馬術部

2017.11.22

第68回全慶応義塾対全早稲田定期戦 11月18、19日 早大東伏見馬場

接戦の末、宿敵に惜敗

 ことしも伝統の全慶應義塾対全早稲田定期戦が行われた。4年生の引退試合でもあるこの戦い。最後に勝利を収めたいところであったが、簡単に勝てる相手ではない。第5競技までは2点リードしていたものの、第6競技の中障害飛越競技(中障害)で勝ち点を落とし、惜しくも総合優勝は果たせなかった。

 幸先の良いスタートを切った。第1競技の馬場馬術競技(馬場)では、福田かおり(スポ3=神奈川・公文国際学園)、山田瑞月(創理4=英国・立教英国学院)、山下大輝(スポ1=宮城・東北)が1〜3位を独占し、圧勝。第2競技の馬場でも三川莉奈主将(基理4=東京・東農大一)が得点率63.425%で見事1位となり、勝ち点3を奪取する。迎えた第3競技の小障害飛越競技。早大は三川、山口尭志(国教4=東京・暁星)、福田の3人がジャンプオフに進んだ。しかし、3人とも規定タイム内に走行しきれず、4人が減点なしであった慶大に勝ち点を奪われる。1日目を終えた時点では6−4でわずかに早大が2点リード。勝負の行方は2日目に移された。

見事1位に輝いた三川とカプチーノA.JPG”

 第4競技の高校生障害では敗れるものの、第5競技のOB障害に勝利し、これで勝ち点は9−7。第6競技の中障害に勝てば早大の優勝だが、敗北すれば同点となり、大会規定により第6競技を制した慶大に優勝を奪われてしまう。勝つためには絶対に負けるわけにはいかない戦いだったが、厳しいものになった。トップバッターを任された山下は障害を1つ落とし、減点4で2位に食い込む。しかし続く山田と仙波悠介(先理4=東京・成蹊)が2反抗により失権し、後がなくなってしまう。石山晴茄(スポ2=茨城・つくば秀英)は障害減点が4、反抗で時間をとられたことでタイム減点1がついてしまい、4位で終わった。この結果、土壇場で慶大に追い付かれ、2年ぶりの総合優勝を逃した。

減点0で走行をする山口と稲隆

  悔しくも4年生最後の試合は勝利で飾れなかった。これから来季に向けて、主力の三川、山田が抜けた穴を埋めていかなければならない。「OB、同期、後輩と協力しながら結果を追い求めて行ってほしいと思います」(山田)。引退する4年生の思いも背負い、新早大馬術部がスタートする。

(記事 宇根加菜葉、写真 佐藤詩織、川浪康太郎)

馬場の表彰後の選手たち

結果

▽最終結果

●早大10-慶大10

第六競技勝利校 慶大

大会規定により、第6競技で勝利した慶大が優勝

第一競技 JEF馬場馬術競技L1課目2013

上位3頭の総得点率 ○早大186.320%-慶大182.355%

勝ち点 早大2、慶大1

第二競技 学生章典馬場馬術課目2010

上位3頭の総得点率○早大178.656%-慶大175.739%

勝ち点 早大3、慶大1

第三競技 現役小障害飛越競技

●早大0-慶大11

勝ち点 早大1、慶大2

第四競技 高校生障害飛越競技

●早大500-慶大0

勝ち点 早大1、慶大2

第五競技 OB障害飛越競技

早大3-慶大3

総減点○早大18-慶大233

勝ち点 早大2、慶大1

第六競技 現役中障害飛越競技

●早大4-慶大7

勝ち点 早大1、慶大3

コメント

三川莉奈主将(基理4=東京・東農大一)

――早慶戦への意気込みを教えてください

自分の出る競技で勝ち点を取って、チームの勝ちに少しでも貢献できればという思いでした。

――全日本学生大会(全日本)後の調整はうまくいきましたか

全日本後、馬の肢の調子が気になり無理をしないようにしていたこともあり、絶好調というわけではありませんでした。

――馬場の演技はいかがでしたか

前日の段階でも全日本前ほどの調子の良さは無く、とても不安だったのですが、馬が頑張ってくれました。ミスもしったので、悔しさの残る内容ではありました。

――馬術部での4年間を振り返って一言お願いします

馬術部を通じてたくさんの人や馬に出会い、たくさんのことを経験しました。悩んだり苦しんだり、辛い思いもしましたが、途中で逃げずにここまで続けて本当に良かったです。部活のおかげで、密度の濃い大学生活を送ることができました。

――後輩へのメッセージをお願いします

楽なことばかりではありませんが、本気で取り組めば人として大きく成長できると思います。辛くても諦めずに、くじけずに、頑張ってください。

菊池有希子(国教4=東京・豊島岡女)

