ラグビー部

2017.12.17

全国大学選手権 対東海大 12月16日 秩父宮ラグビー場

東海大に敗れ、初戦敗退。その中で見せた4年生の意地

 『想定内』から『想定外』へ――。全国大学選手権3回戦、早大は関東大学リーグ戦2位の東海大と対戦した。試合開始直後から追いかける展開になった早大だったが、PGなどで粘り11-21で試合を折り返す。後半、3点差まで詰め寄ったのもつかの間、すぐさまトライを返されると流れは相手へ。東海大のパワーのあるアタックを止め切れず、18-47で敗北。ここまで戦い抜いてきた4年生の目には、涙が浮かんでいた。

 「前半の点差は想定内」(山下大悟監督、平15人卒=神奈川・桐蔭学園)。開始1分、早大のハイパントは東海大の手に収まり、あっという間にFB野口竜司主将(4年)にノーホイッスルトライを奪われてしまう。しかし、きょうの早大はここから一気に崩れることはなかった。自陣での苦しい時間帯でも粘り続けると、東海大はミスを連発。キック処理で相手がボールをこぼしたところにWTB中野厳(社4=東京・早大学院)が強烈なタックルを入れる。惜しくもその後でノットロールアウェイになったが、直後に東海大がペナルティー。敵陣深くのラインアウトから左右へフェーズを重ねると、中野厳がギャップを突く。「加藤なら外に上がってきてくれる」。そう信じて放ったボールはロック加藤広人主将(スポ4=秋田工)へ渡り、走り切ってグラウンディング。その後失点を許したものの、SH齋藤直人(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が2回のPGを決めて食らい付き、10点ビハインドでハーフタイムを迎えた。

中野厳のこのタックルが、相手に流れを持っていかせなかった

 後半6分、サインプレーでCTB中野将伍(スポ2=福岡・東筑)が中央を突破し、独走トライで3点差に迫る。しかし、東海大がここで一気にギアを上げた。このトライのわずか1分後、ラックでターンオーバーされるとNO・8アタアタ・モエアキオラ(3年)が豪快な突破でトライ。さらにはフランカーテビタ・タタフ(3年)が5人を抜いてインゴールを叩き割った。早大は攻め込む時間もあるものの、相手ディフェンスのプレッシャーを受けてアタックでのミスが増加。得点に結びつけることができないまま、東海大ペースで時間が過ぎていく。そしてフルタイムが近づく。自陣深くまで攻め込まれながらも相手ボールスクラムをターンオーバーし、懸命にアタックを試みる早大。しかし、ラックでボールを奪われ、最後は実力差を見せつけるようなダメ押しのトライを決められた。18-47、完敗だった。

この試合で4年生は引退となる

 「早慶戦のように後半のラストで逆転しようという考えがあった」(SO岸岡智樹、教2=大阪・東海大仰星)。僅差で試合を進めていき、終盤での逆転を狙っていた早大にとって、後半の東海大の勢いは想定以上のものだったのだろう。一方、東海大にとっては後半に突き放すこの展開は想定内だったようだ。外国人選手にやられた、という声が多く上がったきょうの試合。それでも、日本一を目指すのなら必ず倒さなければいけない相手であることに変わりはない。きょう痛感させられたこの差を、どうやって埋めていくのか――。

 チーム加藤の日本一を目指す戦いは、12月半ば、あまりにも早く終わりを迎えた。「結果を残せなかったので、そこだけが悔いで、後輩に残せたものも何もない」と加藤広は唇をかんだが、後輩に伝わったものは必ずあるはずだ。加藤広の体を張ったプレー、中野厳やWTB野口祐樹(人4=群馬・太田)の激しいタックル。4年生の強い思いは、きょうのプレーからしっかりと伝わってきた。彼らの思いを受け継ぎ、早大ラグビー蹴球部はまた来年、日本一へ向けて走り出していく。

(記事 本田理奈、写真 浅野純輝、高橋団)

