野球部

2018.04.30

東京六大学春季リーグ戦 4月29日 神宮球場

大量15失点、投手陣崩壊で痛い敗戦/明大2回戦

明大2回戦
明 大 15
早 大
(早)●早川、徳山、今西、柴田、藤井寛-岸本
◇(本塁打)加藤1号ソロ(3回)(二塁打)丸山、檜村

 劇的な逆転勝利を収めた昨日とは打って変わって、早大応援席は重苦しい雰囲気に包まれた。大量15失点、被安打は21。比較的好調だった投手陣が打ち込まれた。先発の早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)は4失点を喫し、2回で早々に降板。その後は小刻みな継投策を取ったが、明大打線を止めることはできなかった。優勝に向けて連勝で勝ち点を奪いたかっただけに、痛い黒星となった。

 立大戦に続き、立ち上がりで苦しんだ早川。1回表、2番・佐野悠太(4年)の左中間を破る二塁打と、四球で1死一、二塁とされると、続く4番打者が放ったライナー性の打球を左翼手の池田賢将(スポ4=富山・高岡南)が落球し、1死満塁のピンチを招く。そして次打者をゴロで打ち取ったかに見えたが、守備の要である檜村篤史(スポ3=千葉・木更津総合)がまさかのファンブル。この間に三塁走者が先制のホームを踏み、なおもピンチは続いた。6番・平塚大賀(4年)には144キロの直球を右前にはじき返され、追加点を献上。その後も併殺崩れで1点を追加され、初回から0-3と、痛い3失点を喫した。主導権を奪い返したい早大は1回裏、丸山壮史(スポ1=広島・広陵)が左翼線二塁打で出塁すると、4番・加藤雅樹(社3=東京・早実)の適時左前打で1点を返すことに成功。するとここから互いに1点ずつ点を取り合う、まさに一進一退の攻防が始まる。3回裏には加藤が完全復活を告げる中越えソロ本塁打を放つが、依然として点差は2点のまま、劣勢の展開が続いた。

リーグ戦では昨春以来となる本塁打を放った加藤

 5回表、3回からマウンドに上がった徳山壮磨(スポ1=大阪桐蔭)が先頭打者から3者連続で安打を浴び1点を追加されるが、代わった今西拓弥(スポ2=広島・広陵)が無失点で後続を断った。しかしその後登板した、柴田迅(社2=東京・早大学院)、東京六大学リーグ戦デビューとなった藤井寛之(法3=福岡・東筑)が共に6安打を浴び、失点を重ねて3-15。先発野手全員に安打を許したのに加え、ヒットエンドランや犠打など多彩な戦術を駆使する明大のそつのない攻撃に対処できなかった。一方の稲穂打線は、5回から登板したルーキー磯村峻平(1年)に完全に封じ込められてしまう。7回には先頭の代打・三木雅裕(社4=東京・早実)が執念のヘッドスライディングで内野安打とするが、得点機はつくれず。その後も明大の救援陣を打ち崩せず、結局4回以降は3安打無得点と、投手陣を援護することができなかった。

救援陣は悪い流れを断ち切れなかった

 きょうの大量失点は、投手陣が粘れなかったことに加えて、守備で緩慢なプレーが見られたことも大きな要因だろう。初回には2つの失策でつまずき、出はなをくじかれた。明日はエース小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)の好投と共に、ミスのない守備に期待したい。勝ち点を落とせば優勝戦線から大きく後退する正念場。リーグ戦優勝のため、そして汚名返上のため。明日の3回戦、何としてでも勝ち点を奪いにいく。

(記事 村田華乃、写真 江藤華、今山和々子)

