バスケットボール部

2017.12.01

第69回全日本大学選手権 12月1日 宮城・カメイアリーナ仙台

無念の敗退、日本一への夢途絶える

 あまりにも早すぎる敗退だった。全日本大学選手権(インカレ)準々決勝、早大は関東大学リーグ所属の拓大と対戦した。関東大学リーグ戦でも接戦を演じてきた相手だけに、試合序盤は予想通り拮抗(きっこう)した展開となった。第2クオーター(Q)序盤、連続得点を決められ拓大に流れが傾くと、早大自慢のインサイド陣が抑え込まれ、なかなか点差を縮めることができない。後半に入っても流れをつかめないまま、時間だけが過ぎていく。最終Qに追い上げたものの拓大の背中は遠く、67-75で敗れ、日本一への夢はここで途絶えることになった。

 拓大のキーマンであるセンター(C)、ローヤシンに対して早大のインサイド陣はフルフロントで守り、アウトサイドの選手に激しくプレッシャーをかけることでインサイドにボールを入れさせない作戦で試合に入った。C中田珠未(スポ2=東京・明星学園)が体を張ったディフェンスを見せ、相手Cの得点を最小限に抑えるものの、スクリーンを多用する拓大のオフェンスに対応することができず、第1Qに21点を奪われてしまう。対する早大もG高田静(スポ3=山形市立商)のドライブや、C田中真美子(スポ3=東京成徳大)のゴール下の得点で食らいつき、同点でこのQを終える。試合が大きく動いたのは第2Q序盤。開始2分間で拓大に2本のスリーポイントシュートを沈められてしまう。ついていきたい早大であったが、インサイドにボールが入ると拓大の選手がすかさずダブルチームでプレッシャーをかけてくる。これにより早大の持ち味である素早いパス回しが封じられ、なかなか得点が奪えない苦しい展開となり、9点のビハインドで試合を折り返す。なんとか流れを変えたい後半であったが、徹底したインサイド封じによりチームオフェンスがうまく機能せず、早大は高田のスリーポイントシュートなど個人技での得点に終始してしまう。第4Qに入り、厳しいディフェンスからの連続得点で点差を縮め、ようやく試合の流れをつかみかけた早大。しかし、重要な局面でシュートがリングに嫌われ、あと一歩及ばず痛恨の敗北を喫した。

最後まで踏ん張りを見せた萩尾

 試合終了のブザーと同時に泣き崩れ、しばらくその場から動けなかったのはF萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)。コート上ではどんな場面でも冷静なプレーでチームを落ち着かせてきた萩尾が見せたその姿からは、4年生としてこの大会に懸けてきた気持ちの大きさが推し量られる。きょうの試合でも得点源であるインサイド陣が得点を取れていないと見るや、自らドライブで切り込み、ジャンプシュートやターンアラウンドシュートを決める強気のプレーを見せた。さらに、味方が守備に戻りきれていない時には自分より20センチ以上身長が高い相手Cをマークし、ルーズボールには果敢に飛び込んでいく。そして苦しい状況では、プレーが止まるごとに声をかけてチームメートを励ます。そのような萩尾のプレーからはチームを何とかしなければ、という強い気持ちが大いに伝わってきた。萩尾だけではない。C今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)は試合終盤に執念の連続スリーポイントを沈め、G砂川夏輝(教4=沖縄・西原)はガードとして、焦るチームをコントロールし続け、C小島由希子主将(教4=岩手・一関学院)をはじめとしたベンチの4年生も必死に声を張り上げ最後までチームを鼓舞した。この1年間チームを引っ張り続けてきた4年生の、勝利のために戦う姿勢は必ずや後輩に伝わったはずだ。

今仲はここぞという場面でスリーポイントを沈めた

 きょうの敗戦により順位決定戦に回ることになった早大。「日本一」という目標だけを見据えて練習を重ねてきたチームにとってこの敗北を受け入れるのは容易ではないだろう。しかし、早大には勝ってこの1年間を締めくくるチャンスがまだ残されている。「しっかりとワセダのバスケをしていい形で終われるように」(高田)、「最後4年生に笑って終わってもらえるように」(田中)。再びチーム一丸となって最後まで戦い抜いてくれることであろう。

(記事 吉田寛人、写真 森田和磨、阿部かれん)

関連記事

全員バスケで快勝!明日の3回戦へ/第69回全日本大学選手権(2017.11.30)

第69回全日本大学選手権 12月1日(vs拓大)
  1Q 2Q 3Q 4Q 合計

早大

21 12 13 21 67
拓大 21 21 16 17 75
◇早大スターティングメンバー◇

G# 2 砂川夏輝(教4=沖縄・西原)
F#10 萩尾千尋(スポ4=愛知・桜花学園)
C#  24  今仲杏奈(スポ4=大阪薫英女学院)
C#  14  田中真美子(スポ3=東京成徳大)
G#  21 高田静(スポ3=山形市立商)

コメント

C田中真美子(スポ3=東京成徳大)

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

相手にやらせてもらえなかったというよりも、自分たちが自分たちのバスケをできなかったので、すごい悔いが残ってしまったなと思います。

――拓大は手の内を知り尽くしている相手だと思いますがいかがでしたか

個人的にはローヤシン選手(拓大)に簡単にゴール下で点を取られてしまったので、リーグ戦の時からもそこで攻めて来るとわかっているのにやられてしまったので、それは反省ですね。

――ローヤシン選手に対しての対策は何かありましたか

センターが頑張るというのもそうなんですけど、周りのパスの出所を止めるというのもありました。

――ずっと出だしが課題だとおっしゃっていましたが、それはいかがでしたか

きょうも出だしのところで上手くいかなかったですね。

――点差を詰め切れなかった原因はどこにあると思いますか

相手の勢いに飲まれてしまって、自分たちが受け身になってしまって、チャレンジャー精神というのを忘れてしまったところですかね。

――次の順位決定戦では何を意識してプレーしたいですか

このチームの集大成だと思うので、ワセダらしくやっていけたらいいなと思います。

――明日以降の意気込みをお願いします

最後4年生に笑って終わってもらえるように、チーム一丸となって絶対に5位になれるように頑張ります。

G高田静(スポ3=山形市立商)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

ワセダのバスケをして負けたということじゃなくて、自分たちがワセダのバスケができなくて負けてしまったので消化不良なところもあります。相手のトランジションとかは抑えることができたんですけどヤシンさん(ローヤシン、拓大)のところにボールを入れさせてしまって、ディフェンスのところはボールマンプレッシャーでいこうと言ってたんですけどそれも表現できなくて、負けてしまったのですごく悔しいです。

――4年生のプレーを見て何か感じたことはありますか

萩尾さん(千尋、スポ4=愛知・桜花学園)がすごい声を出してくれて、プレーでもいつも以上に強気のプレーが伝わってきて、本当に日本一になりたいって気持ちが伝わってきたので、勝てなくてすごく悔しいです。

――また明日順位決定戦がありますが意気込みをお願いします

きょうの反省点はワセダのバスケットができなかったところなので、4年生と一緒にできる試合も限られてるから、日本一というところには届かなかったけどしっかりとワセダのバスケをして良い形で終われるように頑張ります。