ハンドボール部
2017.11.08
全日本学生選手権 11月5日 石川・いしかわ総合スポーツセンター
9年ぶりのベスト8!涙と笑顔の集大成
全日本学生選手権(インカレ)3回戦。待ちに待った対決の時が訪れた。ここまでのワセダは、後に小林佑弥コーチ(スポ3=茨城・藤代紫水)が「ストーリーとしては順調だった」と振りかえる勝ち上がり。対戦相手は現在インカレ4連覇中で、昨年ワセダの最後の相手ともなった大体大だ。ことし、4年生が掲げた目標は『インカレでのメダル獲得』。学生女王との一戦は、目標達成を懸けた大一番となった。
開始早々、大体大の猛攻がワセダゴールを襲う。しかし、その全てを守護神・大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)がビッグセーブ。「(アビは)神でしたね」(芳村優花副将、教4=愛知・星城)。開始7分まで得点を許さない。大沢の奮闘を受け、4分に安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)がカットインで先制点を挙げると、楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)も続いてポストシュートを決め、リードを奪う。最高のスタートを切ったワセダのディフェンスは、この日も橋本澪(スポ4=東京・佼成学園女)、楯を中心に固い守りを見せた。大体大が得意とする速攻の形を封じ、早めの当たりや積極的なけん制で自由に攻めさせない。しかし、好ディフェンスを見せたのは大体大も同じだ。ワセダのオフェンス陣は大体大の堅固なディフェンスに、中々得点を奪えないまま16分、ついに逆転を許してしまう。稀に見るロースコアで進んだ前半は、大沢がペナルティスローをセーブするなど粘りを見せ、5-7と十分逆転が狙える2点ビハインドで折り返した。
度重なるピンチで力を発揮した守護神・大沢
後半に入ると楯の速攻、安藤のカットインですぐさま同点に追いつく。このまま勢いに乗りたいワセダ。しかし、現実は甘くなかった。大体大のGK馬場敦子(4年)のキーピングは圧倒的で、ノーマークのシュートチャンスを不意にするなど、オフェンス面での詰めの甘さで突き放すことができない。そんなワセダとは対照的に、大体大の攻撃は徐々に波に乗り始める。同点に追いついた直後に4連続失点を喫するとそのまま大体大の勢いに飲まれていく。6点差をつけられた16分に、途中出場の島崎愛(社3=熊本国府)が7メートルスローを獲得するなど役目を果たすも、チームは乗り切れず。12-20と圧倒的な得点力不足を痛感させられる敗北を喫した。この日はほとんどサイドまでボールを回せず、キーマンである川上智菜美副将(スポ4=東京・佼成学園女)、内海菜保(スポ4=香川・高松商)の両サイドで1得点しか上げられなかったことも1つの要因だ。
最高のチームをみんなでつくり上げた主将・安藤
4年生は公式戦引退となったが、3年生以下はこの時から次の一年の戦いが始まっている。「力不足でこれだけ差が付いてしまったのは悔しい」と富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)が話したように、この悔しさをばねに成長してくれるだろう。「ことしのような勝負強いチームを作っていきたい」(小林)。より完成度の高いチームを作り、1年後のインカレの舞台に舞い戻る。
「ワセダで良かった!」と語った芳村。その得点力と笑顔で幾度となくチームを救った
新チーム発足から一年間、目標としてきたインカレでのメダル獲得には届かなかった。手ごたえを感じるチームを作り上げていただけに、悔しさも一際大きかっただろう。しかし、試合を終えた後の4年生たちは、充足感に満ちた晴れやかな表情を浮かべていた。関東学生春季リーグで7位に終わり、不本意な幕開けとなったことしのチーム。新コーチの加入や4年生の復帰など、状況が変化するたびにトラブルや対立も起こった。しかし、学年の垣根を越えて話し合い、力を合わせて乗り越えてきた。夏を越えて、新たなオフェンスシステムを確立するとともに、チームの結束も高まり次第に一つにまとまっていく。そして、関東学生秋季リーグでシード権を獲得し、インカレに挑んだのは胸を張って『最高傑作』といえるチームだったのではないだろうか。「『ついてきてよかったです』って言われて、すごくうれしかったです」(安藤)。主将の安藤を中心に、お互いを信頼しあい戦い抜いてきた一年が9年ぶりのベスト8という形で実った。「ワセダで良かった!楽しかった!そう思いますね(笑)」(芳村)。ワセダで過ごした4年間、自分たちの、最高のチームで戦い抜いた1年間を胸に10人の4年生はそれぞれの道へ歩き始める。
(記事 佐々木一款、写真 佐藤慎太郎、林大貴)
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全日本学生選手権 | ||||
---|---|---|---|---|
早大 | 12 | 5−7 7−13 |
20 | 大体大 |
GK 大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女) LW 内海菜保(スポ4=香川・高松商) LB 芳村優花(教4=愛知・星城) CB 安藤万衣子(教4=東京・文化学園大杉並) PV 楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山) RB 富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女) RW 川上智菜美(スポ4=東京・佼成学園女) |
対大体大 得点表 | ||||
---|---|---|---|---|
選手名 | 前半 | 後半 | 合計 | |
#9 芳村優花 | 2 | 2 | 4 | |
#2 安藤万衣子 | 2 | 1 | 3 | |
#8 楯如美 | 1 | 1 | 2 | |
#3 今井季穂里 | 0 | 1 | 1 | |
#10 内海菜保 | 0 | 1 | 1 | |
#18 久保涼子 | 0 | 1(1) | 1(1) | |
合計 | 5 | 7 | 12 |
()は7メートルスローによる得点
コメント
小林佑弥コーチ(スポ3=茨城・藤代紫水)
