アーチェリー部

2018.02.18

第18回全日本学生室内アーチェリー個人選手権大会 2月15・16日 大阪・近大東大阪キャンパス記念会館

主将野村が3位入賞!リーグ戦へ向け視界良好

 ことし初の大舞台、全日本学生室内個人選手権(インカレインドア)が行われた。早大からは男女8選手が出場し、初日に行われた予選ラウンドでは男子が3選手、女子は2選手が通過。続く決勝ラウンドでは野村が奮闘し3位入賞。それぞれが課題と収穫を得る実り多き大会となった。

 インドアの大会は、射距離がすべて18メートルとなっており、普段の大会よりも短いことが特徴だ。初日の予選ラウンドでは、昨年に続き野村翼主将(スポ3=愛知・岡崎北)が1位通過を果たし、相性の良さを見せつける。女子も舩見真奈女子リーダー(スポ3=山形・鶴岡南)が4位の好成績を収め、難なく通過。「射ってる感覚はすごくよかった」と話したように、好調ぶりを示した。加えて、棚田歩(スポ1=北海道・帯広三条)、鬼塚聡(スポ3=千葉黎明)、倉坪絢(スポ4=岐阜・高山西)の3選手も順当に予選を通過。翌日の決勝ラウンドへ駒を進めた。

同胞対決を迎え笑顔の鬼塚(左)と棚田(右)

 決勝ラウンドは1対1で点数を競い合うトーナメント形式で行われる。1セット3射を放ち、得点が多い方に2ポイント、同点で両者に1ポイントが加算され、先に6ポイントを獲得した方が勝者となる。前日との予選ラウンドとは異なり、より対戦相手を意識してしまう形式のため、予選で好成績だった選手が早々に姿を消してしまうことも珍しくない。予選を4位で通過した舩見は、「コンディションは良かったが、久しぶりのトーナメントということもあって緊張した」と、トーナメント戦特有の緊張感に苦戦。点数も振るわず1回戦で姿を消した。一方、昨年は1位通過を果たしたものの、決勝ラウンドでは2回戦で敗退した野村が奮闘を見せる。1回戦は前回大会の王者と接戦を繰り広げた末、シュートオフを制し勝ち抜くと、2、3回戦では相手を全く寄せ付けない強さを見せ快勝。特に3回戦ではフルスコアを叩き出すなど、前日からの良い流れを維持したまま淡々と射ち続けた。準決勝でこの大会の優勝者となる武藤弘樹(慶大)に惜敗するも、3位決定戦に見事勝利し、3位入賞。優勝を逃しはしたものの、早大にとって明るい結果をもたらした。また、鬼塚は後輩の棚田と1回戦で激突。先輩としての貫禄を見せたが、2回戦で武藤に敗れ敗退。ベスト16に終わった。学生生活最後の大会となった倉坪は1回戦で敗退。昨年の成績を超えることは叶わなかった。

見事3位入賞を果たした野村

 普段より短い射距離やトーナメント制といった、普段とは異なる要素が多かった今大会。しかし同時に、新シーズンの幕開けを印象付ける大会でもある。結果を残した選手はもちろん、悔しい思いをした選手たちも、来月末に開幕する関東学生リーグ(リーグ戦)で活躍するために、克服すべき課題や収穫を得たはずだ。残り1ヶ月半の間、各選手はリーグ戦へ向け着々と準備を進めていく。

(記事 森迫雄介、写真 森迫雄介 吉田優) 

結果

予選ラウンド

 

▽RC男子

野村 585点 【1位】
鬼塚 573点 【13位】
棚田 570点 【20位】

▽RC女子

舩見 573点【4位】
倉坪 562点【11位】
※16位以上決勝ラウンド進出
小池 556点【18位】
助川 540点【32位】

▽CP男子

※4位以上決勝ラウンド進出

池田 558点 【9位】

決勝ラウンド

 

▽男子

野村 3位
鬼塚 ベスト16
棚田 ベスト32

▽女子

倉坪、舩見 ベスト16

コメント

◇予選ラウンド終了後

野村翼(スポ3=愛知・岡崎北)

