競走部

2018.04.29

第52回織田幹雄記念国際大会 4月28、29日 エディオンスタジアム広島

古谷がグランプリ種目で表彰台へ!(織田記念)

 山縣亮太(セイコー)の出場もあり、今年も大きな盛り上がりを見せていた織田幹雄記念国際大会(織田記念)。早大からは6人の選手が出場した。1日目に行われたU20世界選手権(U20)の選考レースで110メートル障害の森戸信陽(スポ1=千葉・市船橋)が1位に輝くと、5000メートルでは中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)が先週に引き続きトップでゴール。ルーキーたちが実力を遺憾なく発揮し、U20代表の座を大きく引き寄せた。また、2日目のグランプリ種目に出場した110メートル障害の古谷拓夢主将(スポ4=神奈川・相洋)は銀メダルを獲得。関東学生対校選手権に向けて、好調ぶりをアピールした。

(記事 平松史帆)

★U20選考レースで森戸が優勝!

大学初戦で結果を出した森戸

 7月にフィンランドのタンペレで行われるU20世界選手権。その110メートル障害の代表を決めるため、選考レースが行われた。早大からは昨年の全国高等学校総合体育大会で優勝した勝田築(スポ1=島根・開星)と2位の森戸信陽(スポ1=千葉・市船橋)が出場。二人はこの大会が早大での初めてのレースとなった。
 勝田はスタートで先行したものの、何度かハードルに足をぶつけてしまい失速してしまう。13秒89の4着でフィニッシュし、「全体的に良くなかった」(勝田)と課題の残るレースとなった。一方、森戸は苦手としているスタートこそ出遅れてしまったものの、中盤から加速。最終ハードルの辺りでトップに立つと、最後は法大の樋口陸人らと競る展開に。わずか0.03秒の差で競り勝ち、13秒65で優勝した。レース後、「自分のやりたいことができてよかった」と振り返った森戸。タイムにこそ納得はいっていないが、シーズン初戦から結果を残せたことは自信につながったであろう。次なる舞台は関東学生対校選手権(関カレ)。110メートル障害には古谷拓夢主将(スポ4=神奈川・相洋)ら5人の選手が在籍しており、関カレに出場できる3枠を巡って、激しい校内選考が繰り広げられる。二人がどこまで食い込めるのか、若きハードラーたちから目が離せない。

(記事 平松史帆、写真 藤岡小雪)

★中谷、U20のトップに立ち世界ジュニア出場権を引き寄せる

2週連続でトップでゴールした中谷

 男子U20の5000メートルには、早大から中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)と半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)が出場。このうち中谷が1位でレースを終え、U20世界選手権(U20)出場に大きく近付いた。
 当初の予定が変更され、グランプリ種目との合同レースとなった本種目。国内トップレベルの選手とともに走ることになり、「しっかりついていくというイメージを持って臨んだ」(中谷)との予想通り、序盤からハイペースで試合が進む。1700メートル付近から青学大の湯原慶吾との二人旅になると、中谷はラストスパートの余力を残しつつ、自分のペースを保って前を追っていった。そして残り1周で湯原を突き放すと、さらに前方を走っていた市田孝(旭化成)をかわす。結果的に14分04秒73というタイムで、U20のトップに立った。
 「14分フラットくらいで走って、トップを取りたい」(中谷)という目標通りの走りを見せ、U20の出場権を大きく引き寄せるかたちとなった今大会。「(U20には)出るだけではなくしっかりと結果を残したい」と、中谷自身もU20を今季の大きな目標としている。これからさらに試合数を重ね、7月に大舞台でどのような好走を見せてくれるのか。今後も中谷の活躍を注視していきたい。

(記事 藤岡小雪、写真 平松史帆)

★古谷、日本トップレベルの選手が集う中で2位入賞を果たす!

