野球部

2018.03.16

春季オープン戦 3月4~13日 浦添市民球場ほか

沖縄での実戦は2勝3敗。新戦力の台頭見られる ー沖縄キャンプ(オープン戦編)ー

2月28日~3月16日の日程で、沖縄キャンプを実施した早大。現地では主に社会人の強豪を相手に5試合を行い、結果は2勝3敗。勝利した試合と敗れた試合で内容にムラがあり課題も残ったが、新戦力の台頭が目立つ貴重な実戦の機会となった。残り1カ月を切った東京六大学春季リーグ戦の開幕に向けて、チーム内の競争も激化していくだろう。

 

加藤に一発が出るも、投打共に課題が残る(3月4日・対ホンダ鈴鹿)
TEAM
早 大
ホンダ鈴鹿 ×

3回6失点と苦しいマウンドになった小島

 東京から暖かい気候の沖縄に身を移した早大は、ホンダ鈴鹿と対戦。2回に加藤雅樹(社3=東京・早実)が竹内諒(平29スポ卒=三重・松阪)から右翼へ本塁打を放ち先制したものの、直後に先発・小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)が逆転を許してしまう。小島は3回にも集中打を浴び、2-6でチームは敗北を喫した。

 先制点を奪ったのは、昨年から不動の4番に君臨している主砲だった。「受け身にならず振っていけた」と振り返った加藤は2回、竹内が投じた3球目を軽々と右翼スタンドまで運ぶ。「社会人投手から打ちたい」と、沖縄キャンプでの目標を掲げていた加藤は好調ぶりを示した。

 先制に成功した早大は勢いに乗りたいところであったが、社会人チームは甘くない。直後に先発を任された小島が2死二、三塁から左前適時打を浴び、2点を献上。形勢は逆転し追いかける展開に。池田賢将(スポ4=富山・高岡南)の中前適時打で一時は同点に追いつくが、小島は3回にも6本の安打を放たれ4点を失う。その後打線は相手投手陣の前に沈黙。4回以降の安打はわずか2本にとどまり、社会人チームから白星を挙げることはできなかった。東京六大学春季リーグ戦に向け、投打共にまだまだ調整の余地が残されているだろう。

(記事 中澤紅里、写真 林大貴)

 

新戦力が躍動し、劇的勝利!(3月6日・対明治安田生命)
TEAM
明治安田生命
早 大 1×

 左越え二塁打を放ち試合を決めた岩本

 沖縄キャンプも中盤にさしかかった6日、前主将の佐藤晋甫(平30教卒予定=広島・瀬戸内)ら早大OBが多数所属する明治安田生命との春季オープン戦が行われた。初回に幸先よく先制。その後も投手陣の力投や、最終回での勝負強さが光った早大は社会人の強豪を相手に劇的な勝利を収めた。

 初回、先頭打者が四球で出塁。続いて犠打で好機を拡大するとその後2死二塁の状況から5番・吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)が左前へ待望の適時打を放ち先制。自身が長所と語る勝負強さを遺憾なく発揮した。先発の早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)は初回に2死から左前打を浴び、その後も重盗が絡みピンチを迎えるが、危なげなく切り抜けた。結果として4回1失点と上々の仕上がりを見せた。

 同点で迎えた7回、注目の新入生・徳山壮磨(スポーツ科学部入学予定、大阪桐蔭)が実戦初登板を果たした。徳山は伸びのある直球と変化球を組み合わせ、社会人の猛者たちを2回にわたり三者凡退に抑えた。そして迎えた最終回。代打として打席に入った黒岩駿副将(スポ4=長野日大)が右前打で出塁。1死一、二塁の状況で、8回からマスクを被っていた岩本久重(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)が試合を決めた。3球目を完璧に捉えた打球は左翼手の頭上を越え、二塁走者の黒岩が生還。早大は土壇場で劇的な勝利を収めた。

 この試合は細かいミスや、失点につながる課題もあったものの総合的に明るい材料が多くそろったものであった。昨季の課題であった得点圏での一打も見られ、十分にキャンプの成果が表れているように感じる。またチーム全体としては、3安打の吉澤や久しぶりの先発登板に気合十分で結果を残した早川、そして社会人相手に堂々とした投球を披露した徳山や捕手の定位置獲得に名乗りを上げた岩本など、下級生の勢いが止まらない。彼らに影響され上級生たちも奮起となるか。どん底を知ったからこそ、ただひたすら怯むことなく前へ進める。昨季に引き続いての悔いは残せない。早大野球部は最大の目標の『優勝』に向かって気を引き締め、最後の調整に入る。

(記事 柴田侑佳、写真 岡田静穂)

 