――予選1位通過おめでとうございます。振り返っていかがですか

前半で少し点数を落としてしまいましたが、早い段階で切り替えることができたので、その結果が予選1位通過になったと思います。

―昨年も予選を1位で通過しましたがトーナメントでは2回戦で敗れてしまいました。対策はありますか

トーナメントになると相手を意識してしまうので、自分の射ち方に注意を向けていきたいと思っています。

舩見真奈(スポ3=山形・鶴岡南)

――予選4位通過という結果は率直に振り返っていかがですか

今季の試合の中では自分のペースでしっかり射てた試合だったのかなとは思うんですが、途中油断から外してしまった矢とかもあったのでそこはもうちょっと改善したかったなと思います。

――油断というのは調子がよかったからこそということでしょうか

結構点数がよくて点数の方に意識がいきすぎてしまって射形面が甘くなってしまった感じです。

――全体を通して手応えはつかめた試合でしたか

そうですね。射ってる感覚的にはすごくよかったので、あしたもこの調子でいけばいけるのかなとは思います。

――行射中に試合が中断する場面も何度かありましたが、集中力の面ではいかがでしたか

結構試合の中だったらあり得ることなので、自分がやるべきことだけを考えてできてよかったと思います。

――あしたはトーナメント形式になります。意気込みをお願いします

久しぶりのインドアでのトーナメントなので、一本一本の重みがあるのできょうみたいに油断することなくしっかり一射一射射っていきたいと思います。




◇決勝ラウンド終了後


野村翼(スポ3=愛知・岡崎北)

――接戦になった1回戦を振り返って

前回大会の優勝者なので、強いことはあらかじめ分かっていたので接戦になることは覚悟していました。シュートオフまで持ち込まれましたが、その中でも冷静に自分の射ち方ができたので良かったです。

―2回戦と3回戦は相手を圧倒して勝ち進んでいきました

2回戦で調子を取り戻して、それを3回戦につなげることができました。

――準決勝では今大会優勝者の武藤弘樹(慶大)と接戦の末に惜しくも敗れてしまいました

メンタル的には落ち着いていたので、緊張もせず試合に臨めましたが、実力で少し劣っているところがあったのかなと思っています。

――3位決定戦を振り返って

準決勝が終わった後はすぐ切り替えて、自分ができることをしっかり考えて戦えたので、それが勝利につながったのだと思っています。

――連覇がかかる全日インドア(全日本室内選手権)と最後のリーグ戦へ向けてどう準備していくつもりか

全日インドアに関しては、今大会で自分の実力が付いていることを実感できたので、大会前にしっかり18メートルの練習時間を確保して臨みたいです。リーグ戦は個人戦ではなくチーム戦なので、自分だけではなく周りを見ながらチームを作っていくつもりです。

鬼塚聡(スポ3=千葉黎明)

――今大会を振り返って

インドアシーズンの最初の方は好調だったんですけど、だんだん(調子が)落ちてきていたので、実力を発揮できるか不安でした。きのうの予選では、最近では一番いい点数が出ましたが、自分の感覚はあまり良くなかったので、決勝トーナメントでは切り替えて頑張っていこうと思っていました。1回戦では後輩の棚田(歩、スポ1=北海道・帯広三条)との対戦だったので気楽に射てましたが、2回戦で慶應の武藤弘樹選手に負けてしまいました。2試合通じて調子を取り戻すことはできなかった感じはあります。

―先ほど棚田選手にも伺ったのですが、対戦が決まった時に率直に思ったことは

知っている人と当たるのが好きなので、僕は結構楽しみにしていました(笑)。

――負けてしまった2回戦を振り返って

基本的に自分はトーナメントを勝ち上がっていくうちに緊張がほぐれていくので、2回戦はメンタル的にも良かったんですけど、集中し切れずに終わってしまいました。

――今後のリーグ戦に向けて

最近射ち方を整えて、きょねんとは違うアーチェリーをしようとしています。慣れてきてはいますが、まだトップ選手との差が大きいので、その差を早く埋めてリーグ戦で活躍したいです。

