ラグビー部

2017.11.05

関東大学対抗戦 対成蹊大 11月5日 神奈川・相模原ギオンスタジアム

登録全選手が出場し、大差で白星!

 関東大学対抗戦(対抗戦)も残すところ3戦。早慶戦、早明戦を前に弾みをつけたい早大は、この日成蹊大と激突した。昨年71-0で完勝した相手に、ことしもテンポよくトライを量産。途中ハンドリングエラーからの失点も見られたが、99-14と圧倒した。

 開始10分までに2トライを挙げた早大。共に難しい角度からのコンバージョンキックをSH齋藤直人(スポ2=神奈川・桐蔭学園)がしっかりと沈め、14-0とする。その後も立て続けに隙を突くプレーで相手を引き離した。ところが17分、ステップでかわして突破したかと思われたが、パスしたボールが成蹊大の手に渡る。さらにここからペナルティーを連発。自陣5mでの相手ボールのスクラムで押され、そのままトライを許した。31分にもインターセプトされ、空いたスペースにキックで前進される。そして、先にボールを捕らえた成蹊大がグラウンディング。パスミスから2つのトライを許してしまった。しかし早大も得点を積み重ね、前半終了間際にはスクラムからつなげてNO・8丸尾祟真(スポ1=東京・早実)がインゴールを割る。42-14と突き放し、試合を折り返した。

安定したスローを見せた峨家。フッカーながら突破する場面も多かった

 後半は出だしに右から左へ大きく展開し、ディフェンスが薄いところを突いたWTB桑山淳生(スポ2=鹿児島実)がトライ。その後はなかなかゲインを切れない時間も流れたが、モールで押し込むなどして着実に差を広げていった。成蹊大にキックで自陣深くまでボールを運ばれたシーンも、相手のミスに救われる。早大もラインアウトでのミスやスクラムで押される場面は見られたものの、前半と比べノックオンといったハンドリングでのミスは減少。左右を広く使うプレーや、敵の間をすり抜ける軽快なステップで攻撃を続けていった。相手にさらなる追加点は許さぬまま、42分にSH貝塚陸(スポ3=東京・本郷)がダメ押しのトライを決め、FB桑山聖生(スポ3=鹿児島実)のキックも成功。99-14でノーサイドを迎えた。

今季対抗戦初スタメンで4トライを決めた桑山淳

 スコアの上では3桁に迫り、大きく差をつけて白星を手にした早大。しかし、残す早慶戦、早明戦を前に気を抜くことはできない。現在3校は4勝1敗で並び、次に対戦する慶大は王者・帝京大を相手に3点という僅差で惜敗するなど、手ごわい相手であることは間違いない。「誰が出てもいいように準備していくのが大事だと思う」(齋藤直)。この日の試合ではリザーブの全選手が出場した早大。今後、出場選手の層をより厚くできるかが問われる。ロック加藤広人主将(スポ4=秋田工)は早慶戦に向けて、「僕らがやることは変わらない」と語った。意識し続けてきたハードワークを、大舞台でどこまで見せつけられるか。

(記事 橋本望、写真 矢野聖太郎、高橋里沙)

関東大学対抗戦
早大 スコア 成蹊大
前半 後半 得点 前半 後半
42 57 14
99 合計 14
【得点】▽トライ 加藤広2、丸尾崇2、齋藤直、岸岡、桑山淳4、貝塚、加藤皓、桑山聖 ▽ゴール 齋藤直(9G)、岸岡、加藤皓、桑山聖
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構4 神奈川・桐蔭学園中教校
  後半12分交代→16千野    
峨家 直也 商3 兵庫・報徳学園
  前半38分交代→17鷲野    
久保 優 スポ1 福岡・筑紫
  後半8分交代→18土田    
中野 幸英 文構2 東京・本郷
◎加藤 広人 スポ4 秋田工
西田 強平 スポ3 神奈川・桐蔭学園
  後半34分交代→19中山    
幸重 天 文構2 大分舞鶴
  後半6分交代→20埜田    
丸尾 崇真 スポ1 東京・早実
齋藤 直人 スポ2 神奈川・桐蔭学園
  後半15分交代→21貝塚    
10 岸岡 智樹 教2 大阪・東海大仰星
  後半27分交代→22加藤皓    
11 桑山 淳生 スポ2 鹿児島実
12 中野 将伍 スポ2 福岡・東筑
13 黒木 健人 教4 宮崎・高鍋
14 緒形 岳 スポ3 新潟・新発田
15 佐々木 尚 社3 神奈川・桐蔭学園
  後半12分交代→23桑山聖    
リザーブ
16 千野 健斗 人3 東京・成蹊
17 鷲野 孝成 基理3 神奈川・桐蔭学園
18 土田 彬洋 スポ1 茨城・茗溪学園
19 中山 匠 教2 東京・成城学園
20 埜田 啓太 基理4 東京・早実
21 貝塚 陸 スポ3 東京・本郷
22 加藤 皓己 創理2 北海道・函館ラサール
23 桑山 聖生 スポ3 鹿児島実
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
関東大学対抗戦Aグループ星取表(11月5日現在)
  帝京大 早大 明大 慶大 筑波大 青学大 日体大 成蹊大
帝京大 〇40-21