(3月11日・対トヨタ自動車)
TEAM
早 大
トヨタ自動車 ×

(3月12日・対沖縄電力)
TEAM
沖縄電力
早 大 ×

(3月13日・対名城大)
TEAM
名城大
早 大

※3月11~13日の試合に関しましては弊会の滞在期間外につき、スコアのみの掲載となります。また、リーグ戦開幕前の記事は都合により試合当日に公開することができないことがございます。読者の皆様には大変申し訳ございませんが、何卒ご了承頂きたく存じます。リーグ戦は従来通り、即日公開致します。

※記事中の学年は新年度のものです。

コメント

 

▼ホンダ鈴鹿戦

小島和哉主将(スポ4=埼玉・浦和学院)

――社会人が相手でしたが、きょうの投球はいかがでしたか

いろいろ練習で投げてた球種を試合で試してみたかったんですけど、ちょっと(相手の)レベルが高くて、悪かったですね、きょうは。

――試している球というのはどういった球でしょうか

それはキャッチャーと一緒に、元々試合入る前にそういう話をしてて、その決めにいった球がちょっと甘くなってしまったりとかがありました。

加藤雅樹(社3=東京・早実)

――試合では本塁打を含む2安打を放ちましたが、振り返っていかがですか

きょうはピッチャーとの間を取れて、受け身にならずに振っていけたので、きょうに関しては非常に内容のいい打席だったと思います。

――社会人投手との対戦となりましたが、その点についてはいかがですか

今まであんまり打てていないので、社会人投手から打ちたいなっていうのが沖縄キャンプでの一つの目標だったので、きょう打てたことは自分にとっても自信になりますし、今後も続けていけるようにしたいです。

――ピッチャーとの間を上手く取れた

気持ち的にも割り切れてるっていうのもありますけど、バッティングフォームの部分で、無駄をなくしてより静かな動きで、というのを冬にやってきたので、それの成果が出たと思います。

 

▼明治安田生命戦

早川隆久(スポ2=千葉・木更津総合)

――4回1失点という投球でしたが、ご自身で結果はどのように受け止めていますか

課題もたくさん見つかった部分もあったので、その課題を残り約1カ月半ぐらいあるのでその間に課題をどんどん消化していければなと思います。反省点が多く見られた試合だったので良かったかなというのはあります。

――初回2死から安打や重盗も絡んでピンチになりましたが

自分も去年の8月以来の先発でやっぱりちょっと緊張する場面もあったんですけど、その緊張を逃さずに自分の隙を見て、塁を埋めていくというのが、社会人のレベルの高さだなというのは感じました。

――打者としては、社会人の打者はいかがでしたか

やっぱり力はありますし、その力に力で対抗しても負けると思うのでそれをどれだけうまく変化球とかでかわせるかというのを試しにきょうも投げてたので、そういう面ではうまくかわせた部分が多かったのかなというのはあります。

――疲労もある中での投球を試したいとおっしゃっていましたが、疲労の影響はありましたか

自分らしい投球はできているものの、まだまだボールの勢いとかが足りないのかなというのはあったので、そういう面ではまだ疲労の中での対応能力というのが欠けてるのかなというのは思います。

――チームとして、先日慶大に勝利した明治安田生命に勝利したというのは自信になりますか

自信にはなりますけど、情報によると(一昨日敗れた)ホンダ鈴鹿がケイオーに負けてるということを聞いて、やってみないとやっぱり分からないなというのは感じました。一生懸命自分たちも練習を積み重ねないとなというのはあります。

――きょうの試合は木田大貴選手(平29商卒=愛知・成章)や道端俊輔(平28スポ卒=智弁和歌山)といった早大OBもいましたが、意識はありましたか

そうですね、意識はありましたし、道端さんに関しては2打席勝負して2打席ともヒット性の当たりを打たれてるので、そういう面ではやっぱり力の差を感じました。

――今後も先発としてやっていくのでしょうか

いやまだ、今西(拓弥、スポ2=広島・広陵)が先発のカベとしているので、自分は後ろでもいいかなと。沖縄も残り数試合しかないですけど、その中でも自分は後ろに今度回っていくので、自分は今シーズンも後ろで回っていければなというふうに感じているので、後ろの仕事を頑張っていければなと思います。

吉澤一翔(スポ2=大阪桐蔭)

――きょうは社会人投手が相手でしたが、なにか意識していたことはありますか

沖縄に来てから2回目のオープン戦で、前の試合はあんまり打てなかったのでその修正で、バットの出し方を意識してやりました。

――4打数3安打と結果を残しました

ピッチャーは大学生より球の質もいいので、タイミングを速くしようと思ってやったら結果が出たので、この調子でもっとレベルアップしていけたらいいなと思います。

――中越え二塁打を放った2打席目を振り返って

打った瞬間はセンターフライかなと思ったんですけど、風であそこまでいったという感じですかね。でもフォームのかたちはよかったので、参考にしていきたいと思います。

――きょうは後輩の徳山壮磨投手(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)が実戦デビューしましたが、後ろから見ていて徳山投手の投球はいかがでしたか

