ア式蹴球部

2017.11.06

第31回関東大学女子リーグ戦 11月5日 早大東伏見グラウンド

後半から火がついたア女、2点差勝利も課題残る試合に

 福井で行われた皇后杯全日本女子選手権2回戦での勝利(愛媛FC戦:◯1-0)から一夜。中日なしで、関東大学女子リーグ戦(関カレ)第7節に臨んだア式蹴球部女子(ア女)は筑波大をホーム、東伏見グラウンドで迎えた。前半はペースをにぎれず、焦りを見せるア女。スコアレスドローで前半を折り返す。ハーフタイムに立て直しを図るとともに、主力陣を次々と投入すると、その采配に応えるように、68分、MF熊谷汐華(スポ3=東京・十文字)がセンタリングを供給。FW河野朱里(スポ3=静岡・藤枝順心)が頭で合わせ、先制点を奪取した。80分には、同じく途中出場のMF村上真帆(スポ1=東京・十文字)が追加点を決め、勝利を収めた。

 現在リーグ首位争いを展開中、優勝のためには負けられないア女。勝ち点にこだわりたい。一方の筑波大はリーグ7位。6位までに与えられるインカレ出場権の獲得へ野心を燃やす。前半は双方譲らない展開となった。開始1分から、ア女は左サイドで攻撃を仕掛ける。MF中井仁美(スポ4=兵庫・日ノ本学園)がエリア内からシュートを放つもボールはゴール左へ外れる。その後もMF大井美波(社3=大阪・大商学園)らを起点とし、サイドから攻撃の機会を狙うも、なかなか決定機を生み出すことができない。良い立ち上がりをしたかのように見えたア女だったが、対する筑波大も一歩も引かず、長めのボールに走り込んで合わせる戦術で、中央を突破しようと試みる。これにはDF陣が冷静に対応。しかし、20分、守備中の接触からMF柳澤紗希(スポ3=浦和レッズレディースユース)にイエローカード。「受身での戦い方で、後追いするような守り方となってしまった」と省みる。筑波大の壁を破ることができないまま前半は終了。シュート数はわずか4。ペースをつかめないまま前半を折り返すこととなった。

きょうフル出場の中井

 後半、立て直しを図りたいア女はMF中村みづき副将(スポ4=浦和レッズレディース)と熊谷汐を投入。開始早々から立て続けにシュートを放つ。54分にはペナルティエリア外から中村が強烈なミドルシュート。これは惜しくも相手GKに阻まれたが、確実にワセダペースへと持ち込んだ。66分には河野と村上を投入。その2分後の68分、DF松原有沙主将(スポ4=大阪・大商学園)がFKから長いパスを熊谷汐に供給。左サイドからのセンタリングに河野がヘッドで合わせた。「点を決めることが絶対条件」と掲げていた河野、厳しい試合日程中行われた苦しい展開の中で「決め切れたのは良かった」と振り返る。70分には、DF三浦紗津紀(スポ3=浦和レッズレディースユース)がヘディングでゴールを脅かすも、ボールは惜しくもポストを直撃し、得点にはならない。その後も筑波大のゴールに幾度となく迫るワセダ。81分には左サイドから中村があげたボールを村上が華麗に頭で合わせ、追加点を挙げることに成功。勝ち点3を死守し、リーグ首位奪還へ望みをつなげた。

連戦の疲れを感じさせないプレーを披露し、先制点を奪った河野

 勝利を収めながらも、課題の多く残った今節。試合終了後のグラウンドには反省会をするメンバーの姿があった。いかに自分達のペースで試合を進めるか。そして、決定機を逃さず、決め切るためには。中2日で次のゲームを迎えるア女。短い期間の中での進化が求められる。

(記事 梶井夏葉、写真 田中佑茉)

スターティングメンバー

関東大学女子リーグ戦 第7節
早大 0-0
2-0
筑波大
【早大 得点者】68河野/81村上
早大メンバー
ポジション 背番号 名前 学部学年 前所属
GK 木付優衣 スポ3 ジェフユナイテッド市原・千葉レディース
DF 29 冨田 実侑 スポ1 岡山・作陽
DF 三浦紗津紀 スポ3 浦和レッズレディースユース
DF 渡部那月 社3 兵庫・日ノ本学園
DF ◎5 松原有紗 スポ4 大阪・大商学園
MF 20 高瀬はな スポ2 ジェフ千葉レディースユース
FW →67分 河野朱里 スポ3 静岡・藤枝順心
MF 28 松本茉奈加 スポ1 東京・十文字
MF →67分 村上真帆 スポ1 東京・十文字
MF 33 田中 実夏 スポ2 セレッソ大阪堺レディース
MF →46分 中村みづき スポ4 浦和レッズレディース
MF 柳澤 紗希 スポ3 浦和レッズレディースユース
MF 17 大井美波 社3 大阪・大商学園
MF →46分 熊谷汐華 スポ3 東京・十文字
MF 中井仁美 スポ4 兵庫・日ノ本学園
◎はゲームキャプテン
監督:福島廣樹(昭45教卒=東京・独協)
コメント

