競走部

2018.04.23

第66回兵庫リレーカーニバル 4月22日 兵庫・ユニバー記念競技場

各選手が課題や反省を抱える結果に(兵庫リレカ2日目)

 4月とは思えない暑さと太陽が照りつける中で行われた兵庫リレーカーニバル。その2日目にはグランプリ種目が多く開催された。日本のトップクラスの選手が集い、多くの種目で大会記録が誕生するなどハイレベルな争いが繰り広げられた今大会。早大からは3人が出場し、女子走幅跳で漁野理子(政経2=和歌山・新宮)が10位、女子走高跳で仲野春花(スポ4=福岡・中村学園女)が2位、男子1500メートルで半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)が7位に入った。

 女子走幅跳には漁野が日本選手権のA標準記録である6メートル05を目指して挑んだ。しかし記録を狙うあまりに、「跳びたいという気持ちが先に急いでしまい、間を持った跳躍ができなかった」と、助走がうまくいかず2回ファール。2回目に5メートル65をマークするが自己記録(6メートル04)には遠く及ばない結果に終わり、トップ8に進出することができなかった。ハイレベルな大会の出場数が少なく、体が硬くなってしまったという漁野。課題を克服し、エンジのユニフォームで躍動する姿を見るのが待ち遠しい。

仲野は2年生の11月から続いていた国内連勝記録が9で止まってしまった

 昨年のこの大会の女子走高跳の覇者で、昨シーズンは日本選手権優勝など、国内戦では負けなしの大活躍を見せていた仲野。先週行われた初戦のシンガポールオープンを1メートル81の好記録で制し、今大会も優勝が期待された。しかしその仲野にいつもの安定感が見られない。最初の試技である1メートル70の1回目をミスし、その後の1メートル76の高さも1回で成功したものの、体がバーに触れてしまう。そして1メートル78を2回失敗し、後がない状況に。しかし、しっかりと助走を合わせ成功させた。ここから試合は同学年の津田シェリアイ(東大阪大)との一騎打ちに。1メートル80は自身も「はまった」と話すように高さのある跳躍を披露し1回でクリア。ガッツポーズを見せたが、津田も1回でこの高さに成功。勝負は1メートル82に持ち越された。この高さは二人とも失敗。同記録であったが試技数差によって津田に軍配が上がった。まさかの2位に終わった仲野。体調面や気持ちの面での調整不足をその敗因として挙げた。よい順位を取って、勝ち切らなければならない。そのプレッシャーは想像以上のものがあったのだろう。この敗戦が仲野にとって今後の競技生活の大きな糧となったに違いない。

エンジデビューを果たした半澤

 男子1500メートルにはルーキーの半澤が出場。レースはスタートから一団で進み、半澤はその後方で様子を伺う。残り400メートルを合図にペースが上がり、集団が縦長になるが、ラストでの勝負を考えていた半澤は冷静に対応。そして残り200メートル付近から持ち味のラストスパートを見せる。「まだまだキレはない」(半澤)と振り返ったが、後方から一気に追い上げ7位でフィニッシュ。3分50秒を切り、まずまずのタイムで早大での初戦を終えた。

 各選手、優勝や自己記録を収めることはできなかった。とはいえ、グランプリシリーズ初出場の漁野や半澤にとっては全国トップクラスのレベルを肌で感じることのできた貴重な一戦になっただろう。シーズンはまだ始まったばかり。今後の大会で早大勢がどのような活躍を見せてくれるのか今から楽しみだ。

(記事 岡部稜、写真 平松史帆)

結果

▽男子グランプリ 1500メートル

半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)  3分49秒50(7位)

▽女子グランプリ 走幅跳

漁野理子(政経2=和歌山・新宮)   5メートル65(ー0.2)(10位)

▽女子グランプリ 走高跳

仲野春花(スポ4=福岡・中村学園女) 1メートル80(2位)

コメント

仲野春花(スポ4=福岡・中村学園女)

――初戦であるシンガポールオープンから10日ほどたってのきょうの試合でした。きょうまでの調整の流れはいかがでしたか

初戦の流れがよかったので、それを継続できるような調整を自分で考えて、初戦での疲労を残すことがないように、しっかり休養も取りながらここまでやってきたつもりだったんですけど、自分の実力不足だったというか、調整不足です。