表彰台に登り笑顔を見せる古谷

 早大から古谷拓夢主将(スポ4=神奈川・相洋)と野本周成(スポ4=愛媛・八幡浜)が出走した男子グランプリ110メートル障害。このうち古谷がA決勝に進出し、並み居る強豪を押しのけて2位入賞を果たした。
 「事前練習から調子は良かった」という古谷。予選ではスタートに少々出遅れが見られたが、追い風参考記録ながら13秒70という好記録をたたき出し、タイムで決勝進出を決める。そして迎えた決勝。予選の反省を踏まえ好スタートを切ると、ぐんぐんと加速。ラストは昨年の世界選手権代表・大室秀樹(大塚製薬)との競り合いを制し、同タイム着差ありで見事2位に入った。また追い風参考記録とはなるが、決勝の記録は13秒57という予選以上の好タイム。実力者が集うレースで、順位、タイム共に申し分ない結果を残した。
 多くの国内トップ選手が出走したレースで表彰台に上り、大きな手応えをつかむことができたに違いない。次戦は関東学生対校選手権(関カレ)。「主将として、目標としている関カレトラック優勝に向けて110メートル障害で勢いをつけたい」と、古谷自身この大会に懸ける思いは熱い。早大競走部主将のますますの活躍に、期待がかかる。

(記事 藤岡小雪、写真 平松史帆)

結果

▽男子グランプリ110メートル障害

予選

野本周成(スポ4=愛媛・八幡浜) 14秒01(+0.9)(1組4着)

古谷拓夢(スポ4=神奈川・相洋) 13秒70(+2.2)(3組3着)

A決勝

古谷  13秒57(+2.6)(2位)

B決勝

野本  14秒11(+1.6)(7着)

▽男子タンペレU20・5000メートル

中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)  14分04秒73(1位)

半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)  15分36秒97(4位)

千明龍之佑(スポ1=群馬・東農大二) DNS

▽男子タンペレU20・110メートル障害(+1.9)

森戸信陽(スポ1=千葉・市船橋) 13秒65(1位)

勝田築(スポ1=島根・開星)   13秒89(4位)

コメント

古谷拓夢主将(スポ4=神奈川・相洋)

――今大会の目標は

自己ベストの更新と表彰台を目標としていました。国内のトップ選手と並んで走ることになるので、冷静なレース運びを目標としました。

――追い風参考記録ながら予選、決勝共に好タイムが出ましたが、調子は良かったんでしょうか

事前練習から、調子は良かったので今回の試合に対して手応えはありました。予選はスタートが出遅れてしまって焦りがあったんですが、決勝では、スタートをしっかりと決めることができました。後半も冷静に走ることができたので2位という順位になったと思います。

――金井選手(大旺、福井県スポーツ協会)には惜しくも及ばなかったですが、他の並み居る強豪選手を抑えて2位に入りました。うれしさと悔しさはどちらが大きいですか

現状の実力の中で、2位という結果に入ることができたので素直に嬉しいです。嬉しさもありますが、それ以上に安心したという気持ちが大きいです。久しぶりにシニアの試合で表彰台に登ることができ、タイムも追い風参考記録ではありますが、13秒57という好タイムで走ることは評価できると思います。

――次戦への意気込み

次の試合は、関東インカレ(関東学生対校選手権)に出場します。それまでにもう一度練習を積み重ね、今回のレースの経験を次につなげたいです。主将として、目標としている関東インカレトラック優勝に向けて110メートル障害で勢いをつけたいと思います。

勝田築(スポ1=島根・開星)

――今大会の目標は

選考レースなので、優勝してタイムを狙っていかなくてはならなかったんですけど、あまり良くない結果になってしまいました。

――スタートは良かったように見受けられたのですが

結構みんなにそう言われるんですけど…。僕の感覚としては、そんなにはまった感覚はなくて。周りもそんなに調子が上がっていなくて、そこだけ僕が良く見えただけだと思います。

――スタートが良くて後半伸び悩むというより、個人的な感覚としては全体的に良くないと感じたのでしょうか

はい。全体的に良くなかったなと思います。

――ハードリングに課題があるとおっしゃっていましたが、今回は振り返っていかがですか

やっぱり苦手で…。結構ぶつけてしまったので、そこはもっと練習していかなければならないと思います。

――4位という結果はやはり悔しいですか

悔しいですけど、練習不足な部分もあって。まだ選考までは時間があるので、それまでの大会でしっかり結果を残して、選んでもらえるように頑張りたいです。

――13秒89というタイムは

いやあ…遅いですね。もっといけるんじゃないかなと思います。

――今後の大会に向けての意気込みや目標などを教えてください

またハイハードルの試合が入ってくるので、今はハイハードルの練習をしていきたいです。今後はハイハードルがメインになってくると思うので、しっかり対応していきたいと思います。

