水泳部

2018.04.07

第94回日本選手権 4月6日 東京・辰巳国際水泳場

幌村が堂々の日本選手権初優勝!!

 日本選手権も後半戦となる4日目。ついにワセダから日本選手権優勝者が出た。男子200メートルバタフライに出場した幌村尚(スポ2=兵庫・西脇工)が圧倒的な強さを見せつけ優勝。派遣標準記録も突破し、夏に行われるアジア大会とパンパシフィック大会への出場が決定した。

 

★幌村が自己ベスト更新で初優勝!瀬戸とともに代表入り

日本一に輝き笑顔を見せる幌村(中央)

 幌村が瀬戸大也(平29スポ卒=現ANA)や坂井聖人(平30スポ卒=現セイコー)らメダリストも参加する男子200メートルバタフライで、ワセダ勢今大会初の日本選手権覇者となった。前日の準決勝では納得のいくレースをすることができず、決勝の前は「不安だったりものすごく緊張した」という。しかし本番では、前半に体力を温存し後半にスパートをかける幌村にとって理想のレース展開となった。前半の100メートルは抑えつつも徐々にペースを上げて150メートル時点で首位に立ち、そのまま他を突き離し自己ベストを更新する1分53秒79でフィニッシュ。日本選手権初優勝を飾った。この結果、派遣標準記録もクリアし、早大の先輩である2位の瀬戸とともに代表入り。「タイムがちょっと遅かった部分もあったので、それ(自己ベスト)は夏の大会でまた更新できればと思います」(幌村)。幌村はきょうのレースに満足しきってはいない。既に国際大会での金メダルや自己ベストの更新、そして日本記録の更新も視野に入れている。若きスイマーの挑戦はまだ始まったばかりだ。

(記事 宇根加菜葉、写真 村上萌々子)

★きのうに続き自己ベストを記録!

今大会絶好調の竹内

  きのうの準決勝で大幅な自己ベストを更新し、勢いに乗る竹内智哉(スポ2=神奈川・湘南工大付)は男子200メートル個人メドレー決勝に挑んだ。本来ならば400メートルを最も得意とする竹内だが、今大会は200メートルでも素晴らしいレースを見せており、調子の良さをアピールしている。決勝のレース序盤、「いつも以上に調子が良かった」と話すバタフライを快調に飛ばし、3位でターンした竹内。強化してきた背泳ぎでも隣を泳ぐ萩野公介(ブリヂストン)と瀬戸に必死に食らいついた。その後も粘りのある泳ぎを見せた竹内は、5位でフィニッシュ。きのう更新した自己ベストを0秒11上回る好タイムをマークした。この結果には「地力が付いてきている。悔しい思いをした去年よりも納得いく結果が出て良かった」と笑顔で話し、レースを振り返った。また、得意の400メートルに向けては「去年のインカレ優勝タイムは最低でも上回りたい」と目標を掲げた竹内。具体的なタイムとしては4分14秒、13秒を目指すと述べた。成長著しい竹内が、最終日の400メートルでどんなレースをするのか楽しいでならない。

(記事 大島悠輔、写真 村上萌々子)

★渡辺は全体1位であすの決勝へ!

自分のペースでレースを進めた渡辺

 渡辺一平(スポ4=大分・佐伯鶴城)は、自身が世界記録を持つ男子200メートル平泳ぎに出場した。
先日の100メートルではアジア大会代表を逃し、悔しい結果となった渡辺。膝の痛みの影響もあり、きのう出場予定だった50メートル平泳ぎは棄権し、この200メートルで最高のパフォーマンスができるよう準備を重ねてきた。先月実施した高地合宿でも、重点的に取り組んだのは『200メートルの持久力向上』。この言葉からも、200メートルにかける渡辺の強い想いが感じ取れる。予選を突破して迎えた準決勝では、前半は大きく伸びのある泳ぎで、後半はテンポを上げた泳ぎでレースを展開。タイムも目標としていた2分9秒台後半を記録し、「納得のいくレースだった」と準決勝を振り返った。渡辺がこの夏に行われるアジア大会やパンパシフィック大会に出場するには、あすの200メートル決勝で派遣標準記録を突破して、着順で2位に入ることが求められる。世界記録保持者としての重圧をはねのけ、しっかりと代表の座を射止めたい。

(記事 大島悠輔、写真 村上萌々子)

★牧野が6位で決勝進出!

