アーチェリー部

2017.11.06

早慶定期戦 11月5日 埼玉・早大所沢キャンパスレンジ

伝統の早慶戦は男女で明暗分かれる結果に

 紅葉も色づき、秋も深まる中行われた早慶定期戦(早慶戦)。昨年、一昨年と男女共に勝利を収めている。女子はことしも圧倒的な実力差を見せつけ快勝したものの、男子はうまく調整を合わせられず80点以上の差を付けられる大敗。一年間の試合の中でも高い重要度に位置付けている一戦は、男女で明暗の分かれる結果となった。

 「ピークをきょうに持ってこれなかった」(野村翼主将、スポ3=愛知・岡崎北)。大敗を喫した男子の戦いを振り返り、こう語った野村。50メートル序盤はリードを奪ってのスタートだったが、各選手とも波に乗り切れず安定性に欠けた射が目立つ。第3エンドで慶大に逆転されると、その後も見る見るうちに差を広げられてしまい、50メートルを終えた時点での点差は51点。後半の30メートルで逆転するには厳しい状況に追い込まれた。それでも30メートルでは健闘を見せる。「普段と同じかそれ以上を出せた」と団体戦初出場の三国杜(基理2=山梨・駿台甲府)は落ち着きを取り戻し、第5エンドでは満点の60点を記録。その他の選手も高得点を射抜き点数コールも増えたが、それ以上の実力を出したのはライバル慶大だった。30メートルでもさらに得点差を広げられ、終わってみれば83点の差を付けられた。春に行われた関東学生リーグ戦、全日本学生王座決定戦(王座)でも早大より上の順位に付けていた慶大。王座制覇を目標に取り組むアーチェリー部にとって負けられない一戦であったが、目標としていた3940点にも遠く及ばず、惨敗に終わった。

苦い表情を浮かべる鬼塚聡(スポ3=千葉黎明)

 一方の女子部は実力通りの射をしての快勝だった。7月に引退した4年生も加わっての団体戦。「久々に8人そろう試合だったので、明るい雰囲気でいこうと取り組んでいた」(舩見真奈女子リーダー、スポ3=山形・鶴岡南)という言葉通り、終始笑顔があふれる中で試合が行われた。各々が目標を持って臨んだこの試合。「前日と比べてしっかりと決めるところで射形も決めて射てた」という舩見は、安定感抜群の射で8人中トップの点数をたたき出し、チームを引っ張った。成長を見せたのは助川茜(政経2=岩手・花巻北)だ。「最近は感覚がずっと良い」という助川は、春のリーグ戦から大きく飛躍。合計点数に加算される上位4人に食い込み、手ごたえを得た。50メートル、30メートルの総得点は2586点。目標の2570点を上回り、「すごく良かった」(舩見)と納得の勝利だった。

助川はさらなる成長が楽しみだ

 男女でくっきりと明暗が分かれた早慶戦。収穫も課題も見つかった試合となった。王座以降、新体制で臨んだ秋の定期戦シーズンが終了し、今後はインドアシーズンに突入。2月に行われる全日本学生室内個人選手権に一人でも多くの選手が出場し、好成績を収めることが当分の目標となる。秋に得たものを踏まえ、冬の間に個々の技術を高め、見据えるのは春のリーグ戦だ。チーム力をさらに磨き、次なる舞台での活躍を誓う。

(記事、写真 吉田優)

結果

▽男子
●早大3829-3912慶大

▽女子
○早大2586-2328慶大

コメント

池田亮(人4=東京・国際)

――きょうに向けてはどのような調整をしてきましたか

早慶戦に出るためには現役と同じ練習に参加しなくてはいけなくて、それが木曜日から3日間で、そこで練習をっていう感じでした。ちょうど先週に大会もあったので体力面では72本射てる状態ではありました。ただ案外調整がうまくできなかったかなっていうのはあります。

――調整がうまくいかなかった影響はきょうの試合で感じましたか

筋肉痛がいまだに治っていないっていうのと、あとは肘を軽く痛めてしまったのがどうしようもなかったですね。早めに気付ければ良かったんですけど筋肉痛と相まって壊してしまったのか分からないのですが、それが(きょうあまりうまくいかなかった)原因かなと思いました。

