野球部

2018.05.01

東京六大学春季リーグ戦 4月30日 神宮球場

守備のミスが響き、勝ち点獲得できず。賜杯から遠ざかる/明大3回戦

明大3回戦
早 大
明 大 ×
(早)●小島、早川、今西-岸本
◇(二塁打)福岡×2、鈴木萌、檜村

 つかみかけていたものが手からこぼれ落ちていった。1回戦の逆転勝利により再起したかと思われたワセダだったが、2、3回戦と完敗を喫し、覇者復活への道は非常に険しいものとなった。初回、小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)の不安定な立ち上がりを攻め立てられ、一挙5失点。2回戦に続き、要所での守備のミスも目立った。5回に2点差まで迫ったが、その直後に3失点を喫し、勝負あり。6、8回と好機をつくったが、得点圏で一本が出ず、そのまま敗れることとなった。

重要な一戦で想定外の大量失点を喫した小島

 「自分の弱さが出てしまった」(小島)。2回戦で多くの救援投手を使ってしまったこともあり、エースの小島は短いイニングでの降板が許されない状況にあった。そうしたエースとして、主将としての責任感による重圧からか、立ち上がり、制球に苦しむ。屈辱の押し出しに加え、小太刀緒飛(スポ4=日本文理)の失策や、丸山壮史(スポ1=広島・広陵)加藤雅樹(社3=東京・早実)とのフライ処理での連係ミスなど、守備が乱れ、この回3四死球2失策でいきなり5点を献上。守備のミスは、いずれも失点に直結する手痛いものとなった。さらに、チームが2点差に迫った5回にも相手先発・森下暢仁(3年)に適時二塁打を浴びてしまう。なんとか流れを引き寄せたい小島だったが、この回3安打2四死球と踏ん張ることができず、痛恨の3失点。それに対し、救援登板した早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)は好調であった。不本意な結果に終わった2回戦の登板から吹っ切れ、6、7回をいずれも三者凡退。自己最速の150キロをマークするなど、気迫あふれる投球を見せた。

 打線では好機を生かせない場面が多く見受けられた。初回、福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)が右翼線二塁打を放ち、続く加藤も四球で出塁。2死一、二塁の好機で、1回戦で同投手・森下暢相手に2本塁打を浴びせた吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)が打席に。観客も固唾をのんで見守ったが、結果は見逃し三振。持ち前の勝負強さを見せつけることができなかった。唯一得点したのは、6点ビハインドで迎えた5回。先頭の小太刀が右前打で出塁すると、犠打を失敗してヒッティングに切り替えた檜村篤史(スポ3=千葉・木更津総合)が意地の左翼線二塁打。その後、遊撃手の送球ミスでようやく1点を返す。なおも無死一、三塁の好機で迎えるのは、前日、東京六大学リーグ戦(リーグ戦)初打席で初安打を放った代打の鈴木萌斗(スポ1=栃木・作新学院)。見事に適時左中間二塁打を放ち、勝負強さを見せた。さらに丸山、福岡の内野ゴロの間にそれぞれ1点ずつを加え、この回一挙4得点。2点差まで追い詰めた。しかし、その後は好機をつくりながらもあと一本が出ず、そのまま試合終了となった。

優勝は非常に厳しくなったが、前を向いて戦っていきたい

 先発・小島の乱調や得点力不足といった点も敗因に挙げられるが、最も深刻なのは『守り勝つ野球』という目標からは程遠い守備であった。これから勝つためには守備強化が第一である。『捲土重来』を果たすには、まだ時間がかかりそうだ。東大戦では守備の反省を生かし、一戦一戦を大切に戦っていきたい。まだ、リーグ戦は終わってはいない。

(記事 江藤華、写真 中澤紅里、石﨑開)

☆早川が意地の力投!自己最速の150キロをマーク

気迫の投球を見せた早川

 2番手として登板した早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)が、これまでの自己最速を2キロ更新する150キロをマークした。勝ち点の懸かった前日の2回戦では、2回4失点で痛恨のノックアウト。開幕週の立大2回戦でも要所で被弾し黒星を喫しており、強い自責の念に駆られていた。
 「吹っ切れないといけない」(早川)。大黒柱の小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)の乱調と守備のミスで厳しい展開を強いられていたチームに、何とか勢いを取り戻したかった。その思いが、投じる球にも乗り移る。最初に対峙した明大4番・逢澤崚介(4年)に対しての初球が、いきなり自己最速に並ぶ148キロを計測。そして、変化球を挟んでの3球目に投じた力強い速球が150キロをマークした。その後も速球と変化球とのコンビネーションで2回を三者凡退に抑え、改めてその潜在能力の高さを見せつけた。
 だが、チームの勝利に結び付かなければ意味がない。試合後には、「ピッチャー陣が踏ん張れなかった」と悔しさをにじませた早川。ここまで先発登板した2試合では、いずれも序盤に多くの球数を要してリズムを崩している。次週の東大戦では、初回からギア全開で相手打線を抑え込み、攻撃にも良い相乗効果をもたらしていきたいところだ。