全国大学選手権
早大 スコア 東海大
前半 後半 得点 前半 後半
11 21 26
18 合計 47
【得点】▽トライ 加藤広、中野将 ▽ゴール 齋藤直(1G、2PG)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構4 神奈川・桐蔭学園中教校
宮里 侑樹 スポ3 沖縄・名護商工
久保 優 スポ1 福岡・筑紫
後半40分交代→18柴田雄
◎加藤 広人 スポ4 秋田工
三浦 駿平 スポ3 秋田中央
佐藤 真吾 スポ3 東京・本郷
後半40分交代→20西田
幸重 天 文構2 大分舞鶴
下川 甲嗣 スポ1 福岡・修猷館
齋藤 直人 スポ2 神奈川・桐蔭学園
10 岸岡 智樹 教2 大阪・東海大仰星
後半27分交代→23桑山聖
11 野口 祐樹 人4 群馬・太田
後半0分交代→22加藤皓
12 中野 将伍 スポ2 福岡・東筑
13 黒木 健人 教4 宮崎・高鍋
14 中野 厳 社4 東京・早大学院
15 佐々木 尚 社3 神奈川・桐蔭学園
リザーブ
16 千野 健斗 人3 東京・成蹊
17 鷲野 孝成 基理3 神奈川・桐蔭学園
18 柴田 雄基 文4 愛知・千種
19 中山 匠 教2 東京・成城学園
20 西田 強平 スポ3 神奈川・桐蔭学園
21 吉岡 航太郎 スポ4 国学院栃木
22 加藤 皓己 創理2 北海道・函館ラサール
23 桑山 聖生 スポ3 鹿児島実
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
コメント

山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)

※記者会見より一部抜粋

――きょうの試合を振り返って

関東大学対抗戦(対抗戦)からの反省で、東海大の分析をして、前半我慢してエリアをマネージメントして、後半アタックしようというプランをしていました。前半の点差は想定内で、後半18-21になったときに、もう一回敵陣への入り方をというところで、抜けてトライを取られてしまったのが大きなミスだったかなと思います。シーズンを通して4年生が中心となって、夏は底を見た中で4年生が本当に踏ん張ってくれました。きょう前半流れを食い止めてくれたのは中野厳のプレーでしたし、4年生にはお疲れ様と言いたいです。まだまだなところが出た一戦だったと思います。

――前半は想定通りということで、エリアを意識してキックなども使っていましたが、東海大をどのように分析していたのですか

東海大の強みは中盤のモールと、敵陣に行ってからのラインアウトモール。9番10番を見ても分かるように、ディフェンスがしたいチームなので、自陣で無理に回してペナルティーを取られて自陣に釘付けにされるというのが一番嫌でした。加藤(広人主将)がハイボールに強いので、アタアタのところにコンテストキックを上げて、裏が1番になったところでコンテストキックを上げて。そのタイミングはまあまあはまったと思います。外国人選手の一発の突破で2人目がしっかりボールを殺せなくて、オフロードでつながれた、そういうトライが目立った試合でした。

――ことし1年を振り返って、来年はどの辺りを強化していきたいですか

ベースの力というのは確実についてきていると思います 。もう少しというところ。ブレイクダウンの接点のところも、対抗戦ではほとんどの試合で勝っていました。チームとしてゲームをコントロールするというところを、春先からやっていかなくてはいけないと、いまざっと振り返って思いました。精度の部分で少しだけ時間が足りなかったかなと。コンタクトエリアのところなどは、ベースが確実に上がっていると思います。

ロック加藤広人主将(スポ4=秋田工)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

やはり要所で外国人選手を止められなかったり、僕らがしないといけないといけないところで東海大が上だった、それが全てだと思います。シーズンは終わってしまったのですが、これから後輩たちに頑張ってもらいたいです。

――加藤主将も空中戦で活躍し、11-21で終えた前半に関しては いかがですか

ゲームプラン通りで、14点ビハインド以内だったら戦えると思っていて、それ以内にして戦えるようにしていこうと話していたのですが・・・結果が全てなので。

――後半にギアを上げてきた東海大に対して、アタックでもミスが増えていました。プランから外れてしまった原因は何だと思いますか

最初に取り切れたのは大きかったのですが、その後取られて、また取られて。精神的にも厳しいものがありました。そこでしっかり取り切れる集中力、精神力が足りなかったと思います。