――試合を終えて、今の心境はいかがですか
相手の方がよく鍛え抜かれていたのかなという風に思います。大体大には得点力は全然なかったんですけど、そんな中でもディフェンス中心にゲームを支配してきたというのが一枚上手だったかな。きょうに限ってはウチもそういうペースで試合を進めていたんですけど、そのあたりの差を感じました。
――試合前に選手たちにはどのようなお話をされましたか
昨日中京大と大体大が競り合ったので、これはチャンスだという話をしていました。弱点を突くというよりは、こっちの色を出していこうという感じだったんですけど、なかなか…こういう結果になりました。
――大体大への準備はいかがでしたか
組み合わせが決まった時点で分析を開始して、練習の中にも落とし込みながらという感じでやっていました。関西のチームは非常に特徴的なので、大体大を倒すために準備していけば、1、2回戦の攻略になっていくのかなと思って鍛えてました。1,2回戦で関西のスタイルに慣れていってという部分では、良く守れたので成功したのかなと思います。ただ、(大体大の)ゴールキーパーの分析をしてその弱点を突いていけるかというところは、日ごろのトレーニングの結果なので、急に分析して弱点はこれだよと見せられてできるものではないと思います。
――早大のディフェンスもキーパーの大沢アビ直美選手(スポ2=東京・佼成学園女)を中心によく守れていたと思いますが、コーチから見ていかがでしたか
最初は少しやられたかなという場面も大沢中心に、ピンチのところはキーパーが守って。それから相手のかたちで攻めてきたときは確実にはじいて、というディフェンスができていたと思います。ただ、ディフェンスで負担がかかるとそのあとの速攻が苦しいんですけど、それをしっかり沈められたらなと思いましたし、それができなかった分秋リーグ(関東学生秋季リーグ)ではセットで点を重ねていったんですけど、それも結果としてシュートが入らないということでうまくいかなかったです。突き放すべきところで突き放せずにずるずるといってしまったことが、最後に差になったと思います。シュート決定率とかシュートテクニックの差なので、残った3年生以下はこの悔しさをわかっていると思うので、また鍛えなおしていこうと思います。
――途中出場の選手の活躍はいかがでしたか
ゲームを動かしたかったので島崎(愛、社3=熊本国府)のペナルティスロー獲得は狙い通りだったと思います。代わった選手もしっかり仕事してくれたのかなと思うんですけど、60分に近い出場時間を持った選手たちが、ゲームを動かしてくれた選手に乗っかって追撃していければよかったんですけど、そこはうまくいかなかったのかなと思います。
――初日からのインカレ全体を振り返っていかがでしたか
初日は固い入りで迎えました。その中で、波に乗るという部分ではうまくできていなかったかもしれないですけど、調子は確実に上げられていたと思います。昨日は苦しいゲームを、秋リーグでは似たような試合をたくさんしていたので、勝ち切れたのはよかったと思います。ああいう苦しい試合をものにした後の大体大戦だったので、競ればいけるぞと思っていました。そういう意味では、1,2,3回戦のストーリーとしては順調だったのかなと思います。
――最後に、らいねん以降どういうチームを作っていきたいですか
4年間ワセダを支え続けたスペシャルな選手たちが抜けてしまう穴埋めと、またことしのような勝負強いチームをつくっていきたいと思います。
CB安藤万衣子主将(教4=東京・文化学園大杉並)
――試合を終えて、今の心境はいかがですか
率直な試合の感想だと、もっといい試合をしたかったなと思います。
――試合前にはどういうお話をされましたか
戦術面の話はコバ(小林佑弥コーチ、スポ3=茨城・藤代紫水)がしてくれていたので、私は自分たちはチャレンジャーだということを話しました。大体大は連覇がかかっていて、私たちは失うものは何もないから、自分たちを信じて気楽に楽しくやろうということはずっと言っていました。
――試合中の雰囲気はいかがでしたか
盛り上がりはあったと思います。特に前半は盛り上がってたかな。
――キーパーの大沢アビ直美選手(スポ2=東京・佼成学園女)の好セーブもあり、いい出だしだったと思いますがいかがでしたか
そうですね。アビの好セーブもあったし、ディフェンスはよく粘れたと思います。(大体大の)ディフェンスは堅かったけど、私たちの球際が悪かったのもあって、もっと押し込まなきゃいけなかったところで甘さが出てしまったかなと。最終得点(12-20)を見てもオフェンスの得点力が低かったので。
――普段はオフェンスでの出場が中心ですが、きょうはディフェンスでも長時間出場がありました。何か意図があったのでしょうか
意図があったというわけではなくて、大体大の速攻が速かったので代わる余裕がありませんでした。速攻を守るために必死に戻っていたらという感じです。
――今回のインカレ全体を振り返っていかがでしたか
まずメダルを取りに行きたいとすごく思っていたので…。1、2試合目は自分たちの実力をしっかり出して、2勝を挙げることができたのはよかったです。だけどやっぱり最終戦でいい試合をできなかったのは悔しいなと思います。
――主将としての一年間を振り返っていかがでしたか
今思えば自分が人間として反省するところが多いし、まとめられたかと言ったら全然満足の行く主将ではなかったと思うんですけど。辛かったけど私自身成長できたし、ここまでやってこれて、「ついてきてよかったです」って言われて、すごくうれしかったです。
――ことしのチームはどんなチームでしたか
私が発言するのがあまり上手ではない中で、下級生からも自由に発言してくれる雰囲気があったので、個々がよく発言してくれたのを4年生がちゃんと吸収して、そういう面ではよかったかなと思います。
――最後のインカレまで一緒にプレーしてきた同期へのメッセージをお願いします
すごく頼もしかったし、みんなそれぞれちゃんと責任をもってやっているのがわかるので。本当に支えてくれて、試合に出ていない4年生もずっと声をかけてくれて、私がキャプテンで頼りないところもフォローしてくれて、本当にありがたかったな。今の4年生が同期じゃなかったら、私はもっとやれていなかったなと思います。
――後輩たちへのメッセージをお願いします
