米式蹴球部

2018.05.14

春季オープン戦 5月13日 東京・アミノバイタルフィールド

荒天の中、ミス目立つも中大に勝利

TEAM 1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
早大 BIG BEARS 17
中大 RACCOONS 12

 早大と同じくTOP8で戦う中大との一戦。昨シーズンは勝利を収めたものの、中大の巧みなランプレイに苦しめられた。そんな中大を相手に、前半からしっかりと攻めたプレイでゲインを重ねるも、後半からミスが出始める。快勝とはならなかったものの、試合を通して個人の強さが目立っていた早大。17−12で勝利を収めた。

 大粒の雨が降りしきる中、早大のキックオフで試合が始まった。第1クオーター(Q)からオフェンス陣が冴えていた。OLの活躍により、期待の2年生QB宅和真人(政経2=東京・早大学院)が空いたスペースに回り込み、20ヤードのロングゲインに成功する。エンドゾーンまで13ヤードの地点からK長谷川絢也(社3=東京・早実)がFGを決め、先制点を決めた。第2Qではランとパスの両方が炸裂していた。自陣6ヤードからのオフェンス場面。RB元山伊織(商4=大阪・豊中)とRB片岡遼也(法4=東京・早大学院)が着実にゲインを重ね、敵陣へ攻め上がる。その後、WRブレナン翼(国教3=米国・ユニバーシティラボラトリースクール)へのパスが2連続で決まった。ボールをキャッチし、体勢が崩れながらもうまく立て直したブレナン。中大のディフェンス陣のタックルを避けて、そのままエンドゾーンまで走り抜け、TDを決めた。長谷川のトライフォーポイント(TFP)も決まり、点差を広げる。しかし、前半残り15秒のところで中大にロングゲインのパスを許してしまう。相手のパスミスによりTDは免れたものの、FGを決められ、10−3で前半終了となった。

TDを決めたWRブレナン

 風も強まり、体を打ち付けるような雨の中、始まった後半。天気の影響もあるのか、攻守共にミスを連発する。キックカバーでブレナンがボールを落とすと、その直後に片岡がランプレイでボールをファンブルし、中大にリカバリーされてしまう。ディフェンスでは、中大のパスをインターセプトできた場面でボールを落としてしまった。そのままゲインを許し、中大にFGを決められた。しかし、ここでオフェンス陣が意地を見せる。自陣30ヤードからハンドオフされた元山がフィールド中央を颯爽と走り抜け、中大のディフェンスを振り切り、そのままTDを決めた。「RBのコーチの方とスプリントというスピードをつけるトレーニングをしてきていたので、それが結果につながった」と元山が話すように、個人で強化してきた力が発揮された場面だった。残る第4Q。中大の勢いを止めることができなかった。20ヤードのロングパスを許し、最後はランでTDを献上。それでもその後の攻撃を仕留め、最終的に17―12で試合終了のホイッスルが鳴った。

独走でTDを奪ったRB元山

 昨シーズン惜しくも敗れ、関東優勝を逃した日大戦を彷彿とさせる天候の悪い中での試合となった中大戦。ミスはあったものの、個人の強さが発揮され、関東制覇に向けて成長するBIG BEARSを垣間見ることができた。「天候は関係なく自分たちのフットボールができるようにしたい」と、DL斉川尚之主将(スポ4=東京・獨協)が話すように、さらなる成長に向けて今後の課題が多く見つかった試合になったのではないだろうか。次戦は、昨年の関西リーグを制した立命大との試合だ。さらなる高みを目指して、奮闘する選手たちに注目したい。

(記事 平川茜音、写真 成瀬允、涌井統矢)

コメント

高岡勝監督(平4人卒=静岡聖光学院)

――きょうは激しい雨の中での戦いでしたがその対策などはありましたか

特にはありません。雨用などではなく普通に戦いました。

――スコアの面で試合を振り返っていかがですか

きょうはスコアにこだわりを持つことよりも、春の中大は力のあるチームなので、個々のプレーがどれだけできるか試す試合でした。スコア的には結果勝てて良かったと思いますが、全然気にはしていません。

――試合内容の中で光る部分はありましたか

目立った選手は元山であったり、ブレナンであったりということで、フレッシュな力が出ていたかを判断するには細かく見ないといけないんですけど、1軍ではない選手もそれなりにパフォーマンスできた部分もありました。大崩れすることもありませんでしたし、特にQBの宅和には試合を通してプレーをしてもらってミスもあったのですが、逆にそこからの大崩れがなかったことが1つの収穫です。しかし、これでは全然満足できないので、さらなる成長を望みます。

――ディフェンス面ではいかがですか

ディフェンス面では1つTDを許してしまったことが悔しいです。あとはインターセプトできるシーンであったにも関わらずできなかった場面もあり、それは2本目の選手だったのですが、そういうところの球際というか、決められるところを逃してしまうのが彼らの課題だと思います。そこを鍛えてもらって、春にはまだまだ練習試合がありますので、そこでしっかりと力を発揮してほしいと思います。

