ソフトボール部

2018.04.10

第50回東京都大学連盟春季リーグ戦 4月8日 早大所沢キャンパスグラウンド

逆転のワセダ!連勝で好発進

 不本意な結果に終わった東京都大学連盟秋季リーグ戦から半年。リベンジに燃える早大は、待ちに待った東京都大学連盟春季リーグ戦(春季リーグ戦)開幕日を迎えた。この日の早大は、初戦いきなり昨秋女王の東女体大を破ると、勢いそのままに2戦目の国士館大も撃破。連勝で春季リーグ戦初日を終え、最高のスタートを切ることとなった。

 ★劇的な逆転勝利で最高のスタートを切る!
東京都大学連盟春季リーグ戦
早 大
東女体大
投手…廣瀬、伊藤、〇増田-手塚、加藤
◇(本塁打)増子

7回表、土壇場で本塁打を放つ増子


 長い冬の鍛錬を越え、ようやく迎えた春季リーグ戦開幕戦。先攻の早大は1回2死から3番・落合未稀(人4=栃木・大田原女子)、4番・川﨑楽舞(スポ3=千葉・木更津総合)の連続安打でいきなり好機を演出すると、5番・隈元愛子(スポ2=千葉・木更津総合)が二遊間をしぶとく破る中前適時打を放ち、幸先よく1点を先制する。しかし、昨年の秋季リーグ覇者・東女体大も黙ってはいなかった。初回を無失点に抑えた先発の廣瀬夏季(スポ3=北海道・とわの森三愛)だったが、2回に四球と連打で満塁のピンチを迎えると、犠飛で同点に追いつかれる。これ以上追加点を与えるわけにはいかない早大は4回から左のエース・伊藤貴世美(スポ2=千葉経大附)にマウンドを託したが、先頭に安打を許すとその後2連打を浴びるなどこの回2点を失い、結果としてこの継投が裏目に出てしまう。それでもその後伊藤は立ち直り、5回、6回を完璧に抑えて味方の反撃を待つ。しかし早大打線は尻上がりに調子を上げる相手投手を前に4回以降は走者を出すことすらできず、試合の大勢は決したかに思われた。

 しかし、この日の早大はこのままでは終わらなかった。2点ビハインドで迎えた最終回、無死一塁で打席に立った8番・増子奈保(スポ3=東京・日出)が自身も「完璧だった」と語る起死回生の2点本塁打を放ち、土壇場で試合を振り出しに戻す。そしてタイブレークとなった8回表、一死二、三塁から6番・堀奈々美(スポ2=千葉経大付)が中前に2点適時打を放ち、ついに早大が勝ち越しに成功。8回裏は7回から引き続きマウンドに上がったルーキーの増田侑希(スポ1=香川・高松南)が先頭に安打を許し一打サヨナラのピンチを迎えるが、そこから圧巻の三者連続三振で締めゲームセット。早大は春季リーグ初戦を劇的な逆転勝利で飾った。

(記事 林大貴、写真 望月優樹)

 ★2試合連続逆転勝利!劣勢覆し開幕2連勝
東京都大学連盟春季リーグ戦
早 大
国士館大
投手…廣瀬、〇伊藤、増田-手塚、加藤
◇(本塁打)なし

ルーキー増田に声をかける神


 ダブルヘッダーの2試合目となったこの一戦、早大は国士館大を迎え撃った。走者を得点圏に置きながらも本塁に還すことができない攻撃が続き、嫌な雰囲気が漂うなかで迎えた3回裏。2試合連続で先発として登板した廣瀬は、相手先頭打者に二塁打を放たれると、続く相手2番打者に左前適時打を許し先制点を奪われてしまう。その後連打を浴びるなどしてこの回計3点を失い、早大はここでもビハインドでの試合運びを強いられることとなった。

 しかし、今季の早大はここからが違う。直後の4回、増子が2点適時三塁打を放ち反撃ののろしを上げると、5回には神樹里乃(スポ3=北海道・とわの森三愛)の三塁打に相手の失策が絡み同点に追いつく。続く6回にはこの日ここまで無安打だった岡田夏希(社3=神奈川・厚木商業)に待望の右前適時打が飛び出し勝ち越しに成功。この後さらに2点を追加した早大は、4回からマウンドに上がっていた伊藤から、最終回にはルーキー増田へとスイッチ。増田が危なげない投球で7回を締めくくり、見事な勝利で春季リーグ戦開幕日を終えた。