――中野厳選手を始め、4年生が意地を見せた試合だったと思います

下積み時代からこつこつ頑張ってきて、僕が言うと上からっぽくなってしまうのですが・・・きついこともできますし、痛いこともできて、要所でしゃべってくれるし。非常に信頼できて頼りになる選手でした。

――1年間一緒にチームを引っ張ってきた黒木副将に関しては、どういう思いがありますか

彼も要所要所でしゃべってくれて、みんながきついところ、特にディフェンスの部分で体を張ってくれました。最後はアタックも良くなって。本当に信頼できましたし、助かりました。

――ワセダのラグビー蹴球部で過ごした4年間を振り返って、いまどのように感じていますか

ワセダに成長させてもらいましたし、ワセダに来てよかったなと思います。けど、結果を残せなかったので、そこだけが悔いで、後輩に残せたものも何もないかな、と思います。

CTB黒木健人副将(教4=宮崎・高鍋)

――いま試合を終えてどのような気持ちですか

終わってしまったなという感じです。悔しいです。

――前半は点差が開きませんでした

2トライ2ゴール差まではある程度自分たちの中ではいけるという考えはあったので、そんなに慌てることはなく、しっかりPGなどで点を重ねていました。前半もやはり外国人選手にゲインされたりはしていて、しっかりマークしていたはずが、ゲインを許してしまって、反省点を挙げればきりがないですね。もったいなかったなと思います。

――ハーフタイムはどのような話をしましたか

戦術の部分で練習してきたことをやろうということと、外側に振られたときに出すぎていたところを少しずつ修正したりしました。

――後半、劣勢になっていく中でどのような気持ちで戦っていましたか

アタックしていれば確実にスコアまで行けているイメージはあったので、もう一度自分たちのアタックをしようとやっていました。

――後半27分、中野将伍選手からボールを受けてトライライン目前のところまで走る場面がありました

僕もトライし切ると思って全力で走ったんですけど、トライし切れずに捕まってその後はどうなったか分からないです。2、3人来たかなと思います。行けると思ったんですけど、足が遅かったです。

――東海大のフィジカルに対して4年生として体を張ることはできましたか

外国人選手はすごかったですが、それ以外はあまり負けたという感じはないです。

――中野厳選手がビックゲインするなど、活躍していました

しっかりこういう舞台でやってくれるのは頼もしく、同期が活躍してくれるのはうれしかったです。

――ラストのプレーは黒木選手のブレイクダウンから東海大にボールが渡ってしまいましたが、どのような状況でしたか

ごちゃごちゃしていたんですけど、強く強く当たられ、数というシンプルなところで最後取られたかなというところです。

――早大でプレーする最後の試合になりましたが、4年間を振り返って何を思いますか

本気で日本一を目指せるいいところだったなと思います。

――同期にはどんな気持ちを持っていますか

申し訳ないですね。勝てなくて・・・

――東海大に負けてしまいましたが、後輩に対してはどのような思いですか

ことしこそは勝ちたかったんですけど、残念ですね。来年はOBになってしまいますが、全力で応援したいと思います。

プロップ鶴川達彦(文構4=神奈川・桐蔭学園中教校)

――FWの強い東海大ということで意識していたと思うのですが、どのような気持ちで臨みましたか

やはりFWのセットプレーをしっかり抑えるというのと、今までやってきたディフェンスでしっかり押し込むというようなことをやりました。

――実際にやってみていかがでしたか

100点ではないのですが、できた部分はあったのかと思います。外国人選手にはかなり行かれてしまったので、そこを抑えておけばもう少し違う展開になったのかとは思います。

――きょうでシーズンが終わりとなりましたがどのような気持ちですか

残念ですね。夏に最悪のチーム状況から成長はしたのですが、これからもっと自分たちが強くなれる途中の部分で負けてしまったので。

――ファーストスクラムで崩れてしまったのはどうお考えですか

そこは東海大のスクラムに対応できなかったですね。

――2本目からはどのように改善しましたか

1本目は肩で下を取られたのですが、そこを修正して、2本目からは肩の取り合いをしっかりできました。

――ゴール前でショットを狙ったのはどのような意図があるのでしょうか

点数の面で東海大にプレッシャーをかけようという意図がありました。東海大は先制してそこから突き離すという戦い方をするので、それを防ぐためです。

――セットプレーで勝てないと判断したからではないのですか

チームの方針として決まっていました。

――ラインアウトについてはいかがでしたか

ディフェンスではところどころで相手にプレッシャーをかけることができていたのですが、マイボールでは精度が低いところがありました

――いままでやってきたことをしっかり出すことはできなかったですか

出たところもあるのですが、前半の最後のラインアウトなど、コミュニケーションミスなどで失敗しました。

――シーズン全体を振り返っていかがでしたか

結構厳しいヤマには入ったのですが、そこで競り勝てばもっと成長できたと思うので、そこは残念です。

プロップ久保優(スポ1=福岡・筑紫)

