バレーボール部

2018.05.01

春季関東大学リーグ戦 4月29日 東京・青学大記念館

早大バレーの再確認 実りの多い日体大戦

 未だ苦しい試合が続く早大女子バレーボール部。昨日の敗戦から一夜明けて迎え撃つのは、今年の春季関東大学リーグ戦(春季リーグ戦)で勝ち星を積み重ね2位につける日体大。今日こそはと意気込んで臨んだ試合であったが、試合は1セット目序盤から日体大に主導権を握られる。2セット目に早大本来の「粘り」のバレーが真価を発揮し、怒涛(どとう)の追い上げを見せるも、日体大のフェイントを効果的に織り交ぜる変幻自在の攻撃に屈し、セットカウント0−3(11−25、21−25、18−25)で敗戦。早大ペースで進んでいた場面でのサーブミスが痛かった。

 「雰囲気が良くなるには、内容、結果がついてこないといけない」そう森佳央理主将(スポ4=群馬・高崎女)が昨日の筑波大戦を終えてこう言い切ったように、今早大に最も必要な特効薬こそが勝利である。選手全員が勝利を渇望し臨んだ第1セット。その勝利への焦りもあってからか、なかなか思うように連携が取れない。その隙を春季リーグ戦で波に乗っている日体大が逃すはずもなく、早々に6点の大きな得点差をつけられてしまう。反撃したい早大は、森の熟練した技術の光るスパイク、さらには初めてスタメンに名を連ねた吉内文(スポ2=山口)の思い切りのいいスパイクで点数を奪う。しかし、終始ペースを奪えることはなくこのセットを11−25と大差をつけられ落とす。

今日もチーム1の得点を叩き出した森

 このままでは終われない。その思いが続く第2セットで形になる。序盤は第1セット同様流れは完全に日体大に傾き、3−8。このまま日体大に一泡吹かせることなく、このセットも奪われてしまうかと思われた矢先、ディグが徐々に上がり始める。つないだボールをエースの森を中心に得点へとつなげ、試合をシーソーゲームへと持ち込む。日体大に連続得点を許しても、井上裕利恵(スポ2=岡山・就実)の正確なスパイク、さらには調子の上がってきた富澤結花(スポ3=東京・文京学院大女)が3連続で得点を奪うなどすぐさま奪い返し、18−19まで点差を詰める。強烈なスパイクを打たれてもすぐには引き下がらない早大に、会場は驚嘆の息を漏らす。しかし、自らのサーブミスなどで徐々に点差が離れ、惜しくもこのセットを落とす。自分たちのバレーができればどんな相手にも通用する。そう再確認をし、迎えた第3セットでもその勢いは止むことがない。序盤は息を吹き返した植松知里(文構2=香川・高松第一)の相手を翻弄するトスワークに斎藤友里(社1=千葉・敬愛学園)が高さのあるスパイクで応えるなど互角の勝負を展開する。しかし、相手が一枚上手だった。強烈なスパイクに加え、ブロックで早大の攻撃は遮断され点差が離れていく。早大も昨日に続き橋本美久(社1=福島郡山女大附)を投入したり、タイムアウトを取るなど流れを変える策を取ったが、勢いに乗った相手を止めることはできずにこのセットも落とし、0−3で3試合続けてのストレート負けとなった。

クロス方向に打ち込む富澤

 「個々人で定めている目標得点に近づけた時は勝利に近づくという確証は得てます」と馬場監督(平8人卒=京都・洛南)は前半戦を終えてこう振り返る。厳しい戦いが続く。だが、自分たちの「粘り」のバレーができれば、どんな相手でも通用することは証明された。初スタメンでありながら、今日の試合で躍動した吉内や途中出場ながら精度の高いプレーを見せている橋本など選手層の底上げも見られる。さらには、昨年から出場し、安定した活躍を見せる河治えみり(社2=北海道・旭川実業)や井上裕利恵の存在は今やチームに欠かせない。チームとして成長が続いている以上、勝利の足音は着実に近づいてきている。チーム力で勝つ早大バレーの奮起を見逃してはならない。

(記事 遠藤伶、写真 斉藤俊幸、村上萌々子)

セットカウント
早大 11-25
21-25
18-25

日体大
スタメン
レフト 森佳央理(スポ4=群馬・高崎女)
レフト 富澤結花(スポ3=東京・文京学院大女)
センター 吉内文(スポ2=山口)
センター 斎藤友里(スポ1=千葉・敬愛学園)
ライト 井上裕利恵(スポ2=岡山・就実)
セッター 植松知里(文構2=香川・高松第一)
リベロ 河治えみり(社2=北海道・旭川実業)
コメント

馬場泰光監督(平8人卒=京都・洛南)

――今日の試合の振り返っていただけますか

昨日全然良いところがなくて、リーグ戦が始まって一番ひどい試合をしてしまったので、気持ちを切り替えてもう一度自分たちのバレーを取り戻すことを心がけてスタートしました。

――特に第2、3セットは早稲田の持ち味がでた試合だったと思います

今日始まる前に、相手の対策どうこうというよりかは、自分たちが今できることをやろう、シンプルに物事を考えて、できないことを悩むんじゃなくて、出来ることを出し切ろうということを言ってきました。その部分が第2セットと第3セットの序盤に出たんじゃないかなと思います。また、今日吉内が新しくスタートで入りまして、彼女も初めてのスタメンでしたけど、よく頑張って1試合プレーしてくれたと思います。

――吉内選手や橋本選手の起用など戦力の底上げが出来てきているように見えますが

1年生から4年生まで全員が活躍してやっと戦いの舞台に立てるかなと思っています。その舞台を整備してくれているのは、主将の森であったり、副将の富澤だと思っていますので、彼女たちがコートに新加入していく下級生たちを上手く引き出してくれていると思います。

