応援部

2017.12.06

第54回定期演奏会 12月4日 新宿文化センター

吹奏楽団の集大成!気持ちの込もった演奏を

 音で応援部を支える吹奏楽団が主役となる定期演奏会。これは4学年が集う最初で最後に作り上げるステージで、吹奏楽団の集大成の場である。今年度は指揮者に新しく尚美音楽大学の河合尚市先生を迎え、例年とは異なる構成で行われた。今回、演奏会のテーマはあえて設けず。「音楽で魅了するということを意識して、応援のときとは違った質の音で届けたい」(櫻井香織子演奏会企画運営責任者、文構4=東京・白梅学園)という思いの下、定期演奏会の幕が開いた。

 第1部最初に演奏したのは、新入生歓迎演奏会で演奏されたという『春の猟犬』。明るく躍動感のある演奏で華々しくオープニングを飾る。コンクールで用いたという『戴冠式行進曲「宝玉と王の杖」』では、応援で出すようなダイナミックな音で観客を惹きつけた。続く第2部は『クリスマス・フェスティバル』で開幕。指揮を務めた黒澤祥子学生指揮者(文構4=埼玉・早大本庄)が「一番みんなと目があった」と言うように、息の揃った演奏で会場を楽しませる。最後は難易度の高い『交響詩「魔法使いの弟子」』を演奏。「応援部の良さを残しつつも吹奏楽団体として上品な演奏を心がけていこう」(黒澤)と、普段の応援では見せない吹奏楽団の上品さも見られたステージだった。そしてアンコールには校歌『都の西北』。4学年そろっての校歌はこれが最後であっただけに、泣いている部員もいるほど気持ちの込もった演奏だった。

1年間指揮で吹奏楽団を率いてきた黒澤

 「ドリルをよく知らない人が見ても楽しんでいただけるように」(DM初野麦穂、文構4=神奈川・洗足学園)心がけたというドリルステージの第3部。チアリーダーズとの合同ステージとなった『Dreamgirls』では吹奏楽団のかっこよさとチアリーダーズのしなやかさが融合し、応援部ならではのステージに会場が盛り上がる。「拍子が変わってテンポが取りにくかった」(GC峰村菜月、教4=東京・文教大付)という『Mask of zorro』や、『Firestorm』では迫力のある大きな音で観客を魅了した。最後の『Seasons of love』では吹奏楽団4学年のメンバーが紹介され、会場からは温かい拍手が送られた。また続くアンコールでは、リーダー、チアリーダーズが加わり、3部門での応援ステージを披露。『チャンスパターンメドレー』や『紺碧の空』で会場は応援席さながらの空気に包まれた。

吹奏楽団とチアリーダーズの2部門で披露した『Dreamgirls』

 「吹奏楽団は音に気持ちを込めることのプロだ」。これは、田中達也吹奏楽団責任者(政経4=神奈川・湘南)が合間の挨拶で話したことだ。普段から応援の音に気持ちを込め、選手を勇気づける吹奏楽団。シンフォニックな曲もドリル曲も、そして応援曲も。すべて、応援部吹奏楽団だからこそできる気持ちのこもった演奏だった。これで吹奏楽団の4年生は大きなステージを終え、応援部全体としても今月開かれる幹部交代式で正式に引退となる。「応援部を4年間続けてよかった」、「充実した大学生活を送らせてもらえた」。ステージを終えた4年生たちは、大役をやり切った達成感でいっぱいだったであろう。こんな先輩の姿を見て、後輩は何かを感じ取ったに違いない。これからも応援部は輝き続けてほしい。

(記事 平松史帆、写真 今山和々子、橋本望)

コメント

田中達也吹奏楽団責任者(政経4=神奈川・湘南)

――終わって感想をお願いします

 まず、やり切ったなというものがあります。練習は不安で、本番は大丈夫かなと思うことがあったんですけど、みんなの力を信じてよかったです。最終的にはいいステージすることができたので感動を通り越してやり切った感じです。

――指揮者の方が変わったということでしたが、そちらに関してはいかがですか

 演奏していて楽しい、ということがありました。本番に色々なことをやってくださって、本番に変えてくれる指揮者の方でした。本番まで取っておくと言われていて楽しみにしていたんですが、みんなで指揮者の方に合わせた瞬間というのが楽しかったです。

――演奏の面で大変だったことはありましたか

 授業との両立で練習に来れない子が多くて、そういう子をサポートして最終的には全員でいいステージを作り上げることが大変でした。

――特に苦労した曲はありましたか

 ドリルですかね。演奏と動きを両方覚えなければいけないということで、若干負担が大きいので、しっかりと詰めることが大変でした。

――合宿をされていたと聞きましたが、そちらはいかがでしたか

 合宿は実りのあるものになりました。合宿に行くまでは不安に思っていたことが多々あったのですが、みんなが本番の直前という意識を高く持っていくれていたことで詰めることができました。合宿に行く前と後では、見違えるようになったと思います。

