ヨット部

2018.05.01

関東学生春季選手権女子レース 4月28、29日 神奈川・葉山沖

総合3位!それぞれが課題を発見したレースに

 雲一つない晴天の下、シーズン最初の公式戦である関東学生春季選手権女子レースが行われた。早大からは470級に2艇、スナイプ級に1艇が出場した。初日に3レース、最終日に4レースの合計7レースが行われ、470級では出場した2艇が共に入賞を果たした。スナイプ級の仲美南(スポ2=茨城・霞ケ浦)・松岡嶺実(先理4=東京・国学院久我山)組は7位だった。また、総合は470級で順位の良かった田中美紗樹(スポ3=大阪・関大第一)・清水詩絵(文2=埼玉・早大本庄)組の得点とスナイプ級の得点を合わせた成績で早大は3位に入賞した。

 大会初日、470級の田中・清水組は第1レースをトップでフィニッシュすると、その後の2レースも共に2位。安定して良い順位を取り、初日をクラス1位で終える。一方、元津志緒(スポ4=長崎工)・上園田明真海(スポ1=大分・別府翔青)組は第1レースを3位の好位置でフィニッシュしたが、続く第2レースではスタートでミスを犯してしまう。リコールをしたと判断し、一度スタートラインまで戻ったために出遅れ、9位と順位を落としてしまった。クラス6位で大会を折り返す。また、スナイプ級の仲・松岡組はまずまずの順位でまとめ、初日を終えた時点でクラス6位の入賞圏内。この日は終盤に風が強まり、3レースで終了となった。

第1レースをトップでフィニッシュし笑顔の田中・清水(左)組

 最終日、田中・清水組はこの日最初のレースで出遅れ、第1マークを出場27艇中、後方の順位での通過という展開に。それでもそこから巻き返したが、このペアにとって全レースを通して最下位の9位でフィニッシュ。「順位を落としてはいけないというプレッシャーがあった」(田中)と話すように、焦る気持ちからミスにつながってしまった。しかしスタートを修正し、直後のレースでは2位と順位を上げる。最終レースとなった第7レースでもトップでフィニッシュし、470級では1位の明海大と5点差の2位に入った。また、元津・上園田組は初日に発見された、動作やコンビネーションでのミスが改善され、この日行われたレースを全て4位と5位でまとめる安定した走りを見せる。クルーを務めたのは、今大会が初の学生大会となった1年生の上園田だったが、470級で5位入賞という結果を残した。対して、松岡が「コンビとしてはまだまだ未熟」と話すスナイプ級の仲・松岡組はペア同士での連携がうまく取れず、そこから動作のミスにつながってしまったという。最終日を終えてクラス7位と、惜しくも入賞を逃した。

実戦を通して実力を確認した仲・松岡(左)組

 女子のみのレースであるため、普段とは違うペアでの出場となった今大会。「自分たちの位置付けを確かめるレースになった」(松岡)と語るように、結果だけにこだわらず、新たな課題を発見する場となった。この大会での経験は、新たな女子部員を迎えたことで出場の可能性が高まった秋の全日本学生女子選手権に向けて、有益なものとなっただろう。また、「普段のクルーに助けられていた部分が見えた」(田中)と話すように、2週間後に迫った関東学生春季選手権(春関東インカレ)にも生かされるはずだ。昨年は3年ぶりに優勝を果たした春関東インカレ。半年間の練習の成果を十分に発揮し、連覇を目指したい。

(記事 加藤千咲、写真 松澤勇人、加藤千咲)

結果

▽470級

田中・清水組 13点(2位)

元津・上園田組 27点(5位)

▽スナイプ級

仲・松岡組 43点(7位)

▽総合

早大 56点(3位)

コメント

470級スキッパー元津志緒(スポ4=長崎工)

――シーズン初戦でしたが、どのような意気込みで臨みましたか

女子のチームとして出るということになって、そこまで練習できる時間もなくて、限られた時間の中で自分たちができることをしっかり出してレースに臨むことを目標にやっていて、春インカレ(関東学生春季選手権)も控えているのでそれに向けて自分たちの課題も克服していけるような大会になるようにしようと臨んでいました。

――初日のレースを振り返っていかがですか

1レース目は微風の中でしっかり自分たちのコースを引くことができて、3番でフィニッシュできたんですけど、2レース目から少し崩してしまって。スタートでのミスというのが目立って、自分たちはスタートラインに対して高い位置にいてリコールしてしまったと思って1回戻ってしまったんですけど、スタートラインに対しての距離感だったり見極めがまだ課題だなと思いました。スタートの練習ということでも課題がしっかり見えているので、それを次の大会に向けて克服できるようにしたいなと思いました。初日の時点では動作だったり、コンビネーションのミスはあったんですけど、クルーも初めて大学の試合で、その中では動作もまだまだこれからだなという感じで、これからもっと練習して、女子で出る大会は秋にもあるのでそれに向けてコンビネーションのペアも高めていけたらと思っています。

――きょうのレースを含めて全体的にいかがでしたか

昨日の課題を生かせるようにということで、きょうはスタートはしっかり出ることもできていて、自分たちの艇はあんまりスピードが良くないなというのを感じたので、そこをさらに詰めていける部分かなと思っています。きょう1日だと、昨日見えた課題は克服できていけてるのかなと感じています。

