フェンシング部

2018.05.16

関東学生リーグ戦 5月14、15日 東京・駒沢オリンピック公園屋内球技場

男子エペまさかの1部最下位。女子サーブル2部優勝!

 6日間にわたって行われた関東学生リーグ戦(リーグ戦)が幕を閉じた。5、6日目に行われた最終種目は、男子エペと女子サーブル。男子エペは、初戦の慶大に勝利するが、残りの試合を全て落としてしまう。結果、1勝5敗で6位。まさかの入替戦出場となってしまった。一方、女子サーブルは全勝。1部昇格を目指して、入替戦に臨むことになった。

☆主力を欠いた影響は大きく…無念の入替戦出場へ(男子エペ)

 加納虹輝(スポ3=山口・岩国工)、安雅人(スポ3=茨城・水戸一)の主力2人を欠いた状態で、リーグ戦に臨むことになった早大。高校総体優勝などの実績を持つ、強力な新人・増田陽人(商1=岡山大安寺中教校)が新たに加わり、新体制で今年度初の団体公式戦に挑んだ。

 しかしやはり、主力2人がいなくなった穴は大きかった。初戦の慶大戦では白星を挙げるが、続く専大戦では終始相手のペースで試合が進み完敗してしまう。3試合目・法大戦では、第4セット終了時点で2点のリードを奪うことに成功。しかし第5セットで中埜匡貴(創理3=東京・早大学院)が同時尽きを含む16連取を相手に献上し、そこから一気に流れが法大へと傾いてしまった。2勝目を目指して挑んだ次戦・中大戦。小野真英主将(スポ4=埼玉栄)が第1セットを5−0で終えるが、第2セット以降じわじわと点差を離されていき、第7セット終了時点で8点ビハインドに。第8セットでルーキー増田が点差を4点に縮め、迎えた最終セット。小野が主将としての意地を見せ、32−32の同点にまで追い付く。追加点が欲しい場面であったが、次の1点を加えたのは中大だった。この時点で残り時間1秒60。時計が動き出した瞬間に小野は勢い良く前進し攻めに出たが、ここでもまた相手に得点を許してしまった。日大との最終戦にも敗北し、1勝5敗でリーグ戦を終えた早大。その後行われた慶大対法大戦で、全敗していた慶大が法大に金星を挙げたことにより、得失点差で最下位が確定してしまった。

中大戦での増田

 「元々のレギュラーメンバーが遠征でいなくても、しっかりと勝ち切れるチームを作っていかなければ、今後(勝っていくのは)厳しい」(小野)。小野のその言葉の通り、今回は2人の主力が試合に出られなかったことが如実に結果に現れてしまった。翌日に控える入替戦では、安がメンバーに加わる。リーグ戦での反省を生かし、入替戦に勝利して絶対に1部を死守したい。

(記事、写真 藤岡小雪)

☆全勝でリーグ戦突破!入替戦出場権を獲得(女子サーブル)

 初戦の青大戦では、相手を寄せ付けず圧勝した女子サーブル。続く、立大戦にも勝利し1日目を折り返す。2日目も順調に白星を挙げていく。ヤマ場となったのは、最終戦の慶大戦。この試合に勝てば全勝となり、入替戦出場が決まる。重要な試合の第1セットだったが、齊藤里羅子(スポ3=山形東)が4連取されて1-5で終えてしまう。だが、第2セットでエース佐々木陽菜(社4=東京・大原学園)が猛攻。8連取し、逆転に成功する。しかし、次の村上万里亜(スポ1=愛媛・三島)でまたしても逆転され、1点ビハインドとなる。続く齋藤が1点を追う展開となるが、なかなか差が埋まらない。そして、再び回ってきた村上の番。今回は、1回目の時の村上とは違った。「受け身だった考えを前向きに考えることで、自分から攻撃を仕掛けることができ始めた」(村上)と語ったように、動きに、勢いがあった。村上は、この積極的な攻めで、1点ビハインドの状態から、3点リードにまで持ち直す。流れが早大に傾き出した。続く佐々木が、相手に1点も許さずに、5点奪取。そして、そのままリードを広げ、45−34と見事勝利を収めた。

圧倒的な差を見せつけた佐々木

 昨年は2部2位となり、入替戦にすら出場がかなわず、苦い思いをした。しかし、今大会は、勢いのあるルーキーも加わり、リーグ戦を全勝で突破。今年こそは、1部昇格を果たしたい。

(記事、写真 本野日向子)

リーグ戦最終日での集合写真

 ※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

 ※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

 ※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

結果

▽男子エペ
早大[小野真英主将(スポ4=埼玉栄)、十河昌也(スポ3=香川・三本松)、中埜匡貴(創理3=東京・早大学院)、増田陽人(商1=岡山大安寺中教校)] 1部6位
 1試合目:○45−39慶大
 2試合目:●32−45専大
 3試合目:●37−45法大
 4試合目:●32−34中大
 5試合目:●32−45日大

▽女子サーブル
早大[佐々木陽菜(社4=東京・大原学園)、齊藤里羅子(スポ3=山形東)、佐野友香(スポ3=静岡・沼津西)、服部美優(文1=千葉・東葛飾)、村上万里亜(スポ1=愛媛・三島)] 2部優勝
 1試合目:○45−13青大
 2試合目:○45−37立大
 3試合目:○45−15学習院大
 4試合目:○45−40日女体大
 5試合目:○45−34慶大

