庭球部

2018.05.07

関東学生トーナメント 5月6日 神奈川・根岸テニスセンター

上は強敵相手に完敗で2位。女子ダブルスは決勝進出ならず

 関東学生トーナメント(春関)はついに最終日を迎えた。まず行われたのは女子シングルス決勝。上唯希副将(スポ4=兵庫・園田学園)が初優勝を懸けて臨んだが、これまで一度も勝てていないという相手に今回も完敗。さらに女子ダブルスでは2組がベスト4入りしたものの、決勝進出はならず。単複共にタイトルを逃す悔しい結果となった。春関で女子が無冠に終わるのは3年ぶり。全日本学生選手権(インカレ)に向けて課題が明確になる大会となった。

★森崎に初勝利とはならず。上の最後の春関は準優勝

苦しい試合となった上

 女子シングルス決勝にはチームの期待を背負って上唯希副将(スポ4=兵庫・園田学園)が出場した。「森崎さん(可南子、筑波大4年)は中学生以来勝ってない相手なので、とりあえず1ポイントずつ集中してやって、結果につながれば」と意気込んでいた。

 ファーストセットの序盤はサーブから崩され、3ゲームを先取される。しかしそこからはだんだんと調子が上がってきたのか反撃を開始。こちらもサーブを起点に攻めていく。しかし、相手のパワフルなショットに押し切られ、ファーストセットは4-6で失ってしまった。

 セカンドセットは一方的な展開となった。連戦の疲れからか淡白なゲームが続いてしまう。終始相手に翻弄(ほんろう)され、1-6の完敗。健闘するも準優勝という結果で大会を締めくくった。

 惜しくも優勝は逃したが、最後の春関にして過去最高成績を収めた上。ラストイヤーに華を添えるため、インカレでもさらなる活躍を誓った。その上で必要なのが、夏の長期間の試合を戦いきるタフさ、スタミナだ。1年から主力としてチームに貢献してきた経験を生かし、成績面でもチームをけん引する姿に期待したい。

(記事 小田真史、写真 佐々木一款)

★2ペアがベスト4で敗退

大矢(右)・上組は要所で思い切ったプレーができなかった

 シングルス決勝から約1時間半後に始まった女子ダブルス準決勝。辻紘子(教4=東京・早実)・大河真由(スポ3=千葉・秀明八千代)組は同士打ちを制して勝ち上がってきた。試合は序盤から早大ペースで進む。辻のサーブ、大河のストロークが効果的に決まり、ネットプレーでポイントを重ねた。ファーストセットをいい形で奪って迎えたセカンドセット、「最後まで強気で行けなかった」(辻)と振り返るように、次第に相手の力強いショットに押され始める。そのままこのセットを落とし、スーパータイブレークでは相手のダブルフォルトで得た1ポイント目を生かしきれず、ミスも重なり最後は相手に流れを持っていかれた。ベスト4という結果で敗退となったが、「悔しいという反面、先が見えたというか、これから前向きにダブルスやっていくいいきっかけになった」(大河)とあくまで前向きだ。関東学生新進選手権からペアを組む辻・大河組は、インカレの舞台でも『楽しむテニス』で躍進を狙う。

 同じベスト4でも対照的な面持ちだったのが大矢希女子主将・上副将組だ。昨年の関東学生選手権、全日本学生室内選手権でタイトルを獲得し、今大会にも第1シードとして出場。学生ナンバーワンダブルスとして優勝候補筆頭だった大矢・上組は決勝進出を逃し、悔しさをにじませた。上がシングルスに続き連戦のため疲労がたまっている状態で、大矢は「私が頑張らなきゃという気持ちが大きかった」という。試合は序盤から接戦となるが、やはり疲れからか動きが悪く、要所で決め切れない。それでも早大ペアは意地を見せ、1-4から5ゲームを連取しファーストセットを奪った。セカンドセットになると風が吹き荒れる中、お互いなかなか決め切れないもどかしい展開が続く。僅差でこのセットを落とし迎えたスーパータイブレーク。「相手の方が思い切りがよかった」(大矢)と振り返るように、あ6-2とリードしていた場面から追いつかれ、最後は引き離された。スコアは7-10。接戦となっただけに重くのしかかる悔しい敗戦となった。今大会は会場が複数に分かれたこともありどうしても連戦が続いた選手もいたが、その中でどれだけ戦えるか、長い大会期間を戦い抜く体力と気持ちを備えることができるかがインカレに向けた課題となってくるだろう。最上級生となり、主将・副将ペアとしてチームを引っ張る活躍が求められる大矢・上組。春関での悔しさを胸に秘め、まずは来週の早慶対抗試合。勝利でチームに貢献する。

(記事、写真 松澤勇人)

女子シングルス準優勝の上

結果

▽女子シングルス決勝

●上唯希副将4-6、1-6森崎可南子(筑波大)


▽女子ダブルス準決勝

●大矢希女子主将・上唯希副将6-4、4-6、7-10朝倉菜月・松田美咲(亜大)

●辻紘子・大河真由6-4、4-6、4-10森崎可南子・牛島里咲(筑波大)


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コメント

大矢希女子主将(スポ4=愛知・名古屋経大高蔵)