(記事 皆川真仁、写真 石﨑開)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
(左) 山田淳平 .000 三振    三振                  
  鈴木萌斗 .500             左2    中飛    一ゴ
(二) 丸山壮史 .125 左飛    三振    二ゴ    右飛    中飛
(三) 福岡高輝 .222 右2       左2 二ゴ    三振    中飛
(右) 加藤雅樹 .412 四球       三振 三振       中安   
(一) 吉澤一翔 .211 三振       四球    三振    一ゴ   
(捕) 岸本朋也 .455    遊ゴ    遊併    左安    一ゴ   
(中) 小太刀緒飛 .400    右飛       右安 三失    四球   
(遊) 檜村篤史 .267    三振       左2 中安    四球   
(投) 小島和哉 .000       三振    遊失            
  田口喜将 .333                遊併         
  早川隆久 .000                           
  池田賢将 .176                      三振   
  今西拓弥                           
早大投手成績
名前
小島和哉 4.50
早川隆久 4.50
今西拓弥 0.00
東京六大学春季リーグ戦星取表
順位   立 大 慶 大 明 大 早 大 法 大 東 大 勝ち点 勝率
立 大 5/5
5/6
5/12
5/13
○2-1
○4-2
○3-2
△5-5
○2-1
5/26
5/27
1.000
慶 大 5/5
5/6
5/19
5/20
6/2
6/3
○6-3
○5-4
○15-3
○5-1
1.000
明 大 5/12
5/13
5/19
5/20
●2-3
○15-3
○9-4
5/26
5/27
○9-2
○7-0
.800
早 大 ●1-2
●2-4
6/2
6/3
○3-2
●3-15
●4-9
5/19
5/20
5/5
5/6
.200
法 大 ●2-3
△5-5
●1-2
●3-6 5/26
5/27
5/19
5/20
5/12
5/13
.000
東 大 5/26
5/27
●0-15
●1-5
●2-9
●0-7
5/5
5/6
5/12
5/13
.000
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コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――連日先発投手が誤算となってしまい、きょうも難しい試合展開を強いられたと思いますが

(小島は)1戦目の状態の良さから期待していたんですけどね。慎重になり過ぎたというところはあるかと。絶対に点をやってはいけないということで、立ち上がりは乱れたのではなくて、ちょっと神経質になってしまっていたのかなと思います。そこにミスが絡んで大量点になったんですけれども、まあその後はよく投げてくれたと思います。

――きょう山田淳平選手(教3=東京・早実)を1番に起用した理由は

池田(賢将、スポ4=富山・高岡南)が昨日エラーと攻撃の中でそれ(エラー)が尾を引いた部分があったと思うので。山田はそんなに当たってはいないんですけれども、思い切りが良いので、トップ(1番)で使ったらその思い切りの良さが出るかなと思って入れ替えました。けどやっぱり守備のミスといいますか、レフトとセンターのミスっぽいのがあったので、そこのあたりは難しいですね。風もありましたし。

――きょう小太刀緒飛選手(スポ4=新潟・日本文理)を起用したのは、池田選手の調子が良くないからでしょうか

そうそう、それだけです。

――昨日から守備のミスが目立ちますが、これについてはどうお考えですか

立て直していかなければと思いますね。

――優勝が徐々に厳しくなってきました。来週の東大戦はどのような戦い方を目指していきますか

もう全力でやるしかないです。2つ勝って、勝ち点を挙げたいと思います。

小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)(※囲み取材より抜粋)

――きょうの投球を振り返って

悪いなりに試合をつくるっていうのを常に考えているんですが、きょうはそれができなかったので自分の弱さが出てしまったと思います。初回は1点取られた後の3点が確実に余計だったなと。

――1回戦と明大の攻めが変わった部分は

初戦はストレートを狙ってきていたので変化球勝負かなと思っていました。緩急中心に組み立てていたんですが、うまく入らなかったり浮いてしまったりして・・・。

――きょう勝てば通算16勝でした。現役投手での最多勝を意識する部分はありますか

そうですね・・・。優勝に導けなかったら意味がないので何とも言えないです。

――1回戦でもあまり調子が良くないとおっしゃっていました。どのあたりが自分のイメージするところとうまくいっていないでしょうか

少しシビアにいきすぎてしまっているというか、もっと大雑把にいければとは思います。あとは昨日の試合で投手陣がみんな投げたので長いイニングを投げないとと思ってしまった部分はありました。

――来週に向けてはいかがですか

悪い部分をしっかり反省してまた投げたいと思います。

小太刀緒飛(スポ4=新潟・日本文理)

――初のスタメンでの出場となりましたがいかがですか

リーグ戦始まってから、勝てない試合が続いたので、どこかの試合でスタメンはあるかと思って準備してたんですけど、初回あんな守備をしてしまったので、試合の流れが悪くなったのは自分のせいだと思っていますし、ちょっと硬かったかなっていう気はしています。