――初めての大学選手権となりましたが、いかがでしたか

負けたら終わりということなのでいつも以上に緊張したのですが、試合に入った瞬間はいつも通り自分の気持ちに戻せたので、気持ちのコントロールという面ではよかったと思います。

――東海大とスクラムを組んでみていかがでしたか

夏の菅平でやられてしまったのですが、夏より戦えたので、この試合4年生のためにもっとスクラムで勝負できるから戦おうと思っていました。でも後半になってから押される場面が増えたので、課題だなと思いました。

――前半、押されていたスクラムが徐々に改善されていきましたが

最初の1本目は受けてしまって、2本目からはいつも通りの、練習でやっていた組み方ができて、練習の成果が出せました。

――試合後、4年生からはどのような話がありましたか

加藤さん(広人主将)たちからは来年また頑張るように言われたのですが、自分たちがことし4年生のために戦って勝てなかったのは大きいので、来年、今の3年生が4年生になったときに同じような思いをさせないように頑張りたいです。

――次のシーズンに向けての意気込みをお願いします

スクラムは僕の課題だと思うので鍛えていって、そのためにウエイトトレーニングで力をつけて、他の大学と戦えるような体づくりをしていきたいです。

フッカー宮里侑樹(スポ3=沖縄・名護商工)

――きょうの試合に臨むにあたって目標は何でしたか

東海大はセットプレーが強いのでしっかりドミネートしよう、圧倒しようということを意識しました。

――1年を通してラインアウトを課題とされてきましたが、きょうはいかがでしたか

前半最初ミスが多くて、後半はどうにか取れたのですが、前半もそこで自分がしっかり投げていれば流れも変わっていたと思うので、そこを修正したいと思います。

――突破されてしまう場面が多くありました

外国人選手、強い選手をしっかり止めようという話だったのですが、走られる部分も多かったので、自分たちがやってきたことができなかったなと思います。

――東海大はフィジカルの強い選手が多いと思いますが、実際に対戦してみていかがでしたか

1人1人コンタクトが強いのですが、自分たちも負けているわけではないというか取れるところは取れたのでそこは良かったかなと思います。

――ご自身のプレーに関して良かった点、悪かった点を挙げるとすれば何でしょうか

正直良かった点はなくて、悪かった点はやはりセットプレーを安定させられなかったというところです。あとは大外でゲインしにいったときに、相手にボールに絡まれるところがあったので、そこをしっかり修正するというところですね。

――来年は最終学年となりますが、今後に向けて意気込みをお願いします

セットプレーに不安があって、見ている人たちも不安があると思うので、来年は自分がセットプレーを強みにして、ワセダはセットプレーが強いと言われるようにいまから時間があるのでしっかり修正していきたいです。

ロック三浦駿平(スポ2=秋田中央)

――試合を終えたいまのお気持ちを教えてください

今シーズンがこれで終わってしまったというのが本当に悔しいです。

――現チームでの最後の試合となりました

自分のやるべきことができずに、特に外人の選手にコンタクト負けして、自分のプレーができなかったというのが本当に悔しかったです。

――早明戦からの2週間でどのような準備をしていましたか

自分の強みであるコンタクトの部分で外人選手相手にも当たり負けないということでやってきたのですが、試合では成果を出すこができませんでした。

――試合展開を振り返っていかがですか

最初は自分たちのやるべきことができていたし外国人選手もある程度止められていたんですけど、後半になって(FWに)外国人選手が増えて、そこを止めきれなかったというのが大きかったです。

――今シーズン全体を総括していかがですか

春から試合に出させてもらって日々成長できていたとは自分で思うのですが、やはり大学日本一のロックのレベルにはまだなっていないなというのは、特にきょうの試合を振り返って思いました。