代によってそれぞれ期間は違うんですけど、一緒にやってくれて感謝しかないですし、悔いが無いように、長いんですけどあと1年間を過ごしてほしいです。3年生にとってはあっという間だけど、つらい1年間でもあると思うので。後輩たちも一丸となってまとまって頑張ってほしいです。
LB芳村優花副将(教4=愛知・星城)
――今の気持ちを聞かせてください
悔しいんですけど、自分たちがシュートを外したせいで負けたという印象があるので、今までそれを言われていたのに直せなかった私たちの力不足だなと思います。
――王者・大体大と戦った印象はいかがでしたか
いや、いけます!全然いけます!前半7点取られているうちの5点が速攻で、私たちのミスからの得点だったのでいけると思ったんですけどね。
――前半、芳村選手はいつも以上に積極的にシュート、カットインを狙っていた印象がありますがどのような狙いがあったのですか
相手の3枚目のディフェンス二人を崩そうとしていました。みんなからもステップシュートなどを狙っていいと言われていたので積極的に狙っていきました。
――逆にサイドを使ったプレーはいつもより少なかったように感じました
そうですね。私が相手の2枚目にフェイントをかけてアウトに抜いても1枚目は寄ってくれなくて。そこで私がしっかり決め切れていたら寄ってくれていたと思うんですけどね。
――大体大の選手たちは見た目以上に当たりの強さがあるという話を橋本澪選手(スポ4=東京・佼成学園女)から伺いましたがそう感じましたか
いや、私は全然止めれると思いました(笑)。逆にポストとからみたくなかったんですよね、私は。だから一線のディフェンスをやっているときも「私が出る!」って言ってフローターに当たるようにしていました(笑)。
――試合中、コートではどのような話し合いをしていましたか
とにかくシュートを決めようという話ですね。ディフェンスに関してはそれぞれが集中できていたのでそこまで話すことはなかったです。
――ディフェンスといえば、GK大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)の活躍が光りました
神でしたね。「あー、やられた」って思ったら止めてくれて「ア~ビ~!!!」みたいな感じで(笑)。
――ことしは例年よりも下級生の出場機会が多いチームだったように感じますがいかがでしたか
4年生と下級生が交代で出ているからこそ、4年生が途中で出てきて点を取ったらうれしいし流れに乗れる部分があったし、3年生が頑張ってくれるとありがとうという思いになりましたね。
――最上級生として過ごしたこの1年はいかがでしたか
最上級生という意識もあったんですけど、私はエースというポジション的に相手に恐れられる選手にならなきゃという思いを強く持っていました。秋のリーグでは最初の数試合勝てなかったことですごくプレッシャーを感じていたんですけどそのあとは連勝できたので結果オーライです(笑)。
――副将という立場から見たことしの主将・安藤万衣子選手(教4=東京・文化学園大杉並)はいかがでしたか
いや、もう立派ですよ!上から目線だけど(笑)。とても責任感が強いので自分でやらなきゃいけない仕事は全部自分でやり切るんですよ。もうちょっとみんなを頼ってもいいんだよというくらいまでやってくれていたので本当に万衣子で良かったです。
――芳村選手自身にとって大学での4年間を振り返ると、どんな4年間でしたか
入部当時から考えていたというよりは後づけなんですけど、大学はハンドボールのしがいがありました。高校だと監督が理想とするゴールに向かってチームができあがっていくじゃないですか。高校時代はそれもいいと思うんですけど、大学では違う地方のいろんなプレースタイルの人が集まっていて考える幅が広がりました。いろんなプレーがあっていろんな考えがあるというのが分かったので楽しかったです。あと、この4年間で自覚を得ることができました。2年生のときのインカレの日体大戦で延長戦までもつれこんで。私たち下級生はなにもできなかったんですけど、4年生が活躍して引っ張ってくれて。それを見て上級生としてもエースとしてもこれから頑張らなきゃいけないという自覚がすごい生まれましたね。
――後輩のみなさんに向けてメッセージをお願いします
頑張ってとしか言いようがないですけど、3年生が個性が強い代なので、それをうまく生かして頑張って欲しいですね!
――同期のみなさんにはどんな言葉を伝えたいですか
同期かー(笑)。これからも仲良くしてねって言いたいですね(笑)。
――最後になにか言いたいことはありますか
そういうの私苦手なんだよなあ(笑)。ありきたりですけど、ワセダで良かった!楽しかった!そう思いますね(笑)。
RW川上智菜美副将(スポ4=東京・佼成学園女)、LW内海菜保(スポ4=香川・高松商)
――(川上一人で)今の率直なお気持ちは
川上 あー終わっちゃったかーという気持ちしか出てこないです。試合内容としては、前半は良かったと思うんですけど、後半はどうしても1-2-3ディフェンスが効果的に使えなかったというのもありました。ディフェンスはアビ(大沢アビ直美、スポ2=東京・佼成学園女)のキーピングを含めて粘れていたと思うけど、後半はディフェンスは崩れちゃって、それがオフェンスにも響きましたね。いいリズムがつくれず、オフェンスもディフェンスもミスが多くなってきて良い内容とは言えなかったと思います。
――勝てば目標達成ということで思いは強かったと思いますが、試合前はいかがでしたか
川上 本当に絶対勝とうと思って、インカレの前から大体大のことしか考えていなかったので、気持ちは今までで一番入っていました。
――それが前半の粘りにつながったということですか
川上 そうですね。速かった、相手が(笑)。
――前半を2点ビハインドで終えましたが、ハーフタイムにはどんな話をしましたか
川上 とりあえずノーマークシュートを結構外していたので、シュートシーンをコバ(小林佑弥コーチ、スポ3=茨城・藤代紫水)にずっと見せてもらっていました。あとディフェンスはこっちから仕掛けないと勝てないから、1-2-3ディフェンスにしようと話していました。
――相手キーパーはかなりうまかったですね
川上 そうですよね、めっちゃうまいですよね(笑)。私高校時代から散々あのキーパーに当たってるんですよ(笑)。
――(ここで内海がやってくる)
内海 え、私も入りたい!