――途中の挨拶をされていた際に、「音に気持ちを込めることのプロだ」とおっしゃっていましたが

 応援部として、そこにプロ意識を持っていないとだめだな、と思っていますし、そういう気持ちで常日頃から意識していることです。プロとして、1つ1つの動きに気持ちを込めるところをこの後のドリルステージで見ていただきたいな、と思いあのような挨拶になりました。

――4学年での最初で最後のステージだったと思います

 楽しかったですし、同時に寂しかったです。もっと一緒にやっていたいと思うんですが、時間は流れてしまうので。このステージに懸けて楽しもうと全力でやったので、後悔はないです。

――下級生の様子を見ていていかがでしたか

 下級生も楽しまなければいけないので楽しんでくれているかなと思ったのですが、最後に泣いてくれる人もいて、今まで頑張ってきてよかったなと思えるような定期演奏会だったなと思います。

――ご自身の4年間を振り返っていかがですか

 大変なことがありましたが、こういう大きい楽しさややり切ったという感覚は今後の人生につながると思うので、応援部を4年間続けてよかったなと思える瞬間でした。

――同期へのメッセージはありますか

 同期には迷惑も掛けましたし、助けてもらうことも多かったんですけど、最終的にドリルスタッフとか、指揮部門などの演奏会に関わる全ての部門が一生懸命にやってくれて、このようないいステージを作れたと思うので感謝しかないです。

櫻井香織子演奏会企画運営責任者(文構4=東京・白梅学園)

――ステージを振り返っていかがでしたか

一年間頑張ってきて、私たちの代ではいろいろな変化がありました。指揮者やステージ構成を変えたことで、最初は不安もありました。しかし、一年間の集大成をきょう見せられたと思います。

――直前の合宿ではどのような練習をしたのですか

主に演奏とドリルの練習をしました。授業で来られないメンバーもことしは多かったのですが、お互いにフォローしあって、ここまで来られたと思います。

――ドリルステージをつくる上で気に掛けたことは何ですか

心が一つにならないと、隊形一つ一つが決まりません。練習が来られない子がいても助け合って、心を一つにしていけるようにしました。

――運営する中で苦労はありましたか

ことしは例年と違うステージということを意識したので、一つ一つを変えていくことが大変でした。

――この演奏会にはテーマはあったのですか

今年度はテーマを定めませんでした。お客様に音楽を聴いていただいて、いつもとは違う夜を楽しんでいただきたいという思いでした。音楽で魅了するということを意識して、応援のときとはまた違った質の音で、届けたいと思っていました。

――4年間を振り返っていかがですか

苦労も辛いこともあったのですが、今こうして終わりを迎えて、4年間続けて本当に良かったと感じています。

――同期に向けて一言お願いします

大好きです!

――後輩にはどんな言葉を残したいですか

みんななら、私たちの代も超えるようなよりいい応援部をつくっていけると思うので、頑張ってください。

廣田和佳演奏会広報責任者(政経4=栃木・宇都宮女子)

――きょうのステージを振り返っていかがでしたか

演奏会広報ということで、まずお客様がくるかなということが不安だったのですが、最初入ったときに、お客様がたくさんいらしていて、それがとても嬉しかったです。

――運営する上で大変だったことはありますか

パンフレットの作成であったり、ビラであったり、そういう広報活動というのは本当に地道なものなので、それが実を結んでいるのかなという不安の中でやるというのがすごく大変でした。

――4年間を振り返っていかがでしたか

あっという間だなと。早く4年生にならないかなと思った時もありましたし、大変なこともありましたが、普通の生活を送っていたら経験出来ないことを経験出来て、すごく充実した大学生活を送らせてもらえたなと思います。

――共に頑張ってた同期に向けてお願いします

演奏会広報という役職を通しても一人一人が広報を頑張ってくれて本当に支えられたので頑張れたなと。ありがとう、という一言です。

――これからを担う後輩に向けてお願いします

本当にみんな頼もしくて自分自身の考えをもってしっかり行動する力があると感じるので、来年は本当に安心です。ぜひ頑張ってほしいなと思います。

DM初野麦穂(文構4=神奈川・洗足学園)

――ステージを振り返っていかがでしたか

練習の段階から、大変なことが重なっていました。しかし本番は、今までの中で一番いい演技ができたかなとステージを見ていて思ったので、良かったです。

――ドリルステージをつくる上で、気に掛けたことは何ですか

早稲田大学応援部の演技で、初めてドリルステージを見るという方も数多くいらっしゃいます。なので、ドリルをよく知らない人が見ても楽しんでいただけるような、選曲や演奏を心掛けました。

