかったということはチームが負けたり自分が負けたりすること以上に悔しかったんですけど、チームが勝つための作戦ということで、自分で納得して監督から任される試合はしっかり自分の仕事をしようということで切り替えて臨みました。

――その伊藤駿選手(スポ4=京都・網野)との併用というのは相性などの問題でしょうか

結局、対戦したことある相手が多いのでそこの使い分けと、プラスで4年生にとって最後の大切な大会だったので先輩に花を持たせたい部分と、疲れたらいつでも僕が出られますよというサポートをしたかったんですけど、きのうの日体大戦も駿さんと試合前まで「どっちがいくんですかね」という話をしていて「僕はいつでも大丈夫ですよ」と言っていて結果的には負けてしまったんですけどみんなで切り替えて翌日に繋げられたらいいかなと思いました。

――チームとしてはきのうの敗戦からどのように切り替えましたか

もう負けは負けでタラレバいっても結果が変わるわけではないんで今持っているものを全て出して、今できることは5位から8位リーグの1番上である5位なのでそこでしっかり勝って来年以降に繋げられるようにということで軽量級の岩澤(侃、スポ3=秋田商)さんから1つずつ丁寧にとっていくということで4−3とかで接戦になる相手もいるんですけど、しっかり勝って目標は7−0で勝って次に繋げていこうというふうに臨みました。

――声かけなどサポートの面で奮闘する姿がよく見られましたが何か意識はされていましたか

いや、もうシンプルに自分が出たかったですけど出られない分出来ることって言ったらそれくらいしかないので、自分が試合に出るときもそうやってサポートしてもらっているし、今もう声がガラガラなんですけどまだ2年生なので先輩であっても後輩であっても出来ることは同じかなって思っててやれる事を自分なりに精一杯やった結果がそういうふうになっているだけで意識とかではなくてチームとして勝てるようにひとりひとりが何ができるかってことだと思います。

――最後に明日へ向けての意気込みをお願いします

試合前から自分の目標は1点もやらない、無失点で勝つっていうことなので今のところ出ている試合が少ないこともあるんですけど出た試合は無失点に抑えているので、雑にならないようにしっかりとフォールまでして良い状態で終えられているんでたぶん明日もまだどっちが出るかはわからないですけどしっかり準備して、守るところは守る、攻めるところは攻めるで頑張りたいと思います。