――では最初の質問をお聞きします。今の率直なお気持ちは
内海 んーなんだろうね。悔しい。結果は負けだったけど、その結果に納得できる試合でした。
――やり切ったということですか
内海 もういい。悔しいからもう1回やりたいとは一切思わない。
川上 (笑)。
内海 本当にみんなとできて良かったです。
川上 本当にそれ。
――試合前の気持ちはいかがでしたか
内海 特別な思いはありましたね。ただ(大体大に)同期がいただけだけど(笑)。まあ、うまかった。(川上に)きょう(シュート)打った?
川上 打ってないよ、1本も(笑)。
――あまりサイドに落としていない印象がありましたが
内海 私が打ったのも相手が退場した時だったから、普通の時は全然落としてないよね。全然パス来ないなって。
川上 2枚目が浮いてたから愛(島崎、社3=熊本国府)とかが空いてたよね。
内海 ポストが生きてたから、それは、まあ(笑)。さっき敦子(馬場、大体大4年)と会ってきたんですけど、ありがとう、って。止めさせてくれてありがとうって言われました(怒り気味に)。
――試合前には何か高校の同期の方と話したりはしていましたか
内海 連絡は取っていましたね。観客を魅了するような試合をする存在になりたいみたいなことを前に言ってて、かっこいいなあと思ったから一緒に観客を魅了する試合をしようねって話しました。競れなかったけど。
――前半の粘りに関しては
内海 頑張ってたよね。
川上 でも後半に1-2-3ディフェンスが効果的に使えなかったよね。
内海 澪(橋本、スポ4=東京・佼成学園女)がもう「ダメ、もう無理!」って言ってたもんね(笑)。相手がうまかった。
――今の二人の表情を見ていたら、何かやり切ったという風に感じますがいかがですか
川上 やり切ったというか、勝ちたいという気持ちはもちろんあったけど、勝ちたいというより、チームでもっと試合がしたいという感じで挑んでいたので、それができないのは悲しいけど…まだ早慶戦あるしね(笑)。
内海 まだ引退じゃないしね(笑)。
川上 でもまあ、悔いはない。あれが自分たちの力だった。
内海 強かった。すごかった。負けた相手がよくわかんないところじゃなくて、大体大というすごい相手でよかったと思います。最後に当たれてよかった。
川上 同じで。
――最後のインカレでしたが、振り返っていかがですか
内海 みんなで頑張ったよね。周りからも声出してくれるし、途中から出た子でもちゃんと役割を果たして、出ている人だけじゃなくてチーム全体でまとまって勝ちに行けたと思います。
川上 チームのみんながすごい頼もしくて、自分自身の出来は十分じゃなかったけど、一番楽しかった大会でした。安心感というか、みんなで戦えてれば大丈夫だと思ってできました。
内海 本当に心強かったよみんな。
――去年も大体大に敗れましたが、ことしの戦いは何か違いましたか
内海 違うと思います。去年は3年だったというのもあって、好きなようにやらせてもらいました。ことしは4年なので自分たちでつくってきたチームだから、去年と全然違いましたね。
川上 去年は4年生がすごく頼もしくて、4年生についていこうという感じだったけど、(ことしは)新しい戦術が有効だから、それさえ徹底的にやれば大丈夫という安心感がありました。やるべきことがしっかりしていたので。去年もフォーメーションはあったけど、どれが絶対効くとか、あんまりオフェンスが得意なチームではなかったので、ことしの方がやるべきことをやれば勝てるという安心感がありました。
――これで最後の大きな大会を終わりましたが、何か思うことはありますか
内海 インカレ終わっちゃったー。
川上 終わっちゃったー。
内海 同期はみんなでよかったって思うし、後輩があの子たちでよかったなってすごい思いました。たぶんみんなじゃなかったらここまでやってこれなかったと思うし、こんな試合はできなかったんじゃないかなと思います。感謝の気持ちでいっぱいです。
川上 もう同じ(笑)。同じなんだけど(笑)。私も同期がみんなでよかったし、後輩たちがあの子たちでよかったし、このチームに関わってくれた全員に感謝しかないです。ありがとうございました。
――4年間一緒にやってきて、お互いに何か言いたいことはありますか
川上 それはいっぱいあるよ。まさか内海さんとできるとは思ってなかったしー。
内海 嘘つけ!
川上 本当だよ!頼もしすぎるサイドで、しかもすごい人なのに努力することをやめないで、自主練もずっとやってて。サイドの日課だよね。
内海 基本練習が終わったらサイドは残ってシュート練をしてて。
川上 でもシュート練とか始めたのうちらの代じゃない?
内海 一人でやるのもあれだから、一緒に頑張ってくれる人がいて良かったなと思います。
――他の同期の方へはありますか
川上 そりゃあいろいろありますよ。長くなっちゃいますよ?(笑)。それぞれが仕事と役割を全うしてくれて、私は何にもしてないので、みんなありがとうって感じです(笑)。みんながいろんなことやってくれたからこうやってのびのびプレーできたし、自分のことだけ考えて試合に臨んでいて、本当に感謝しかないです。
内海 うん、同じー!(笑)。
――後輩たちへは何と伝えたいですか
川上 3年生は個性が強いけど、勝つためにみんながいろいろ言ってくれているだけなので、勝つっていう目標さえ見失わなければ団結していいチームをつくれると思います。最初の方は大変だと思うけど、応援してます。
内海 みんな気が強めも子もいるけど、それはちゃんとプレーにも出てるからちょっとやそっとでしゅんとすることはないと思うし、そういうところを出していけたら強いチームになると思うので、これからも応援しています。
――最後に引退試合となる早慶定期戦に向けて一言お願いします
内海 4年生全員得点を目指します。
川上 目指します!楽しみます!