――次は関東学生春季選手権(春関東インカレ)が控えていますが、意気込みをお願いします

春1番大きい大会で早大として1発目の試合になるんですけど、そこでしっかり前を走っていくということと、もちろん優勝を狙うんですけど、その中で今後に繋げられるような大会にしたいと考えていて、470チーム全体としてもいま競争環境が高い中でやっているので、その中で誰がレースに出ても前を走るという状況を作れてきているのかなという段階で、まだ春関東インカレまでも少し時間があるのでそこでしっかり練習して、自分たちが出せるベストを出せば優勝できると思っているので、春関東インカレが通過点であって全日本インカレ(全日本学生選手権)につながるようにしっかり優勝できたらいいかなと思っています。

――最後に今年1年の目標を教えてください

全日本インカレ優勝、それしかないんですけど、それに向けて自分自身としては最後の年というのもありますし、また女子インカレ(全日本学生女子選手権)にも昨年は出られなかったので、今年から出られるようになってきているので、そのチャンスを逃さないように悔いのないように1年練習していきたいと思っています。

470級スキッパー田中美紗樹(スポ3=大阪・関大第一)

――シーズン初戦でしたが、どのような意気込みで臨みましたか

女子インにちゃんとしたポジションで出るのは初めてだったのでどんな感じの雰囲気だろうというのもありましたし、男子を含めたレースでもある程度の成績を出せていたので、周りからプレッシャーをかけられたりっていうのも結構あって、個人的には普段より緊張したような感じでレースに臨んだんですけど、初日は気楽にレースができて良い結果だったんですけど、2日目にやっぱり順位を落としてはいけないというプレッシャーが少しあって、それで焦ってミスをしたりというのが結構あったので、女子のレースは大変だなと思いました。

――最終日は順位に上がり下がりがあり、最終レースでトップでフィニッシュという形でしたが、どのように立て直しましたか

5レース目が2番だった時に、スタートが出られたら前で走れるというのがわかって、5番だった6レース目はスタート失敗したんですけど上がれたというのがあったので、落ち着いてレースができたら2番か3番くらいまでは上がれるというのがあったので、最終レースは落ち着いてリスクを背負わずにやるというのがありました。

――総合3位という結果についてはどのように感じていますか

スナイプでどれだけ稼がないかみたいなのが勝つためには最初の目標だったんですけど、結果的に自分も最終日の第1レースだったりとかで結構稼いでしまったので、まだまだ詰められるところだったりが良く見えたなと思います。勝てるかもしれないというのがあった中ではすごく悔しいですね。

――2週間後に控えている春関東インカレへの意気込みをお願いします

今回、2年生と組んで普段よりはレベルがない選手と組んだんですけど、その中でやってるとやっぱり自分のミスが大きく艇に響いたりとか、普段のクルーに助けられていた部分が結構見えたので、自分が弱いところをクルーが助けてくれていたことにも気づきましたし、もっと詰められるところが自分にもあるなと感じたので、明日からの練習でそれをしっかり詰めていきたいなと思います。

――最後に今年1年の目標を教えてください

部全体ではもちろん総合優勝で、470チームは私が入ってからまだ470の全日本優勝ができていないので、それに向けて自分ができることとしてはもちろん自分のスキルアップもそうなんですけど、それに対して下級生だったりクルーだったりの育成に力を入れていきたいなと思います。

スナイプ級クルー松岡嶺実(先理4=東京・国学院久我山)

――シーズン初戦でしたが、どのような意気込みでしたか

今回はペアで一緒に乗ってた仲とはほぼ初めて乗るような感じであまり練習してなかったんですけど、とりあえず良い成績を残すというよりは自分たちがいまどの辺のポジションにいて、どれくらいの実力なのかというのを確かめるレースでした。もちろん良い成績を残すというのは当然なんですけど、それと自分たちの位置付けがどの辺なのか、次の一番大きい大会、全日本女子インカレに出るためにはどんな目標を持ってどんな練習をしていけばいいのかというのを明らかにするためのレースということを考えて今回のレースは臨みました。

――2日間のレース全体を振り返っていかがですか

正直、予想通りというところもあるし、コンビとしてはまだまだ未熟だなというのが2日間通して感じました。お互い考えていることが違って動作でミスしたりだとか、息が合わずミスしたりというのが結構目立って、練習したのが片手に収まるくらいしかなかったというのもあるんですけど、そういう点も含めてまだまだ伸ばせるところはあるのかなと思いました。

――2週間後には関東学生春季選手権がありますが、そこに向けて意気込みはありますか

自分は女子という立場もあって、レギュラーとして出るとしたら軽風要員としてなんですけど、軽風であれば艇を走らせることはもちろんで、吹いてしまえば自分はサポートに回るわけですが、優勝できるようにサポートも全員で全力でやっていきたいなと思います。

――今年1年の目標や抱負をお願いします

今年に1年は最後の年なので、悔いの残らないようにひとつひとつ妥協せずに最後まで、全日本インカレで優勝できるように日々過ごしていきたいなと思っています。