――来季は上級生となりチームの中での役割も増えると思いますが、来季はどのようなプレーをしたいと考えていますか

この負けを生かして外国人にも負けないコンタクト力を身につけて、学生ナンバーワンのロックになれるように頑張りたいと思います。

フランカー佐藤真吾(スポ3=東京・本郷)

――最終的に点差のついた試合となりました

要所で外国人選手にやられました。

――1対1で負ける場面もありました

2対1や3対1でもやられる場面があったので、外国人選手にやられた試合でした。

――個々の選手の能力は強かったですか

強かったです。外国人選手以外は大きく差を感じる事は無かったんですけど、外国人選手がやはり強かったです。想定はしていたんですけど、きょうくらいやられるとやられすぎかなと思います。

――前半は拮抗した展開となりましたが、前半はプラン通りに進んだのでしょうか

トライの取られ方が簡単に取られすぎたので、想定内とは言えないですね。1、2本取られることは想定していましたけど、簡単に取られすぎたなとは思います。アタアタにあんなに自由にプレーさせたら厳しいですね。

――後半のトライを挙げた直後に2本奪われて試合の流れが傾いたように見えましたが、要因は何ですか

僕らのポッドも結構崩れていて、色々なところでジャッカルされたり、ターンオーバーされたりしました。要因を挙げるのは難しいですけど、やっぱり外国人選手にやられたことですね。あと、相手のBKは上手いなと思いました。みんなストレートランして、ゲインしていたので。自分たちは一次でゲインができても、返しで外国人選手がいるとジャッカルとかでテンポを落とされて自分たちのアタックができなかったですね。

――フェーズを重ねるとアタックラインが下げられているように見えましたが

ディフェンスのプレッシャーもすごかったです。

――今季1年を振り返ってみていかがですか

個人として悔いしか残らなかったです。ケガが多かったですし、タックルを外すし、最後は体重も軽くなってしまったりとか。自分の中では後悔ばかり残ったシーズンでした。

――来季はいよいよラストイヤーです

加藤さん(広人主将)は抜けますけど、バックファイブはほぼ全員試合に出ているので、バックファイブから思いっきりFWを盛り上げていきたいと思います。

フランカー幸重天(文構2=大分舞鶴)

――ご自身にとって初めての大学選手権出場になりました

負けたら終わりというトーナメントの感覚が初めてだったので、対抗戦とは違った緊張感がありました。

――早明戦での敗戦で意識の変化はありましたか

そうですね。早明戦で敗れて、東海大とやることが決まり、東海大戦に向けて、それぞれが特徴に合わせて対策してきましたが、ブレイクダウンの部分だったり、外国人選手に走られてしまったところが、きょうの敗因だと思います。

――相手のフィジカル面の強さを感じましたか

外国人選手のところで、止めきれなかったのが大きかったです。

――試合を振り返ると、開始直後にトライを奪われる展開になりました

最初のトライは、こっちのミスだったので。まだファーストプレーだったので、自分たちのやることをしっかりこれからやっていけばというところで、焦りはなかったですね。

――後半は、思うように得点が伸びなかった印象です

点差が詰まった時に、僕のミスで相手ボールになってしまって、そこで点を取られてしまったので、相手に流れを持っていかせてしまったと思います。

――1年を振り返って、ご自身にとってどんなシーズンでしたか

昨年、僕はAチームに絡む立場ではなかったのですが、今年は春から出させていただいて。プレッシャーもありましたけど、来年に向けて、ここで勝ちたいという思いが強くなったので、意識を高く持って戦いたいと思います。

――4年生が引退を迎えます。思いはいかがですか

4年生は本当に試合の中で、プレーの面でも、言葉でも、また練習でも引っ張ってもらいました。いなくなるのは寂しいし、申し訳ないです。4年生の分まで、来年は(ことしと)同じ思いをしないように、しっかり1年間練習していきたいです。

――来年への抱負をお願いします

今年出られたからといって、来年出られるという保証はないと思います。また春シーズンから自分と向き合って、しっかりこのジャージを着られるように、1年間やっていきたいと思います。

NO・8下川甲嗣(スポ1=福岡・修猷館)