――ベスト4という結果については率直にいかがですか

そうですね・・・1年生でベスト4で、2、3年で優勝していて、正直優勝しかないなと思っていたので、こういう結果には満足できないというか、不完全燃焼だなというのが率直な感想です。

――上唯希副将(スポ4=兵庫・園田学園)はシングルス決勝を戦ってからの試合となりましたが、ダブルスにはペアとしてどのように試合に入りましたか

上の方が試合数も多くて、タフな試合ばかりだったので、ダブルスは私が頑張らなきゃなという気持ちが大きかったです。そこ中でいいプレーもできたんですけど、相手の方が思い切りがよかったかなと思います。

――今大会で見つかったペアとしての課題などがあればお聞かせください

ずっと組み慣れていて、お互いの考えてることというか、このボールきたらここに打つだろうなっていうのはお互い分かっていると思うんですけど、分かっているからこそ譲り合っちゃったりすることがあったので、このペアは自分でポイント取るんだぞっていう強い気持ちを出していかないとダメかなと思いました。

――主将として、春関での女子チームの戦いぶりはどう総括しますか

女子は優勝が一つも取れなかったというのは課題だなと思いますね。4年生が就活もあって忙しい中で上位まで勝ち上がってくれたのはよかったんですけど、逆に言えば下級生がもっと多く上位に食い込んでいければ、チームとしてもっともっと成長できるんじゃないかなと思います。

――来週の早慶対抗試合への意気込みをお願いします

女子は第100回なんですよ。きっぱり100回目でワセダが白丸をつけたいので、チーム一丸となって全員で勝利に向かって頑張りたいと思います。

上唯希副将(スポ4=兵庫・園田学園)

――シングルス決勝を振り返って

相手の方が元気だったし、自分の方が先に攻められ苦しい展開になったと思います。

――敗因は何だと思いますか

自分から先に展開出来なかったということと、このコートは斜めになっていて、手前の方が上で手前側の方が有利なのですがその手前側の方の時のゲームしっかり取っていればもう少しゲームは変わったかなと思います。

――収穫としては

大会を通して言えばどちらかというと攻めるタイプで攻めすぎてしまうことが課題だったのですがディフェンスが出来るということを学びました。後は先に点を取られた時にどうするかというのが課題として挙がったので、インカレまでに修正していきたいです。

辻紘子(スポ4=東京・早実)・大河真由(スポ3=千葉・秀明八千代)

――ベスト4という結果についてはいかがですか

去年はシードだったのに初戦で負けてインカレ予選だったっていうのはお互い一緒だったので、とりあえずインカレ本戦決めたいねと話していて、本戦決めてからはただ楽しくやるだけっていう感じだったので、ベスト4という思ってもいないところまで勝てて、正直うれしいです。

大河 私もうれしい気持ちはあるんですけど、もう一試合やりたかったなという気持ちはあります。きょうの試合もすごく攻めることができていて、チャンスがないわけではなかったので、悔しいという反面、先が見えたというか、これから前向きにダブルスやっていくいいきっかけになったかなと思います。

――ファーストットはいいかたちで取れましたが、よかった点は

大河 出だしよかったですよね?

うん。出だしからめっちゃ声出して、向こうは静かだったのでそこの差かなと思いますね。

大河 ダブルスは流れが大事だと思っていて、出だしは前でポイントが取れたりとかサーブがしっかり入っていて、それで流れを引き寄せられたかなと思います。

――セカンドセット以降は相手のペースになってしまいましたが、振り返って

やっぱり相手に方が威力があるというか、パワーが強くて、少しでも退いてしまうとやられてしまうと思ってはいたのですが、そこで最後まで強気でいけなかったのがダメだったかな、と。スーパータイブレークでも1本目で相手がダブルフォルトしたのにそれを生かしきれなかったのが大きかったと思います。

大河 この風の中で10ポイントだとサーブリターンをしっかり入れられるかどうかが大事になってくるんだなと思いましたね。相手の方がコンスタントに有効なサーブが安定して入っていたんですけど、こっちはリターンが入らなかったりとかもったいない感じでしたね。

――お二人は関東学生新進選手権からペアを組んでいると思いますが、相性はいかがですか

大河 悪かったらここまで来れないですよね(笑)。

悪くはないですけど、実際そんなに一緒に練習できていなくて、でも一緒に練習できていないながらもお互い力をつけてっていう感じです(笑)。

大河 組んだのは新進からとは言っても、紘子さんとは3年間一緒に練習してるので。

お互いダブルスが得意じゃないと分かっているので(笑)、割り切ってできるのでやりやすいですね。

――ペアとしての今後の目標は

インカレで・・・どうしようか、どこまでいく?

大河 去年は(ベスト)16でした。

じゃあ今年は二桁だね、ベスト8。

大河 最後ですよ?(ベスト)8でいいんですか?

(ベスト)4?優勝?行けるところまで頑張ります!(笑)

大河 楽しむことが一番の目標ですね。

――来週の早慶対抗試合に向けての意気込みをお願いします

今回女子でタイトルを取れなかったということで勢いに乗り切れなかったという部分があるので、この1週間でしっかり全員で団結して気持ちを上げて、絶対に7-0で勝てるようにしたいと思います。

大河 タイトルを取れなかったのは慶應も一緒で、後がない状態でやってくると思うんですけど、チーム一丸となって戦えれば一番かなと思います。