11/18 14:00

三ツ沢

〇31-28

11/26 11:30

秩父宮

〇89-5

〇70-3

〇70-0

早大 ●21-40

12/3 14:00

秩父宮

11/23 14:00

秩父宮

〇33-10 〇94-24 〇54-20 〇99-14
明大

11/8 14:00

三ツ沢

12/3 14:00

秩父宮

●26-28 〇68-28 〇108-7

〇101-7

〇87-0
慶大

●28-31

11/23 14:00

秩父宮

〇28-26 〇43-26

12/3 14:00

東京ガスG

〇49-22 〇61-7
筑波大

11/26 11:30

秩父宮

●10-33 ●28-68 ●26-43

〇38-12

〇41-10

11/12 14:00

敷島

青学大

●5-89

●24-94 ●7-108

12/3 14:00

東京ガスG

11/5 14:00

●12-38

11/18 11:30

三ツ沢

〇26-19

日体大

●3-70

●20-54

●7-101

●22-49

●10-41

11/18 11:30

三ツ沢

11/25 11:30

江戸川

成蹊大

●0-70

●14-99 ●0-87 ●7-61

11/12 14:00

敷島

●19-26

11/25 11:30

江戸川

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場、相模原は相模原ギオンスタジアム、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、海老名は海老名運動公園陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、浜川は高崎市浜川陸上競技場、キヤノンGはキヤノンスポーツパーク、東京ガスGは東京ガス大森グラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、NECGはNEC我孫子グラウンド、江戸川は江戸川区陸上競技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(11月5日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 300 57 243 43
明大 390 70 320 57
早大 301 108 193 45
慶大 209 112 97 30
筑波大 143 166 -23 22
青学大 74 348 -274 12
日体大 62 315 -253 7
成蹊大 40 343 -303 6
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。
コメント

ロック加藤広人主将(スポ4=秋田工)

――チームとして、どのようなことを目標としてきょうの試合に臨んだのですか

成蹊大うんぬんではなくて、自分たちのことし目指しているものを徹底してやるというか、自分たちの強みやハードワークといった部分を徹底するというテーマで臨みました。

――個人として意識したことはありますか

相手に合わせないというか、そういう雰囲気作りをしようと思っていました。

――前半はハンドリングエラーが多かったですが、その辺りの反省はありますか

最初立て続けにトライを取って、その後にハンドリングエラーが続いてしまって相手の時間帯になってしまったので、僕自身もしっかり声をかけて修正できるようにしていきたいと思います。

――後半大幅に選手を変えてからも得点を重ねていきましたが、その点に関して何か思うところはありますか

同期の埜田(啓太、基理4=東京・早実)が初めての試合だったりして、嬉しかったですね。

――いよいよ次は早慶戦ですが、ことしの慶大の印象を教えてください

セットプレーが強いのと、両ロックやSOやFBなどキーマンがいて、その突破を軸に点を取ってくるというイメージがあります。そのキーマンとセットプレーで戦えれば、十分僕らのペースに持っていけると思います。

――どういう展開に持っていきたいですか

相手のやりたいセットプレーのところを僕らが上回ることと、しっかりキーマンを止め続けてペースを握らせないことが重要だと思います。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

早慶戦、早明戦は下馬評は関係ないとか、何が起こるか分からないとか言われるのですが、僕らがやることは変わらないので。これから止まらないで努力していって、頑張りたいと思います。

プロップ鶴川達彦(文構4=神奈川・桐蔭学園中教校)