早大打者成績
打順 守備 名前
(左) 池田賢将 .188 三振 二併       遊ゴ            
  岩本久重 .000                   三振      
(二) 丸山壮史 .182 左2    中飛    三振       投安   
(三) 福岡高輝 .154 一ゴ    三振       三ゴ    左飛   
(右) 加藤雅樹 .429 左安    中本       四球    三振   
(一) 吉澤一翔 .250 遊ゴ    三ゴ       三振    三振   
(捕) 岸本朋也 .500    右安    二ゴ    死球    二ゴ   
  小太刀緒飛 .500                         右飛
(中) 山田淳平 .000    投犠    遊ゴ               
  三木雅裕 1.000                   二安      
  鈴木萌斗 1.000                         右安
(遊) 檜村篤史 .167    左2    左飛       三振    左飛
  田口喜将 .500                         三邪
(投) 早川隆久 .000                           
  山岡仁実 .000    二失                     
  徳山壮磨 .—                           
  今西拓弥 .—                           
  柴田迅                           
  重田慎太郎 .000             三振            
  藤井寛之 .000                   三振      
  小藤翼 .000                         死球
早大投手成績
名前
早川隆久 5.63
徳山壮磨 20/3 6.00
今西拓弥 0.00
柴田迅 12/3 10.13
藤井寛之 21/3 23.15
東京六大学春季リーグ戦星取表
順位   立 大 慶 大 明 大 早 大 法 大 東 大 勝ち点 勝率
立 大 5/5
5/6
5/12
5/13
○2-1
○4-2
○3-2
△5-5
○2-1
5/26
5/27
1.000
慶 大 5/5
5/6
5/19
5/20
6/2
6/3
○6-3
○5-4
○15-3
○5-1
1.000
明 大 5/12
5/13
5/19
5/20
●2-3
○15-3
5/26
5/27
○9-2
○7-0
.750
早 大 ●1-2
●2-4
6/2
6/3
○3-2
●3-15
5/19
5/20
5/5
5/6
.250
法 大 ●2-3
△5-5
●1-2
●3-6 5/26
5/27
5/19
5/20
5/12
5/13
.000
東 大 5/26
5/27
●0-15
●1-5
●2-9
●0-7
5/5
5/6
5/12
5/13
.000
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コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――まず初回、ミスが絡んでの3失点となりましたが、初回の攻防を振り返ってみていかがですか

うーん、まあミスもありましたしね。ミスがあって、その次にやっぱり早川(隆久、スポ2=千葉・木更津総合)にもう少し踏ん張ってほしかったですよね。

――2回で早川投手を諦めるかたちになりましたが

それはもう大誤算ですからね。やっぱりそこから全部が崩れたというか。

――早川選手の調子は悪く見えましたか

いや、彼はボールはそんなに悪くなかったんでね。結局追い込むまではいいボールきて、打たれるボールはまあ、甘いんでしょうね。打たれてるので。

――打線では加藤雅樹選手(社3=東京・早実)に当たりが出てきましたが、そこは好材料になるでしょうか

そうですね。いい材料になりますね。

――中盤以降、投手陣が打ち込まれましたが、投手陣はいかがでしたか

やっぱりトップ(先発)が崩れるとみんな歩調を合わせるというか、総崩れになりますよね。小島(和哉主将、スポ4=埼玉・浦和学院)はあしたの先発なので、絶対使えないんでね。最後、藤井(寛之、法3=福岡・東筑)の責任じゃなくて前のピッチャーがもっとやっぱり頑張ってほしかったですね。

――岩本久重(スポ1=大阪桐蔭)が外野手として出場されましたが、今後もそういった選択肢はありますか

うーん、まあ彼右バッターですしね。場合によってはそういうこともあり得るかも分からないですね。

――あしたは、明大はまた森下暢仁投手(3年)が先発してくると思いますが、どのように攻略していきたいですか

いやもう、昨日と同じようにやっぱりミートを重ねていくしかないですね。

加藤雅樹(社3=東京・早実)

――初回の適時打を放った打席は、どんなことを考えて打席に入りましたか

好機で打てていなかったので、何としても1点返すという気持ちでした。変化球をケアしながら真っ直ぐに反応して、単打を打てたらいいなと思っていました。

――東京六大学リーグ戦では久しぶり(昨春の立大3回戦以来)の本塁打が出ましたが、感触はいかがでしたか

そうですね。あの打席も2ストライクと追い込まれていたので、真っ直ぐに反応して変化球はケアするというかたちで待っていました。打ったときはいい感じで(打球が)上がってくれて、風も吹いていたので入ってくれました。嬉しかったですね。