MF柳澤紗希(スポ3=浦和レッズレディースユース)

――試合を振り返って、全体的な感想をお願いします

きのうの皇后杯からの連戦ということもあって、コンディションが良いとは言えなかったんですけど、勝ち切れたことだけが良かったです。

――厳しい日程の中、どのようにきょうの試合に臨まれましたか

きのう出場しなかった選手や、出場時間の少なかった選手がきょう最初出場したんですが、チームでやるサッカーは変わりがないですし、個人のアピールとしてもいい機会だったので、強い気持ちでプレーできたと思います、ただ、ちょっとなかなかその気持ちとプレーが合わなくて、厳しい戦いになっちゃったんですけど。

――厳しいというのはどういった点で

相手のサッカーがやることがはっきりしていて、前にシンプルに蹴ってくるっていうのと、DFは結構引いて守るというので、自分たちが守備に回る時間が多くなってしまって、受身での戦い方で、後追いするような守り方になって、落ち着きどころがなくなってしまいました。

――前半の攻撃面ではいかがでしたか

相手のサイドDFが引いて守ってて、プレスも割と速くて、球際厳しくて、それに対して自分たちは同等かそれ以下の甘い気持ちで戦ってたんで、そこで自分たちのしたい攻撃とかサッカーがあまりできなかったです。

――後半は流れがガラリと変わりました

ハーフタイムにも球際をもっと強くしようとチームで確認して、守備がしっかりした部分で攻撃にもつながったと思います。積極的にサイドを使ったり、本来のア女らしさを出せたかなと思います。

――最後に次戦に向けて意気込みをお願いします

日程的にも厳しい戦いが続くんですけど、きょうの反省も踏まえて、出たらちゃんと結果を出して、勝てるように、このままインカレまで突っ走れるように頑張りたいと思います。

FW河野朱里(スポ3=静岡・藤枝順心)

――前半は外から見ていてどんな印象でしたか

ディフェンスラインは結構いつも出てるメンバーが出てて、けど前のほうの人たちはあんまりそのディフェンスラインの選手たちとプレーしない人たちで、あんまりそこでうまく連動できてなかったかなというのと、あとはパスミスが目立ってたかなというのがありますね。

――では後半を振り返っていかがですか

自分が出る前の後半始めから、前半よりかは修正できていて、球際が強くなったり攻守の切り替えが早くなったりして、自分たちがボールを回せる時間が多くなって。そういう流れで自分が出させてもらって早々に点を決めてから、余計自分たちのペースになったので、ある程度のプレーは前半よりかはできてたんじゃないかと思います。

――ご自身はどのような意識をして入りましたか

コーチからも点を決めてきてほしいと言われて出たので、点を決めることが絶対条件みたいな感じで自分はプレーしていました。そこをまず達成してチームに貢献できたのは良かったんじゃないかなと思います。

――その得点シーンを振り返っていかがですか

しお(MF熊谷汐華、スポ3=東京・十文字)がいいボールを上げてくれました。その前のプレーがあんまり自分良くなくて、1個のチャンスをいつも自分は決め切れてないので、この試合こういう状況で決め切れたのは良かったんじゃないかなと思います。

――きのう、きょうと連戦ですが、コンディションについては

きょう起きた時から結構体がきつくて(笑)。なので試合のコンディションに合わせるのが難しかったんですけど、アップの時から自分の体が重いのも分かってたので、先発で出ない代わりに試合中のアップとかも自分に合ったアップができたと思いますし、そこは自分の中でコンディショニングうまくいったほうじゃないかなと思います。

――最後に次戦に向けて意気込みをお願いします

中2日しかないので、みんなも疲れがあると思いますけど、疲れがある中でも自分たちがやらなきゃいけないことはしっかりやらなきゃいけないですし、何より勝たなきゃいけないと思います。連戦ですけど、それを感じさせないぐらいしっかりと自分たちのプレーができれば勝てるんじゃないかと思うので、しっかりやりたいと思います。