中谷雄飛(スポ1=長野・佐久長聖)

――今大会の目標は

ジュニアのトップになって、世界ジュニア(U20世界選手権)の5000メートルの出場権を取るということを考えて走りました。

――その目標は達成できましたが、今のお気持ちはいかがですか

ほっとしている気持ちが大きいんですけど、タイムがあとちょっとで13分台だったので、ちょっともったいないなと思いました。でもシーズンインにしてはいいタイムで走れたので、ここからまたしっかり調子を上げていきたいと思います。

――グランプリ種目と合同のレースとなりましたが、それによってレースプランを変更することはありましたか

ジュニアの中だったら多分自分が引っ張ることになっていたと思うんですけど、きょうは引っ張られてのレースだったので、しっかりついていくというイメージを持って臨みました。結果として速いペースになって、他のジュニアの選手も早い段階で(集団から)離れていったので、その通りになったかなと思います。

――長い間、青学大の湯原慶吾選手と2人で走っていましたが、しばらくは2人で走っていこうと考えていたのですか

1回湯原が出たときに付いていこうかなと思ったんですけど、ちょっとペースも落ちていて、自分が前に出れば自分のペースでいけると思ったので、ラストに力を残しながらレースを進めて、ラスト1周でしっかり切り替えました。

――ラスト1周で湯原選手、そして市田孝選手(旭化成)を抜かしましたが、それも想定通りの展開だったのでしょうか

そうですね。前に市田選手がいて、もしかしたらラストで抜けるかなと思ったので、最後しっかり追って抜けたのは良かったと思います。

――きょうのレースに点数を付けるとしたら何点になりますか

シーズンインというのを含めると、70点ぐらいだと思います。先週1万メートルを走った疲労が残っている中、このタイムで走れたので、いい状態だったのではないかと思います。

――今後のレースへの意気込みをお願いします

次は関カレ(関東学生対校選手権)になると思うんですけど、関東の学生のトップを決める大会ですし、5000メートルでしっかり勝負できればと思っています。その先に昨年からずっと目標にしてきた世界ジュニアがあると思うので、メインは5000メートルで考えていますが、5000メートルか1万メートルのどちらかで、出るだけではなくしっかりと結果を残したいと思っています。

森戸信陽(スポ1=千葉・市船橋)

――本日は、U20世界選手権の選考レースということで、どのような意気込みでしたか

 まずは同学年のメンバーで去年負けていた選手もいたのでまずは勝つことを第一にしていたのと、自分の課題を持ってレースに挑みました。

――やはり、以前に言っていたようにスタートの方は出遅れてしまいましたが

 スタートはまだ遅いんですけど、ここからキレを出していければ、そこは改善していけるのかなというところです。あと、試合の直前に磯先生(繁雄、昭58教卒=栃木・大田原)にスタートのアドバイスをしていただいたので、そこはここからの練習で身に付けていければ伸びるのかなと思います。

――後半は伸びて、10台目のハードル辺りで追いつきましたが

 3月中に走れていなかったので不安もあったんですが、加速していく局面を作れたので、そこは収穫だと思います。

――13秒65というタイムはいかがでしょうか

 正直、不満な記録ではあるんですけど、レースの内容で自分のやろうと思ったことができたので記録というよりは内容の方でよかったかなと思います。

――表彰台に登った時の気持ちというのはいかがでしたか

 一番上に登れたのは嬉しかったです。

――これでU20世界選手権に前進しましたがいかがですか

 これで自分のシーズンが入れたのでここからもう一段階ギアを上げられたらいいなと思います。

――次は関カレ(関東学生対校選手権)でしょうか

 校内選考が激しいので、出場できるように頑張ります。