 2試合連続での逆転勝利となった。「点数を取られたからといって沈むのではなくて、チーム全体で追い越せる雰囲気をつくれている」と主将の加藤千陽(スポ4=愛知・星城)が話すように、チーム状態はとても良い。また、冬場の地道な練習も勝利の土台となっている。「冬にバットを振り込んで打撃力がついた分、逆転できる力もついたと思う」(増子)。実力と勢いを併せ持つ早大が、遠ざかっているリーグ優勝へ向けて順調な滑り出しを見せた。

(記事 望月優樹、写真 林大貴)

コメント

加藤千陽(スポ4=愛知・星城)

――リーグ戦開幕から2連勝でのスタートとなりましたが、試合を振り返られていかがでしたか

ことしの冬はバットを振り込むということを中心に練習をしてきて、その成果がすべて出せたという訳ではないんですけど、練習してきたことを(結果として)出せた選手も多くいたので。0-0の接戦だったり、相手のミス(のお陰)ではなく、自分たちが良い打球を飛ばして点数を取ることができたので、出だしから自分たちの目指していることができて内容的にもいい試合だったと思います。

――特に1試合目は三振が少ない印象を受けたのですが、それも冬場の振り込みの成果なのでしょうか

ただバットを振り回すだけではなく、ミートすることやボールをしっかりと見ることもやってきていて。色んなことが一人一人に身についているからこそ、三振が少なかったという結果につながっているんだと思います。

――2試合とも逆転での勝利となりましたが、追う展開となっている時のベンチの雰囲気はいかがでしたか

同期や後輩に恵まれているおかげで、盛り上げてくれる選手が多いので、点数を取られたからといって沈むのではなくて、チーム全体で追い越せる雰囲気をつくれているので。チームの目標としてリーグ優勝を掲げていて、その目標に向かってみんなで声を出していけているので、ベンチの雰囲気はすごく良いです。

――初戦が昨秋リーグ優勝した東女体大でしたが、それに関して特別な意識や対策はありましたか

ことしのチームの持ち味の一つはバッティングの良さで、それを生かすためにも相手投手を知ることが必要だと思うんですけど、そのために過去のデータやビデオを見返して一人一人が(相手投手を)イメージしていて。今回だけ対策をしていたのではないんですけど、例えば今週であれば東女体大と国士館大の対策をしっかりとしていて。来週は別の3チームのデータを改めて振り返って、チーム全体でイメージをつくって試合に臨みたいと思います。

――好スタートをきったリーグ戦ですが、今後に向けての意気込みをお願いします

勝つことは当たり前とした上で、全試合3回コールドで勝つという目標を立てているので。今日勝ったからといって満足せずに、コールドで総当たり戦を勝ち進んでリーグ戦を優勝できるように頑張ります。

神樹里乃(スポ3=北海道・とわの森三愛)

――1試合目の凡退が続いていましたが、2試合目では4出塁。意識の面で変化したことなどはありましたか

1試合目は相手の先発が左ピッチャーで、アウトコースのボールゾーンへ逃げる球を中心にした投球をされていて、なかなか上手く打つことができなくて。一番バッターを任されているのに出塁ができなかったので、2試合目では絶対に(塁に)出ようという気持ちで挑みました。

――2試合に1点を追う場面で打席に入って、結果三塁打と悪送球で本塁生還された場面がありました。打席にはどのような気持ちで入りましたか

その打席に入る前に、「ボールを良く見ていけ」とアドバイスをいただいていたので、自分のバッティングで振り抜こうということと、とにかく塁に出ることを考えて打席に入りました。

――1試合目、最終回の表までリードを許す展開でした。その前の回に伊藤投手が三者凡退で攻撃を退けましたが、これがその後の逆転につながるきっかけになったのでしょうか

それはあると思いますね。やっぱり3人で攻撃を切るとベンチも「よし、いくぞ!」という気持ちになるし、バッターも気持ちを入れて打席に入ることができるので、守備から攻撃への流れも良くなると思います。

――良いスタートをきったリーグ戦ですが、今後の意気込みをお願いします

これからあと3戦続くんですけど、次は日体大という強い(チームと対戦する)ので、この1週間また調整して、日体大に勝てるように。リーグ戦で良いイメージをつくって、その後のページシステムで勝てるようにイメージを持っていけたらと思います。

