水泳部

2017.11.30

第2回関東学生新人戦 11月25日 埼玉・早大所沢アクアアリーナ

新人リーグを6位で終えるも、成長の確かな手ごたえ

TEAM 1P 2P 3P 4P
慶大 16
早大 12
▽得点者
田中5、山田3、中安2、吉村1、土橋1

 関東学生新人戦(新人リーグ)も最終日を迎えた土曜、早大は今大会2度目となる慶大戦に臨んだ。先週に引き続き怪我で欠場を余儀なくされているキーパー・松丸大紀(教2=福岡・筑前)に代わり、普段はフィールダーとして活躍する寶田晧貴(人3=東京・城北)が1番のキャップを被った。さらに、眞板晃生(スポ2=東京・明大中野)は19日に行われた成蹊大戦で負った怪我の大事を取り、ベンチから参戦。新人戦を少数精鋭で戦ってきた早大だったが、ついにフィールダーを一人欠いた状態でプレーする状態に。厳しい戦いとなることが予想されたように、前半戦は慶大に抑え込まれてしまった。5点を追いかける展開で迎えた後半戦、早大が粘りを見せる。カウンターと少人数で攻め込むオフェンスがはまって得点を量産するも、序盤の失点を取り返すことができず、12-16で慶大に敗戦。この結果、早大は新人リーグを6位となった。

 田中要(スポ1=埼玉・秀明英光)がセンターボールを取って、試合が開始された。慎重にパスをつないでいるように思われたが、フィールダーが一人少ないためパスカットされ、カウンターを仕掛けられて先制点を許してしまった。早大はシュートを放つも、一枚多い相手ブロックに阻まれ得点には至らず、慶大に0-3と点差をつけられてしまう。反撃の糸口を見いだせずないまま、続けざまに失点したが、寶田から田中につないだボールを、最後は山田太一主将(スポ3=埼玉・秀明英光)が力強くゴールに叩き込んで1点を返す。第2ピリオドの序盤で中安正己(スポ3=静岡・磐田南)の迫力のあるシュートが決まって得点を3-6とすると、続けて田中が遠目からループシュートを決めて4-6と慶大に追いすがる。しかし、長いインターセプトの攻防戦の末に失点すると、流れは再び相手側に移ってしまった。慶大のカウンターに対応しきれず、点差は広がって5-10で試合を折り返した。

今大会得点者ランキング1部2位となった田中

 この試合のMVPを贈るとしたら、それは寶田しかありえない。点差を縮めていきたい後半戦は、これ以上の失点が許されない状況だった。急きょ指名されたキーパーであったが、寶田は慶大のカウンターやゴール付近からのシュートにも神がかった反応をみせ、早大のゴールを割らせない。寶田の活躍がチームに流れを呼び込んだのだろうか、吉村崇(スポ3=大分商)を起点として、山田と田中がゴールを量産し、再び2点差まで縮まる。さらに相手の退水(※)で得たチャンスも逃さず、得点は9-11に。第4ピリオドに入っても早大の攻撃のテンポは乱れず、カウンターと相手の退水を利用して得点を重ねていった。逆転の可能性があったものの、選手を交代する余裕のある慶大と、少人数のために全員がフル出場しなければならない早大とでは、終盤に溜まる疲労が違ってくるのは当然である。「それでも最後まで集中力、そして気持ちを切らさずに戦い抜けたことは収穫だ」と山田は話してくれた。終了直前に早大のペナルティで慶大にフリースローが与えられたが、寶田が正面から弾き返し、早大ベンチ、そして早大サイドの観客は興奮に包まれた。最終得点は12-16で慶大に敗れたものの、先日の慶大から確かな成長を遂げているという実感があった。人数が少ない中で、どのように攻めていくかという共通認識を持って戦ったことが、攻守に変化をもたらしたようだ。