――肘の違和感はきょう射っていて気づいたのですか

いえ、きょう朝起きてみて「あっこれダメだな」っていう。

――チームとしても点差を付けられてしまったと思いますが、要因はどのように感じていらっしゃいますか

きょうは自分が3的5番っていうあまりみんなを見る立場で射っていなかったので全員の雰囲気を見れたかっていうとそうではないのですが、雰囲気だけ突っ走ってしまったっていうか、ちょっと空元気な感じがありました。現実を受け止めていないっていうのがいいのか悪いのかっていうところでは賛否が分かれると思うのですが、雰囲気だけ良くて、それに点数がついてくれば問題ないんですけど、ついてこなければすぐ切り替えて何か違うことをしていかなくてはいけないっていうのを感じました。

――きょうが大学で出る大会は最後ですか

そうですね。これからインドアのシーズンが始まるんですけど自分はちょっとやらない方向でいこうかなと思っていて。体力面でもかなり衰えてしまっていますし、チームに迷惑をかけても悪いので自分はちょっと引こうかなと考えています。

――3年生以下の皆さんにはどのような言葉をかけたいですか

もちろん早慶戦っていう勝たなければならない場所で負けてしまったのは良くないと思うんですけど、今回の負けがいいか悪いかっていうのはこれからにかかっていると思うので、この負けをしっかり生かせるようにしていってほしいと思います。

野村翼主将(スポ3=愛知・岡崎北)

――きょうに向けてチームとしてはどのような練習を積んできましたか

しっかり目標点数を定めていたのと、1週間前に違う大学と練習試合をさせていただいていまのチームの雰囲気をしっかり確認して試合に臨みました。

――目標点数はどのくらいを設定していたのでしょうか

3940点ですね。きのうの練習ではほぼそのくらいの点数が出ていたんですけど、きょうは出せなかったですね。

――きょうは全体的に点数が伸び悩んでいたと思うのですが、その要因として挙げられるものはありますか

チームの雰囲気としてはそんなに悪くなかったので、選手個人個人の調整がうまくいかなかったのだと思います。

――それはどういった部分ででしょうか

だいたい2、3週間前から試合に向けて練習量を調整していって試合にベストを持っていけるようにするんですけど、それが全体的にうまくいかなくて、ピークをきょうに持ってこれなかったのかなっていうのは思いました。

――その中でご自身の点数は安定して高得点を記録していたと思います。射っていて感覚としてはいかがでしたか

50メートルではまずまず射てたんですけど、30メートルは少し落ちてしまったかなという印象があります。ただ全体的に見れば普段通りの点数を出せたのかなと思います。

――きょうの結果を今後にどのように生かしていきたいですか

きょうは慶大さんに80点以上の点差で大敗ということなので、私だけでなくチームのみんなもそれぞれ感じたことがあると思うので、この悔しさを糧に今後の練習につなげていきたいと思います。

――今後目標として臨む試合はありますか

リーグ戦形式の試合は多分春までないと思います。しばらくはインドアシーズンになるので一人でも多くインカレインドアに出場できるように頑張っていきたいと思います。

三国杜(基理2=山梨・駿台甲府)

――きょうの出場はいつ決定しましたか

きのうですね。きのうの点取りで8位になって出ることができました。

――きょうに向けてはどのような準備をしてきましたか

普段通りの射が射てるように道具の再調整をしたりイメージトレーニングをしたりしました。

――緊張などはしましたか

最初の方はものすごい緊張していました。途中から先輩たちや同期が励ましてくれたので、50メートルが終わる頃には緊張がなくなっていつも通り射てるようになりました。

――ご自身の点数を50メートル、30メートルそれぞれ振り返っていかがですか

50メートルはやっぱり普段並みの点数が出なくて、緊張していたのと試合の雰囲気に飲まれていたのかなとは思いました。30メートルは普段と同じかそれ以上くらいに出せていたので、応援の人たちの力が点数につながったのかなと思います。

――きょうはかなりの点差をつけられての敗戦でしたが、この結果についてはどのように感じていらっしゃいますか

ワセダの人たちがいつも通りの点数をなかなか出せなかったっていうのはあるんですが、ケイオーの方もこの日に向けて調整してきてお互いが全力でぶつかった結果だと思います。この点差が出てしまったのは仕方ないというか、仕方なくはないんですが、最終的にはワセダの力がケイオーに及ばなかったということなので、来年以降ケイオーに勝てるように自分を含めワセダとして練習していきたいと思います。

――これからインドアシーズンに入りますが、個人的に目標としていることはありますか

インカレインドアに出場できる点を取れるようにしたいです。

――その後の春のシーズンに向けて伸ばしていきたい部分はありますか

今回自分は試合に初めて出たということで、普段通りの点が試合で出せないということも分かってきたので、今後外部の試合などにもどんどん出場していって試合の空気というものにまず慣れて普段通りの力が出せるようにしていきたいです。