増田侑希(スポ1=香川・高松南)

――第1試合、最終回の三者連続三振を含めて素晴らしいピッチングでしたが振り返っていかがですか

リーグ戦は初めてでしたしすごく緊張していて。香川から出てきたので関東の試合にあまり慣れていなかったので、どうなるのかすごく緊張したんですけど、後ろにすごく上手い先輩たちがいてくれたので安心して投げることができました。

――2試合目も最終回を三者凡退に抑えました

1試合目で少し慣れたので、思いっきり投げていこうと思って投げました。

――緊張していたとは思えないほど堂々としたピッチングでした

あまり最初は調子が良くなかったんですけど、先輩のリードのおかげでだんだん調子も上がってきて、いつも通りマウンドでも投げられたので良かったです。

――きょうは2試合とも厳しい試合展開となりましたが、そのなかで逆転勝ちを収めることができたのはどういった要因があると思いますか

全員が最後まで諦めなかったことですかね。

――春季リーグ戦での目標などはありますか

まだ1年生なので自分にできることっていうのは限られているので、チームの勝利に少しでも貢献できたらいいなと思っています。

――1年生としてどういった役割を担っていきたいですか

投げさせてもらえるイニングは全部全力で。あとは自分の中でのミスを無くしていきたいなと思います。

――早大に進学を決めた理由はなんですか

自分は体の使い方が下手なので早大のスポーツ科学部でそういった分野を学んで自分のソフトボールに少しでも生かせればいいなと思って進学を決めました。

――ことし、ルーキーイヤーでの目標はありますか

5月にU19アジア選手権大会があるのでそこでアジアで一番になりたいなと思います。

――4年間を通しての目標はありますか

大きいことになるんですけど、トップ代表とかに入って、その試合で活躍したいなと思います。

――次戦へ向けての意気込みをお願いします

任されたイニングは全力で投げて、チームの勝利に貢献したいと思います。

増子奈保(スポ3=東京・日出)

――1試合目、2点ビハインドでの見事な本塁打でしたが振り返っていかがですか

自分が最後の打席だったので。狙っていた通りの球が来たし、自分が狙っていた通りの打球が打てたので。狙って打てた当たりだったので、完璧だったと思います。

――今まで大学で本塁打を打ったことはありますか

打ったことはあります。ただ、公式戦でのホームランはきょうが初めてでした。

――公式戦での初本塁打の心境はいかがですか

なんか、嬉しいなみたいな感じです(笑)。

――2試合目でも大事な局面での適時三塁打がありました

そうですね、あれはもう完全に自分が外のボール球に手を出していたので、多分相手のキャッチャーもインコースを打たれるイメージがあって外の配球だったと思うので、外に踏み込んで打てたので。セカンドのエラーかなとも思ったんですけど、強く振り切ったことでああいう結果になったのだと思います。

――2試合とも劣勢からの逆転勝ちでしたがその要因というのはどこにあると思いますか

以前だったら点を取られて気持ちも落ちちゃっていたところも、冬にバットを振り込んで打撃力がついた分、逆転できる力もついたと思うので。心に余裕があったわけではないんですけど、まだいけるっていうように思えましたし、きょうのように劣勢からも逆転できる力がついたことで、そこで勝ち切れたので、そこは成長かなと思います。

――東女体大、国士館大に対する対策はありましたか

対策は4月に入ってから先生もグラウンドに来てくださって、相手の投手をとにかくイメージするよう何度も言われましたし、東女体大は新チームになってから1回も勝てていなくて。撮ったビデオとかも部員たちにLINEで共有して各自で対策を取るようにしていたので、球筋とかも頭の中でイメージしてというのは個人でやっていたとは思います。

――春季リーグ戦は自身の目標なども含めてどのようなものにしていきたいですか

個人的な目標は首位打者を取れたらいいなって。それくらいバットも振れるようになったと先生にも言われているので。チームとしては優勝だと思うので、去年最下位に終わった分、挽回するときかなと思うので加藤さんを中心に4年生にしっかり付いていって勝つことが目標だと思います。

――次戦への意気込みをお願いします

次は確か日体大と東京富士大で、きょうと同じぐらいレベルが高いと思うので。早大は挑戦者という立場なので怖がるものはないと思うので、きょうのように勝てればいいなと思います。