野球部

2018.04.16

東京六大学春季リーグ戦 4月15日 神宮球場

1年生投手を攻略できず、勝ち点献上。優勝に向け、厳しい船出に/立大2回戦

立大2回戦
早 大
立 大 ×
(早)●早川、柴田、今西-小藤、岩本
◇(二塁打)吉澤

 またしても、僅差での敗北だった。先発・早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)が初回に2点を失い、追う展開に。3回、吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)の2点適時二塁打で一時同点としたが、その後早川が2本のソロ本塁打を浴び勝ち越しを許してしまう。再びリードを奪われた早大は、4回から登板した相手ルーキー川端健斗(1年)を打ち崩せず。1回戦に続き連投でマウンドに立った抑えの中川颯(2年)にも封じ込められ、2-4で敗北。連敗で勝ち点を献上した早大は、東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)での奪還に向け、厳しい船出となってしまった。

 注目の第2先発を任されたのは、春季オープン戦で好調ぶりを示していた早川。しかし、「勢いでいこうという自分らしくない投球をしてしまった」とこの日の投球を振り返った。普段は直球とキレのある変化球を効果的に織り交ぜる早川だが、この日は自己最速の148キロをマークするなど、140キロ台後半の直球を連投。初回、1死から四球を与え、安打と進塁打で2死一、三塁のピンチを招く。そこから5番・飯迫恵士(4年)に粘られた末、中前適時打を許し先制点を奪われてしまう。続く6番・藤野隼大(3年)には低めの難しいチェンジアップを中前に運ばれ2点目を献上。直球で力勝負に出たあまりに、ファールで粘られ初回だけで42球も消費してしまった。いきなり2失点を喫し、ビハインドの展開を強いられる。打線は相手先発・手塚周(3年)に2回まで安打1本に抑えられるが、打順が2巡目に入った3回2死から反撃を開始。池田賢将(スポ4=富山・高岡南)丸山壮史(スポ1=広島・広陵)の連打で一、二塁の得点機を演出すると、3番・吉澤が打席に立った。2球目の甘く入った変化球を捉えた打球は、左翼フェンス際への2点適時二塁打に。吉澤は持ち前の勝負強さを見せつけ、試合を振り出しに戻した。依然として2死二塁の好機であったものの、後続が倒れこの得点機を生かし切れず。2-2の同点のまま試合は中盤へと入っていった。

同点の左越え適時二塁打を放った吉澤

 早川は2、3回を無失点に抑え本来の調子を取り戻す。しかし、4回に打撃好調の藤野に弾丸ライナーで左翼席へ突き刺さる本塁打を浴びると、6回には4番・三井健右(2年)に真ん中に入った変化球を右翼席まで運ばれ、再びリードを許してしまう。早川は6回を4失点にまとめはしたが、チームを勝利へ導く投球はできなかった。一方の打線は4回から登板した2番手・川端に手も足も出ない。140キロを超える速球に押され、川端から放った安打は池田の左前打1本のみ。川端には華々しいリーグ戦デビューを飾られてしまった。立大が中川を投入し、勝利の方程式に入った8回。2番からの好打順であったが、得点圏まで走者を進めることはできず。最終回は先頭打者の山田淳平(教3=東京・早実)が四球で出塁すると、早大は右投げの中川に対し、左の代打攻勢で勝負に出る。次打者の山岡仁実(スポ4=東京・早実)は三振に倒れるが、続いて打席に立った小太刀緒飛(スポ4=新潟・日本文理)がリーグ戦初安打となる右前打で1死一、二塁としチャンスメーク。しかし、山野聖起(法3=岡山・金光学園)が遊ゴロの併殺崩れとなり2死一、三塁と追い詰められる。ここで打席には、この日2安打の池田が入った。池田への期待が膨らむ中、投じられた3球目を打った打球は二塁手へのゴロ。「気持ちが入りすぎて力みが出てしまった」(池田)。立大相手に意地を見せることができず、2-4での敗戦。早大ベンチは静まり返っていた。

