少林寺拳法部

2017.12.19

第52回早慶定期戦 12月17日 神奈川・慶大日吉キャンパス蝮谷体育館

大将敗れる。慶大にあと一歩及ばず連覇を逃す

 部を支えてきた4年生が引退し、新体制で迎える初めての試合となった早慶定期戦。本大会は新人の部と本戦の部の2試合が行われ、優勝は本戦の部の勝ち数で決定される。新人の部では奮闘したもののあと一歩及ばず。本戦の部では両校互角の戦いを披露し、1勝1敗2分けで勝敗は主将同士の大将戦へと委ねられた。大将戦は両者一歩も譲らず引き分け、後に代表戦が行われる。場内が緊張に包まれる中行われた代表戦。戦いは3セット目までもつれ込む。しかし、最後は慶大主将に技ありをとられ、惜しくも敗北。早慶戦連覇を果たすことはできず、幕引きとなった。

 出場拳士5人がすべて1年生で行われた新人の部。1試合につき1分間のランニングタイム2セットで計5試合が行われた。先鋒の岩田悠一朗(人1=埼玉・川越東)は互角の戦いをみせ引き分けたものの、続く次鋒、中堅が連敗を喫する。新人の部では代表戦が行われないため、この時点で早大の勝利がなくなる。何とか引き分けに持ち込みたい早大は、副将戦で渋谷錬(法1=新潟一)が終始慶大を圧倒し勝利を収める。大将戦では尾形桂吾主将(基理3=城北埼玉)も期待を寄せる、新人の部の大将を務めた大橋知直(文構1=東京・早実)が試合に臨むも、結果は引き分け。1勝2敗2分けで惜しくも敗れた。

新人戦の部において大将で活躍した大橋(右)

 続いて行われた本戦の部。「前半は引き分けでもいいので、とにかく負けないということを意識して取り組みました」(尾形)という言葉通り、先鋒戦では鈴木隼副将(スポ3=埼玉・川越)が「自分を信じて最後まで諦めずにプレーできたので良かったです」と、試合時間残り4秒のところで技ありをとり引き分けに。次鋒の安部宏哉(政経2=東京・麻布)が2セット目に技ありをとり、勝利をつかむ。続く中堅戦は引き分け。その結果、副将戦か大将戦のどちらかで勝つか、2試合とも引き分けで早大の優勝という状況に持ち込んだ。早大が有利のなか行われた副将戦。1セット目はどちらも技ありをとることができず、2セット目を迎える。このまま引き分けかと思われたが慶大に技ありの判定。惜しくも敗れてしまい、優勝の座は両校の主将によって争われる大将戦へと委ねられた。しかし、「自分の持ち味があまり出せなかった」(尾形)と攻めきれずに大将戦でも勝敗は決まらず。各大学男子メンバー内から選んだ拳士による代表戦が行われることに。「人生で1番と言ってもいいくらい緊張しました」と尾形主将が語ったように、張り詰めた空気の中、またもや両校の主将同士により行われた代表戦。1セット目を引き分けで終えたため、2セット目以降は先に技ありをとった方が勝利となるサドンデスルールで行われ、試合は3セット目まで続く。そこで慶大主将に技ありの判定。あと一歩のところで悲願の早慶戦連覇を逃した。

代表戦に出場した尾形主将

 稀に見る大混戦となった試合は代表戦の結果、慶大が優勝を飾った。惜しくも敗れてしまった早大。しかし、早慶戦という互いの誇りをかけた試合を経験した早大拳士たちは更なる成長を遂げることであろう。「来年は個人としても部としても全て優勝して、悲願である全日本総合優勝の座を奪還します」と目標を語った尾形主将。早大少林寺拳法部は悲願達成へ歩み始めた。

(記事 涌井統矢、写真 木村綾愛)

拳士たちの集合写真

コメント

尾形桂吾主将(基理3=城北埼玉)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

慶大は絶対に前半のうちから試合を決めにくると思っていたので、前半は引き分けでもいいので、とにかく負けないということを意識して取り組みました。その中で1勝1敗の状況で僕のところにきて、そこで一歩及ばずに勝つことができず、とても悔しい結果になってしまいました。

――早慶戦ということでどのような意気込みで試合に臨みましたか

僕は去年1つ上の先輩と一緒に早慶戦に出て優勝した経験を生かして、とにかくチームで勝つということを強く意識してこの1週間練習に取り組みました。絶対に連覇するんだという強い気持ちで去年の早慶戦から取り組んできましたが、あと一歩及ばず、非常に悔しい結果になってしまいとても残念です。

――実際に試合をしてみて慶大の拳士の印象はいかがでしたか

慶大の拳士は例年対応力がとても高いという印象があったので、逆にそれを意識しすぎて慎重になりすぎてしまって、自分の持ち味があまり出せなかったというのは反省点です。

――最後は代表戦までもつれました

僕が勝って試合を決めてやろうという気持ちで挑みました。人生で一番と言ってもいいくらい緊張しましたが、とてもいい経験にはなりました。ことしは全日本でも総合優勝を逃してしまったので、来年はきょうの経験を活かして、部で一丸となって取り組んでいきたいと思います。

――新人の部をご覧になっていかがでしたか

新人の部はもっと活気を出してやってほしかったですね(笑)。ちょっと緊張したのか、動きが硬くなってしまっていたかなと思います。でも、勢いのある拳士が多いので、来年1年間しっかりと育て上げて、次の早慶戦は勝つことができるように頑張りたいと思います。

――その中でも特に注目されている新人拳士はいますか

この試合で大将を務めた大橋(知直、文構1=東京・早実)は個性が強くて、とてもいい男ですので注目していただきたいです。

――来年へ向けて個人、そして部としても意気込みをお願いします

来年は個人としても部としても全て優勝して、悲願である全日本総合優勝の座を奪還します。また来年の1つ下の代の早慶戦も勝てるようにサポートして、1年間駆け抜けていきたいです。

鈴木隼副将(スポ3=埼玉・川越東)

――今大会に向けての目標などありましたら教えてください

慶大をとことん倒してやろうという気持ちが正直強かったです。去年に引き続き勝つことができたら嬉しいなと思ってました。自分が先輩という立場でもあるので、部のみんなで楽しく試合をすることができたらいいなとも思ってました。

――試合を終えてみて率直な感想をお聞かせください

慶大に負けてしまったのはとても悔しいです。でも、全力でプレーをすることができたのでその点は良かったです。

――ご自身のプレーを振り返ってみていかがでしたか

自分の役目としては、思っていた以上に勝ちにこだわらなくちゃいけないなと感じました。勝ち切ることができなかったのは非常に悔しいし、まだまだこれからも練習をしなくちゃなと思いました。

――残り4秒でポイントを決めたことに関しては

自分の得意技で最後決めれたら良いかなとは思ってました。自分が何も考えていないときにその動きをしたということは自分の得意技なんじゃないかなと思ってます。自分を信じて最後まで諦めずにプレーできたので良かったです。

――今年度を振り返ってみていかがですか

この1年間は本当にあっという間でした。途中、早く終わって欲しいと思った時期もありましたが、終わってみると一瞬だったなって思います。もう少し一つ一つ大事にしていけたらなとも思いました。

――来期の意気込みについて教えていただきたいです

2月の下旬に合宿があるのでそこまで練習一筋といった感じです。来期の1番最初の試合が5月の関東大会なのでまだ時間があります。たくさんの指導者から技術を教えてもらい、しっかり身につけ今後も優勝目標に頑張っていきたいです。