ハンドボール部

2018.05.03

関東学生春季リーグ 5月3日 東京・日大八幡山総合体育館アリーナ

躍進するワセダセブン。国士館大を破り怒涛の6連勝

 関東学生春季リーグ(春季リーグ)は早くも後半戦に突入。第6節のきょうは、昨年日本一の国士館大と対戦した。前半5分にリードを奪うと、その後はコンスタントに得点を積み重ね、早大が優位に立つ展開に。後半になってもその構図は変わらず、最終的には29-22で快勝。きょうも単独首位キープに成功した。

 LB小畠夕輝(スポ4=岡山・総社)のミドルで先制すると、立ち上がりから多彩なシュートが国士館大ゴールを脅かす。「自分たちが思っている以上に足動かし」(山﨑純平主将、社4=岩手・不来方)、前節の明大戦で出たスロースタートという課題を修正した。パスを受けた勢いそのままに流し込む山﨑の豪快なミドルや、ディフェンスの裏に上手く体を入れて打ち込むPⅤ高橋拓也(人4=群馬・富岡)のポストシュートなどで早々と点差を広げることに成功する。「一方的ではなくて双方的な意見のすり合わせが細かいところでの合わせにつながっている」と高橋が話すように、バックプレーヤーとのコミュニケーションの円滑さがポストプレーの成功率を上げる要因となった。点差を詰められる場面には「離し切れないということがまた課題として出てきた」(山﨑)と反省の色を示したが、追いつかれるまでには至らない。連続失点を許しても、連続得点で奪い返す。ペースそのものは早大が握り続け、前半の時点で14-9と5点差をつけた。

清原の躍動が、チームに活気をもたらした

 国士館大の持ち味である高いディフェンスへの対応が光ったのは、早大の両サイド、RW清原秀介(商3=東京・早実)とLW三輪颯馬(スポ4=愛知)だ。サイドへの落としを受けていつもの位置からシュートを打つのはもちろんのこと、サイドを切る動きからポストに入り、高橋とダブルポストで攻めるかたちが何度も見られた。この陣形が断続的に機能。サイドアタッカーである二人にも、マークを振り切るポストシュートやセカンドボールに素早く反応しゴールを奪う好プレーが生まれた。攻撃の手を緩めない早大は、選手交代ラインを利用した三輪のパスカットや、相手の選手交代がもたつく間に攻め込むCB宮國義志(社3=沖縄・浦添)のカットインなどでくまなく敵陣の隙をつく。RB伊舎堂博武(社4=沖縄・興南)副将の退場で数的有利になったのを機に、国士館大もマンツーマンでボールを奪いにくるが、冷静にいなすボール回しで主導権を渡さなかった。後半25分すぎには新戦力の青沼健太(社1=千葉・昭和学院)が出場。カットインからうれしい春季リーグ初ゴールを生み出し、会場を歓声で包み込んだ。最後は宮國がシュートを決めセーフティリードに。終始力の差を見せつけた早大が、今リーグ6勝目も挙げた。

リーグ初得点を挙げた青沼

 早大は危なげない試合運びで第6節をものにした。課題を見つけてはそれを修正することを繰り返し、チームはリーグ開催中も成長し続けているはずだ。第7節の日体大戦はもう明日に控えている。きょうの勢いそのままに、全勝優勝への階段を一歩ずつ上がっていく。

(記事 小松純也、写真 斉藤俊幸、林大貴)

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関東学生春季リーグ展望/関東学生春季リーグ(4/10)


関東学生春季リーグ
早大 29 14−9
15−13
22 国士館大
GK 羽諸大雅(スポ3=千葉・市川)
LW 三輪颯馬(スポ4=愛知)
LB 小畠夕輝(スポ4=岡山・総社)
CB 山﨑純平(社4=岩手・不来方)
PⅤ 高橋拓也(人4=群馬・富岡)
RB 伊舎堂博武(社4=沖縄・興南)
RW 清原秀介(商3=東京・早実)
星取表(5月3日現在)
早大
国士館大
日大
中大
筑波大
法大
東海大
順大
日体大
明大
1位 早大

29○22

27○23

33○28

26○24

28○27

7位 国士館大
22●29
27○26
24○20
28○26
17●25
20●24
4位 日大
23●27
27●34
28○22
30○22
30△30
28○26
3位 中大
28●33
38○30
18●22
31○28
30○28
29○22
2位 筑波大
24●26
30○19
29○23
32○21
31○24
28○18
6位 法大
26●27
34○27
30●38
19●30
34○20
26○24
8位 東海大
20●24
22●28
22○18
23●29
20●34
22△22
10位 順大
27●28
26●28
22●30
28●31
21●32
27●37
5位 日体大
25○17
30△30
28●30
24●31
22△22
37○27
8位 明大
23●27
24○20
26●28
22●29
18●28
24●26
コメント