自分が3年で徳山が2年の時に見ていたんですけど、その時より体もできてるし、根性も座ってるなと感じました。あとワセダのユニホーム似合ってないな(笑)ってのはありますね。まあしっかりやってるな、という感じです。

――どんな声を掛けたのですか

ナイスピッチということと、あとはユニホームちゃんと着こなせよって言いました(笑)。

――さらには岩本久重選手(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)がサヨナラ打と大阪桐蔭勢ぞろいで活躍となりましたね

そうですね。岩本に関しては自分が見ていた以上に野球が上手くなったなと思っていて、これだったら大学でもしっかりできると思いますし、自分もいい刺激をもらってます。

――この遠征からクリーンアップを任されていますが、5番打者としての意気込みをお聞かせください

3、4番に福岡さん(高輝、スポ3=埼玉・川越東)、加藤さん(雅樹、社3=東京・早実)と信頼の置けるバッターが二人前にいるんですけど、その二人でも打てないときはあるんで、自分がそのカバーができればいいなと思います。

岩本久重(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)

――素晴らしいサヨナラ打でした。振り返ってみていかがでしたか

先輩たちが粘ってつないでくれたチャンスだったので、「絶対(ランナーを)返そう」という強い気持ちで打席に入りました。

――初めての沖縄キャンプはどうでしょうか

東京で練習するよりも暖かくてやりやすいです。あと、普段対戦できない社会人野球のチームと試合ができるのはとても良い経験になっています。

――実際社会人野球の選手と対戦してみてどんなことを感じましたか。

ピッチャーと球筋は高校時代と全然違います。スピードももちろんですが変化球のキレとかコントロールとかも。

――捕手・岩本選手としては何を感じましたか

まずはスイングスピードに驚きました。あとはどの打者もどんどん積極的に振ってきます。

――今、ご自身の調子はいかがでしょうか

ヒットが出ているので調子は良い方だと思っています。

――きょうは高校時代からの同僚である徳山壮磨投手(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)とバッテリーを組みましたが

徳山とは久しぶりに実戦でバッテリーを組みました。徳山も実践初登板だったので、短いイニングではありましたが、色々試しながら徳山らしさを引き出せるようにと思ってプレーしました。実際抑えられたので良かったです。

――徳山投手らしさとはどういった点でしょうか

真っすぐでどんどん押して、スライダーやフォークで決めにいく投球スタイルです。

――この沖縄キャンプ、何を課題にして取り組んでいますか

4年生たちに負けないようにアピールすることです。そして(監督に)「岩本いいな」と思ってもらえるように取り組んでいます

――今後の意気込みをお願いします

僕もチャンスをいただけるならば、リーグ戦(東京六大学リーグ戦)優勝のために全力でプレーしていきたいです。

徳山壮磨(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)

――緊張はされましたか

いや、そこまでしなかったです。

――きょうは実戦初登板とのことでしたが、堂々とした投げっぷりでした

そうですね、高校時代から色々と経験をさせてもらった立場なのでそこは堂々と自分のピッチングをやろうと。結果も良かったのでほっとしています。

――2回とも三者凡退できっちり抑えたことが印象的だったのですが、今日の調子を振り返ってみていかがですか

ストレートの走りが良かったので相手は社会人という方達ですが、自分のストレートがどこまで通用するのか確かめたかったんです。でもそこで押していけたので良かったと思います。

――きょうは7回からの登板になりましたがこれは予定通りだったのでしょうか

そうですね、基本はきょうのように7回からということだったんですが、6回くらいからいつでも行けるような準備はしていました。

――社会人の方と対戦してみての手応えはどうですか

やっぱり甘い球はしっかり捉えられてしまっていたのでそこはレベルが一つ上だと実感した部分です。そんな中でもストレートはしっかりコースに投げることができたら武器になると分かったので自信にしていきたいです。

――8回は岩本久重選手(スポーツ科学部入学予定=大阪桐蔭)との久しぶりのバッテリーでした

そうですね、岩本も急な出場だったので「しっかり首振ってくれよ」と言われたんですけど自分の思う通りにしっかりとリードしてくれたのでそこは良かったなと思います。

――東京六大学春季リーグ戦では先発で投げるということが目標になりますか

やっぱり自分は先発が得意なので、しっかり勝ってチームに貢献できる選手になりたいです。