――試合を終えたいまの心境を聞かせていただけますか

対抗戦で戦ってきた相手には通用したことでも、リーグ戦などの違うグループを勝ち上がってきたチームとも対戦することになる大学選手権になっていままでやってきたことが通用しなかったことが残念です。

――通用しなかったと感じた点を挙げるならばどのようなことがありますか

ブレイクダウンのところで、特に相手の外国人選手が激しく絡んできたところに対して自分たちのパワーの激しさが足りなかったなと思いました。

――外国人選手を始めフィジカルの強い相手に対してアタックしてもなかなか前に進めない場面もありました

どうしても外国人選手に個人で勝つのは難しいので、ワセダは外国人選手1人に対して2人でも3人でもかけて止めなければいけなかったのですが、それができなかったのはやはりゲームの中での体力が足りないことなどの課題があったからで、きょうはそういった課題が見つかった試合だったと感じています。

――スクラムに関してはいかがですか

前半のファーストスクラムでは押されてしまったのですが、それ以外のところでマイボールスクラムではしっかりボールを持てていたし、そういった点では練習の成果が出たかなと思います。

――東海大とは春と夏にも対戦していますが、きょうの試合では春夏と対戦した時との違いを感じた部分はありますか

セットプレーの精度や強さが春夏と比べて自分たちも強くなっていて、そこはきょうの試合でも出せていたかなと思います。あとは8月以降に取り組んできたテンポの早いラグビーは要所要所で通用していたと思います。

――この試合でシーズンが一区切りとなりますが、今シーズンを振り返っていかがですか

個人的にはまだフィジカルの部分での体の弱さを今シーズンで痛感したので、来シーズンの試合が始まるまでに体づくりなどを一生懸命やっていきたいです。

――来季に向けての目標は何ですか

ワセダのラグビー部としての目標は来季も日本一で変わらないので、その目標を達成するためにしっかり体をつくって、来季はチームの核になれるように頑張りたいと思います。

SH齋藤直人(スポ2=神奈川・桐蔭学園)

――きょうはハイパントを有効に使っていましたが、どのようなプランでしたか

前半はとにかく敵陣でプレーするというのが一番の目的だったので、僕や岸岡(智樹、教2=大阪・東海大仰星)からのハイパントを、相手の陣形を見ながらうまく使い分けました。

――そのハイパントからトライも生まれました、手応えはありましたか

自分が良いキックを蹴れたときは、うまく競れたりボールを捕れたりして良いかたちになったと思います。深く蹴ってしまったり中途半端なキックを蹴ってしまったときは、逆に相手の得点につながったりしていたので、その精度に関しては僕自身の問題なので修正したいです。

――中野将伍選手のサインプレーでの突破も目立ちました

そこは準備をしていて、FWの間にスペースが空いているということで、練習ではうまくいきませんでしたが、試合ではほとんど抜けたのでよかったと思います。

――前半の最後にキックを蹴り出すまで相談をしていましたが、PGを蹴るかどうか迷っていたのですか

そうですね、さすがにあの距離は狙えなかったです。

――秋シーズンを通して、成長した点はありますか

チームとしては試合を重ねるごとに、アタックに限らずブレイクダウンだったり全ての面で精度が上がって、成長できたと思います。ただ結果が全てだと思うので、口で言うのは簡単ですが、来年こそはまずは年越しをして優勝を狙いたいです。

――オフェンスの精度に関して、ご自身で精度が上がったと感じるところはありますか

持ち上げないパスであったり、判断のところは少しよくなったかなと思います。自分の課題はプレッシャーがかかったときの球さばきなので、そこは時間をかけて克服していきたいです。

――記者会見では監督からゲームコントロールについてのお話がありましたが、そこはどうしていきたいですか

ことしは常に早いテンポでやれと言われていて、そうしていましたが、個人的にはテンポの使い分けというか、相手や味方の状況を見て、テンポを使い分けられるようにしたいですね。

――今シーズンはこれで終わりですが、来年に向けて意気込みをお願いします

来年に向けては、パスの精度とゲームコントロール、特にテンポを意識してやっていきたいです。

SO岸岡智樹(教2=大阪・東海大仰星)

