柔道部

2018.04.24

第33回皇后盃全日本女子選手権 4月22日 神奈川・横浜体育館

大舞台でみせたチャレンジャー精神

 全国から有力な女子選手たちが集まる皇后盃全日本女子選手権(皇后盃)。女子柔道の日本一が決まる大きな大会だ。全10地区の大会を勝ち進んだ選手や、実績を持つ推薦選手がトーナメント方式で争った。3月に行われた東京都選手権大会でベスト8入りを果たした小野華菜恵(スポ4=長野・松商学園)が、東京地区代表として出場。北信越地区代表として出場した高校3年時以来、2度目の皇后盃となった。「失うものは何もない」という小野は、「チャレンジャー精神」で強敵に挑んだ。

 組合せの関係上、小野は2回戦からの出場であった。体重無差別級で行われていることもあり、体格が小野よりも大きい選手が相手だ。小野は「体力と、技をかける回数は相手に勝って」いこうと、序盤から積極的に動いた。相手の動きも少なく、試合は頻繁に背負投げを仕掛けた小野のペースで進んで行く。それでも4分の試合時間内にスコアを取ることができず、ゴールデンスコアの延長戦へ。ここで体力の差を見せつけたいところだ。変わらず主導権を握り続けると、相手に3つ目の指導。2回戦を勝ち抜いた。

体格差のある相手に背負投げで勝負する

 続く3回戦の相手も、小野より上背のある選手。2回戦同様、技を多くかけ試合を運んでいきたい。しかし、次第に相手の力に押されていく。試合時間が1分を切ったところで相手に技ありを奪われてしまう。わずかな残り時間で技あり以上を求められ、追い込まれる状況に。立て直しは叶わず、試合終了の直前に再び技ありを取られてしまう。結果は3回戦敗退。試合後、小野は「何もできなかった」と悔しさを語った。

強敵にも果敢に立ち向かう小野

 大舞台への切符を自らの実力でつかみ、戦い抜いた小野。「失うものは何もない」と語っていたが、今大会までに得たものは多いのではないだろうか。5月からは団体戦が控えている。女子部は全日本学生優勝大会での3連覇がかかっている。チーム内で高め合い、結果を残してくれるだろう。

(記事、写真 赤根歩)

結果

小野華菜恵 3回戦敗退

コメント

小野華菜恵

――試合を終えた今のお気持ちをお聞かせください。

本当は3回戦の相手にも勝ちたかったんですけど、力が足りず納得できていないです。

――納得いかなかったと感じるのはどのような点ですか。

やっぱり何もできなかったという点があります。もう少しやれるだろ、と思うところとそれに届かない実力の差が悔しいです。

――今大会にはどのような目標があったのですか。

自分には実績がないので、この大会が兼ねている世界選手権の選考も自分には関係がなく、背負うものが何もないので、やるだけやって思いっきり臨もうと思っていました。チャレンジャー精神で臨みました。

――チャレンジャー精神が発揮できたと思う点はありますか。

2回戦はよかったかな、と思います。でも、やっぱり3回戦になると勝ちたいという気持ちが出てきてしまってうまくいかなかったと思います。

――ご自分でどのように試合を動かしていこうと考えていたのですか。

基本的には自分より体格の大きい相手しかいないので、技は取れなくても攻めて行くしかないと考えていました。体力と、技をかける回数は相手に勝っていかないと、と考えていました。

――やはり体格の大きい相手との試合は大変ですか。

自分は身長も低いので、自分が動いて相手が嫌な柔道をしなければ勝てません。でも、今回は個人戦なのでこの戦い方でいいですが、団体戦は引き分けではだめだし、ゴールデンスコアもないので、取り切らなければならないというのが課題です。

――いま、団体戦のお話が出ましたが、4月になって女子部全体の雰囲気はいかがですか。

女子の団体戦は3人制なので、みんな試合には出ますが、その中でも競って高め合いながらやっています。きょねんよりも強くならないと負けてしまうので、焦りはないですが厳しくしていかなければいけないかな、と思っています。

――ご自身は4年生ということで最後の一年です。今年の意気込みをお願いします。

団体戦の東京都学生と全日本学生での優勝はもちろんなんですけど、個人的には両大会にフル出場して、きょねんもらえなかった最優秀選手賞を取りたいです。個人戦は全日本学生にでて結果を残すことが今年の目標です。