6回、失投で被弾し、悔しさをあらわにする早川

 追い付いても、追い越せない。昨季から僅差で敗北する試合は、同点に追い付いた後に勝ち越しを許すケースが多くを占める。僅差であるがゆえに、浮き彫りになる勝負弱さ。勝ち点を失った早大にとって、優勝を遂げるにはもう負けは許されないだろう。次なる対戦カードは昨季、激闘の末に勝ち点を奪われた明大。「一戦必勝で頑張るしかない」(髙橋広監督、昭52教卒=愛媛・西条)。開幕カードでの連敗は痛いが、落ち込んでいる暇はない。気持ちを切り替えて、二週間後の明大戦に臨む。

(記事 中澤紅里、写真 柴田侑佳、松澤勇人)

 黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
(左) 池田賢将 .333 空振    左安    左安    左飛    二ゴ
(二) 丸山壮史 .250 遊飛    右安    一犠       見振   
(一) 吉澤一翔 .250 捕邪    左2    三ゴ       捕邪   
(右) 加藤雅樹 .286    三ゴ 四球       空振    遊安   
(三) 福岡高輝 .167    左安 遊ゴ       空振    三ゴ   
(右) 山田淳平 .000    遊ゴ    中飛    二ゴ       四球
(遊) 檜村篤史 .000    三ゴ    空振       空振      
  山岡仁実 .000                         見振
(捕) 小藤翼 .000       空振 中飛               
  岩本久重                   四球      
  小太刀緒飛 1.000                         右安
(投) 早川隆久 .000       投ゴ    空振            
  三木雅裕                   投犠      
  柴田迅                           
  今西拓弥                           
  山野聖起 .000                         遊ゴ
早大投手成績
名前
早川隆久 6.00
柴田迅 0.00
今西拓弥 0.00

 

東京六大学春季リーグ戦星取表
順位   慶 大 立 大 早 大 東 大 明 大 法 大 勝ち点 勝率
慶 大 5/5
5/6
6/2
6/3
○15-0
○5-1
5/19
5/20
4/28
4/29
1.00
立 大 5/5
5/6
○2-1
○4-2
5/26
5/27
5/12
5/13
4/21
4/22
1.00
早 大 6/2
6/3
●1-2
●2-4
5/5
5/6
4/28
4/29
5/19
5/20
.000
東 大 ●0-15
●1-5
5/26
5/27
5/5
5/6
4/21
4/22
5/12
5/13
.000
明 大 5/19
5/20
5/12
5/13
4/28
4/29
4/21
4/22
5/26
5/27
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法 大 4/28
4/29
4/21
4/22
5/19
5/20
5/12
5/13
5/26
5/27
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コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――きょうの試合で早川隆久選手(スポ2=千葉・木更津総合)を起用した理由は

まぁ、小島(和哉主将、スポ4=埼玉・浦和学院)に次ぐピッチャーですからね。

――連敗で接戦を落とすことになりましたが

二試合ともリードした展開がなかったので、本当に完敗ですね。

――チームの雰囲気はいかがですか

チームには元気があるのに、負けてしまって残念ですね。

――次の明大戦への意気込みをお願いします

もう一戦必勝で頑張るしかないですね。

池田賢将(スポ4=富山・高岡南)

――きのうは緊張したと言っていましたが、きょうはいかがでしたか

緊張はなかったです。絶対に勝とうという気持ちで試合に入ったんですけど、なかなかチャンスをつかめずって感じです。

――負けられない試合だったと思いますが、チーム全体としてどのような雰囲気で試合に臨みましたか

みんなきのうのことは忘れて、切り替えて試合に入れていたと思います。

――相手先発の手塚周投手(3年)は対戦してみていかがですか

やっぱり真っ直ぐに力があるなと感じました。自分は積極的に振っていこうと思って、初回は三振だったんですけど、それも積極的に振った結果だったと思うので、悪くはなかったです。

――きょうは2安打を放ちましたが、打撃の調子についてはご自身ではどう感じていますか

きょうはきのうほど調子は良くなかったと思うんですけど、とにかく積極的に振るっていうのが(相手野手の)間に落ちたりしたのにつながったと思うので、悪いなりにもヒットが出てよかったと思います。