――この試合を振り返っていかがでしたか

。前半を10点差に留めておいて、点数の面では十分逆転できると思っていましたし、このくらいの点差が開くことも予想の範囲内でした。ただ前半の内容は中途半端なものでしたし、後半では結果のように差が大きくついてしまいました。

――ハイパント主体のゲームプランのように思えました

その通りです。ハイパントの精度とか問題もあるのですが、ハイボールなら相手の外国人プレーヤーがいた場合でも大きなスペースを与えて走られるということは無いと判断してゲームプランとしました。なので、これを起点として畳みかけていこうとしたのですが一本目の僕のキックが長くて相手に走れるスペースを与えて失点の契機になってしまったので、作戦としては相手にボールを渡す点は大きなリスクとしてあってこの試合ではそこを含めて、相手とイーブンな出来でした。

――PGの選択についての意図は

早慶戦のように後半のラストで逆転しようという考えがあって、そのためには点差を離されないようトライを奪いにいくよりも確実に得点するためにやっていました。

――アタックではキャリアーとしてのプレーが目立ちました

中野将伍とか、FWが結構突破してくれたので他の選手にマークが集まって、僕に対してパスやキックであまり走らないだろうと思われていたので、積極的に行きました。ただ、このことは相手のプレッシャーが激しくて自分たちのラグビーが少し崩れていたため、仕方なくしかけていったという面もありました。

――アタックのテンポを上げ切ることができなかった要因は何だったとお考えですか

ファンクションで相手からワセダのアタックにしがみつこうという話があったので、そこは相手との意地の勝負の結果です。戦術だけでは抜けない部分もあって、1対1、個人の意識という点で相手の方が前に出ようという思いが強かったからだと思います。

――来年に向けた意気込みをお願いします

周りからは来年創部100周年ということで見方が変わってくると思いますが、自分たちのやることは変わらないので1勝1勝、こういう日のためにチームを作るために、春から負けないチームを作っていきたいと思います。

CTB中野将伍(スポ2=福岡・東筑)

――いまのお気持ちを聞かせてください

勝てなかったということが、悔しいです。

――早明戦からの期間、特に何を強化してきましたか

チームとしては、自分たちの強みであるところをもう一度鍛え直しました。個人としても、ディフェンスが乱れていないところを崩してボールをもらいにいくことや、空いているところや外に振ることを考えて練習しました。

――早大のテンポの速いプレーについて、この試合ではいかがでしたか

途中のブレイクダウンで(人数を)かけられて速さが出なかったり、押し返されてターンオーバーされたりしたので、そこがもったいなかったと思います。

――相手は体格のいい選手も多くいましたが、戦ってみた印象を教えてください

外国人選手に前に運ばれて、リズムをつくられてしまった場面があったと思います。

――ゲインした場面についてはいかがですか

自分がボールを持ったらゲインをしなければいけないので、それは最低限のことだと思っています。

――後半6分のトライを振り返って、いかがですか

今までにしていない動きをしたり、相手のディフェンスが薄いところを狙ったりするという、練習の成果が出せました。状況を見て、うまく走りこむことができたと思います。

――4年生はこの試合をもって引退になりますが、どんな思いがありますか

黒木さんとはずっとCTBでコンビを組んでいて、プレー面でとても大きな存在でした。これから上級生になるので、自分も後輩にとってそのような存在になれたらと思います。

――この1年ご自身について振り返って、いかがでしたか

ケガで離脱することがあったので、ケガをせずにずっとプレーし続けるということを今後目指していきたいと思います。

――来年に向けて、意気込みを聞かせてください

この試合もしっかり反省して、何が足りなかったのかを考え直して、来年につなげていきたいです。

WTB野口祐樹(人4=群馬・太田)

――きょうはどのような意気込みで臨まれましたか

きょう負けたら終わりだったので、絶対に勝ちたいと思って臨んだ試合でした。

――試合を振り返っていかがでしたか

自分のミスからの失点もありましたし、前半の終わりからちょっと足が痛んで後半を変わってしまって、チームに貢献できた部分がなかったので、試合を通して悔しいなという思いです。

――BKのラインがなかなか上げられませんでした

相手のプレッシャーがすごくて、こっちもなかなか前に出ることができませんでした。要所要所では4年生同士でコミュニケーションをとって、徐々に慣れてくると止められた場面もありました。