――ドラムメジャーとしての苦労はありましたか

思っていたように練習が進まなかったり、間に合わないかもしれないと焦ったりすることはありました。

――4年間を振り返っていかがですか

私たちと代が被っていたOB・OGの方々をはじめ周りの方々に恵まれて、いいステージで4年間を終えられたと思います。

――同期に向けて一言お願いします

この代にいてくれてありがとう、と言いたいです。

――後輩にはどんな言葉を残したいですか

4年生になると怒られることはなくなるのですが、褒めてもらえることもなくなります。4年生にしか分からない大変さがあると思うのですが、それでも3年間やってきたことを信じて頑張ればいいものができると思うので、めげずに頑張っていってほしいです。

GC 峰村菜月(教4=東京・文教大付)

――きょうのステージを振り返っていかがでしたか

まだどんな感じだったのか見ていないのですが、色々な方からかっこよかったとかそろっていたという言葉をいただいたので、とても嬉しいです。

――一番大変だった曲は何ですか

一番思い入れに残っている曲でもいいですか?『Mask of zorro』で、その中の最後の曲だったんですけど、拍子が変わってテンポが取りにくい曲なのですが、やっているのが楽しくて、思い入れがあります。

――合宿ではどのような練習をしたのですか

カラーガードは普段は練習旗といって汚れた旗を使っているのですが、合宿では今回のようにたくさんの旗を使い、衣装も着替えが途中で何回かあるので、そういった本番旗と本番の衣装を使って、なるべく本番の流れで練習をしていました。

――GCという役職をやる中で大変だったことはありますか

仕事がいくらでもありました。最低限やることはあるのですが、ステージをよくするために色々やるべきことがあって、でも忙しくて全部が出来なくて、もっとこういうことが出来たらいいんだろうなと思っていても実行できなくてもどかしかったです。あと、自分はステージに上がらなくて指導する側なので、こういう風にやって欲しいというのをやる人に伝えるのが難しいなと感じました。

――ステージをつくる上で気にかけたことはありましたか

どういう風に見られているのかとか…。やはり考えたものと実際に形になるもので違ったりするので、どんな風に見えるかというのを意識してやっていました。

――4年間を振り返っていかがでしたか

日々忙しかったので、まだ振り返る段階にいけてないという感じなんですけど、本当に濃い、密度のある4年間で、楽しいこともあればつらいこともあったのですが、本当にかけがえのない4年間を過ごさせてもらって、感謝の気持ちでいっぱいです。

――共に頑張ってた同期に向けてお願いします

本当にありがとう。それだけですね。

――これからを担う後輩に向けてお願いします

悩んだり思いつめたりしないで、無理をせずに、適度に頑張ってほしいと思います。

黒澤祥子学生指揮者(文構4=埼玉・早大本庄)

――ステージを振り返っていかがですか

 ことしは第1部、第2部の曲の構成を例年とは違うものにして色々な変革を入れた年でした。最終的にみんなが本番では集中して持っている力が出せたと思います。

――具体的に変革というのはどのようなことですか

 指導者の先生を新しい方にお願いすることにして、その先生の指揮の下、より音楽表現を豊かなものにしていこうと。応援部のよさを残しつつも吹奏楽団体として上品な演奏を心がけていこうと目標にしていたので、達成できてよかったです。

――直前に合宿があったようですが、そちらはいかがでしたか

 人が少なくて大変なこともありましたが、いい練習ができたと思っていて、合宿の成果が存分に出せたと思います。

――ご自身、『クリスマス・フェスティバル』という曲を振られていましたが、振っていていかがでしたか

 一番楽しかったなということと、一番みんなと目があったなと思っています。正直、具体的にどこがどうだったということは覚えていませんが、とにかく終わった後に晴れやかな気持ちで終えたのはよかったと思います。

――校歌『都の西北』も振られていましたが、こちらは最後の校歌でしょうか

 最後の校歌です。部員で泣いている子もいて、それを見てこちらは笑えて来てしまったというか(笑)。感動というよりかは楽しく一番いい気持ちで振れたと思います。

――曲の構成はどなたが決めているんですか

 曲は4年生主体で決めていて、指揮者の先生と曲も含めて話し合っていました。

――特に苦労した曲はありますか

 やっぱり、『魔法使いの弟子』ですね。とても難しくて、1カ月前まで曲が通らないほどでしたが、直前の一週間は昼休みも集まって追い上げしたので、その成果は出たかなとは思います。

――ご自身の4年間を振り返っていかがでしたか

 ステージに立って思い出す景色というのが、去年とかよりも新人時代の記憶の方が強くて。新人時代からがあっという間でゆっくり振り返る時間もありませんでしたが、4年間やり切ったなと思っています。

――同期へのメッセージはありますか

 実は自分は途中入部で、正直この立場になると予測できていなかったんですし、ここに今いるのも変なめぐりあわせだと思うんですが、途中入部でも温かく迎えてくれた同期には頭が上がらないくらい感謝しています