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漕艇部

2018.03.25

第67回お花見レガッタ 3月24・25日 埼玉・戸田ボートコース

新人躍動!2艇が銅メダルを獲得

 若いクルーが躍動し、結果を残した。4月下旬に控える早慶レガッタに出場しないクルーにとっては活躍の場であるお花見レガッタは、この日二日目を迎えた。早大から出場した3艇のうち、女子舵手付きクォドルプルと男子舵手付きフォアがいずれも3位入賞。これがデビュー戦となる若い選手も多い中で2つの銅メダルを獲得し、今後に期待の持てる結果でこの大会を締めくくった。

 早大の桟橋から最初に船を出したのは男子ダブルスカルだ。すでに早大入学後の入部が決まっている船木豪太(スポ1=静岡・浜松北)と岩松賢仁(スポ1=熊本学園大付)によって構成されたこのクルーは順位決定戦に出場。大学では初めての大会であったが、勢いよくスタートを切ると500メートルを先行する。しかし入試の関係で半年のブランクのあった船木のスタミナ不足がたたり、後半でレートを上げきれない。2位の日体大に追い上げられるが、「根性で漕ぎ切った」(船木)と長い漕ぎで後続を突き放しゴール。船木は後ろに倒れ込み、達成感をあらわにした。

きのうの反省を糧に根性で1着をもぎ取った

 午後になり各種目の決勝が始まると、早大からは女子舵手付きクォドルプルが出漕した。漕手4人中3人が新入生のこのクルーは、フレッシュさを武器にリズムの良い漕ぎを見せ、2位争いに加わる。しかし800メートル地点でラストスパートをかけたものの、「やはり技術面で劣っていた」と大崎未稀(スポ1=福井・美方)が表情を硬くしたように、上級生の乗る日体大のクルーを差し切れず。それでも3位でフィニッシュし、表彰圏内に食い込んだ。

 続く男子舵手付きフォアは、前日の予選タイムはトップの東北大とわずか1秒と優勝を狙える位置にいた。強みである立ち上がりの速さを生かしたスタートで、前半250メートルを先行するも、中盤以降のコンスタントの漕ぎで差を付けられてしまう。ゴール前では独走する東北大を除く4艇が2位争いを繰り広げ、コックスの山田侯太(商2=東京・早大学院)の判断により事前のレースプランよりも長いラストスパートを敢行。しかしレートで日体大に劣り、コンマの差で3位という結果でこの大会を終えた。

優勝を狙っていただけに、悔しさのにじむ銅メダルとなった

 決勝に出場した2艇が3位に終わり、優勝を目指していた両クルーには物足りない結果だったかもしれない。しかしデビュー戦でメダルという結果を残し、経験豊富な他大のクルーとレースができたことは、今後の財産になるに違いない。低迷する早大に新風を呼び込めるか、ルーキーたちの今後の成長から目が離せない。

(記事 坂巻晃乃介、写真 石井尚紀、石塚ひなの)

男子舵手付きフォア

女子舵手付きクォドルプル

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結果

【順位決定戦】

▽男子部

【ダブルスカル】

S:船木豪太(スポ1=静岡・浜松北)
B:岩松賢仁(スポ1=熊本学園大付)
3分33秒14 【1着 総合19位】

【決勝】

▽男子部

【舵手付きフォア】

C:山田侯太(商2=東京・早大学院)
S:中川大誠(スポ2=東京・小松川)
3:牟田宜平(商3=兵庫・三田学園)
2:瀧川尚歩(法2=香川・高松)
B:伊藤光(文構4=東京・神代)
3分16秒28 【3着 総合3位】

▽女子部

【舵手付きクォドルプル】

C:奈良岡寛子(教2=青森)
S:藤田彩也香(スポ2=東京・小松川)
3:大崎未稀(スポ1=福井・美方)
2:宇野聡恵(スポ1=大分・日田)
B:大槻のりか(スポ1=宮城・佐沼)
3分43秒75 【3着 総合3位】

コメント

【男子ダブルスカル】

S:船木豪太(スポ1=静岡・浜松北)

――デビュー戦を終えられた今のお気持ちを教えてください

大学生として臨む初のレースということもあり、1000メートルを最後まで漕ぎ切るというのが最低限の目標だったので、そこは達成できて良かったです。ただ、社会人や大学生の方と初めてレースをして力の差を感じたので、ここから練習をしていって、1年後、2年後にそういう人たちと戦うことができるレベルまで持っていきたいと思いました。

――岩松賢仁選手(スポ1=熊本学園大付)との急造クルーでしたが、お二人で意識されたことはありますか

彼はスポーツ推薦で体を動かしていましたが、僕は一般で入学しているので、半年以上のブランクがあり、大会までに体力を戻すことは不可能でしたが、二人の漕ぎを合わせることで、そこの体力不足をしっかりとカバーしようとやってきました。

――前半の500メートルは順調な滑り出しに見えました

周りを見ずに自分たちのスタートに集中していたら、頭を取れたので、他のクルーを見ながら前半は漕ぐことができたので良かったです。

――レース後半は他の艇に差を詰められてしまいました

隣の日体大がどんどん迫ってきているのが分かっていて、日体大で乗っている人は高校時代に戦ったことがあり、後半上げてくることは知っていて、またかと思ったんですけど、体力がない中、最後は根性で漕ぎ切りました。

