スキー部

2018.03.03

全日本学生選手権 3月3日 長野・野沢温泉スキー場

入賞者が出るも、思うように得点を伸ばせず

 2種目を終えた段階で5位につけ、全日本学生選手権(インカレ)男子総合優勝を狙う早大。きょうはアルペン男子回転が行われ天候が次々と変わる難しいコンディションの中、中平賢郷(スポ2=青森・東奥義塾)が戦略通り2本を確実に滑り切り8位入賞を果たした。しかしやはり雪質に苦しめられた他選手は振るわず、ライバル校との得点差を離されてしまう、苦しい結果となった。

 別名SL(スラローム)の名の通りジグザグのコースを左右にショートターンを刻み、高いターンテクニックが要求されるアルペン回転。先日行われた大回転にも出場した選手の多くが回転にも出場するが、大回転がスピード系種目と呼ばれるのに対し回転は技術系種目といわれる。この野沢温泉カンダハ―コースは急斜面が多いなど難易度の高いコースであり、それに加え前日は朝に雨が降るなど雪質も不安定な状況だ。ミスを最小限にとどめることが上位進出へのカギへとなった。そうした状況の下、1本目は吹雪の中やはり優れないコンディションでの競技が開始された。1本目では2月28日の大回転で3位に入り、「これまでの悔しさをSLにぶつけて優勝できたら」と意気込む松本達希(スポ4=北海道・札幌第一)が入賞圏内の7位につけ、11位には中平、14位に中川慎(スポ1=北海道・札幌第一)、34位に降旗一樹(スポ4=北海道・北照)と続いた。

戦略通りの滑りで入賞を果たした中平

 1本目とは打って変わり2本目はコースが太陽に照らされ気温も上がり、さらに難しいコンディションの中での滑走となった。この種目では2回の滑走の合計タイムによって順位が決まるが、結果的には出場した88人中の55人がDNF(Did Not Finish=途中棄権)という厳しいレース。そこで気を吐いたのは前回大会で4位に入っている中平だった。競技の特性上、1本目のタイムが良ければ2本目の滑走順は後方になるため雪面の状態が悪くなり好タイムを出すのは難しい。中平は1本目で1位とのタイム差も考慮しながら滑ったことで、2本目では滑りやすい好順でスタートすることができたのである。実力者が次々と失敗する中、中平は2本とも安定した滑りを見せ確実にゴールし苦しみながらも8位に食い込んだ。ルーキーの中川も入賞には及ばなかったものの堅実な滑りで、来期への期待ができる12位となった。

1年生ながら健闘を見せた中川

 チームの目指す創部98年目で初の男女総合アベック優勝へーー。この日でインカレ男子種目としてのアルペン競技を全て終えた。中平も「最低限の結果」と振り返るように、選手たちの持っている力からするとまだまだ物足りない結果であったかもしれない。しかし昨年男子は優勝こそ成し遂げたものの得点差が無かったことを考えれば、今回獲得した3点はチームとして大きな3点であったことに間違いは無い。インカレ後半戦へ、次は得意のクロスカントリー、コンバインド競技の選手の活躍に期待がかかる。

(記事 斉藤俊幸、写真 阿部かれん、斉藤俊幸)

結果

▽男子暫定順位

1位 東海大 63点

2位 早大  41点

3位 明大 31点

▽アルペン男子回転

8位 中平 1分48秒75

12位 中川 1分50秒27

23位 松本 1分59秒94

25位 降旗 2分00秒98

DNF 吉田圭汰(スポ3=北海道・北海学園札幌)

DNF 押切凌(スポ2=北海道・札幌第一)

中平賢郷(スポ2=青森・東奥義塾)

――きょうの目標はどこに設定していましたか

最低限入賞して大学に貢献することと、途中棄権者が多いっていうのは昨日の段階から予想していたので、とりあえず2本ともゴールして最低限10位以内に入ってポイントをとるっていう事を目標にしていました。そんなに高い所を意識しすぎても気負っちゃって途中棄権にはなりたくなかったので、気楽にいこうかなと思っていました。

――8位入賞という結果についてはいかがですか

ここのコースは難しいですし、雪質も昨日は雨が降ってきょうも朝寒くなったり雪が降ったりで合わせるのが難しいコンディションで、コースセットもすごく複雑で色々な要素が重なって難しいレースになりました。自分としても急斜面で細かいセットということで苦手なシチュエーションだったので完走できるかどうかということも不安だったのですが、完走できて良かったです。

――1本目を終えて時点では11位でしたが

あまり一本目に速く滑りすぎると2本目にコースが荒れてしまってタイムが出ないので僕の理想としてはあまりタイム差がつかないくらいで10から15番目に入れればいいかなという戦略だったので、その点に関しては狙い通りだったかなと思います。

――11位というところから2本目は順位を上げました

2本目も1本目以上にコースが荒れたので2本目も途中棄権者や失敗する選手が多くなることが分かっていたので、そこでしっかりゴールした時点でその時点の1位に立てて最終的には順位を3つ上げれたことは戦略通りというか、でももう少し上に行きたかったのですが8位というのは最低限の結果かなと思います。

――1本目は吹雪、2本目は晴れて気温が上がるというコンディションでした

視界的には2本目の方が良かったのですが、逆に晴れて気温が上がりすぎちゃうと雪が解けてしまってバーン(走路)があまりよくない状況だったので、どっちも極力滑りたくはないバーンでしたね。きょうみたいなコースは苦手だったので、その中でしっかりと滑れて最低限の入賞はできたのでよかったかなと思います。

――今大会を振り返っていかがですか

僕はどちらかというと、きょうの回転の種目の方が得意できょねんもこの種目で4位に入賞しているのですが、おとといの大回転の種目は苦手というか完成されていない部分があったのですがそれでも2本目は全体の1番のタイムが取れましたし、今の4年生が抜けると確実に点を取れるエースがいなくなってしまうので、その中できょうはしっかり悪いなりもポイントが取れる滑りができて、大回転の方でも2本目に良いタイムで滑れて本当に自信になりましたし、来年もここで行われるので来年につながるいい滑りができた大会だったかな思います。

――今後の個人として、チームとしての目標をお願いします

個人としては世界ランキングで大回転、回転の両種目で500位以内に入り、ナショナルチームにも入って世界と戦えるようになりたいと思います。チームとしてはやはり今大会もまだわからないですけど男女アベック優勝はスキー部の長い歴史のなかでで成し遂げたことは無いのでしたいと思いますね。今の4年生の代は全ての種目で強い方たちが揃っていて、そこが抜けてしまった来年こそが本当の勝負だと思っているので、これからしっかり個々が今の4年生に引けを取らない力をつけていくために、チーム一丸となって頑張っていきたいです。