フェンシング部

2017.11.16

全日本学生選手権 11月15日 東京・駒沢オリンピック公園屋内球技場

入賞者ゼロ…団体戦でリスタートなるか

 全日本学生選手権(インカレ)2日目には男子サーブル個人、女子エペ個人が行われた。大会1日目に続き入賞者を出したいところではあったが、男子サーブルは小山桂史(スポ1=東京・クラーク)のベスト16、女子エペは才藤歩夢(スポ3=埼玉栄)のベスト16が最高位となる厳しい結果に。大会4日目に控える団体戦で雪辱を果たしたい。

☆小山はベスト16 強豪に敗戦も「自分のためになった」(男子サーブル個人)

 男子サーブル個人には4人が出場。関等学生選手権(関カレ)でベスト16に入った竹下昇輝主将(スポ4=静岡・袋井)はベスト32止まり。小山は2回戦では前半を8-2で折り返すと、後半で連続失点を喫する場面もあったが逃げ切った。3回戦では今季男子サーブル団体で3冠を達成した中大の白井寛夢と対戦。5連続失点を喫し後れを取ると、その後の追い上げもかなわず8-15で力尽きた。

白井と対戦する小山

 小山が「一つの大きな課題」と語るのが、ピストのセンターラインからアン・ガルド・ラインまでの幅4メートルでの戦い方だ。サーブルでは試合開始の合図と共に選手が前に踏み出すため、「勝負は7割くらいそこで決まる」という。ただ同時攻撃(シュミルタネ)となり点が入らないことも多い。「もちろん迷ってはいけないんですけど、これだ!と決め付けすぎるのも良くない」。3回戦では相手も手強く、思うように技が決まらず苦戦した。「自分の中でうまくまとまっていなかった」。

 サーブル種目の選手の中でも170センチと一際小柄な小山。相手をしっかり見てタイミングを狙って勝負することで、体格の大きい選手とも対等に渡り合える実力をつけてきた。ここで見つけた課題を消化することで、また1つ殻を破れるだろうか。

☆混戦抜け出せず、上位進出阻まれる(女子エペ個人)

 女子エペ個人は関カレとインカレで上位が入れ変わる混戦模様となった。早大は関カレで2人の入賞者を出し、インカレでも上位進出が見込まれていたが、前年度インカレ女王の才藤歩夢(スポ3=埼玉栄)のベスト16が最高位となる悔しい結果に終わった。

苦しい試合展開となった才藤

 関カレでベスト8入りを果たした村上夏希(スポ1=三重・津東)は予選で46位となり、上位45人が進出できる本戦に一歩及ばないというまさかの展開に。本戦に出場した三人のうち澤浦美玖(スポ2=群馬・沼田女)は1回戦で姿を消した。関カレ3位の駒場みなみ(スポ1=富山西)は2回戦で、才藤は3回戦で共に白石絵里(日大)に敗北。両者ともロースコアの展開に持ち込まれ、ペースをつかめず苦しんだ。団体戦でもしばらくタイトルから遠ざかっているが、この悔しさを糧に早大の女子エペの強さをもう一度見せつけたい。

(記事 加藤佑紀乃、写真 藤岡小雪)

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

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結果

▽男子サーブル個人

小山桂史(スポ1=東京・クラーク)12位

2回戦:◯15ー11 江嶋宏太(日大)

3回戦:●8ー15 白井寛夢(中大)

竹下昇輝主将(スポ4=静岡・袋井)20位

2回戦:●9ー15 大村貴之(日大)

高木良輔(スポ2=埼玉・立教新座)25位

1回戦:○15ー10 小林慧(専大)

2回戦:●8ー15 村岡聡丞(日体大)

武山達(創理3=東京・早大学院)36位

1回戦:●5ー15 若月航夫(日体大)

▽女子エペ個人

才藤歩夢(スポ3=埼玉栄)11位

2回戦:○15ー4 島田舜希(東女体大)

3回戦:●9ー15 白石絵里(日大)

駒場みなみ(スポ1=富山西)18位

2回戦:●5ー7 白石絵里(日大)

澤浦美玖(スポ2=群馬・沼田女)42位

1回戦:●6ー15 大北未来(関学大)

村上夏希(スポ1=三重・津東)46位

コメント

小山桂史(スポ1=東京・クラーク)

――ベスト16という結果に終わりましたが、結果に関してはどのように受け止めていますか

まだまだ行けたかなとは思っています。ちょうどロシアからの遠征帰りでそこで課題となっていたことが同じように出てしまいました。そこを直そうとは思っていたのですが、まだ昨日帰ってきたばかりで自分の中でまとまっていなくて、いざ試合となった時になかなかうまくいかなかったです。もう少しできたかなと思います。

――その課題というのを詳しく教えていただけますか

(ピストの中央から)4メートルでシュミルタネ(同時攻撃)になることがサーブルでは結構多くて。そこで自分が攻める時や守る時は大丈夫なのですが、7割くらいはそこで決まってしまいます。そこでもちろん迷ってはいけないんですけど、あまり「これだ」というものを決め付けすぎるのも良くないなと思っていて。アタック・ノンからなど自分の得意な動きがうまくはまる人には大丈夫なのですが、やはりトーナメントを勝ち上がっていくにつれ相手も手強くて、いろいろ迷ってしまうと難しいですね。

――2回戦は8-2といいかたちで折り返しましたが、後半はところどころで失点がありました

そうですね。相手もうまく気付けていて、逆に自分もその取り方で取れていたので、変にそこにこだわりすぎてしまいました。ただ、点差はあったので相手に取られたポイントでも次に生かせるように考えていきました。

――3回戦では中大の白井寛夢選手でしたが、どのように戦おうと考えていましたが

ある程度どういう選手かというのは分かっていて、その選手に対して自分も得意な動きというのがあったのですが…。シュミルタネのところで、自分の中でうまくまとまっていなかったところがありました。もちろん簡単に勝てる相手ではないのですが、ほとんど自分の問題でした。自分が攻めても点は取れていましたし総合的に見ても大丈夫だったのですが、やはり最初の4メートルのところですね。

――もう少し課題が消化できたら、上に行けたのではないかなと

そうですね、はい。1つ大きい課題ではあります。

――体格の大きい選手と対戦することも多いと思われますが、ご自身のどのようなところを強みとして戦っていますか

外国人とやるときもやはり相手は大きくてパワーも強くて、僕自身は小さいのであまりパワーで勝負はしないです。タイミングだとか、実際動きの中での我慢強さという面で勝負しています。あとはしっかり相手を見ることですね。動きの中で常に相手が何を考えているのかというのを考えて、そういったところで勝負しています。

――結果としては関東学生選手権(関カレ)とインカレでは同じベスト16となりましたが、

関カレの時は自分で取れたと思っていたポイントが違って、なかなかどこをどう改善していったらいいかというのが分からなかったです。そういった意味では、インカレのほうがいい意味でも自分のためになったかなと。つながるかなと思います。

――次は1日空いて団体戦となりますが、意気込みをお願いします

初戦で愛工大と当たるのですが、愛工大は関西の方で強いのでそこをしっかり勝って行きたいです。