――帝京大戦の反省をいかして、きょうの試合はどのような気持ちで臨みましたか

相手がどうであれ自分たちの精度を落とさずに、自分たちに勝つことを意識しました。具体的にはブレイクダウンだったりハードワークだったりです。

――きょうの試合はどのような位置づけですか

対抗戦を全体的に見たときに絶対に落とせないですし、慶大戦までに時間が空いてしまうので、自分たちに厳しくやって自分たちのレベルを落とさないように意識していました。

――実際に試合を振り返っていかがでしたか

もちろん良いところもあったのですが、ツメが甘かったり、取られた2本のトライも慶大や明大だとそこを突かれてしまうので、良かったところよりも課題が多かった試合でした。

――どのようなところが甘かったですか

例えば繋がなくて良いところでオフロードで繋いでミスしたり、セービングすれば良かったのに手でいって取られたりですね。

――スクラムについてお伺いしますが、ファーストスクラムでのアーリーエンゲージについてどのように考えていますか

そこは相手がなかなか来なかったところに合わせてしまって自分たちの良いかたちにもっていけなかったので、そこに関してはあまりネガティブには考えていません。

――全体を通してスクラムはいかがでしたか

何本か押せたものもあったのですが、まだまだ押せるようにしたいです。相手の1番がかなり強くて、相手は方向を決めて3番側に流して押してきてたので、それに対応しきれなかったです。

――今季はじめてフッカー峨家直也(商3=兵庫・報徳学園)とスクラムを組んだと思うのですがいかがでしたか

バインドのコントロールや3番側が押されたのも、もう少し峨家が前に出ていれば自分も課題はあるのですがしっかり3人でもう少し押せたかもしれません。

――フィールドプレーはいかがでしたか

僕の課題としては峨家が外側にいった時に、僕と峨家との間が空いてしまうこと、しっかりフッカーについていくことが課題です。

――そこでの峨家選手との相性はいかがでしたか

まだそこまで練習で合わせてはなかったですが、結構外側からコールしてくれ深さや距離などもわかりやすかったです。

――モールはいかがでしたか

レフェリーがワンストップを取るのが早くて、練習ではそこから押そうと思ってたのですが、そこでユーズイットがかかってしまい、取り切れなかったので練習からしっかり想定しておくべきでした。

――次戦の早慶戦への意気込みをお願いします

試合で勝ってもFWとしてセットプレーで勝たなければいけないと思います。これから、まずは慶大はスクラムが強いと思うので、スクラムをしっかりやって勝てるようにしたいと思います。

フランカー埜田啓太(基理4=東京・早実)

――初の対抗戦メンバー入りとなりました

普段の練習からメンバーに入るかなと思っていたので、しっかり準備して最初のプレーからちゃんとプレーできるように準備はしていました。

―後半途中からの出場となりましたが、どのようなプレーをしようと思って試合に入りましたか

チームとしてゆるい部分が出ていたので、しっかり自分がタックル入ったり、激しいプレーをしたりしてチームに貢献しようと思い、入りました。

――きょうはアタックの時間が多かったですが、ご自身で貢献できたと思う部分などはありましたか

ポジショニングが悪くて、あまり良い形でもらえなかったのと、自分自身もアタックでは活躍できなかったのでそこはしっかり修正していきたいと思います。

――ご自身の長所であるディフェンスはいかがでしたか

良いところと悪い所が出たなと思っています。自分が狙ったところでタックル入れた場面もあった一方で、チームのルールを守れなくて抜かれた場面もあったので、そこは自分自身でビデオを観て反省するのと、仲間とコミュニケーションを取って修正したいと思います。

――対抗戦も残りわずかとなりますが、今後へ向けて一言お願いします

メンバーに入るかは分からないですけど、まだまだ試合は続いていくのでいつ入ってもいいように準備していきたいと思います。

SH齋藤直人(スポ2=神奈川・桐蔭学園)

――ハイテンポな攻撃が機能していたと思います。手応えはいかがでしたか

テンポはよかったと思うんですけど、ゲインという点では効果的に前には出られていなかったです。メンバーも替わっているところがあってミスも多かったので、誰が出てもいいように準備していくのが大事だと思います。

――後半に攻撃が修正され得点が伸びました

前半もボールを持っていることは多かったんですけど、最後の部分でオフロードを軽くしてしまったり自分たちのミスからボールを失うことが多かったです。後半はそういうプレーをなくして、確実なプレーで継続しようという話があったので、それが後半得点につながったかなと思います。

――齋藤選手自身もノックオンがありましたが、チーム全体でハンドリングミスが多い印象でした

僕のは完全に僕のミスなんですけど、それ以外のは受け手と投げ手の意志疎通ができていなくて、勝手な判断でのオフロードなどが多かったです。そこはコミュニケーションの部分だと思います。