――今回の試合は、「4年生が引っ張って行かなければいけない」とおっしゃっていました

スタメンに厳(中野)が入って、4年生も増えたので体を張っていこうと思っていましたが、他の4年生はよかったのですが、自分は少し申し訳なかったなという感じです。

――今試合で引退となりました

勝ちに行っていて負けただけあって、とても悔しいのですが、自分がやってきたことは間違っていなかったなと思います。1日1日の練習もそうですが、自分がこだわってやってきたところを最後まで貫くことができたので、後悔はないです。

――この1年間を振り返っていかがでしたか

ポジションが変わったのがこの1年で大きな転換点でした。CTBからWTBに変わりましたが、求められていることはそんなに変わらなくて、ディフェンスに関しはこの1年を通してずっと体を張ることができたかなと思います。

――後輩に向けてメッセージをお願いします

僕たちは負けてしまいましたが、来年以降はもっとチーム力も上がると思うので、日本一を狙えるチームとして頑張ってほしいです。

WTB中野厳(社4=東京・早大学院)

―― 今シーズンすべての試合が終わりました。率直に感想をお願いします

ただただ悔しいですね。

――加藤主将を中心としたチームでしたが、どんなチームでしたか

加藤が背中で引っ張るタイプだったので、それにみんなが頑張って付いていこうとしていました。まとまりつつあったのですが、こういう結果に終わってしまったので、足りなかったものが多かったと思っています。

――この試合、良いタックルが決まっていましたが、タックルについてはいかがでしたか

良い形で決められたのもあったんですけど、自分が出させてもらっているということは、ああいうプレーをしなくてはならないということで、それがスタンダードでなくてはいけないと思います。他のところは劣っていても、ああいう場面では集中力高くやらないといけないなと思いました。結果として外国人に突破されて、この点差で負けてしまってというので、全然満足はできないですね。

――ゲインからトライが生まれましたが、あの場面では周りは見えていたのでしょうか

あまり良い形ではなかったのですが、ボールをもらった時にギャップが見えたので、思い切って走りました。加藤(広人主将)なら外に上がってきてくれると信じて、そしたら声も聞こえたのでいいタイミングで放れたかなと思います。

――今シーズンから試合に出場する回数が増えましたが、シーズンを振り返っていかがでしたか

周りの人からは、下のチームから上がって試合に出て頑張ったねと言っていただけるんですけど、どんな状況であっても結局監督が選んだ15人が出ることは変わりなくて、別にそこにあるストーリーとかは関係ないです。出た以上は勝たなきゃいけないという意味では、きょう勝てなくて、この結果で終わった以上は悔いしか残っていないですね。

FB佐々木尚(社3=神奈川・桐蔭学園)

――この試合に向けてはどのような意気込みで挑みましたか

負けたら終わりですし、4年生を勝たせてあげて決勝まで行きたいなという思いで、背水の陣で挑みました。

――ビッグゲインする場面も見られました

あの時はただたまたま抜けただけで、きょうは全然相手のディフェンスへの処理ができなくて、後半はゲインができなかったので、来シーズンはもっとラグビーについて詳しくなっていきたいと思います。

――BK全体でラインを上げられていないことも多くありましたが、BKに何か問題点はあったと思われますか

SOの内側にオプションをつけて相手の足を止めるという策もあったのですが、そこで全然僕が顔を出せなくて、単発な攻撃になってしまったのが、原因だと思います。

――ディフェンスについてはいかがでしょうか

1つ自分の上げ方が悪くてトライに繋がったシーンがあったのですが、そこに関してはことし1年ずっとやってきていた横に流し切るということができなくて、色々と課題の残る試合だったと思います。

――ことしはスタメン出場も多かったと思いますが、1年を振り返っていかがですか

結構試合に出させてもらって、練習でてきても試合ではできないことがあるということが分かりました。そういった課題を練習の時から意識していきたいと思いました。

――来年に向けての意気込みをお願いします

最後負けてしまいましたが、この1年得たものはありますし、もっと伸ばしていかなければならないところもあると思います。来年は切り捨てるものは切り捨てて、勝つことだけにこだわっていきたいと思います。