内海 楽しもうね!
GK橋本佳那(スポ4=埼玉・市立浦和)
――今の率直なお気持ちを聞かせてください
終わっちゃったなという感じですね。最後にせっかく出してもらったんですけど、何もできなかったなと。
――きょうはどのような意気込みで臨みましたか
私自身ペナルティースローの時に出ることが多いので、分析などをして出る準備はしていたんですけど、きょうはアビ(大沢アビ直美、スポ2=東京・佼成学園女)が本当に調子がよかったんで、アビがそのまま出るんだろうなと。でも出たら頑張ろうという気持ちでずっといました。
――今おっしゃったようにきょうはとても好調だった大沢選手を、同じチームのキーパーとしてどう見ていましたか
試合が終わったから言えるんですけど、実はアビが初日に頭にボールを当てられちゃって脳震盪の疑いがあったので、本当は出したくないというところではあったんですけど、私がアビと比べると劣っているのでどうしてもアビにお願いするかたちになってしまいました。そこの部分での後悔というか申し訳なさはずっとありました。
――その大沢選手の活躍もあり、チームも前半を2点差で追いかけ、勝機も見えていたと思いますが、そのときのチームの雰囲気はいかがでしたか
前半もよかったですし、後半もそのままの勢いで行こうという感じだったんですけど、やっぱり相手が一枚上手で、後半に対応してきてしまったので、そういうところまで詰めていけなかったというのが敗因かなと思います。
――そのような厳しい戦いもありながらチームはベスト8まで駒を進めました。その結果は胸を張れるのではないかなと思いますが
そうですね。チーム自体で初めてインカレ(全日本学生選手権)で2勝できたということで結果は出せたと思うので、次の代にも頑張ってもらいたいな思っています。キーパーは北村早紀(スポ2=群馬・富岡東)も復帰すると思うので、そこでしっかりアビを支えていってほしいなといった気持ちが強いです。
――最上級生の橋本佳那選手にとってことしの女子ハンドボール部はどういったチームでしたか
最上級生は10人もいるんですけど、それぞれにしっかりと役割があって、仲も良かったのでそういうのがチームにも出てたかなと思います。
――きょうで公式戦を戦うことが最後になった同期に向けて伝えたいことはありますか
感謝、感謝ですね。
――最後にこれからチームを引っ張っていく後輩の皆さんに対しての思いはありますか
自分たちのためにということではないんですけど、すごく後輩たちが頑張ってくれたのがわかったので、らいねんも応援に行きます、頑張ってください!!
PV今井季穂里(教4=千葉・昭和学院)
――今の気持ちを聞かせてください
10年間のハンドボール人生がやっと終わったなという感じです。楽しかったです。
――つぎに、きょうの試合全体を振り返っての感想をお願いします
相手が格上ということもあるんですけど、自分たちのミスが目立ってしまいました。ワセダらしさも出せていたんですけど出し切れなかったという試合だったので後輩たちにはそのあたりもみがいていって欲しいな思いました。
――試合中はチームでどのような声掛けをしていましたか
ミスをしたら走って戻ってまたイチからみんなでディフェンスを固めようと話していました。あと、相手に対して待ちの姿勢になるんじゃなくてアグレッシヴに仕掛けて流れを変えていこうと話していました。
――流れを変えるという意味では今井選手自身は途中出場で得点するなど大きな役割を果たしたのではないでしょうか
そうですね、もうちょっと早く入れていれば自分の役目をもっと果たせていたと思うんですけど、1点でもチームの得点を刻めたというのは良かったかなと思います。
――4年生は引退となりますが同期のみなさんにはどんな言葉を伝えたいですか
ありがとうのひとことしかないですね。理子(土屋、スポ4=長野・野沢北)とかはつらい時期もあったと思うんですけどそれでも頑張ってきたし。この10人だからこそやってこれたというのは強く思うので感謝したいですね。
――後輩のみなさんにはどんな言葉を伝えたいですか
頼もしすぎたというひとことに尽きますね。らいねんはことし以上にチームとしての存在感を出せるようにして欲しいし、それぞれが自分が引っ張るんだという気持ちをもって頑張って欲しいです。
――ことしは小林佑弥コーチ(スポ3=茨城・藤代紫水)の加入もありました
そうですね、コバのおかげで戦術も増えましたし、なにより熱意を持ってやってくれているというのが私たちにも伝わったのでそこが一番大きかったかなと思います。
――ワセダでの4年間を振り返るとどのような思いがありますか
10年間のハンドボール人生の中で大学での4年間が一番楽しくて、自分らしさも出せたのでワセダにきて良かったなと思います。そしてなにより仲間みんなに出会えたというのが私にとっては宝物なので、これからも仲間を一生大切にしていきたいなと思います。
――最後になにか言いたいことはありますか
自分のためというよりは応援してくれる人、サポートしてくれる人のためにハンドボールをやりたいという思いがあって、そういう思いを常に忘れることなく自分がプレーを楽しめたので応援してくれた人にはありがとうと伝えたいです。
RB土屋理子(スポ4=長野・野沢北)
――試合を終えた率直な感想をお願いします
高校時代に全国でやってきて推薦で入ってきた皆に対し、私は高校の時も特に目立った成績もなく一般受験で入って、入部した時もすごく不安で、4年間あまり試合に出ることができなくて悔しい思いもいっぱいしたんですけど、初戦で出してもらえることができ得点も上げることができました。今までは正直チームが勝っても心の底から喜べないこともあったんですけど、今この試合が終わってみると、試合を見ている時は心から応援できたし、大好きな同期が頑張っている姿を見られて本当に4年間頑張ってきてよかったなと思っています。
