アーチェリー部

2018.04.25

関東学生リーグ戦 男子第5戦 4月22日 東京・成蹊大レンジ

宿敵を下しブロック全勝!いざ、優勝決定戦へ

 華の早慶レガッタに沸く隅田川・桜橋から西へ約20km。東京都武蔵野市にたたずむ成蹊大レンジでも、白熱した伝統の一戦が行われていた。関東学生リーグ戦(リーグ戦)ブロック最終戦であると同時に、4連勝しているチーム同士の優勝決定戦進出をかけた直接対決。否が応でも高まる闘志に呼応するかのように、早大は前節記録したシーズンベストスコアを再び更新し、宿敵慶大を抑えてブロック優勝を果たした。

 この5年間では毎年全日本王座決定選手権(王座)の出場権を獲得しているものの、早大にとってブロック優勝は未だ見ぬ景色。さらに大敗を喫した昨年11月の早慶定期戦(●3829—3912)のリベンジマッチという意味合いもあり、並々ならぬ意気込みで試合に臨んだ。立ち上がりは一桁点差の接戦となり、第2エンドではわずかながらリードを許す。しかし今季ここまで安定した行射を披露し続けている野村翼主将(スポ4=愛知・岡崎北)と鬼塚聡(スポ4=千葉黎明)を中心に、中盤以降は徐々に点差を広げていった。後半の30メートルでも着実に得点を重ねていく。追いすがる慶大を振り切り、3943—3911で勝利。試合後の点数発表の時には、応援に駆けつけた多くのOBとOGから感嘆の息が漏れていた。

終盤のの2試合は出色の出来だった野村主将

 「チームワセダとしてしっかり戦えた」とチームをまとめあげた主将の野村が言うように、この試合ではシーズンベストを記録した点数面もさることながら、選手同士のコミュニケーションを含めた雰囲気面でも強さがうかがえた。象徴的な場面が、リーグ戦初出場となった川端悠仁(政経4=東京・早大学院)に対するサポートだ。「当然、初出場という緊張はあった」という川端に対し、選手たちは積極的に声をかけ、緊張をほぐしていく。「仲間の大切さが改めてわかった。本当にありがたかった」と、川端は弾けんばかりの笑顔でチームメイトに対する感謝を何度も口にしていた。

デビュー戦を「楽しめた」と振り返った川端

 リーグ戦をこなしていくにつれて尻上がりに調子を上げ、ブロック優勝をつかみ取った。この結果を受けて見事優勝決定戦に駒を進めたが、待ち受けるのは関東の絶対王者、日体大だ。過去のリーグ戦で何度も辛酸を舐めさせられた因縁の相手に対し、「格上ではあるが、同じ大学生。絶対に勝てないなんてことはありえない」と野村は静かに闘志を燃やす。2週間後に控えた日体大戦。王座制覇への最大の障壁を『チームワセダ』で打ち破りにいく。

(記事、写真 森迫雄介)

※掲載が遅くなり、申し訳ありません

結果

○早大3943-3911慶大

コメント

野村翼主将(スポ4=愛知・岡崎北)

――関東学生リーグ戦(リーグ戦)最後の試合に勝利した今の気持ちをお願いします

素直に嬉しいです。リーグ戦最後の試合が早慶戦ということで、昨年11月に行われた早慶定期戦(●3829—3912)のリベンジマッチに勝利し、しっかり借りを返せました。また、リーグ戦5試合をすべて勝ち切って優勝決定戦に駒を進めることができたので、とても満足しています。

――大一番でシーズンベストスコアを更新しました。勝負強さが際立つ結果のように見えます

大事な場面で結果を出すことができたというのは、チームがうまく一致団結できていたのかなと思います。スローガンとして『昇華一心』を掲げて1年間活動してきた中で、リーグ戦を通じてそれを体現できるチームになってきたと思います。

――チームとして得られたものも大きいのでは

そうですね、特にこの第5戦では、点数面ではなく雰囲気面で、このチームの強さが出ていたと思っています。試合を重ねるごとに選手同士のコミュニケーションや応援のコミュニケーションも取れていて、チームワセダとしてしっかり戦えたことが強みだと思っています。

――今雰囲気のお話が出ましたが、今年雰囲気の良さを保てた要因は

毎回コミュニケーションを取れという話は試合後のミーティング含めいつもしていますし、試合中も声をかけているので、選手も応援もそれぞれがしっかり雰囲気をつくろうと自覚を持てていたのが要因だと思います。

――優勝決定戦への意気込みをお願いします

相手は日体大ということで格上の相手となりますが、同じ大学生なので勝てないということは絶対にないと思います。しっかり自分たちがチャンスをものにできるかどうかというところで(勝敗は)分かれると思うので、本番発揮力というのを大事にしながらこの2週間を過ごしていきたいと思います。

川端悠仁(政経4=東京・早大学院)

――リーグ戦デビューを果たした時の気持ちは

個人的に一番目標にしていたことは、リーグ戦のメンバーに入って点数で部に貢献することだったので、まずは出られて良かったです。しっかり試合に出て、序盤から部の雰囲気づくりに貢献できたと思っているので、その点は本当に良かったです。

――円陣の時に「楽しみます!」と仰っていましたが、試合は楽しめましたか

そうですね。当然緊張が6、7割を占めてはいましたが、そういう状況だからこそ周りの仲間の大切さが分かりました。初出場の緊張が伝わったのか、「強気でいけよ」とか「楽にいけよ」と、仲間が本当に色々声を自分にかけてくれてありがたかったです。

――この試合で得られた手応えや課題というのは

選考会より点数が上がったことは1つの成果として良かったなと思います。選考会と違い、きょうは後ろに応援がいて、となりに射ってる仲間がいるという状況だったので、プレッシャーを感じつつも常に和ませてくれたり勇気づけてくれたというのが、点数が出た要因かなと思います。あとは、チーム全体的に点数は上がってきていると思いますが、1回ショートハーフから優勝決定戦と全日本学生王座決定戦(王座)の70メートルに切り替えて突っ走って行くしかないと思います。

――優勝決定戦と王座に向けて意気込みを

きょうに限らず、これまで自分はチームに助けられたので、部活にいられるのはあと2ヶ月しかありませんが、この2ヶ月の間で今まで受けてきた恩を全力で返していきたいと思います。

市川遼治(スポ2=群馬・高崎商大付)

――きょうの試合はどのような気持ちで挑みましたか

早慶戦だからというのではなく、全日本学生東日本大会(東日本)に出るために、今までのリーグ戦の合計点で出場できるか否かが決まるので、661点を出さなきゃいけないという意識でやっていました。

――それを踏まえた自身のプレーを振り返って

全体としては良かったと思いますが、1つ大きく外してしまった射があって目標点数に至らなかったので、今までやってきたことがきょう出たのかなと思います。

――リーグ戦全体を通して見えた課題は

練習通りにいかないのが公式戦なので、どうやったら試合で点数を出せるのか、練習と違うコンディションの中でどう自分のパフォーマンスを発揮するのかというのが徐々につかめたのかなと思います。

――優勝決定戦と王座へ向けての意気込みを

相手が日体大ということで、正直自分のベストを出しても勝てるかどうかわからないチームです。しかしそれに臆することなく、自分にできることだけを気負わずにやっていきたいです。