棚田歩(スポ1=北海道・帯広三条)

――今大会を振り返って

インドアの調子が上がっていたので、今回のインカレインドアは楽しみにしていましたし、緊張もあまりしませんでした。予選では最初(点数が)低かったんですけど、後半で盛り返すことができたので決勝トーナメントには進めるなと思っていました。ただ決勝トーナメントではいきなり鬼塚(聡、スポ3=千葉黎明)さんとの対決だったので緊張しました。

―自身の先輩との対戦が決まった時、率直に思ったことは

「これだけ人がいるのに、よりによって初戦で当たるのかよ」と思いましたね(笑)。

――大会通してはリラックスしてプレーできたと

そうですね。普段よりはリラックスできたと思います。

――来月は全日インドアとリーグ戦開幕が控えていますが、どのように準備していきますか

この後春合宿もあるので、もう一回練習量を増やして、インドアでもリーグ戦でも隙のないアーチェリーができるように準備していきたいです。

舩見真奈(スポ3=山形・鶴岡南)

――きょうの行射を振り返ってみていかがでしたか

コンディション的には良いと思って臨んでいた試合だったので、思ったような点数が出なかったのは非常に残念だなと思います。

――ご自身ではどういった要因を感じられていますか

久しぶりのトーナメント戦ということもあって緊張したのが一番大きくて、練習の時よりも体が固くなってしまったかなっていうのはあります。

――きのうは調子が良かったというコメントをいただいたのですが、感覚的にはきょうも悪くはなかったですか

そうですね。感覚的にはすごくよかったんですけど、なかなか点数にはつながらなかったのがちょっと悔しいです。

――一方で、野村翼選手(スポ3=愛知・岡崎北)が3位入賞となりました。試合もご覧になっていましたがいかがでしたか

昨年の全日室内(全日本室内選手権)で優勝したということもあって、見てる分には不安とかはなく優勝できるかなと思っていました。残念ながら逃したんですけど、男子になると一本一本がよりシビアになるのでやっぱり難しいのかなと思いましたね。

――今後は全日室内に出られると思いますが、そちらに向けてはいかがですか

ことしは全日室内の日程が遅くてリーグ戦(関東学生リーグ戦)も近いので、距離とかの調整も少し難しいとは思います。この後合宿とかもあるのでしっかりそれぞれの練習をしつつ、全日室内になると今回よりもレベルも上がると思うので、まずは予選通過をしっかりしたいです。あとはトーナメント戦の弱さが出たなと今回思ったので、トーナメント戦対策として部内で点取りをやってみるとかなどの対策を立てたいと思います。

――リーグ戦というお話が出ましたが、これからはショートハーフにも力を入れて練習されますか

そうですね。ショートハーフを徐々にメインにしつつですかね。ただリーグ戦の優勝決定戦だったり王座(全日本学生王座決定戦)だったりも見据えていかないといけないので、70メートルも徐々に増やしていきたいと思います。

倉坪絢(スポ4=岐阜・高山西)

――まずきのうの結果から振り返っていただけますか

予選は560点を目指していて562点出せたので目標に達することができました。前半終わった時点で(予選通過の)ボーダーギリギリで一度落ちたりもしたんですけど、そういうところでも焦らずに上を目指して射てたのでよかったと思います。

――一方できょうのトーナメント戦は初戦敗退となりました

公式練習では結構いい感覚だなと思ったんですけど、実際始まると射ち方も変わってしまいましたし、外すのが怖くて守りに入ってしまってそのまま負けてしまったので、きょうは気持ちよかったとは言えないような行射になりました。

――この大会が学生大会では最後だったと思いますが、4年間振り返ってみていかがでしたか

大学に入ってから調子が落ちてインカレ系の試合に出られない時期があったんですけど、4年生になってから遅いかもしれないけれど全てのインカレ系の試合に出ることができて、諦めずに頑張ってこられてよかったなと思います。

――今後の競技はどう続けていかれますか

今まで通り全日本を目指すっていうアーチェリーはできないかもしれないんですけど、どこかで続けて来年OGとして早慶戦などに出られたらいいなと思っています。