ホッケー部

2017.11.12

全日本学生選手権 11月9日 奈良・親里ホッケー場

強敵相手に前半善戦するも、力及ばず2回戦で姿を消す

 11月9日、奈良・親里ホッケー場で全日本学生選手権(インカレ)が行われ、1回戦で北大に勝利した早大は、強豪校である天理大と対戦。前半は早大の底力を見せ0対1で折り返すが、後半に4失点を喫し結果0―5で敗れた。

 早大のセンターパスによりインカレ準々決勝は開始した。序盤に宮口和樹主将(スポ4=滋賀・伊吹)が見せ場を作り、早大がゴール前に迫るも天理大が形勢を逆転。以降天理大が攻める場面が続くが、守備陣の活躍によりゴールを許さない。その後、相手にPC(ペナルティーコーナー)を与えてしまうが、GK山本健悟(社2=滋賀・伊吹)の好セーブと、天理大が決定力を欠き失点には至らなかった。試合中盤、相手に攻め込まれたが2年生コンビのDF齊藤湧大(スポ2=栃木・今市)とDF中嶋鍊(スポ2=島根・横田)が鉄壁の守りを見せ、ピンチを切り抜く。互いに点が決まらない状況が続いたが、天理大3回目のPCが決まり0対1と試合が動いた。直後早大のFW今村光成(商2=東京・早大学院)がシュートを打つが惜しくも枠を外れてしまう。終盤は相手におされる展開だったが、MF山下翼(スポ1=滋賀・伊吹)の的確な動きや山本の堅守により前半を0―1で終了。宮口主将も「前半は思った以上にいいプレーができて、互角に戦えてたと思う」と振り返るように、強豪・天理大を相手に善戦する。

堅守を見せた是澤

 後半開始直後、宮口からFW関修平(商3=東京・早大学院)へのパスで天理大のゴールに迫りシュートを打つが外れてしまう。以降天理大からPCやシュートを打たれ、幾度もピンチを迎えるが山本が全身を使った守りを見せ、失点の危機を乗り越えた。早大も宮口が右サイドからサークル内へパスを出すも、ゴール前での反応がかみ合わず得点にはつながらない。後半12分に相手のロングパスから追加点を許すと、体力面に課題を抱える早大は、点差を広げられた。試合終盤、早大に初のPCが与えられるが得点チャンスをものに出来ず、試合終了間際にもPCからの得点を許し0―5で敗れ、男子ホッケー部のインカレは終了した。

強豪・天理大に食らいついた

 エンジのユニフォームに勝利の女神が微笑むことなく4年生は引退を迎えた。しかし、最後の試合となった4年生たちは後悔のないように試合に挑み、試合内容で評価すべきところがあったと振り返った。4年生が引退し新体制が始動するが、先輩たちの思いを受け止めワセダホッケーを輝かせてほしい。

(記事、新藤綾佳 写真、榎本透子)

全日本学生選手権
早大 0-1
0-4
天理大
コメント

原聡監督(昭59卒)

――きょうの試合への意気込みと振り返りについて教えてください

ことしのシーズンはこのインカレで終わりなので、トーナメント形式で負けたらそこで終わりという中で強豪の天理大だったので、ここから先は最後という気持ちで試合に臨みました。そういう意味では1年の総決算でなっていかなくてはいけないので、持っている力をしっかり出して欲しいというのがこの試合へのメッセージです。

――ことしのチームについてはいかがでしたか

例年そうなのですが特に人数が減ってきて、きょねんの4年生の中に結構強力な選手もいたので、少ない中でシーズンが変わった当初は当然力が落ちているので1人1人がどうカバーしていくかということが、ホッケーのスキルに関わらず運動量も含めた全面的に求められた1年だったと思います。

――特に4年生はいかがでしたか

4年生は3人なのですが、うまいバランスが取れていてキャプテン(宮口和樹、スポ4=滋賀・伊吹)はワセダのナンバーワンプレイヤーで、そういった面で他の選手を引っ張り、FWの倉田(登志矢、スポ4=静岡・伊豆中央)はしっかりチームを盛り上げて常に声を途絶えることなく周りを率いてくれ、DFの是澤(勇志、文4=東京・早大学院)はあまり話さないが体でみせるというか持ち前の体を張ったプレーが健在で、3者3様の自分のタイプを生かしてチームを引っ張ってくれたのかなと思います。