――次戦の立命大戦への意気込みをお願いします。

きょねん関西リーグを制して、選手たちも数多く残っていますしアスリート集団のチームです。そのチームに対して我々はチャレンジャーとして、どこまでプレーが通用できるのかと、学生内での我々のレベルを知るいい機会なので、次の試合もガチンコで頑張りたいと思います。

DL斉川尚之主将(スポ4=東京・獨協)

――試合を振り返っていかがでしたか

結果として勝てたことは良かったんですけど、ディフェンスはローテーションでやっていく中で、下の選手のミスが目立っていました。秋のシーズンでは誰がケガをしているか分からないという総力戦になるので、意識すれば防げるつまらないミスは今日の試合を通しての課題かなと思いました。

――TOP8のチームとの試合はいかがでしたか

春なので中大もまだまだ完成したチームというわけではなかったのですが、TOP8でも上位になってくるかもしれない相手でしたので、DLとしてはOLとの1対1で少しやられた部分もありました。

――きょうの試合は春シーズンの中でどのような位置付けでしたか

春はとにかくチャレンジして課題を見つけていくというスタンスなので、デプスをローテーションで回して、チャレンジしていく試合だったのかなと思います。

――チームのディフェンスはいかがでしたか

雨の試合だったので中大もランで攻めてくるなと予想していて、実際にそうだったんですけど、それでもランで進められている場面が目立っていました。フロント陣もそうですし、後ろを守るLBであったり、DBであったりのランサポートはまだまだ課題だなと思いました。

――雨の日の試合の難しさはありますか

そうですね。でも、難しいというイメージを持ってしまうと、どこかで恐れてQBが投げなかったり、インターセプトできそうな場面でも無理していかなくなったりしてしまうので難しいいうイメージは持たないようにしています。昨年、雨の日の試合で日大に負けているので、天候は関係なく自分たちのフットボールができるようにしたいです。

――DLについてはいかがですが

DLは層が厚いと思っているんですけど、僕も含めてなんですが、自分たちの理想としているDLユニットにはまだまだ程遠いですね。

――下級生の印象はいかがですか

4年生から1年生まで全学年DLは出場していているのはいいことだと思うんですが、下級生が出ているシリーズではつまらないアサイメントミスであったり、単純にスキルやフィジカルが足りていなくてゲインを許してしまっていました。そこらへんは上級生も含めてまだまだかなと思います。

――2ポイントコンバージョンを止められましたがいかがでしたか

止められたこと自体はよかったんですけど、残りがインチでした。あれが秋シーズンであったら決めきるチームが多いと思うので、自分の中ではまだまだ改善していかなくてはいけないなと思います。

――次戦、立命大戦への意気込みをお願いします。

次戦は関西のトップチームである立命大と対戦できるということで、春シーズンの中でもかなり大きな試合と位置付けしています。DLを中心にオフェンス、ディフェンス、キッキングのすべてで真っ向から勝負して立命大を圧倒したいと思います。

RB元山伊織(商4=大阪・豊中)

きょうの試合を振り返っていかがですか

天候が雨ということで昨年の日大戦も同じく雨だったので、そこはしっかり意識して取り組もうという風にオフェンスでは話していました。ボールを失うのは怖いのですが、守ったプレイをせずに攻めたプレイをしようということを自分たちで意識しました。

攻めたプレイとは具体的にどのような点に気をつけましたか

RBであれば、密集に突っ込む時にボールを両手で持つのではなく、ビッグゲインを狙って思いっきり突っ込むことですね。WRであれば、雨なので胸でキャッチしてしまいがちになのですが、しっかり晴れの時と同じように手でキャッチしようと話していました。

3Qに70ヤードものロングゲインでタッチダウンを決められましたが、振り返っていかがですか

昨年の秋シーズンに、独走した場面でDFに追いつかれてしまったことがあり、そこを今年課題にしています。RBのコーチの方とスプリントというスピードをつけるトレーニングをしてきていたので、それが結果につながったのかなと思います。

きょうの試合は全体的にランによるオフェンスがメインでしたが、他のプレイも振り返っていかがですか

OLがすごく押し上げてくれていたので、RBはそこを走るだけで楽だったです。しかし、OLが押し上げてくれたところだけでなく、一対一の場面でもう少しヤードを稼げたなというのは感想としてあるので、次の試合に向けてRBで詰めてやっていきたいと思います。

片岡選手や中野選手など、きょうの試合ではRBが大活躍でしたが、今年のRBの雰囲気はいかがですか

ユニットとして頑張るというのはもちろんそうなのですが、今年のRBは競争がとても激しいので、一人一人が個人のカラーをどれくらい発揮できるかということを試合に生かしていきたいです。練習ではお互い切磋琢磨しあっているのでいい雰囲気かなと思います。

次の試合は立命大とですが、意気込みをお願いします。

きょうの中央戦で多くの課題が見つかったので、あと一週間でこの課題を潰していきたいです。立命大は去年関西リーグを制覇しているチームで、強いと思うのでもう一回気を引き締めて、さらに質のある練習をしていきたいと思います。