得点を決めてガッツポーズをする山田

 「4年生が引退して新体制になったので、気持ちを切り替えて、少人数ながらもできる限りの練習を頑張ってきたのですが、新人リーグは結果が全然ついてきませんでした」と中安が述べたように、順位は6位という悔しい結果に終わったものの、選手たちは大会を通じて成長を感じたはずだ。ベースとなる部分が足りていないわけでは決してないが、勝つためにはスイムのような基礎的な練習を積み重ね、体力作りや脚の強化をするといった地道な努力を継続的にする必要があるだろう。これから試合のない期間が長く続くため、モチベーションの維持をすることは難しい。けれども、『不撓不屈~勝ちにこだわる~』というスローガンを掲げた早大は、勝利に向けて練習にひたむきに取り組むことだろう。冬が明けると春には草花が芽吹くように、次なる関東学生リーグ戦(リーグ戦)で早大が大きな花を咲かせることを期待する。

 ※重大な反則を犯した選手は、20秒間ディフェンスに参加することができない。

(記事 上野真望、写真 井嶋梨砂子・佐鳥萌美)

※掲載が遅れ、誠に申し訳ございません。

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コメント

山田太一主将(スポ3=埼玉・秀明英光)

――試合前のミーティングでどのようなお話がありましたか

今回早大は怪我で欠場する選手が多かったので、最初からフィールダーが1人足りない状況になることは分かっていました。そういう状況の中でカウンターオフェンスとアーリーオフェンスを意識して、少人数でいかに勝ちにいくことができるかという話が出ました。

――人数を欠いた状況でプレーした率直な感想をお聞かせください

人数が足りない状況だったので、失点をすることは避けられませんでした。メンバーは皆モチベーションを保つのが大変だったと思うのですが、それでも最後まで集中力、そして気持ちを切らさずに戦い抜けたことは収穫だと感じています。

――先週も慶大と対戦しましたが、チームとして成長した部分はどこでしょうか

チームとしては相手よりも先手を取り続けて、テンポよく試合を運びたいと考えています。今回は守備をしてからカウンターに移る、また守備をしてからアーリーオフェンスをするというような、ディフェンスをしっかりとしてからオフェンスに入るという一連の流れを、より意識することができていたのが良かったと思います。

――新人戦を終えて、6位という結果に関してはどのように受け止めますか

正直悔しいですが、結果は変わりません。次のリーグ戦は来年の5月に行われるますが、その時までに足りない部分を補強して、勝てるチームにしていきたいです。

――新人戦を終えましたが、オフシーズンの間に克服しなければならない課題は何でしょうか

早大は少人数なので、試合中に個人にかかる負担がほかのチームと比べてどうしても多くなってしまいます。ベースとなる部分が足りていないとは言いませんが、勝つためにはスイムのような基礎的な練習をしっかりとして、体力作りであったり、脚の強化をしたりすることが大切だと感じます。

――新体制が始まったばかりですが、これからの意気込みをお願いします

試合がない期間が長く続きます。その間で練習を継続してやるのは難しいことなのですが、チームの雰囲気もいいので、来年の5月に行われるリーグ戦に始まり、早慶対抗戦や日本学生選手権で結果を残せるように頑張ります。

中安正己(スポ3=静岡・磐田南)

――人数が少ない中で臨んだ試合でしたが、きょうの結果はどう捉えますか

後半の2ピリオド分の点数は勝っていたので、前半の入りを良くしていたらもっと良い勝負になっていたと思います。

――先週の試合と比べていかがでしたか

先週も似たような状況だったのですが、先週よりは人数が少ない中でどう攻めていくかという共通認識を持ってできたのかなと思います。

――後半噛み合ったと感じるのは具体的にどのような部分ですか

相手のオフェンスでのミスを利用したカウンターです。早大は人数が少ないですが、全員で泳いで攻撃をするという意識を持てていたのだと思います。

――新人リーグを終えての感想をお聞かせください

4年生が引退してからこのチームになって、気持ちを入れ直してみんなで頑張っていたのですが、結果が全然ついてきませんでした。それでも、練習内容とかは少ない人数でもできる限りのことはしてきたつもりです。これからも続けていけば来年の関東学生選手権(リーグ戦)ではもっと上を目指していけると思うので、このまま練習を続けていこうと思います。

――冬に取り組むべき課題はありますか

チームの人数が少ないために一人ひとりが出る時間が長くなるので、全員で体力を底上げして、1試合を泳ぎ通せるようなチームにしたいと思います。プラスして、フィジカル面なども高めていきたいです。