――普段よりも仲野選手らしくない試合の流れだったように思われましたが、きょうの試合をどのように振り返られますか

ミスなくしっかり順位を取って、そして勝ち切るということを今シーズン目標にしていたので、そうやっていかなければならないという意識があったんですけども、きょうは体調の面も気持ちの面もあまり良くなくて。でも勝つつもりではいたので、すごく悔しいです。

――踏切動作の練習をする場面が見られましたが、動きに納得いかない部分があったのでしょうか

助走の流れもいつもよりはよくなかったと思うんですけど、やはり気持ちの面でちょっと自信がなかったのが大きいと思います。

――気持ちの面というのは順位や記録を狙って、ということでしょうか

順位ですかね。競っても勝てると思っていたので、競っても勝ち切れるかなと思っていたんですけど、よくなかったですね。

――きょうの試合でよかった部分はありましたか

(1メートル)78の3回目で、跳ばなきゃいけなかったんですけど、しっかり合わせて、そこから80に気持ちを切り替えて持っていけたのはよかったと思います。

――1メートル80の試技は高さのある跳躍だったように見受けられました

しっかり助走の流れから跳躍の頂点が合って、はまったという感じがしたので、(1メートル)80の跳躍は自分でもよかったかなと思います。

――今シーズンの目標は

自己ベスト更新で、1メートル87を目標にしていて、あとはきょうみたいに焦ったときに勝ち切れるような力を付けていきたいなというふうに思います。

――次の試合は関東学生対校選手権(関カレ)になるのでしょうか

福岡県選手権に出る予定なんですけど、その後は関カレです。

漁野理子(政経2=和歌山・新宮)

――きょうの試合の目標は

きょうは、記録は6メートル05を目標として日本選手権のA標準記録を突破したいと思って出場しました。

――トップクラスの選手が出場した中での試合でした。緊張はありましたか

レベルが高い中での試合にそこまで出場したことがなかったので、緊張はありました。

――緊張が跳躍に影響してしまったのでしょうか

体が硬くなってしまった部分はあったという感じです。

――跳躍を振り返って

すべての跳躍で、全部助走がバラバラになってしまって、跳びたいという気持ちが先に急いで、間を持った跳躍ができなかったというか。強く踏み切れた部分はあるんですけど、助走がきっちり走れていなかったのと、着地も上手くいきませんでした。

――昨年を振り返りつつ、今季はどのようなシーズンを送りたいですか

昨年の前半シーズンは全く記録が出ていなくて、9月に6メートルを跳んだのですけど、昨年はインカレ(関東学生対校選手権、全日本学生対校選手権)も何も出てなくて対校戦にも出場できなくて。でも今年は出させていただけるので、そういったエンジのユニフォームを着た試合でしっかり結果を出せるようにしたいです。

半澤黎斗(スポ1=福島・学法石川)

――まず、エンジを着ての大学デビュー戦でしたが振り返っていかがですか

 初戦なので緊張するかなと思ったんですが、あまり緊張せずに、周りがそうそうたるメンバーだったので挑戦する気持ちで挑むことができました。

――以前、3分42秒台を出したいと話していましたが、今回は狙っていましたか

 レース展開を見て決めようと思っていたんですが、最初の1周があまり速くなかったので切り替えて順位を狙うというか、レースの流れに合わせて走ればいいかなと思っていました。

――序盤は集団の後ろの方につけていましたが、狙い通りだったんですか

 スタートはうまくいったんですけど、気づいたら一番後ろにいて、焦って足を使ってしまいました。もう少しいい位置にいたらラストも勝負できたのかなと思います。

――最後の1周になったところでレースが動きましたが、そちらには反応できましたか

(集団の)後ろから中盤に上がるときに少し足を使ったので、そのときは出遅れたといいますか。でもそこで力を貯めて、自分はラスト200メートルで勝負しようと思ったので、みんなが動いたときは逆に動きませんでした。

――最後の200メートルのスパートというのは自分のスパートができましたか

 まだまだ、体のキレはないですが、最低ラインはできたのかなと思います。

――今回の結果についてはどのように捉えてますか

 良くも悪くもという感じですね。まだこれからですし、春先に弱いタイプなのでこれから(調子を)上げていきたいなと思います。

――次の試合というのは

 来週の広島(織田記念)の5000メートルです。

――そこでの目標はありますか

 そこは(U20の)選考がかかっているので勝負ということで。人数も少ないですし、スローペースになると思うので、自分の持ち味を出せるかなと思います。