芳村優太コーチ(平27スポ卒=愛知)

――ザンビアの方から戻られたのはいつですか

きのうのお昼、14時25分ですね。

――ザンビアのハンドボールチームの強化ということでしたが、手応えの方はいかがでしたか

今回行ったのは南部アフリカ大会っていうアフリカの南の方のグループの大会で、8カ国参加していて。一応決勝までは行って、次のアフリカ大陸の大会の出場券をゲットできました。その大会のために行って、次のステージの切符は取ってきたので、よかったかなとは思います。

――今季早大のハンドボール部を見るのはきょうが初めてだったということですね

そうです。

――ハンドボール部は今6連勝中ですが、見てみていかがですか

すごく精神的に崩れなくなっているから上手く試合が運べているのかなという印象は受けました。

――好調の要因というのは精神面の成長が大きいと

そうだと思います。去年のチームだとやっぱり波に乗れなかったりするとどんどん崩れて行っちゃう部分があったんですけど、今年は苦しい場面で逃げ出さずに踏ん張れるようになったかなと思います。

――きょう芳村さんから見て目立った選手はいらっしゃいましたか

きょうの試合で言えば羽諸(大雅、スポ3=千葉・市川)ですかね。だいぶ止めていたので。あれが続けばもっとチームが波に乗れるのかなと思います。

――ザンビアの方に戻る予定はありますか

アフリカ大陸の大会が控えているので、予定さえ合えば行くかもしれないですね。

――今後の春季リーグ戦はコーチとして見ていくことになりますか

そうですね。

――精神面の成長の要因はどこにあると思いますか

やっぱりどこか僕に頼っていた部分が選手の中にあったと思うんですけど、今シーズン始まった時から、「最初の方はいられないから」って話をずっとしていたので、そういう意味では僕がいない中でどういうふうに試合を運ぶか、練習をしていくかっていうのを自分たちでやってきたから成長できたと思います。

――今後チームに戻られるとのことですが、どこを重点的に強化していきたいですか

全てなんですけど(笑)。ハンドボールの知識をもうちょっと身につけていければいいかな、と。

――それは具体的には戦術などですか

戦術もそうですけど、スペースの使い方とかをもっと賢くやれると楽に試合を運べると思うんで。今勝っているのでそれなりに自信はあると思うんですけど、まだまだそういう意味ではスペースの使い方もうまくないですし、極限を求めてできたらいいですね。

山﨑純平主将(社4=岩手・不来方)

――6連勝の感想をお願いします

まず良かったなということと、とりあえずほっとしています。

――きょうの試合展開はいかがでしたか

また自分たちの弱点である、5つから7つ、3つから5つに点差を放すのに結構時間がかかって、離し切れないということがまた課題として出てきたので、収穫としては良かった試合なのかなと思います。

――前節の明大戦で出た、立ち上がりに弱いという課題は修正できていましたか

立ち上がりは自分たちが思っている以上に足動かして、積極的にディフェンスしていこうという風に言っていたので、それは修正できたのかなと思います。

――三輪颯馬(スポ4=愛知)選手や宮國義志(スポ3=沖縄・浦添)選手が相手の隙をつくプレーで得点につなげました

そうですね。まあ相手の隙をつくのは当然といえば当然なので、そこは三輪と宮國がしっかりやってくれて良かったと思います。

――自身のプレーはいかがでしたか

結構シュートを外してしまったので、自分の課題としてはそこになるのですが、ボール回しや展開に関しては、よく攻められたのかなと思います。

――監督は試合前のどのようなことを選手たちに話しますか

試合前はもう出だしから全力で叩きつぶせという風に毎回言われているので、気持ちを乗せていっています。

――最後に明日の日体大戦へ向けて意気込みをお願いします

日体大はリスタートなどでも走ってくるチームなので走り負けないようにということと、点数を何点守り、何点放すのかというきょうできなかったことの修正、そしてディフェンスのラインコントロールやシューターに対して当たることなど、基本をしっかりやれば負けないと思うので、基本をしっかりやって明日も頑張りたいと思います。

高橋拓也(人4=群馬・富岡)

――6連勝達成されましたがいかがですか

全勝優勝を目指して戦っているのでやはり嬉しいですしこのまま続けていきたいと思います。

――試合全体を振り返っていかがですか

ディフェンスがよく足動いていたのと羽諸( 大雅、スポ3=千葉・市川)が頑張ってくれたのは大きいかなと思います。高いディフェンスに対して足が止まってしまうだとか試合中盤の点が取れない時にボール回しが遅くなったところがあるのでそこが次の試合の課題だと思います。

