ラグビー部

2018.04.20

関東大学春季大会 4月22日~ 早大上井草グラウンドほか

関東大学春季大会展望

 昨季、早大は全国大学選手権3回戦で18-47と大きく差を広げられ、東海大に屈した。これで9年連続『荒ぶる』を逃し、4年連続年越しならず。厳しいが、現在早大が直面している現実である。そして、今年早大は創部100周年を迎えた。昨季、関東大学対抗戦2位タイに終わったため、関東大学春季大会(春季大会)はBグループでの戦いとなる。そんな今季の早大の陣容を見ていきたい。

 2016年からチームを率いた山下大悟前監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)が昨季限りで退任し、今季から相良南海夫監督(平4政経卒=東京・早大学院)が新たに就任した。相良監督は三菱重工相模原ダイナボアーズで監督を務め、チームをトップリーグへ昇格させた経験も持っている。相良監督の就任により大きく変わった点は選手たちに判断を委ねている部分が多いことだ。佐藤真吾主将(スポ4=東京・本郷)も「より主体的に判断していくラグビーをしたい」と語っており、昨季までに比べて選手たちがグラウンド上でより主体的に状況判断をしていくラグビーの構築を目指している。

NDSにも選出されたSH齋藤直人(スポ3=神奈川・桐蔭学園)

 また、今季の早大の特徴はFW、BKともに昨季までAチームでプレーした選手が多くチームに残ることだ。BKではNDS(ナショナル・デベロップメント・スコッド)のキャンプ・遠征を経験した齋藤を筆頭に、7人制ではゲームメイクのセンスが光ったSO/FB岸岡智樹(教3=大阪・東海大仰星)や強力なタテへの突破力を持つCTB中野将伍(スポ3=福岡・東筑)は今季も中枢としてチームをけん引する活躍が求められる。また、シーズン終盤にケガにより離脱し悔しさを味わったWTB/FB古賀由教(スポ2=東福岡)や圧倒的なスピードで7人制でも幾度となくチャンスを生み出したWTB/FB佐々木尚(社4=神奈川・桐蔭学園)など、BKのポジション争いは熾烈(しれつ)になることが予想される。さらに、新入生に目を向けると、昨年度全国優勝を果たした東海大仰星高からはCTB長田智希(スポ1=大阪・東海大仰星)、WTB河瀬諒介(スポ1=大阪・東海大仰星)が加入。長田は出足の鋭いタックルが持ち味であり、河瀬はフィニッシャーとしてトライを取り切る能力を持っている。持ち前の高い潜在能力を発揮すれば、シーズンの早い段階からチームの力となることは間違ないだろう。

 FWでの注目点はバックローのポジション争いだ。ジュニアジャパンに選抜されて経験値を高めたフランカー幸重天(文構3=大分舞鶴)、NO・8/LO下川甲嗣(スポ2=福岡・修猷館)をはじめ、主将である佐藤真や昨季対抗戦デビューも果たして着実に成長を続けるフランカー西田強平副将(スポ4=神奈川・桐蔭学園)、先日行われた7人制の大会で大きなインパクトを残したフランカー丸尾崇真(文構2=東京・早実)など誰が試合に出ても遜色ない状況だ。第一列、第二列も昨季出場した多くの選手がチームに残るため、スクラム・ブレイクダウンなど昨季までこだわってきた部分に関しても継続してベースアップすることができるだろう。

7人制の大会で大きなアピールを見せた丸尾崇

 「1敗でもするわけにはいかない」(佐藤真)。その言葉には春季大会から結果にこだわるという強い意志が感じられる。その一方、春シーズンはチームを強化する時期であることも事実。特に、この春シーズンはディフェンスの部分に重点を置いて強化を進めていく。チームの強化を進めつつ、結果を追求する。決して容易なことではない。しかし、創部100周年というメモリアルイヤーに『荒ぶる』を奪還するために。注目の春季大会がいよいよ開幕する。

(記事 新開滉倫、写真 高橋団氏、坂巻晃乃介)