――ポジティブに捉えているということですか
はい。
――強豪の大体大にチャレンジャーとして向かったわけですが、土屋選手はどのような準備をしましたか
相手は5連覇がかかっていて、コーチのコバ(小林佑弥コーチ、スポ3=茨城・藤代紫水)も言っていたんですけど向こうは背負うものが大きくて、でもこっちは「あとは倒すだけ」という気持ちだったので、私たちもそれを精一杯サポートしようと思っていました。前半は絶対に勝てるなと思っていました。
――前半はどのような盛り上げをしましたか
やっぱりアビ(大沢アビ直美、スポ2=東京・佼成学園女)が好セーブ連発でこっちの応援席も常に盛り上がっていて。今まで接戦で盛り上がる試合はあったんですけど、4年間で一番盛り上がった試合だったと私は思っています。
――この1年間、春からインカレまでこのチームはどのように成長していきましたか
これまではAチームBチームで練習が分けられることはなかったんですけど、コバが入ってきてチームのために練習を分けてきたと思います。私はBチームのキャプテンとしてやってきて、正直すごくつらかったし、練習を分けることでチームが分裂しちゃうんじゃないかなとも思ったんですけど、その分Aチームの皆が教えてくれたり自分が思っているようにはチームは全然分かれていなくて、そこが成長したかなと思います。
――AチームBチームに分かれているとおっしゃいましたが、土屋選手の初戦の1点はBチームの思いを背負っての1点でもあったのではないですか
私が決めた時にベンチにいる同期の季穂里(今井、教4=千葉・昭和学院)が泣いてくれたりとか、試合が終わった後にBチームで一緒に頑張ってきた後輩が自分以上に喜んだり泣いてくれたりしたので、やはり自分が決めた1点というのはすごく大きかったんじゃないかなと思います。
――下積みもあった4年間、最後となることしのインカレは土屋選手にとってどういったものでしたか
4年間で一番楽しかった試合だなと思います。
――ここまで共に過ごしてきた同期はどんなメンバーでしたか
私は同期が大好きで。2年生の時に大きなけがをして1年近く離脱してたんですけど、その時も同期が「早く帰ってきて」って言ってくれたり、帰ってきたときに「待ってたよ」って言ってくれたり。いつもすごく温かくて、でも練習の時は厳しい指摘をしてくれたり自主練に付き合ってくれたり。他にも遊ぶ時などハンドボール以外でも常に一緒にいるというか、4年間ずっと一緒にいて飽きないというか普通の友達ではないです。家族ぐらいの仲間だなと思います。
――最後に後輩たちに贈る言葉があればよろしくお願いします
Aチームで頑張ってくれている後輩はもちろんなんですけど、私は一番Bチームの後輩を見てきて、つらいことを一緒に乗り越えてきた後輩たちなので、彼女たちが私たちが抜けてから一番頑張ってほしいです。そういった後輩たちの活躍を早く見たいなと思います。
DF橋本澪(スポ4=東京・佼成学園女)
――今の率直なお気持ちは
まだ早慶戦はあるんですけど、まだ…引退したんだっていう実感は沸いていなくて、私の長かった14年間のハンドボール人生が終わってしまったのかと寂しいような、うれしいような、複雑な気持ちです。
――悔しさはありますか
悔しさはありますね。前半はいい試合ができていて、このまま競っていけるのかなと思っていたら後半に離されてしまって。自分が粘りきれなかった部分とか、シュートを決められてしまった部分とか、あと止められてしまった部分とか、やりきれなかったな、と思うところはあります。
――前半は互角の接戦で、ディフェンスでは粘れていました
そうですね。もう絶対当たりにいこうって。ポストのプレーヤーがキープレーヤーだっていうのは前々からわかっていたので、そこでいかにやられないようにするかっていうのを芳村(優花、スポ4=愛知・星城)と話して、しっかり裏を攻めて、どんどんプレッシャーをかけて、止めていこうっていうのは話していました。
――後半に突き放されるかたちとなりましたが、その原因はどこにあると思いますか
ここの一人一人の能力もそうですけど、最後決めきるところまでやるとか、最後守りきるところまで守るとか、そういう最後の粘りの部分で相手の方が上だったのかなと思います。
――オフェンスは思うようにプレーさせてもらえませんでした
見ていてオフェンスがもどかしいなというのは感じていて、シュートも結構キーパーに当てていましたし、そういうところは「あーっ」って思うところが多かったです。
――インカレ全体を振り返っていかがですか
私はこういう大きな大会に主力として出るのはすごく久しぶりで、1戦目、2戦目はすごい楽しんでプレーできたんですけど、もうきのうの夜から緊張が止まらなくて(笑)。一人で部屋で泣いていたりして、そのくらいプレッシャーとかもあったんですけど、終わってみると、楽しい大会だったなと思います。
――きょうは固さはありましたか
最初、朝はもうすごい緊張しちゃって、みんなに「大丈夫?」ってすごい声かけてもらいました(笑)。
―ディフェンスの要として出場されていましたが、ディフェンス面を振り返っていかがですか
ディフェンスは良かったんじゃないかなと思います。このチームはディフェンスから速攻を仕掛けるチームなので。速攻は少し苦手な部分もあったんですけど、ディフェンスで守りきって、確実に1点を取っていくスタイルでやってきたので、ディフェンスで粘れた部分が多かったのはよかったと思います。
――ご自身の調子は良かったように見えました
そうですね。調子は良かったんじゃないですかね。
――ケガもあったと思いますが、自分たちが中心となってやってきた最後の1年間、振り返っていかがですか
自分がこのチームに復帰したのが半年ぐらい前で、半年間プレーしたか、してないかなんですけど、4年生10人が適材適所でしっかり役目を持ってやってきたので、苦しいこともあったけど、すごくいい1年間でした!
