野球部

2018.04.13

東京六大学春季リーグ戦 4月14、15日 神宮球場

昨季の雪辱を果たすために――。開幕ダッシュなるか/立大戦展望

 今年度のスローガンは『捲土重来(けんどちょうらい)~逆襲の早稲田~』。その真価を見せる時が迫っている。いよいよ今週末に戦いの火ぶたが切られる東京六大学春季リーグ戦(春季リーグ戦)。開幕カードに迎えるのは、昨春優勝校の立大だ。早大としては4季連続で勝ち点を献上している相手。約2カ月続く熱戦の好スタートを切るためにも、絶対に負けられないカードとなる。

 まずは守りからリズムをつくる。開幕戦はエース小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)の先発が濃厚だ。昨年は春秋通して3勝にとどまったが、ことし目標とするのはどんな状況でもチームを勝たせること。特に開幕戦はチームに勢いをつけるために重要な一戦だ。オフに磨きをかけた変化球と、練習量を増やし鍛えたスタミナを武器に、これまでとは一味違った投球を見せる。2回戦での先発が予想されるのは、今西拓弥(スポ2=広島・広陵)。昨年は1年生ながら中継ぎ陣の中核を担いフル稼働したが、ことしは春季オープン戦でかねてから望んでいた先発を中心に登板し、適応力をアピール。高い制球力で相手打線を封じ込める。ブルペン陣には多彩な顔ぶれが控えている。筆頭は早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)。昨年は春秋通じて15試合に登板したが、本来の投球はなかなかできなかった。ことしは連投に備え、走り込みや投げ込みの量を増やしてきており、仕上がりは上々だ。また、春季オープン戦ではリーグ戦デビュー前の投手たちが輝きを見せた。力強い直球が武器の柴田迅(社2=東京・早大学院)は首脳陣からの評価も高い。さらにこの春入学した徳山壮磨(スポ1=大阪桐蔭)も主力として活躍。層の厚い投手陣が失点をいかに抑えられるかがカギとなる。

開幕戦の先発が予想されるエース小島

 対する立大打線の主軸を担うのが、飯迫恵士(4年)だ。昨秋までに現役最多タイの58安打を放っている巧打者は3番に座ることが予想される。勝負強さも兼ね備えているだけに、1、2番を確実に抑え、走者のいない状態で飯迫を迎えたい。もう一人、キーマンとなるのが藤野隼大(3年)。昨秋リーグ3位の打率と4本塁打を記録した『打てる捕手』は、波に乗せてしまうと非常に怖い。このオフに新たにレギュラーに加わった布陣では江藤勇治(3年)や三井健右(2年)も打撃がよく、注意すべき存在だ。ただ、昨秋は中心野手のほとんどが4年生だった立大。リーグ戦出場経験のある選手が少なく、万全の状態とは言えない。早大投手陣は開幕カードの緊張にのまれず、冷静にアウトを積み重ねていきたい。

 一方の投手陣は依然強力な布陣がそろう。開幕戦での先発には田中誠也(3年)を起用してくるだろう。その最大の武器は正確無比な制球力。甘い球がほとんどないため、少ない好機をどれだけ生かせるかがカギとなる。ここ2年間で登板した4試合全てで1点以内に抑えられており、髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)が特に警戒している天敵だ。また2回戦には手塚周(3年)の登板が予想される。威力のある直球と縦に大きく割れるカーブ、落差のあるチェンジアップが武器。左右の二枚看板を打ち崩すことができれば、今後の戦いにいい流れを生み出せるだろう。救援陣の要は中川颯(2年)。下手投げから繰り出される直球は打者の手元で伸び、アジャストは困難だ。また新加入の川端健斗(1年)のベンチ入りも濃厚。これまでに対戦したことのない投手にも柔軟に対応していきたい。

正確無比な制球力を誇る田中誠

 そんな投手陣に立ち向かう早大打線でカギを握るのは、やはり4番・加藤雅樹(社3=東京・早実)だろう。昨春以来、不動の4番に君臨するこの男が、ポイントゲッターとしての役割をどれだけ果たせるかが勝負を大きく左右する。昨季は開幕から安打が出ず苦戦したが、今季は早い段階で波に乗りたい。上位打線では春季オープン戦でアピールに成功した池田賢将(スポ4=富山・高岡南)吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)に期待したい。池田は広角に打ち分けることができる打撃が持ち味。追い込まれてからの対応力もあり出塁率が高いため、チャンスメーカーの役割を担う。一方の吉澤は勝負強さと長打力が武器。少ない好機を確実にものにするためにも、吉澤にかかる期待は大きい。違った魅力を持つこの二人が攻撃の足掛かりをつくれるか注目だ。さらに、ルーキーたちの活躍も楽しみな要素の一つだ。丸山壮史(スポ1=広島・広陵)は巧みなバットコントロールでアピールし、空席となっている正二塁手の座を勝ち取ろうとしている。また岩本久重(スポ1=大阪桐蔭)は長打力が魅力の選手。この男の一打が出れば、チームに活気を与えることができるだろう。新戦力に加え、檜村篤史(スポ3=千葉・木更津総合)福岡高輝(スポ3=埼玉・川越東)などリーグ戦経験者が実力通りの活躍をすれば、切れ目のない打線が生まれる。直近の春季オープン戦では打線がつながり、確実に好機をものにしてきた。良い流れを途切れさせることなくリーグ戦でもたたみかけていきたい。

 昨季は70年ぶりの最下位という屈辱を味わった早大。今オフはその悔しさを胸に、生活面から一新。全部員が一丸となって例年以上の練習を積み、勝利にどん欲に取り組んできた。どん底を経験した翌年だからこそ、目指す先は『優勝』の二文字のみ。昨年の悪い流れを断ち切るためにも必ずや勝ち点をもぎ取り、開幕ダッシュに成功したい。

(記事 吉田優、写真 皆川真仁)

東京六大学春季リーグ戦星取表
  慶 大 明 大 法 大 立 大 早 大 東 大 勝ち点 勝率
慶 大 5/19
5/20
4/28
4/29
5/5
5/6
6/2
6/3
4/14
4/15
――
明 大 5/19
5/20
5/26
5/27
5/12
5/13
4/28
4/29
4/21
4/22
――
法 大 4/28
4/29
5/26
5/27
4/21
4/22
5/19
5/20
5/12
5/13
――
立 大 5/5
5/6
5/12
5/13
4/21
4/22
4/14
4/15
5/26
5/27
――
早 大 6/2
6/3
4/28
4/29
5/19
5/20
4/14
4/15
5/5
5/6
――
東 大 4/14
4/15
4/21
4/22
5/12
5/13
5/26
5/27
5/5
5/6
――