――ストロークとしてきょうのご自身のレート管理はいかがでしたか

一応コンスタントは最低でも30にキープしようということはいっていたので、スタートは37でそこから落としていったんですけど、きょうは順流ということもあり、レートは33、34くらいで漕ぎ切れたので良かったと思います。

――最後に、早大漕艇部の一員として今後どのような選手になっていきたいですか

自分は高校では大した結果を残せなかったので、しっかりとここで努力を重ねていって、高校で活躍できなくても、大学で頑張れば強くなれるんだというのを示せるように一生懸命練習していきたいと思います。

【男子舵手付きフォア】

B:伊藤光(文構4=東京・神代)

――今日のレースを振り返っていかがですか

前日の一本目が結構いいレース内容だったので、基本的に一本目のレースを再現しようということで、あときょうはレースが一本だけだったので、水中から出し切って、最後の一本が漕げなくなるまで漕ぐという感じを想定していたんですが、それが表現できたかなと。順位は3位なんですが、内容は良かったかなと思います。

――3位という順位はご自身では納得されているということでしょうか

納得はしていないです。一日目では一位の東北大とは1秒差だったので、これは優勝を狙えるなという意識はクルー内にあったので、優勝しか狙っていなかったです。きょうは最初の250メートルはずっと一位だったんですけど、その後東北大に出られて。だんだん日体大が追い上げてきたという感じでした。単に実力不足かなとは思うんですが、結果は残せたので、まぁ良かったかなと思います。

――スタートがうまくいったということですが、スタートには力を入れて練習されていましたか

スタートはそんなに練習していないんですけど、割と船を立ち上げるのが得意なクルーだったので、そこはうまくいったんですけど。コンスタントの伸びのところに問題があって、そこで差がついたかなと思います。

――500メートルの地点では日体大にも先行していましたが、中盤以降の漕ぎについてはいかがでしたか

やっぱり中盤以降の漕ぎに課題があったので、何本か切り替えるポイントはあったんですけど、コンスタントの質が他大の方が高かったなぁと思います。

――終盤東北大は出ていましたが、それ以外の艇は横並びでした。この時意識したことはありましたか

コックスは周りを見るんですけど、漕手は自分の漕ぎに集中していたので、コックスの声を信じて、ひたすら漕いでいました。自分たちがどこにいようが最後まで漕ぎぬくことを意識していて。最後2位か3位かわからなかったんですけど、自分たちの納得いく漕ぎはできたので、よかったかなと思います。

――きょうのラストスパートについてはどうですか

ラストで競っていたので、コックスがレースプランよりも早めにスパートを入れたんですね。普段は最後10本のスパートなんですけど、15本出し切りっていう指示が出て。それを聞いてみんな覚悟が決まったというか、全員の意識が高まったとは感じました。

――きょう浮かんだ課題などはありますか

たくさんあるんですけど、一本の漕ぎの長さを伸ばしていけたらなと思います。オールが水に入っている時間が長ければ長いほど船は進んでいくので、その時間を長くしていくことが今後の課題になると思います。

――今後に向けての意気込みをお願いします

僕はもう4年生になるので、これから迎えるレースは全て人生で最後のレースになっていきます。今回のお花見レガッタもそうなんですけど、このレースに出ることは人生でもうないと思うので、一回一回の試合を、試合のための練習も全部を大事にしていきたいなと思います。あと、就活や卒論もあって大変にはなってくると思うんですけど、下級生を育てていって卒業する、というようにしたいなと思います。

【女子舵手付きクォドルプル】

3:大崎未稀(スポ1=福井・美方)

――きょうのレースプランを教えてください

若いクルーなので前半からリズムに乗っていこうという感じでいきました。

――具体的な目標はありましたか

タイムとか順位で目標というのはなかったんですけど、技術面で練習よりも高い技術というか、ブレードワークを水面に近づけるというところだったりとか、前からのスピード感というのを目標にしていきました。

――きのうのレースと合わせて振り返っていかがですか

きのうのレースはちょっとレートが低かったんですが、その中でもいいリズムでいけて、きょうはそれよりも2枚くらい(レートが)高かったんですけど、2枚高い中でもきちっと前から軽いリズムで最後までいけたのでよかったと思います。

――そういった目標を達成できたという感触はありますか

先輩とかに比べると自分たちはまだ入りたてで劣っている部分はあるのですが、入った頃に比べるとブレードワークだったりがちょっとずつ先輩のようなブレードワークに近づけているかなと思うので、目標は達成というよりも近づけたかなと思っています。

――大学デビュー戦でしたが心境は

とりあえず緊張よりも、久々のレースでかつ大学のデビュー戦ということもあって、レースを楽しんでやるということを意識しました。

――3位という結果についてはどう受け止めていますか

3位は、表彰台に登れて嬉しいという半面もあるんですが、1・2位という上のレベルの人たちもいるので、今後は表彰台のより高いところを目指していきたいと思います。

――上位2艇との差は何だとお考えですか

レートが高いという部分はあるんですが、やっぱり技術面でも、相手のクルーが4年生とか上の先輩ということもあって技術面で劣っているかなというのはあります。

――最後に今後の目標を教えてください

今後は技術面も上げていって、一番大きな目標としてはインカレでの日本一なので、それに向かってこれからの練習に励んでいきたいです。