――最後に4年生へ向けたメッセージをお願いします

最後の1年それぞれ特徴を生かして頑張ってくれてどうもありがとうございます。多分今日は力一杯戦うことができたのではないかと思いますが、その中でやれたという達成感とあの場面でこうしたら1点取れたかなと思うところもあったと思います。しかし、しっかりやるということと同時に、そういう気持ちを持つということはこれから社会人になって、ホッケー以外の場でも全力を尽くしていかなくてはいけない中でも、常に1つ上を目指していける人間になっていくと思うので大事にしてほしいと思います。

MF宮口和樹主将(スポ4=滋賀・伊吹)

――今試合の意気込みは

きょうがインカレの山場で、4強の一角と(試合が)できるなかなか貴重な機会だったので、勝てるか分からないけどいい試合をして、悔いの残らないようにしたいなと思って臨みました。

――今試合全体を振り返って

きのうの試合で調子が悪かったということもあって、いろいろミーティングしたんですけど、前半は思った以上にいいプレーができて、互角に戦えてたと思います。でもやっぱり後半、自分たちの課題でもあった人数不足もあって体力が持たなかったので、強豪校の選手の多さに負けて4失点してしまいました。前半気合を入れすぎて、後半集中力が途切れちゃったんじゃないかと思います。

――相手ゴールに肉薄した場面もありましたが、いかがでしたか

なかなか相手のプレスが速かったので、「少ないチャンスでまずは得点を狙いにいこう」とチームで話していたので、前半の最初に自分のところにシュートチャンスがきたんですけど、しっかりと決めきれなかったところは後悔が残ったなと思います。

――4年間、早大でホッケーをしてきていかがでしたか

スポーツ推薦で入学して、1年生の頃から偉大な先輩方と一緒にホッケーをさせていただきました。1、2、3年生の頃は先輩方を支えるという立場だったんですけど、4年生になってからは自分たちがチームを引っ張っていかなければいけないという意識が芽生えて、「どうチームをまとめていこうか」と悩んだ1年だったなと思います。

――1年間でどうチームは変わっていきましたか

発足当時はきょねんの宮崎主将(俊哉、平28スポ卒)が抜けて、どうしてもその穴が大きくて、1人で突破する選手がいなくなったという穴をどう埋めるかということで、その分は全員で補っていかなければいけないと話し合いました。春リーグはチーム作りがまだできていない状態で臨んだので、思い通りの結果が残せなかったんですけど、秋リーグに入ってからは春と夏でしっかりとチーム作りを行った結果、いいチームができて、慶大にも2連勝できたので、4年生にとっては満足のいく秋リーグだったと思います。

――後輩へのメッセージをお願いします

4年生3人が抜けて、今より少ない人数になってしまうと思うんですけど、少ない人数でいかに勝っていけるかが早大の課題なので、それをしっかりと4年生2人でしっかり話し合って、引っ張っていってほしいなと思います。「頑張れ」と。

MF倉田登志矢副将(スポ4=静岡・伊豆中央)

――今試合はどのような意気込みで臨みましたか

4年生最後になるかもしれない試合だったんですけど、結構僕周りの選手に言ってたんですけど、負けても下馬評通りだし、勝てればジャイアントキリングで大金星だし、早大としては失うものがない、やりたいようにやれる試合だと思っていたので、気負わずに後悔のないようにできたらいいな、と思って声をかけていましたし、自分もそういう気持ちでやろうと思っていました。

――きょうの試合を振り返っていかがですか

チームとしては前半を0-1で折り返せたことはよかったことで、後半足が止まって点を取られてしまうのは毎年のことなので、「自分たちの戦い方が悪い」とかそういうのではないと思います。チームとしては雰囲気よく、失点しても「声を出していこう」とか「切り替えていこう」とか、今までにない声かけが見られたのでよかったのかなと思います。

――ご自身のプレーについてはいかがでしたか

FWは半年くらいしかやっていないので、スポーツ推薦でやってきた人のほうが経験値もあるし技術もあるし、そこに関しては悔しい思いもありますけど、チームを引っ張る4年生としては当然の結果かなと思っていたので、そこはいいと思っていました。でも出たら出たで「自分は何ができたかな」と思うと特に大したこともしていないので、走ってプレッシャーかけに行ったくらいですね。きょう特に自分は何もできていないのかなと思います。

――4年間、早大でホッケーをしてきていかがでしたか

高3のときに見た早慶戦で憧れて、浪人中の1年間はずっと「早大に入りたい」って思って勉強していました。やっと入れて、憧れのエンジのユニフォームを4年間着られて、本当に充実した4年間でした。本当にたくさんのものを早大から与えてもらったと思います。