――大学での4年間のハンドボールを振り返っていかがですか
大学での4年間は一番楽しかった4年間でもあり、一番辛かった4年間でもありました。ケガする前は、毎日楽しくハンドボールができていたんですけど、ケガをしてからは本当に1回ハンドボールを辞めようということも真剣に考えました。それでもこうやって復帰できたのはチームのみんなとか、家族、トレーナーさんのおかげだと思っているので、周りの方に支えられた4年間だったなと思います。
――これからのチームを担っていく後輩たちに一言お願いします
後輩たちも、次4年生になる人たちはあと1年しかないので、後悔のないように1日1日を大切に過ごしてほしいと思います。頑張って!後輩!
――最後に共に4年間戦ってきた仲間たちに伝えたいことはありますか
私以外で9人なんですけど、その9人が同期で良かったです。みんなのおかげでここまでやってこれました。愛してます!
RB富永穂香(スポ3=東京・佼成学園女)
――今の率直な気持ちをお聞かせください
本当に申し訳ないなっていうのと、力不足でこれだけ差が付いてしまったのは悔しいなって思います。
――どういった点で申し訳なさを感じますか
今まで4年生とやってきて、もちろんうまくいかないこともあったけど、もうちょっと自分にできることはあっただろうし、1試合でも多くやりたかったというのもあって、4年生にごめんなさいっていう感じです。
――自分にできたことというのは
速攻だったりとかですね。あと、途中みんな声とかなくなっちゃたんですよ、試合中とか。そこでやっぱり声かけるべきだったし、プレーでもやっぱりやることはあったかなと思います。
――きょうの試合を振り返っていかがですか
ディフェンスは結構守れていたんですけど、やっぱりオフェンスでのシュートミスが結構響いて、点差を離せるところで離せなかったのが悔しいですね。
――大体大に対する対策はありましたか
ディフェンスはいつも通りやれば守れるという感じだったので、間を絞めて絞めてという感じで、それは結構はまったかなと思います。オフェンスが真ん中を集中攻撃するプランだったんですけど、ポロっとしたミスとかで、うまく機能しなかったのかなと思います。
――後半突き放されてしまった原因は
こっちが外しているときこそ、向こうは確実に点を重ねていって、やっぱりその正確さとかでも劣っていたし、向こうは5連覇がかかっていたので、意地を見せつけられてしまって、こっちも圧倒されてしまったのかな、とは思います。
――インカレ全体を振り返っていかがですか
やっぱり4年生の最後の大会ということで、みんな4年生が試合に出て、得点もできていたので、みんな楽しみながらプレーできたって笑っていたんで、その面では4年生とできてよかったなと私は思います。
――個人としてはいかがでしたか
個人としては、本当にごめんなさいという感じです。
――4年生はどんな先輩たちでしたか
いやー、もう頼りになる先輩たちばかりでした。
――そんな4年生に対して伝えたいことはありますか
ありがとうございましたっていうことと、最後早慶戦楽しんでくださいっていうことですかね。
――来年は最上級生となり、チームを引っ張っていく立場になりますが、どういった意識で取り組んできたいですか
今の時点で試合に出ていたのが私と島崎(愛、社3=熊本国府)がほとんどだったので、今まで出ていた分の経験がそれなりにあるので、それを武器にしていかないとチームとしても厳しいと思うので、そういった経験を活かせるように頑張りたいと思います。
PV島崎愛(社3=熊本国府)
――今の気持ちを聞かせてください
悔しい。
――つぎに、きょうの試合全体を振り返っての感想をお願いします
試合に出してもらえたんですけど、自分の力を発揮できずチームを乗せるようないいプレーもできず4年生にすごく申し訳ないという気持ちです。
――相手の退場を勝ち取るなど流れを引き寄せるプレーも見られました
でもシュートを1本外したりキープミスも2本あったりして、もっとチームのためにいいプレーができていれば試合の結果も違ったかなと思うので今回はダメでしたね。反省ばっかりという感じです。
――チームとしては試合中にどのような話し合いをしていましたか
ディフェンスのシステムをどうするかという話をしていたんですけど、ベンチの意見も踏まえて澪さん(橋本、スポ4=東京・佼成学園女)が指示してくれたのでしっかり意思統一できました。ずっと競っていたので「まだいける、まだいける」と声を掛けていたんですけど、ここを決めればというところで決め切れませんでしたね。
――対戦相手は王者・大体大でしたが通用すると感じた部分もあったのではないでしょうか
負けるとは思っていなかったし勝てるチームだと思っていました。確かに高いカベだけど越えられないカベじゃないなと感じました。
――そういう意味でらいねん以降にも期待ができるという印象を受けました
そうですね。自分たちも4年生になるので、今回経験させてもらったことを生かしてチームをまとめて、もっと勝ってもっと上に行ければいいなと思います。
――引退する4年生に向けてメッセージをお願いします
感謝しかないですね。チームのことをいろいろ考えてくれて引っ張ってくれて。もうちょっといっしょにやりたかったというのが正直なところで本当にありがとうございましたと言いたいです。
――島崎選手自身、この1年で出場機会が増えてチームへの貢献の仕方がこれまでとは変わってきたと思いますが、この1年はどんな1年でしたか
いい経験をさせてもらった1年だと思います。らいねんは人も減るしまた出場の仕方が変わってくると思うけど、この1年の経験を生かしてらいねんは絶対に後悔しないように頑張りたいと思います。
PV楯如美(スポ2=岐阜・飛騨高山)
――今の率直なお気持ちは
勝ちたかったです。
――やはり悔しさはありますか
はい。
――どういった点で悔しさが残りましたか
勝てない相手ではないなってやりながら思ったし、アビ(大沢アビ直美、スポ2=東京・佼成学園女)がすごい止めてくれてて、会場自体がワセダを応援する雰囲気があったのを感じながらできていたので、「これはいける」って思いながらやっていたので、勝てたな、って。