――ファウルが続いたあとの本塁打でしたが

まあ、自分のスイングを崩さずに、変化球をケアしながら真っ直ぐを打つということです。特にカットしようとしてカットしていたという訳ではないです。

――伊勢大夢投手(3年)と対戦しての感想をお願いします

すごくコースを突いてきているなと思います。(明大は)球が速い投手が多いなという印象です。

――昨日から4打席連続での安打となりました

調子自体はいいと思います。結果を恐れずにやりたいと思います。

――6回、山田淳平選手の打席で、二塁走者の加藤選手が飛び出してしまって挟殺プレーになりましたが

あれはエンドランですね。エンドランのサインで、投手のクイックが早くてスタートも遅れました。

――あすへ向けてお願いします

負けたら勝ち点を落としてしまうので、絶対に勝つという強い気持ちをもってやりたいと思います。

今西拓弥(スポ2=広島・広陵)

――無死一、三塁での登板でしたが、準備はできていましたか

そうですね、前もって準備はしていたので大丈夫でした。

――1死満塁になってからの投球で、それまでと変えた部分はありましたか

急な登板だったので、最初は力んでしまっていたのですけど、1死が取れて、そこから落ち着いてちゃんとアウトが取れたので良かったかなと思います。

――昨年もピンチの場面での登板は何度もありましたが、その時の経験は生きていたと思いますか

そうですね、去年の経験があったから、ちょっと力んだ部分はありましたが、落ち着いて投げられたと思います。

――変化球や直球の調子は良かったですか

状態としてはあまり良くない方でしたが、下級生が投げてくれていたので、抑えてあげたいという気持ちでなんとか抑えられたかな、と思います。

――今季は中継ぎで起用されていますが、いかがですか

与えてもらったところでしっかりやれればいいかな、と思います。

――きょうの振り返りと次戦以降への意気込みをお願いします

きょう(勝ちを)落としてしまったんですけど、明日勝てば勝ち点が取れるので、切り替えて頑張っていきたいと思います。

徳山壮磨(スポ1=大阪桐蔭)

――まず、開幕戦での初登板はいかがでしたか

そうですね、やっぱり緊張はしたんですけど、しっかり投げれたので良かったと思います。

――きょうは早くに登板の機会がきたと思いますが、調子はいかがでしたか

初回から準備していたので準備不足ということはなかったのですが、当たり的にも完璧というより不運な当たりが多かったように思います。そこはしっかり守ろうと思った結果が、あのように打たれてしまったりしたので、流れをつくろうとしていただけ悔しいですね。

――4回はこの試合通して唯一の三者凡退の回でした

なんとか流れを持ってこようとして投げた結果3人で抑えることができたので、そこは良かったなと思います。

――2月のインタビューでは六大学の選手はレベルが高いと仰っていましたが現在はどう感じていますか

もちろんレベルが高いというのは実際にありますし、ここでまず投げれていないと上では投げられないので、しっかりと1年生らしく打たれてもいいので勉強だと思って投げていきたいと思います。

丸山壮史(スポ1=広島・広陵)

――第1打席は初球を左翼方向に流し打ちましたが、振り返っていかがですか

表に3点取られてしまって、1点でも取っておかないと相手に流れが行ってしまうと思ってたので、どうしても塁に出たいという執念というか、気持ちで振ったのがヒットになったと思います。

――結果的に得点に結び付きましたね

結果的に1点返せたのはよかったと思います。積極的に振ることができたのが一番よかったです。

――その後の打席を振り返って

磯村(峻平、1年)に代わって、その時は自分のペースで打席に入れていなくて、相手の流れのまま打席に入っていたというのがあって、そういう構え遅れは課題ですね。明日もあるのでそういう部分はしっかりして、細かい部分を詰めていけば絶対勝てると思うので、切り替えて頑張ります。

――開幕からスタメン出場を続けていますが、プレッシャーなどは感じていますか

先輩方がやりやすい環境をつくってくださっていて、その分思い切ったプレーができていると思います。1年生にしかできないプレーというのはあると思うので、積極的なプレーでチームに勢いをつけたいと思っています。

――打撃は好調のように見えますが、ご自身ではどう感じていますか

しっかり振れているので、それは続けていきたいと思います。

――明日は負けられない戦いになりますが、意気込みをお願いします

とにかくチームのために打つということですね。自分がアウトになってもチームが勝てばいいと思うので、チームの勝ちにつながるようなプレーしたいと思います。