――後輩へのメッセージをお願いします

多分ことしと似たようなチームになると思ってます。3、4年生が、ではなくて1、2年生もみんなでチームを作り上げていくっていう雰囲気になると思うので、今の彼らの仲の良さとか、ホッケーへの真剣さとかは見てきたので、心配してないからかける言葉も特に見当たらないですね。僕自身が、チームにいい方向に働いていたか分からないんですけど、練習中に盛り上げるのを意識してやっていたので、楽しくホッケーをやって1年後、4年生がチームを目指してやってくれればなと思います。

DF是澤勇志副将(文4=東京・早大学院)

――今試合の意気込みは

負けたら引退っていうのは分かっていましたし、なかなか厳しいとは思っていたんですけど、きのうがなかなかよくない試合だったこともあって、負けるにしてもせめていい気持ちで引退しようと思って臨みました。

――攻められる場面が多くありましたが、守備についてはいかがでしたか

その展開は分かり切っていたことですし、承知の上でやっていたとは思うので、集中力を切らすことなく守れていたし、何回かチャンスもあって、ものにできなかったのは残念ですけど、きょうはみんなしっかり攻守の切り替えができていてゲームとしてはよかったんじゃないかと思います。

――後半、失点が続きましたがそれについてはいかがでしたか

ちょっといらないミスからの失点も多かったんですけど、まあそれは俺も前半にしょうもないミスをしましたししょうがないとして、最後の方も頑張って1点取りにいこうとしてやられちゃったっていう感じなんで、そんなに自分としても悲観的になるような失点ではなかったなと思います。

――4年間、早大でホッケーをしてきていかがでしたか

自分は先発で試合に出たのが最後の、3、4年の2年間だけなんですけど、1年生からうまい先輩方に囲まれて練習ができて、その期間にできたつながりが今も残っていて、そのおかげで社会人でも続けることができますし、3年になってからは自分でも今思えば成長できたと思えているので、ホッケー的にはこれ以上ないくらいに充実した4年間だったんじゃないかと思います。

――後輩へのメッセージをお願いします

来年は和樹と倉田と僕が抜けて、そこの穴を埋めるのはなかなか大変だと思うんですけど、きょねん俊哉さん(宮崎、平29スポ卒)が抜けてから和樹が奮起したように、後輩たちも力を合わせれば、今でも試合に出ているメンバーがほとんどですし、なかなかいいチームになるんじゃないかと思うので頑張ってほしいです。あと僕が3年になってから湯本(DF脩嗣、政経2=東京・早大学院)、鍊(DF中嶋、スポ2=島根・横田)、湧大(DF齊藤、スポ2=栃木・今市)、ことしに入ってからは依田(DF星也、商1=東京・早大学院)のDF陣がそのまま上がって、来年はDFを担うようになると思うんですけど、僕が抜けた分、僕のわがままに付き合わされることもないですし、もう3年生が主体になってこれから2年間自由にやれる期間だと思うので、ぜひ頑張ってほしいなと思います。

FW糸賀俊哉(スポ3=島根・横田)

――きょうの試合への意気込みと振り返りについて教えてください

北大と初戦で戦ったのですが、なかなか自分たちが練習したことが出せなかったという反省をきのうの夜行っており、きょうは自分たちのやってきたことを発揮して天理大に勝とうということをミーティングで話していたので、練習してきたことを再確認して絶対勝利しようという気持ちで試合に臨みました。振り返りとしては結果的には0―5で負けてしまったのですが、話し合ったようにサイドが縦でボールをつなぐということができていたし、シュートも何本も打たれた中でディフェンスも守ってくれたので5失点に抑えることができ内容的には結構満足のいくものだったのではないかなと思います。

――次期主将への重みや思いがあれば教えてください

和樹さん(MF宮口、スポ4=滋賀・伊吹)と寮で同室なので、和樹さんが1年キャプテンをやる中で苦しんでいる姿とかも見てきて、ワセダの主将がどれだけ大変なことかもわかっているつもりです。また来年は人数も少なくなる中で、関東で上位に食い込むのは大変だとは思いますが、やはり1人1人が今まで以上に向上心を持ってやれば関東で上位に入れる伸びしろはあると思うので、春リーグまで時間もあるのでみんなでしっかり協力して練習して実力を伸ばしていけたらと思います。

――来シーズンどのようなチームにしたいか教えてください

きょうキャプテンに決まったばかりで正直まだ細かくは考えていないのですが、やはりきょねんは和樹さんという絶対的な中盤のエースがいたのですが、来シーズンは抜けて中盤核となる選手がいなくなってしまうので1人1人の個人技で戦っていくというよりはパスホッケーをメインとした戦い方がいいのではないかと思ってのですが、それはこれから関と協力して考えていけたらと思っています。