――前半はディフェンスで粘りを見せていました
アビが止めてくれてて、ディフェンスで大体大のオフェンスを結構阻止できていたんですけど、オフェンスでシュートまではいけていたイメージはあったなかで、自分たちが外してしまって。アビが持ってきてくれたワセダの流れをつかみきれなかったなっていうのがあります。
――オフェンスは大体大のディフェンスを前に苦しみました
シュートまではいけてもワセダが外すっていうのがあったんで、そこが敗因ではあったかなと思います。
――ご自身の調子はいかがでしたか
きょうは本当に楽しもうと思っていました。怖いとも思っていませんでしたし、自分がやってきたことを精一杯出し切ろうと思っていたので、そこは1年間やってきたことをしっかり出せたのかなと思います。
――後半突き放されてしまった原因は
最初、前半は競っていて後半も付いていって付いてってという流れでいければ多分勝てたんですけど、自分たちのミスで、後半立ち上がりとかミスから始まって、ミスから走られてっていう、ワセダが負ける典型的なゲーム展開に後半なってしまったのも敗因かなと思います。楽に点を取られてしまいました。
――大体大戦に臨むにあたって対策はありましたか
ビデオは見て、ミーティングもして相手の特徴とかもつかんでいたんで、対策というよりかは自分たちのやってきたことを出そうと。相手の動きとかを確認して、自分たちのやってきたことを出せればなと。ミーティングが終わった時も勝てるとしか思わなかったんで、結果が伴わなかったのはすごく悔しいです。
――インカレ全体を振り返っていかがですか
初戦はいきなりミスでバタバタして入っちゃって、きのうは競った試合をものにできて、大会で試合を積み重ねていくなかで、チームとして成長できたのでよかったと思いますし、自分としても楽しみながらプレーできたのでよかったかなと思います。
――ご自身ポストとしていいパフォーマンスができていたように思えましたがいかがですか
この大会を通して調子が悪いというのがなかったので、私はディフェンスの方が得意なんで、とりあえずディフェンスで流れをつかんで、オフェンスでもシュートを決めたりと、チームに貢献できたのはよかったかなと思います。
――4年生へ伝えたいことはありますか
本当に私4年生が大好きで、もう一緒にできないっていうのは本当に悲しいんですけど、ことしのワセダは今までとは違うって日本中が思うようなチームに4年生がしてくれたと思うので、それを来年、再来年と自分たちが引っ張っていくときに、伝統にできるように4年生の頑張りが無駄にならないようにします。
――これからは上級生となり、チームを引っ張っていく立場になっていくと思いますが、来年以降どういった意識で取り組んでいきたいですか
この2年のインカレはどちらも出させてもらっていたんですけど、下級生だからって上級生が助けてくれて、自分がうまくプレーできる感じだったので、来年はもう上級生で、そのなかでも試合経験のある方だと思うので、周りがやりやすいように、自分だけでなく、チームのことを考えながら引っ張っていけるようにしたいと思います。
GK大沢アビ直美(スポ2=東京・佼成学園女)
――今の率直なお気持ちは
悔しいの一言ですね。きのうのミーティングで、25-21で勝つという目標点数を決めたんですけど、得点が攻めあぐんで取れなかったので、こっちも見ててやるせない思いというか、もうちょっと相手に食らい付きたかったなと思います。
――予想以上にロースコアな展開となりましたが、キーピングで意識していたことは
相手が速攻を押してくることはわかっていたので、前半は速攻やノーマークはダイナミックに取るというのを自分のなかで決めていました。前半は速攻を抑えるようにというのは意識していました。
――前半から好セーブを連発していました。自身のキーピングを振り返っていかがですか
前半は良かったと思いますが、後半は攻めがうまくいかなくてそれに自分が影響されたというか。自分のなかでも固くなっちゃったり焦っていた部分があって、キーピングも動かなくなってきてたので、もうちょっと頭をクリアにしてやれば良かったかなと思いました。
――きょうのディフェンスはキーパーから見ていかがでしたか
だいぶ粘っていたと思います。特にセットディフェンスはかなり粘れていましたね。打たせるところで打たせていて、私も取れたんですけど、やっぱり相手の速攻でやられましたね。前半7点取られたんですけど、そのうち5点が速攻だったので、もうちょっと相手の速攻に対して中盤で当たって、セットで勝負すればよかったと思います。
――相手のキーパーもかなりレベルが高かったですが、意識はしていましたか
相手も4年間日本一のキーパーってことになるじゃないですか。それを奪いたいというか、そういう思いはありましたね(笑)。でもやっぱりキーパーもだいぶ研究されていると思うので、本当にナイスキーパーだったなと思います。
――これでインカレが終わりましたがインカレ全体を振り返っていかがですか
本当に4年生たちは楽しくやっていこうという人たちだったので、私は勝ちにずっとこだわってきたんですけど、楽しくやるのも大事だなって4年生から学びました。ここはらいねんも勝ちにこだわるのはもちろんだけど、自分のやりたいプレーをやって、楽しむっていうことを頭に入れてやればもっとのびのびプレーできるのかなと思いました。
――早慶定期戦(早慶戦)を残すのみとなった4年生へ何かコメントはありますか
早慶戦は言っちゃあれですけどお祭りみたいなものなので(笑)。4年生が最後の思い出づくりになるように自分のやるべきことをしっかりやっていい思い出にしたいです。
――最後にらいねんに向けての抱負をお願いします
らいねんはガラッとチームのスタイルが変わるので、それに対してどうやって自分がディフェンスを統率してキーピングをやるかですね。でもまだあまり次のことは考えられていないので、帰ってから頭をクリアにしてやっていきたいと思います。