全体6位であすの決勝に挑む牧野

  女子200メートルバタフライの予選と準決勝に牧野紘子(教1=東大付)が登場した。先日の女子100メートルバタフライでは自己ベストを更新する好調ぶりを伺わせており、本命であるこの種目での優勝が期待されている。予選では目標にしていた2分10秒台に近い2分11秒39でフィニッシュし、5位で通過。「そんなに悪くない」と想定通りの泳ぎができた。しかし夜に行われた準決勝では、後半に疲れが出て失速。タッチのミスもあり2分11秒14と、準決勝で目標としていた2分7〜8秒には及ばない結果となった。しかし「タイムは全然上がると思う」と語るように、決勝での泳ぎには自信を見せている。きょうのレースで見つけた課題を生かし、パンパシフィック大会とアジア大会の代表枠を勝ち取りたい。
 一方、同競技に出場した志賀珠理奈(スポ4=埼玉・武南)。年末から練習が思うようにできず、調子も上がらない中このレースに臨んだ。結果として2分16秒42と自己ベストには遠く及ばなかったが、「これが今の自分の実力と受け止めて、今後につなげていきたい」と、今後に向けてリベンジを誓った。

(記事 宇根加菜葉、写真 村上萌々子)

結果

◇決勝

男子200メートルバタフライ

幌村尚 1分53秒19【1位】

男子200メートル個人メドレー

竹内智哉 1分59秒19【5位】

◇準決勝

女子200メートルバタフライ

牧野紘子 2分11秒14【6位】

男子200メートル平泳ぎ

渡辺一平 2分9秒84【1位】

◇予選

女子200メートルバタフライ

牧野紘子 2分11秒39【4位】

志賀珠理奈 2分16秒42【41位】

男子200メートル背泳ぎ

大芦知央 2分02秒24【18位】

丸山優稀 2分02秒41【21位】

男子200メートル平泳ぎ

渡辺一平 2分11秒24【2位】

大崎威久馬 2分13秒16【19位】

今井流星 2分18秒28【48位】

女子400メートル自由形

佐藤千夏 4分18秒16【19位】

コメント
決勝後

幌村尚(スポ2=兵庫・西脇工)※囲み取材より抜粋

――自己ベストで初優勝、今の率直な思いを聞かせてください

準決勝の時に調子が悪くて、決勝泳ぐ前は不安だったり、ものすごく緊張したんですけど、初めて優勝できて自己ベストも出せたのはすごく良かったと思います。

――後半が勝負ということもおっしゃっていましたが、どのようなレースプランでしたか

前半は積極的にできるだけ体力を残しながら、後半の第3ラップからスパートをかけれたらいいなと思っていたので、その想定していたレース展開がうまくいったので、今回の自己ベストにつながったのだと思います。

――きのうの準決勝に比べてタイムも含めて全く違う泳ぎになったと思いますが、決勝に向けて修正した部分はありますか

朝のラップをいつもは結構泳いでたんですけど、きょうのレース前はそこを軽めにしたら体が軽くなって、アップの時から感覚が良くなり、これはいけるんじゃないかと心の中で思っていたので、それがうまくいってとてもいい結果になりました。

――決勝では実際泳いでいる時の感覚も良かったですか

落ち着いた泳ぎができていたので、良かったと思います。

――ゴールして優勝した瞬間はどのように感じましたか

自己ベストが出たのはうれしかったんですけど、タイムがちょっと遅かった部分もあったので、それは夏の大会でまた更新できればいいかなと思います。

――目標は53秒50ぐらいですか

そうですね、53秒真ん中ぐらいを狙っていたので、また夏にリベンジをしていいタイムが出せるように頑張りたいと思います。

――自分の世界で戦える武器は何だと思いますか

泳ぎがすごく大きくて、後半粘り強い泳ぎができるのは自分の強みだと思うので、今回は強い部分を生かせたレース展開だったんじゃないかなと思います。

――どうして後半にスパートをかけるのですか

後半にバテてしまうとタイムも付いてこないので、後半は気持ちで負けずに頑張りました。

――瀬戸大也選手(平29スポ卒=現ANA)や坂井聖人選手(平30スポ卒=現セイコー)という世界のメダリストを破っての優勝ということに関してはいかがですか

日本選手権で勝てたのは自分の大きな自信につながるので、この次の夏の大会や来年以降の日本選手権で連覇を達成できるように頑張りたいと思います。

――夏にはパンパシフィック選手権やアジア大会がありますが、夏に向けた抱負をお願いします

金メダルを獲って自己ベストを更新して、目標である日本記録更新も視野に入れながらこれからトレーニングを積んでいきたいと思います。

竹内智哉(スポ2=神奈川・湘南工大付)※囲み取材も含む

―― 泳ぎ終えて感想を一言お願いします

(1分)58秒を狙っていたので悔しいですけど、準決勝よりはタイムを上げられたので最低限はできたかなという感じです。

――4個メ(400メートル個人メドレー)は得意ですよね

得意としています。今回も4個メをメインとして頑張っていたんですけど、その中で200(メートル)の調子がとても良かったのです。200(メートル)で自信もついたので400(メートル)はさらに頑張れるようにしたいと思います。