倉坪絢(スポ4=岐阜・高山西)

――教に向けてはどのくらい練習を積めていましたか

この前にも他に試合に出ていたので、週に2、3回自分が満足いくまでという感じで練習していました。きょうの出場条件としてきのうまでの3日間練習に参加するというのがあったので、そこでたくさん射ちました。

――ご自身の射を振り返ってみて感覚としてはいかがでしたか

ずっともやっとしながら射っていたんですが、きょう出せる点数は狙えたんじゃないかなと思います。

――もやっとしていたというのはどういった部分ででしょうか

きょうより前に点取りをしたときはきょうよりずっと良くていい感じにきているなと思っていたのですが、疲れとかいろいろ混じって若干点数を落としてしまったところがあったので、そこは引退してちょっとなまっていた部分があったのかなって気はしますね。

――チームとしては目標点数も達成しました。全体を振り返っての印象を教えてください

目標点数を超えられたことはすごくいいなと思っていて、一度引退した身としてそこに入るのはちょっと申し訳ないなって気もしたんですが、ちゃんと温かく迎え入れてもらえたのですごくやりやすい環境の中で射たせてもらえたなと思います。

――今後競技は続けていかれるのですか

インドアのインカレ予選に出てその結果次第ですね。予選を突破して最後の全国大会に出場したいなと思います。自分のペースで練習しながら頑張りたいです。

――チームを客観的に見る機会も増えたと思いますが、新チームにはどのような印象をお持ちですか

人数がかなり減ってしまったのですが、ちゃんと人数に合わせて(練習の)ルールも変えていっているので冷静に自分たちのチームを分析していけていると思うので、結構安心して見られています。

――インドアシーズンに向けてどのように調整していきたいですか

インドアでの自分としての一つの目標として550点っていうのがあるので、そこは必ず超えていきたいなと思っています。

舩見真奈女子リーダー(スポ3=山形・鶴岡南)

――きょうに向けてチームとしてどのような練習を積んできましたか

今回が久しぶりに8人そろう試合ということで、明るい雰囲気にしていこうと取り組んできたっていう感じです。

――きょうのご自身の点数を振り返っていかがですか

前日と比べてしっかりと決めるところで射形も決めて射てたので良かったと思います。

――チーム全体としてはいかがですか

早慶戦の目標点数が2570点ということで、それも見事達成できましたしすごく良かったです。アベレージも記録を取っているんですけどそちらも616点ということで、いままでで試合の中では一番高いアベレージだと思うので、個人の成長も見られてすごく良かった試合だと思います。

――今後に向けてこの試合をどのようにつなげていきたいですか

きょうで定期戦シーズンが終わりなんですけど、今後は4年生が抜けてのチームとなるのでまた下の子たちと協力しながら、4月からのリーグ戦に向けて人数少ない中でも雰囲気づくりであったり、目標をしっかり定めたりとかして取り組んでいけたらなと思います。

助川茜(政経2=岩手・花巻北)

――きょうに向けてはどのような練習を積んでいましたか

いま試合の前日の調整の仕方をいろいろ悩んでいて、1週間前に練習試合があったんですけどそこから前日調整の仕方を試しています。それがきょうにうまくつながったかなという気がします。

――新たに何か加えられたということですか

試合前に不安になってしまうことが多くて、そこをしっかりと(前日射つ)本数を決めて試合に疲れを残さないようにしたりとか、あまり負荷にならないようにしたという感じです。

――きょうは点数が安定していたと思いますが、感覚としてはいかがでしたか

最近ずっと感覚は良くて、きょうも気持ちの面で緊張していたのはあったんですが技術的にはすごく良かったので、思い切っていこうという感じで射てました。

――チームの目標点数も超えられたということで、雰囲気はいかがですか

この前の練習試合で雰囲気の面では課題が出ていて、その反省を生かそうということでこの試合に臨みました。選手同士のコミュニケーションもそうですしOBの方も来てくださって、終始明るい雰囲気でできたと思います。

――定期戦シーズンが終わって上級生としての役割も増えてくると思います。チームにどういった貢献をしていきたいですか

いままでは下級生という立場でついていくという感じでやってきたんですけど、来年はもう3年生ということで試合中にもう少し余裕を持って臨みたいなと思っています。隣の的だったりとか、全体とまではいかずとも近いところの人に気を配れるような余裕を持ちたいなと思います。

――最後に今後の目標をお聞かせください

部としては王座優勝を掲げているのでそこへ向かって頑張りたいです。個人的には640点を試合で射てるようにしっかり練習していきたいと思います。