――ポストプレーが光った試合でした

開幕の4試合でポストプレーが0だったり自分がシュートを外してしまったりする場面もあったのでそこはキャッチから意識して、(ポストの)自分が活きることによってバックプレーヤーも活きてくると思うので自分が活きるという意味は大きいと思います。

――ご自身も重要な場面で得点を決められました

相手の1-5ディフェンスは逆側のエースにトップが寄って来るので反対側で数的優位ができやすいということで、自分が準備やバックプレーヤーとコミュニケーションとってコンビネーションを合わせられたのは、その得点につながったのかなと思います。

――チームの好調の要因は何だと思いますか

試合中にバックプレーヤー同士、キーパーとディフェンスでコミュニケーションがしっかり取れていると思います。やはり一方的ではなくて双方的な意見のすり合わせが細かいところでの合わせにつながっているだとか、またチーム全体で一気に盛り上がってそこで流れを持って来ることが出来ているのでそれがチームの連勝につながっていると思います。

――最上級生になって意識の変化などはありましたか

今シーズンからオフェンス専門で出させてもらっているので、一番は得点を取ることですが、バックプレーヤーにいかに気持ちよく動いてもらうのか、自分が動くことによってバックプレーヤーにスペースができるということがあるので、そこでチームに貢献できるところがあると思います。やはり自分が最上級生であるので責任感は強くなりましたね。あとコミュニケーションを密にとってもう少しポストプレーを増やしていけるようにしていきたいと思います。

――あすの日体大戦に向けた意気込みをお願いします

速攻が日体大の持ち味なのでそこで簡単にミスから速攻をさせないであるとか、バックチェックでマークミスなどを起こさずに相手にやりたいハンドボールをさせない、かつ自分たちのやりたいディフェンスからの速攻を決めて連勝を続けていきたいと思います。

清原秀介(商3=東京・早実)

――開幕6連勝ですが、率直なお気持ちをお聞かせください

まだ油断というか、正直気を抜ける場面ではないので。優勝するにはあと3つあるので気を抜かずに全勝して優勝を目指したいと思います。

――チームの雰囲気はいかがでしょうか

きょうは点決めた時もみんないつも通り盛り上がって、ワセダらしさが出ていたと思うので良かったと思います。

――国士舘大戦に向けて対策はしてきましたか

速攻を走ってくるチームだったのでバックチェックは今週の練習で意識していました。

――試合全体を振り返っていかがでしょうか

前半は雰囲気もよくて5点差離れたのでよかったんですけど、ハーフタイムで「いつも後半立ち上がりが悪くて点差を縮められることが多いから気を付けよう」と話していたんですけど結局点差が離れずに縮められちゃったのでそこは反省すべきだと思います。

――特に前半は清原選手の得点が多く見られましたが振り返っていかがでしょうか

サイドシュートは前半全部決められたのでそれは評価できると思いますが、それよりディフェンスの方が個人的にはよくできたなと思っていて。けん制だったりサイドの追い込みだったり足が動けていたのでよかったかなと思います。

――サイドを切ってダブルポストというプレーが多かったですが、意識していましたか

国士舘大のディフェンスが高かったので。それは両サイドが切って絡まないと絶対崩せないと思うので意識してやっていました。

――次戦に向けて一言お願いします

僕たちが点を取った後にリスタートなどですぐに取り返されると相手のムードになってしまうのでバックチェックは心掛けて自分たちのペースでやっていこうと思います。

前田理玖(スポ2=福井・高志)

――開幕6連勝ですが、いかがですか

僕はあんまり何かしたっていう印象はないんですけど、先輩たちの力が大きいかな、と思います。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

全試合いつでも出られる準備はしているので、きょうもいつも通り、いつ出ても活躍できる準備はしていたつもりです。

――複数得点されましたが、得点への意識は高かったですか

試合に出る時に、監督(荒木進監督、平5人卒=熊本商)から自分でちゃんと決めてこいって言われたので、点を取るという意識はありました。

――相手の国士舘大のディフェンスで想定と違うところはありましたか

高めのディフェンスで来ることは最初から頭にあったので、そういった面では思っていた通りだったと思います。

――2年生の中で競争意識は高まっていますか

そうですね。メンバーは16人なので、2年生の中でもみんなメンバーに食い込んでいけるように頑張ろうっていうふうには同期の中でなっています。

――あすの日体大戦への意気込みをお願いします

あしたは多分相手が走ってくるチームで、先輩が体力的にきつくなると思うので、いつでも(試合に)出られる準備をして、また活躍できるようにしたいと思います。