――400はどれくらいのタイムを目標にしていますか

去年のインカレ優勝した伊藤晃平選手(日大)のタイムを抜くのが最低限の目標で、さらにその上の(4分)14秒、13秒を狙っていきたいと思います。

――今大会でかなり成長している感じがしませんか

そうですね。去年の日本選手権は不甲斐ない結果に終わってしまって悔しかったので、その分をとりあえず200の個人メドレーで、去年より納得いく結果が出せたので良かったと思います。

――最初の50メートルが全体の3位でしたが、最初からいこうと思っていたんですか

今回の大会でバタフライがいつも以上に調子良かったので、バタフライで軽くいったつもりなんですけど、結果的に3番になったということで、自力が付いてきているのだなと思います。

――レース前に監督から言われたことはありましたか

泳ぎは今までと比べていい感じなので、泳ぎは維持しつつターンやその後のストリームラインを意識するように言われました。1か所失敗してしまったんですけど、それにしてはこのタイムなので良かったのではないかと思います。

準決勝後

渡辺一平(スポ4=大分・佐伯鶴城)※囲み取材より抜粋

―― 泳いでみていかがでしたか

今の準決勝は最初の50メートルと、100から150メートルの泳ぎを意識してレースに臨んだんですけど、ラップを見る限りでは悪くないと思うので、これから映像なども見返してあすの決勝につなげたいなと思います。

――このタイムはプラン通りでしたか

そうですね。(2分)9秒後半で泳ぎたいなと思ってましたし、2組目がどのくらいのタイムで泳ぐのか分からなかった部分がありましたが、タイム的には満足しています。

――決勝はどのくらいのタイムを見据えてレースをしますか

ずっと200メートルのトレーニングをしてきてますし、100メートルも悔しい結果で終わっているので、タイムはわからないですけど、僕が満足する僕らしい泳ぎをできればいいなと思います。

――左膝の具合はいかがですか

きのうしっかり休んでいるので、100メートルの終わりよりかはずっと膝の動きもいいですし、この200メートルにかけて棄権させてもらっているので、あした満足いく結果を出したいと思います。

牧野紘子(教1=東大付)※囲み取材より抜粋

――きょうのレースを振り返っていかがですか

泳ぎ自体は後半ちょっと疲れが出たかな、という感じなんですけど、だいぶタッチが合わなかったのが心にきました。

――隣のレーンには同じチームの長谷川涼香選手(東京ドーム)がいましたが、何か思うことはありましたか

前半の入りとかを大体何秒でいくかというのは2人で話していたので、涼香はちゃんとそのタイムでいっているんだろうなと思って、付いていけるように泳ごうと思ったんですけど、ちょっと(距離が)離れちゃったかな、という感じです。

――ベストを出すためにポイントになるのはどのようなところだと考えていますか

最初の50(メートル)は予選で結構良かったので、後半が(50メートル当たり)全部32秒台でまとめられるかがポイントだと思います。

――持久力的なことですか

はい。

――タッチが流れた要因は何だと考えていますか

分からないですけど、ちょっとずつずれたのかなと思っていて。

――決勝に向けてはどんな泳ぎを目標にしていますか

アップとかは調子が結構いいので、タイムは全然上がると思うので、決勝はベストを目指して頑張りたいと思います。

予選後

渡辺一平(スポ4=大分・佐伯鶴城)※囲み取材より抜粋

―― 予選を泳いでみてタイムや感覚などはいかがでしょうか

おとといの100メートル平泳ぎから膝が痛かったので、50メートルを棄権したんですけど、しっかりと身体を休めることでこの200メートルにかけてる気持ちもあるので、予選はまずまずの泳ぎだったかなと思います。

――レースプラン通りに泳げましたか

150メートルのターンの浮き上がりから少しテンポを上げたいと思っていて、しっかりとそれもできたと思います。準決勝もレベルの高いレースになると思うので、自分らしさを出していっていい泳ぎができるよう頑張りたいと思います。