――難しい打球処理ではあったと思いますが

いつも練習してきて、試合になって言い訳はできないので、難しい打球の中でもできることはあったんじゃないかと思います。

――打撃の面では右方向への強い当たりが続いていますがいかがですか

打撃の面ではしっかり自分のスイングができているので、次へつなぐバッティングができていると思うんですけど、バッティング以外でも、守備からしっかり次へつなげていけるような働きをしたいと思います。

――今後チームではどのように貢献していきたいですか

外野の守備のミスがここ数試合続いているので、この4日間でしっかり気を引き締めて、もう1回練習して、見直して点を取られないように心掛けていきたいなと思います。

檜村篤史(スポ3=千葉・木更津総合)

――きょうの試合は2安打と打撃の調子が上向きに思えますが、ご自身ではどう見ていますか

点差離れて何とかしようという気持ちが出て、しっかりバットが振れていたかなと。その結果の二安打だと思います。

――二打席目は、バント失敗から低めの球を捉えて二塁打となりましたが、どのように気持ちを切り替えましたか

とりあえず二打席目は、ランナーを進めようという気持ちが強くあって、ボテボテの打球でもいいからと思ったんですけど、結果いいところに転がってヒットになりました。

――チーム全体として守備のミスが目立ちますが、ご自身ではどのように思いますか

やっぱり風が強い中での試合になって、そういうところで外野がしっかり裏からカバーに入るとか。きょうはライトとセカンドのミスがあって、あの場面は声掛けとか、もっとライトが声を出せるようになれば打球は取れたかなと思います。

――優勝は厳しくなりましたが、東大戦への意気込みをお願いします

優勝は全くないわけではないんですけど、やっぱり優勝するには全勝しかないので、しっかり一戦一戦目の前を試合を勝っていきたいと思います。

福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)

――勝ち点を取ることができませんでした

やっぱりミスも多くて、勝ち点取ることができなかったっていうのはすごい…。まあ初戦勝てて、きょうも絶対勝てる試合だったので、勝ち点取れなかったっていうのはすごいもったいないとは思うんですけど、選手の調子としてはみんな良いので、もう次に向けて頑張っていければいいかなと思います。

――きょうは2安打の活躍でしたが、変えたフォームはしっくりきていますか

そうですね、しっくりきてます。

――これからもそのフォームを続ける予定ですか

はい、そうですね。

――打順は3番に定着しそうですが

回ってきたら自分のバッティングをしていけたら結果はついてくると思うので、特に打順っていうのは気にしてないです。

――5回で点を返したあたり、特に気合が入っているように見えました

気合はいつも入ってます(笑)。でもやっぱり点が入った後は無失点で切り抜けなきゃいけないので、点が入った後っていうのは特に集中して気合入れて頑張ってました。

――次の東大戦へ向けて意気込みをお願いします

東大っていってもいい選手もいるので、なめてかかったらいけないので、しっかり自分たちのやれることをやって、東大戦に臨めればいいなって思います。

早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)

――まず、自己最速の150キロが出ましたが、ご自分で気付かれましたか

いや気付いてはないです。

――調子自体は良かったのでしょうか

そうですね。まあ、昨日と立教大とその前のオープン戦と出ててあんまり自分が良くなくて、こうチームの雰囲気も悪くしてるという感じだったので、そこはもう昨日負けてからもいろいろと考えてて、吹っ切れないといけないなというのもあって。技術どうこうというよりも気持ちで戦っていくしかないというのを思ってたので、気迫出して投げた感じです。

――チームのビハインドの状況を変えたいという気持ちが球に出たのでしょうか

そうですね、やっぱり守備からのリズムというのも昨日思いましたし。自分がゲームをつくれなかったっていう面で、試合の流れもつかめなかったので、昨日に関しては。自分からしっかりリズムを立て直さないとまずいなという責任感を持ちつつ投げました。

――チームとして勝ち点を2つ落とすことになりましたが、どのような点を変えていくべきだと思いますか

明治と立教に関しては、やっぱり自分とかピッチャー陣が踏ん張れなかったというのが反省点の一つなので、自分も含め、しっかりもうちょっと追い込んで、試合に臨むのがベストかなと思います。

――東大戦でも先発が予想されますが、意気込みをお願いします

やっぱりゲームの入りが悪いので、そういうところをしっかりして、臨みたいなというのはあります。

鈴木萌斗(スポ1=栃木・作新学院)

―2回戦に続き、きょうも打ちました。ご自身の調子はいかがですか

自分の中ではいい感じだと思っているので、このままチームに貢献できるように続けていきたいと思います。

――六大学のレベルはいかがですか

やっぱりピッチャーもバッターもレベルがとても高いので、早く自分もそこのレベルに合わせられるようにチームに馴染んでいきたいと思っています。

――自分自身のアピールポイントはなんだと思いますか

やっぱり足だと思っているので、足で少しでも守備をかき乱せたらなと思います。

――反対に苦手としているものは

特にはないんですけど、前向きな気持ちでやっていくことが自分の課題だと思っているので、どんどん攻めていけたらなと思ってます。

――次戦への意気込みをお願いします

この打席はチームに貢献できたと思うので、これを続けていって一戦一戦大事に戦っていきたいと思います。