――きのう話していた『1番打者の役割』は果たせましたか

きのうの課題としてツーアウトから出塁できなかったというのがあったので、きょうは絶対に出塁してやろうという気持ちでポテンヒットになって、それがきっかけで得点に絡むことができたのでそれはよかったです。

――最後はいい場面で回ってきましたが、振り返っていかがですか

気持ちが入りすぎたというか、力みが出てしまったので、今後の試合ではそこを改善して、必ずチャンスで打てるバッターになりたいと思います。

――連敗で勝ち点を落とす結果になりましたが、チームの雰囲気はいかがですか

切り替えはうまいチームだと思うので、出た反省はしっかり克服して、1週挟むのでそこで切り替えてやっていきたいと思います。

――次戦の明大戦への意気込みをお願いします

ここまで先制できていないので、打線が爆発してピッチャーを援護できるように、押せ押せムードでやっていきたいと思います

早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)

――きょうご自身が先発するというのはいつ知りましたか

前々から言われてて、きのうも勝ってたら後ろでいくっていう場面だったりいろいろと変わってたんですけど、先発でいくというふうに昨日話聞いて。なんていうんですかね。逆に空回りしすぎたという場面もあったので、そういう面では平常心でいられたらまた変わってたのかなというのはあります。

――初回、かなり上位打線に粘られましたが、立大打線の印象はいかがでしたか

やっぱりヒット打たれてないイニングはあんまり力んでなく、コースコースに投げろというのがあったので抑えられたんですけど、逆に初回はもう勢いでいこうという変な自分らしくない投球をしてしまった分、粘られて、粘られて最終的には(打球を)落とされて、という感じだったのでそういう面ではいつも通りピッチングができなかったかなというのはあります。

――直球で押しすぎたという感じでしょうか

そうですね、はい。

――藤野隼大選手(3年)に1打席目で適時打、2打席目で本塁打を打たれましたが、対戦してみていかがでしたか

去年も打たれてて要注意する人物だったんですけど、やっぱり(藤野選手の)調子がいい分、ああいうチェンジアップも拾えますし、インコースも回れるなという危険性は感じてて、その中でやっぱり打たれてるというのは自分の力がまだ足りないなというのはあります。

――球速は自己最速の148キロが出ていましたが、直球はいかがでしたか

(スピード)ガンが出ていたとしても、真っすぐであんまり空振りが取れていなかったので、ファールは取れたんですけど、まあストレートでホームラン打たれたりヒットも打たれてたのでそういう面ではちょっとまだまだだなというのは感じました。

――チームとしては連敗でかなり厳しい状況になりましたが、今のチームの雰囲気はいかがですか

まあ、あんまりいいムードではないですけど、1週間空くのでそこでしっかりみんな整理して、明治戦に向けて戦っていければなというのはあります。

――では最後に明大戦へ向けて意気込みをお願いします

自分らしい投球ができればチームも自然と勝利につながると思うので、自分らしい投球ができるように平常心を保って投げられればなと思います。

吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

負けてしまったので、次のことだけ考えています。

――第2打席では適時二塁打を放ちました。振り返っていかがですか。

あまりないチャンスだったので自分が返す気でホームランを狙っていました。

――第3打席でも好機がきましたが、ここでは打つことができませんでした

あれも一緒で1点勝ち越されて追いつこうというときに自分が回ってきたので。まだまだ自分の力不足だと思います。

――立大投手の川端健斗選手(1年)はいかがでしたか

しっかり真っすぐで押せるいいピッチャーだと思います。

――きのうはリーグ戦で初のスタメンでしたが、緊張はしましたか

開幕戦なので多少は緊張しましたが、自分のプレーができなかったというのはなかったです。

――きょうも緊張しましたか

きょうはきのうよりはましだったのですが、公式戦なので緊張は少しします。

――次戦への意気込みをお願いします

立教に負けてしまったのですが、全然始まったばかりなのでギア上げて頑張っていきたいと思います。