――200メートルにかける想いはありますか

ケガをして高地トレーニングもずっと200メートルの持久力向上をポイントに頑張ってきましたし、100メートルは悔しい結果になったんですけど、ずっとこの200メートルにかけて練習してきているので、納得のいく泳ぎができればなと思います。

――準決勝のレースプランはどんなものでしょうか

プランは予選の映像を見て決めるので何とも言えないですけど、ただ泳ぐだけでなく決勝につながるような課題を持って泳ぎたいなと思います。

志賀珠理奈(スポ4=埼玉・武南)

―― このタイムはどう受け止めていますか

年末から思うような練習ができず試合でもタイムが出ていなくて、今回の試合は今の全力でどれくらい泳げるかってことを意識してレースに臨みました。自己ベストから遠いですけどこれが今の自分の実力ということを受け止めて、今後につなげていきたいなと思います。

――レースのプランはあったのでしょうか

前半からいってもバテるし、前半抑えても(後半に)上がりきらないので、今までの自分のレースの感じに近いように泳ぎました。

――特に取り組んできたことはありますか

体力が落ちているのが響いていたので、練習についていくところから始めて、試合前はタイムを意識するようにしました。

大芦知央(スポ3=大阪・関大北陽)

―― この結果はベストタイムでしょうか

そうですね。

――疲れなどは残っていましたか

100メートルはいいレースができなかったんですけど、2日間空いて疲れも取れたので、集中して泳げたと思います。

――200メートルはどんな展開にしようと思っていましたか

自分の持ち味は後半かなと思っていて、そこを先月の高地合宿でも強化してきたので、後半に粘れたかなと思います。

――レース前に監督から言われたことはなんですか

落ち着いて、やることはやってきたんで自信を持っていこうという話はしていました。とりあえずベストは出たので良かったと思います。

丸山優稀(法2=埼玉・大宮)

―― このタイムはベストタイムでしょうか

そうですね、はい。

――泳いだ感触はいかがでしたか

割と良かったですね。

――どんなところが良かったですか

前半は割と楽めに泳ぎました。後半も上げられて良かったと思います。

――今大会のメインとして捉えたこの種目ですが、手応えはどうですか

ベストが出たので合格点かなと思います。

――監督から何か言われましたか

バサロ後の最初の1かきを大事に、とは言われました。

――泳いでいる時はどんなことを考えていましたか

1かきのストロークを意識して、強くかけるように頑張りました。

――2バックに向けて一番練習したことはなんですか

僕はキックが弱いので、キックを200メートル打ち続けられるように頑張りました。

牧野紘子(教1=東大付)※囲み取材より抜粋

―― レースを振り返っていかがですか

いつも通りいけって先生から言われていたので、前半は(1分)1秒台で入ろうかなと思っていて、見て1秒だったので大丈夫かなと思いました。早智(持田、ルネサンス幕張)に追いつかれたんですけど、周りもいなかったですし、多分(2分)11秒で泳げると思ったので上げずに泳ぎました。

――感覚とタイムが一致している感じですか

本当は(2分)10秒台で泳ぐって先生に言ったんですけど、(2分)11秒3なのでそんなに悪くないなと思っています。

――前半の入りは決勝でどれくらいで入るための泳ぎだったのですか

決勝では(2分)01秒0で入りたいと思っていて、準決勝でも(2分)01秒真ん中あたりは目指そうかなと思っています。

――予選の前半はけっこう余力を残した感じですか

けっこう周りを見て余裕を持ってという感じだったので、いいかなと思います。

――準決勝の目標タイムは

準決勝は(2分)7秒、8秒かその辺で泳ぎたいなと思うんですけど、抜ける感じで泳ぎたいと思います。

大崎威久馬(スポ1=神奈川・桐光学園)

―― 大学入学後初レースでしたが、緊張感などはありましたか

ちょっと固くなってしまって後半疲れちゃったので、そこが初レースとして重圧があったと思うんですけど、実力不足ということで次につなげたいと思います。

――このタイムはご自身いかがですか

ベストよりも1秒7くらい遅いタイムなので、大きい大会に向けて調節していく詰めが甘かったのかなと思います。

――コンディションはどうでしたか

そんなに悪くなかったのでタイムが出るかなと思っていたんですけど、まだ分析できていない部分があるかなと思います。

――大学での練習はどうでしょうか

環境がすごくいいので、まだ入って1か月くらいしかしていないですけど、しっかりこれからいろんなことを吸収して大きな舞台で戦えるように頑張りたいと思います。