――前半戦を終えて、収穫を感じる点はありますか

これといった収穫はなかなか見当たりずらいのですが、ただ個々人で定めている目標得点に近づけた時は勝利に近づくという確証は得てます。一週間試合が空くので、そこでまた目標得点の見直し、気持ちの切り替えをスタッフの立場でしっかりサポートしていきたいと思います。

――次の試合への意気込みをお願いします

ひとつひとつ今出来ることを積み重ねて、そこで自滅せずに戦いの土俵に上がっていき、相手を錯乱するくらいの元気を蓄えて、後半戦に臨みたいと思います。

森佳央理主将(スポ4=群馬・高崎女)

――きょうのゲームを振り返っていかがですか

きのうの筑波戦が相手も内容的にも酷くて、もちろん相手も強かったのですがそれ以上に自分たちが闘う意識が低くてやってはいけないような試合をしてしまったのでそれを踏まえて負けが続いていると雰囲気は悪くなるので雰囲気良くするには結果を残さないと良くならないなと思っていたので、(ボールを)追いかけていない人には厳しく言ったし試合中の声かけなども意識してするようにしました。その甲斐もあってひとりひとりの意識も変わっていつもでは上がらないボールだったり繋がって繋がって取りきれた得点もあったのでそういう面は少し自信にはなったのですが、そこでセットが取れないのが自分たちの足りないところなので(次戦まで)1週間空くのでいかにセットを取りきるかというのを考えて準備していきたいと思います。

――2、3セット目はワセダのバレーが見れる場面もありました

そうですね、1セット目は全然ダメだったのですが2セット目以降は途中離されてしまう場面もあったのですが自分たちの形は少し作れたのかなと思います。

――その要因は何だったと思いますか

自分たちはボールを拾って繋がって点が入ると盛り上がっていくチームなので、何がきっかけかは分からないのですがひとりひとりの意識が変わって得点が取れるようになって盛り上がって苦しいところでも我慢して我慢して1点ずつ取れたのが良かったのかなと思います。

――ご自身のプレーはいかがでしたか

チームで何点を目標に取るというのを決めていてその中で個人でスパイク何点取る、ということを決めているのですが、その割合も自分は大きいのでまず設定された点数を決めること、マークが付いてくることはわかっているので同じようなトスを同じようなコースにあげていてもマークされるのでもうひとつ上の自分の自信のあるプレーを1週間練習して後半戦に臨みたいと思います。

――きょうで前半戦が終わり折り返しとなりますが、初戦からチームとして少しずつ変化してきているようにみえます

自分は初めオープントスしか打たないポジションにいたので、まずポジションを変えてセンターが攻撃を作るのでそこにいたいので自分がセンターに入ってなるべく速攻を打つようにしたことと、練習でも結花(富澤副将、スポ3=東京・文学院大女)にはもう少し速いトスを打ってもらうようにしています。やはりその2人が決めないといけないので試合の中でここは一本決めて欲しいという場面で他の選手にも一本決めてもらえれば、そういう意味では意識もそうですが戦い方も変わってきたかもしれないですね。

――来週からの後半戦に向けた意気込みをお願いします

やはり毎回こういう風にリーグ戦では苦しい戦いが続いていて毎年後半戦は絶対に勝ちたい思いで挑んでいても中々勝ちきれないということが続いていたので、ことしはしっかり後半の4試合を勝って少しでもこのリーグを通して個人でもチームでも自信をつけて上半期を終えたいです。尚更、この1週間の空きが大切だと思っているので練習から頑張りたいと思います。

富澤結花副将(スポ3=東京・文京学院大女)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

負けが続いていて相手も強いし苦しい試合だったのですが、昨日よりは自分たちのやりたいこととかやらなくてはいけないことができたかなと思います

――第2セットや第3セットはワセダの強みを活かしたバレーボールが出来ていたと思うのですが振り返っていかがですか

ボールを最後まで追いかけるといった粘りの部分は出来ていたと思うので今後も続けていけたらいいと思います

――特に第2セットの後半ご自身の活躍が顕著に見られたと思うのですが振り返っていかがですか

あまり気にしていなくて覚えていないのですが、スパイクも粘りが重要だと思うので何度も何度も粘って何度も何度も打つという習慣は出来たのかなと思います

――一方連携がかみ合っていない部分が多かった点に関してはどうですか

決まりごとがあるのにそれが出来ていないので、連携もミスなくやっていかなくてはいけないと思います

――前半戦の収穫を教えてください

勝ちが取れていないので結果として得たものが何もないと思うのですが、沢山課題が見つかったしやらなくてはいけないことが明確に分かりました。後半戦になると自分たちと同じくらいかちょっと上といった、頑張ったら勝てるチームとの対戦になってくるので、今まで出てきた課題を克服し、また4月は週末に試合があるという1年生にとっては大変だったと思うのですが慣れてきたと思うので、5月入ってから頑張りたいと思います

――前半戦で明らかになった課題は具体的にどのようなものですか

すごくOGさんやOBさんに言われていることとしては、サーブや2本目を丁寧にあげる、2段トスといった今すぐに直せることなので来週1週間試合がなくて空くのでそこをしっかりつめていきたいです

――来週への意気込みをお願いします

決め球とかしっかりあげてきてくれるので、しっかり点数取れるようにしたいのと、佳央理さん(森佳央理主将、スポ4=群馬・高崎女)だけではなくチームの中心となって声を積極的に出してチームを鼓舞していくことも頑張っていきたいと思います