準硬式野球部

2018.04.24

4月22日 東京六大学春季リーグ戦 早大東伏見グラウンド

頼れる4年生の華麗な逆転劇!見事打ち合いを制す/明大2回戦

 明大2回戦
早大

明大
(早)◯久郷、江藤-吉田
♢(三塁打)中村大、永井(二塁打)森田、中村大、池上

  まだ4月だというのに夏を感じさせるような暑さが襲来した22日。ワセダは久々に本拠地・早大東伏見グラウンドでの試合に臨んだ。この日は、熾烈なシーソーゲーム。初回の明大の先制を皮切りに両校による激しい点の取り合いが繰り広げられたが、7回にワセダが4年生の4連打で一挙3点を奪取するとその後は反撃を許さずゲームセットに。投げては先発・久郷太雅(創理3=静岡・沼津東)が5失点と苦しみながらも後半は調子を上げ、9回のマウンドにも上がるという粘りを見せた。そんな久郷の力投に頼れる最上級生たちが応え、今季初の勝ち点を獲得。優勝を目指すワセダにとっては負けたら終わりという崖っぷちの戦いを、まさに「全員野球」で制した。

 先発は、前回の立大戦では初回に4失点を喫している久郷。この日も1死から二者連続で四球を出すと、名門・花巻東高出身の打者に左中間を破る鋭い当たりを打たれてしまう。走者一掃の適時打か、と思われたが、これがエンタイトル二塁打と判定される。一塁走者の生還が無効となり、続く打者を内野ゴロに抑えたことで、幸運にも最小失点で初回を終えることに成功した。すると3回、1死一、二塁から森田達貴主将(スポ4=埼玉・県浦和)が右翼手の頭上を越す大きな打球を放つ。三塁打か、と思われたが、これもエンタイトル二塁打に。グラウンドの特質上エンタイトル二塁が出ることは珍しいことではないのだが、ワセダの選手がそうなってしまうと非常に残念である。この回はその後も打線をつなぎ逆転したものの、その裏に明大がまた逆転。続く4回にワセダが同点に追いついたものの、5回にまたしても明大に逆転されてしまうという、どちらに傾くのかわからない状況が続いた。

苦しみながらも試合をつくった久郷

 7回、また試合が動いた。1番打者・森田の打球を相手二塁手が足で思わぬ方向に飛ばしてしまい、その間に二塁に到達。すると動揺したのだろうか、明大の投手が暴投し、森田は三塁まで足を進めた。勝利を手にするために何としても適時打がほしいこの場面で打席には2番・今駒顕二郎(教4=東京・早大学院)。「この大会に入ってもなかなか調子が上がらなかった」という今駒だったが、振りぬいた打球は見事同点適時打に。悩める男がまたしても試合を振り出しに戻すと、続く3番の永井隆太(スポ4=石川・七尾)が勝ち越しの三塁打、そして、4番の中村大輔(商4=東京・早大学院)も2塁打を放ち、追加点を入れた。その後は投手陣が無失点で抑え、8-5で勝利。この日、中村大はあと本塁打さえ出ればサイクル安打という大活躍だった。今季、輝きを放っている永井も含め、絶好調の3、4番には今後もご注目だ。

同点適時打を含む2打点の今駒。毎試合母が応援に駆け付けている

 「下級生におんぶにだっこにならないようにバッターでピッチャーを援護していけたら」(今駒)。今年の4年生で投手はただ一人。また、チームの正捕手は3年の吉田龍平(スポ3=東京・小山台)だ。必然的に3年生以下で組まれることが多い今年のバッテリー。頼りになる選手たちばかりであるが、東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)が始まってからはうまくいかない場面も多い。もちろん、前日の試合で8回2失点の好投を見せた江藤健太(教4=早稲田佐賀)や、江藤に刺激を受けたというきょう先発の久郷の投球など、開幕当初に比べれば明るい光は差している。投手陣が本来の力を取り戻しつつある今こそ、きょうのように頼れる4年生が中心の強力打線でしっかりと援護していきたい。

(記事 写真 金澤麻由)

コメント

今駒顕二郎(教4=東京・早大学院)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

そうですね、最初に点を取られてから、何回か逆転をされて、劣勢だったのですが、みんな打って(点を)取れるという自信があったので、あまり沈まずに攻めていけたのだと思います。

――7回に同点タイムリーを打たれましたが、どのような気持ちで打席に向かわれましたか

この大会もなかなか調子が上がらなくて、それまではずっと迷いながら打っていたのですが、ここは打つしかないなと思って、ストレート一本にしぼって、強く振っていこうという気持ちで打ちました。

――最近ワセダは打撃が好調ですが、要因等はありますか

そうですね、冬からずっと振りこみを続けてきて、スイングの数というのは去年よりも格段に上がっていると思うので、それは森田、倫平(池上倫平副将、政経4=東京・早実)が中心となって練習メニューを考えてくれたおかげじゃないかな、と思います。

――対称的に投手陣はなかなか調子が上がりませんが、それは4年生としてどのように支えていきたいですか

そうですね、いや、でもきょうとかも点は取られていましたけどしっかり粘り強く、試合をつくるという面では良くやってくれていると思うので。僕達4年生の代がなかなかピッチャーがいないので、下級生におんぶにだっこにはならないようにバッターが頑張ってピッチャーを援護していけたらそれが良いのかな、と思います。

――いつもお母様が試合にいらっしゃっていますが

それ聞くんですか(笑)。やっぱり、ずっと応援してくれたりビデオを回してくれたりして、調子が上がらない時もビデオ等を見て調整させて貰っているので、本当にありがたい、いつも感謝しています。

――今後に向けての意気込みを教えてください

もう立教(のカード)で負けてしまったので、これ以上負けられないと思うので、次東大ですけど、しっかりと一週間練習を積み重ねて法政、慶応としっかりと勝っていけるように。他大の結果次第ですけど、しっかりと全日(全日本大学選手権)に出られるように、可能性をつなげていければいいと思います。

久郷太雅(創理3=静岡・沼津東)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

そうですね、内容的にも全然決して良くなかったですし、8点を取ってもこういう苦しい展開になるというのは自分のピッチングのテンポが悪いせいだったのですが、その中でもなんとか苦しい中でも粘れていたのは良かったと思います。

――きょうはボールとフォアボールが多かったと思うのですが

特に立ち上がりで制球が定まらなかったのですが、最後の方は修正できていたので、次からは立ち上がりをしっかりと意識して練習していきたいと思います。

――きょうは何回まで登板の予定でしたか

もちろん、良ければいけるところまで、という感じでした。立ち上がりがあんな感じだったので、あと次やばかったら代えるよ、みたいな感じで、粘ったというか。

――きょうは全打席出塁ですが、打撃についてはいかがでしょうか

バッティングはピッチャーなので、そんなに意識していないのですが、相手もバッターがピッチャーというのは多少油断すると思うのでとにかく思い切りフルスイングすることで、あまり結果は気にせずに。

――今の投手陣についてはいかがですか

きのう江藤がすごくいいピッチングをして、僕ら周りのピッチャーも負けてられないという気持ちになったので、そうやって切磋琢磨しながら高めあっていければ良いと思います。

――最後に今後に向けての意気込みをお願いします

きょうのようなピッチングをしていたら当然勝てないと思うので、1回気を引き締め直して東大、慶応、法政戦ももう落とせないのでここから6連勝できるようにがんばります。