――早慶戦への意気込みを教えてください

4年間、支えてくれた家族やOBの皆さん、そして部のみんなに恩返しができるよう、自分の全力を出したいと臨みました。

――馬場の演技はいかがでしたか

自分の技術の足りないところがあり、とても良い結果とはなりませんでしたが、馬といい関係になって演技できたと思うので満足できました。

――馬術部での4年間はどのようなものでしたか

想像していたよりも大変なことの方が多く、くじけそうになることも多々ありましたが、大きな怪我もなく4年間続けることができて本当に良かったです。留学で1年間抜けてしまいましたが、あたたかくまた迎えてくれた部に感謝しています。また、多くの人との出会いがあり、色々な馬に乗せてもらい、他では得られない素晴らしい経験を得ることができました。4年間、満足して終わることができました。

清田欧輔(先理4=St. Mary’s International School)

――馬術部での4年間はどのようなものでしたか

高校の延長として始めた大学馬術でしたが、馬に乗らない事もあって初めて取り組むことばかりでした。早稲田特有の学生主体の部活動の中で、部活や学生馬術連盟の活動に少しでも貢献出来て有意義な四年間でした。

――後輩へメッセージをお願いします

馬術部は特殊な環境で、特に早稲田は学生が物事を判断する機会が非常に多いです。一年一年しっかり周りから吸収して、自分は出来ませんでしたが、部活を円滑に運営できるように個々での判断力を養ってください。

仙波悠介(先理4=東京・成蹊)

――早慶戦にはどのような気持ちで臨まれましたか

最後の試合なので人馬怪我無く帰ってこようという気持ちで望みました。

――障害を振り返っていかがでしたか

第一障害失権という結果に終わり大変残念です。

――馬術部での4年間はどのようなものでしたか

馬と常に触れあうというあまりできない経験でした。支えてくれた方ありがとうございました。

――後輩へメッセージをお願いします

自分が選手であろうとなかろうと目標を持って頑張ってください。

宮越優奈(国教4=東京・頌栄女学院)

――早慶戦への意気込みを聞かせてください

馬術経験者が大半の中のL1出場でしたが、出場するからには馬歴の差を言い訳にせず、稲彩との精一杯の演技をしたいと思っていました。また、稲彩と60%を超えることが目標でした。

――馬場の演技はいかがでしたか

馬場の演技は自分としては大満足です。もちろん完璧からは程遠いものでしたが、私のベストを尽くした結果だったと思います。

――馬術は大学からということでしたが、馬術部での4年間はどのようなものでしたか

大学始めの私にとって、馬術部での4年間は楽しいことよりも辛いことの方が多い日々でした。ですが、実りのあった4年間であったことは確かです。今まで本当にありがとうございました。

山口堯志(国教4=東京・暁星)

――早慶戦へはどのようなお気持ちで臨まれましたか

これまでの練習の成果を出し切って、悔いのないようにしようと思って臨みました。

――ジャンプオフに進まれましたが、その時の気持ちを聞かせてください。

ジャンプオフに残ったときはとりあえずホッとしました。一番いい馬に乗せてもらってる以上、チームの勝利に貢献しないといけないと思っていたので。ジャンプオフ自体は自分の出番の前に慶應がいい成績で帰って来ていたので、改めてベストを尽くそうと思って競技に臨みました。

――馬術部での4年間はいかがでしたか

最後の最後まで後輩、同期、先輩方、馬と多くの人馬に助けられっぱなしの四年間で、感謝の気持ちで一杯です。

――最後に後輩へメッセージをお願いします

人から応援されると、自分一人では出せない力が出せる時がこの四年間でたくさんありました。努力は個人の意志に基づいて行うものですが、何かを成し遂げるには努力だけでなく周囲の支えも大切だと思います。個が努力しながらお互いに支え合うような良いチームになれるよう、陰ながら応援しています。

山田瑞月(創理4=英国・立教英国学院)

――全日本からすぐの早慶戦ということでしたが、調整はうまくいきましたか

全日本学生が終わり、中2週間という日程ということもあり、なかなか自分の気持ちを立て直すことができませんでした。慶應に勝つぞという気持ちよりも、馬を最高の調子に持っていきたいという気持ちを強く持っていました。

――馬場の演技を振り返っていかがでしたか

最後の早慶戦ということで、1年間パートナーとして頑張ったアイシングラーとの競技は最後ということ、また早慶戦ということで自分のできること全て出し切ろうという気持ちで頑張りました。結果、2位ということで改善点はあるものの、納得のいく競技にできたと思います。

――障害の走行については

障害ではパートナーとして、稲嵐との出場を希望していましたが、怪我の治療のため断念しておりました。今回出場したタニノマティーニ号とのコンビは練習も足りず、満足な走行をできなかったこともあり後悔の残る試合となりました。

――ことしは選手と主務の両立の1年でしたが、どのような1年でしたか

最後の1年は主務、選手、建築学科生として、トリプルの忙しさが重なったなと感じます。やらなければならないことを期限内に納得できる内容で提出するということはとても大変でした。よかった点としては、競技スポーツセンターの担当の方々との連絡や交流を通して様々なことを学ばせていただきました。これからの社会生活にとって、有意義で大切な経験になったと考えています。

――最後に後輩へメッセージをお願いします

学生主体のチームで上を目指すということはとても大変で難しいことでもあります。OB、同期、後輩と協力しながら結果を追い求めて行ってほしいと思います。