内田敏朗監督(昭57法卒=東京・早稲田)

――就任した経緯を教えてください

前監督が72歳ということもあって、若返りということで交代いたしました。

――男子サーブルは創部史上初の王座決定戦への進出となりましたがいかがですか

私が現役の時には、法大とは天と地の差がありました。箸にも棒にもかからない負け方をした相手に、彼らは勝ったので、その日の夜は、涙が出そうな嬉しい気持ちになりました。

――一方、男子エペは1部最下位となってしまったがいかがですか

3年生に日本代表が2人いて、その2人が海外遠征で抜けていて、そのため戦力ダウンがありました。苦戦はするとは思っていました。しかし、1日目の時点で慶大には勝っていたので最下位にはならないかと。それが最後の最後で法大が慶大に負けて、しかもポイントの数で最下位ということで、正直言ってびっくりです。がっかりという気持ちもあるのですが、そんなことよりあした1部残留を懸けて頑張りましょうということでみんな気合入れています。

――早大の強さは何だと思いますか

部員全員、フェンシングが好きであることです。例えば、練習でも楽しくやっており、もちろん勝つために一生懸命にやっています。好きだかから楽しい、楽しいから頑張る、頑張るから強くなる、このようにいい具合に回っています。これが今の状況なので、強いチームを作れていると思います。

――秋の試合に向けての意気込みをお願いします

今大会では、女子エペはもちろん、男子サーブルも良い結果を出せました。他の種目も力をつけてきているので、できれば全種目全日本(全日本選手権)優勝できれば良いです。最低でも女子エペと男子サーブルが優勝。他の種目も入賞目指して、頑張っていきたいと思います。

村上万里亜(スポ1=愛媛・三島)

――大学でのデビュー戦はいかがでしたか

緊張していて硬い試合が多かったのですが、最後の方は大きな声を出せて、自分の試合が出来始めたと思います。

――早大に入学した理由は

フェンシングが強いと聞いていて、自分も強くなりたくて入りました。

――実際に早大フェンシング部に加入していかがですか

まず、上の人がとても優しくて、親切で、アドバイスも聞きやすいです。自分のためになることがたくさんあったので、たくさんいい経験がもらえました。

――この2日間での良かった点はありますか

最初の方は駄目だったのですが、最後の方は、しっかり自分から盛り上げることができたので、良かったと思いました。

――課題点は見つかりましたか

最初から、自分の試合ができるように、モチベーションを保って行くことが大事だと思いました。

――最後の慶大戦で、村上さんの1回目の番では逆転されてしまったが、2、3回目は相手を圧倒していました。どのような気持ちで試合に挑んでいましたか

受け身だった考えを前向きに考えることで、自分から攻撃を仕掛けることができ始めて、相手よりも先に点を取ることができたと思います。

――4年間での目標は

まず、あしたの入替戦で1部に上がって、そこから順位をあげられるようにしたいです。

――秋への意気込みをお願いします

一番下なので、自分から盛り上げていき、しっかりサポートできるようにがんばりたいと思います。

小野真英主将(スポ4=埼玉栄)

――入替戦に回ってしまうという結果については、どのように受け止めていますか

王座(全日本学生王座決定戦)出場を目指してやってきたのですが、自分の実力不足で入替戦に回ってしまって。(試合に)出られなかったメンバーや他に部員に対して、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいです。

――このような結果に終わった全体的な理由としては、どのようなものがあると思いますか

1試合目の慶大戦は最初で流れを作れて、その流れのまま自分たちのフェンシングができていたのですが、他の試合は最初から試合の流れを向こうにもっていかれてしまって。その流れを取り返すことができずに点差が開いていって、最後(点を)取りに行かなければいけない状況で(点を)取りきれませんでした。敗因は、自分たちのフェンシングができなかったことですね。

――新1年生が入って始めての団体公式戦となりましたが

1年生の増田陽人(商1=岡山大安寺中教校)は高校総体も優勝していますし、ジュニアの試合でも好成績を残している強い選手なのですが、今回の団体戦では陽人に頼りすぎていたところがあって。すごく陽人は頑張ってくれたんですけど他の選手が点数を取れなかったので、チームとして力不足だったと思います。

――今回の結果を踏まえてこういうチーム作りをしていきたい、などはありますか

元々のレギュラーメンバーは自分が2年生からのメンバーで変わっていないんですけど、そのメンバーが遠征でいなくてもしっかりと勝ち切れるチームを作っていかなければ、今後(勝っていくのは)厳しいと思います。個々の技術の向上を目指して頑張っていきたいです。

――入替戦のメンバーはどうなるのでしょうか

安(雅人、スポ3=茨城・水戸一)が帰ってきます。きょう帰国したばかりなので体的にはきついと思うんですけど…。実力的にはこっちの方が勝っているとは思うんですけど、2部から上がってくるチームは勢いがあるので、勢いにのまれないように最初から自分たちの流れを作っていきたいです。

――では改めて入替戦への意気込みをお願いいたします

もちろん1部を死守することは目標ですし、絶対に(2部に)落ちてはいけないと思っているので、来年も後輩が1部で戦えるように頑張ります。