――対抗戦を通してキックの精度が高いですが、キックに対する思いなどはあるのですか

そうですね。毎試合1本外すのがジンクスみたいになっているので、なんとかそこを変えたいですね。

――キックは齋藤選手の強みとして生かしていきたいですか

そうですね。

――きょうはフォローからトライもされていましたが、フォローに関して意識していることはありますか

シーズンを通してそこは意識していて、自分の持ち味であるフィットネスがそういうところで活かされてるかな、と思います。

――次戦は早慶戦ですが、慶大の印象はいかがですか

セットプレーが安定していることとディフェンスが強いと思います。そこで淡白な攻撃をするのではなく、自分たちの強みである継続をし続けてアタックしたいと思います。

――今回もハイテンポな攻撃がキーになってくるということですか

はい、そうですね。

SO岸岡智樹(教2=大阪・東海大仰星)

――この試合を振り返っていかがでしたか

相手に関係なく、自分たちのラグビーを突き通そうと思って臨みました。前半は良いテンポで攻めることができましたが、どうしても試合全体を通してみると相手に流れがある時間帯の際の対応が完璧ではなく、99点取りながらも14点も失ってしまったのは課題だと思います。

――2本のインターセプトが失点に繋がりました

相手もこちらののテンポについてこられず、一か八かで前に出るディフェンスをしてきていて。そこにつられず落ち着いて攻められればよかったのですが、相手に付き合ってしまってミスやインターセプトに繋がってしまいました。コミュニケーション不足だったと思います。

――左サイドを起点とした攻めが目立ちました

左WTBの桑山くん(淳生、スポ2=鹿児島実業)が良く走ってくれたおかげだと思います。狙っていたわけではなく、FWが中央からゲインしてくれていたのでBK陣もランナーとして仕事をする際に特によく彼が走ってくれました。

――ディフェンス面ではタックルが決まっていましたね

あまり相手がずらしを入れず、そのまま当たってきたからだと思います。これを続けていければと思います。

――後半からは攻めのテンポも戻りました

自分たちもしんどいですが相手も絶対しんどいので、それに打ち勝つくらいやってやろうという気持ちが出ていたのと、後半からフレッシュなリザーブのプレイヤーが良く動いてテンポを上げてくれたからだと思います。

――次戦の早慶戦に向けた意気込みをお願いします

きょねんも2点差で、何が起こるか分からないので。自分たちができることをしっかりやって攻め続けられれば得点は取れると筑波大や帝京大との試合から分かっているので、失点を減らしていきたいです。

CTB中野将伍(スポ2=福岡・東筑)

――どのようなプレーをする意識でこの試合に臨みましたか

毎試合変わらずディフェンスでは外側でターンオーバーを狙うということと、アタックでは自分がいくところとパスで味方を生かすところを意識しました。

――サインプレーについて振り返っていかがですか

セットプレーは多い方ではなかったですが、中盤セットプレーでタイミングが合わないことがありました。慶大戦に向けて修正していきたいです。

――なかなか抜けられない場面もありました。その点についてはいかがですが

周りを生かした結果、運んでくれたこともありました。もう少しいきたいところもありましたが、空いたときにはしっかり自分で出られたらと思います。

――早慶戦に向けて仕上げていきたい部分はどこですか

外側でのターンオーバーやタックルの質と回数、さらにアタックは強くどんどん前に出ていくことと、相手が寄ってきたら周りを生かすことです。

――早慶戦に向けて意気込みをお願いします

絶対に負けられないので、試合までの時間を有効に使って、いい準備をして臨みたいです。

WTB桑山淳生(スポ2=鹿児島実)

※囲み取材より一部抜粋

――入学早々ケガをされていたと思いますが、あの後はどのような思いで試合を見ていましたか

ケガをしたこと自体はしょうがないことだったので、最初は少し辛かったのですが、リハビリをやっていくうちに、次自分が入った時にどうしたらいいかというのを考えて試合を見ていました。

――赤黒を絶対着るんだというイメージは強く持っていましたか

そうですね、そこは絶対譲れないところなので。

――夏の大東大戦はどのような感じで臨んでいましたか

まだリハビリ段階だったので、みんなとのコミュニケーションだったり、擦り合わせっていうのを大事にしていました。あとは、組織としての戦略をしっかりと理解するというところを意識していました。

――公式戦でお兄さん(桑山聖生、スポ3=鹿児島実)と一緒に戦われるのは初めてですよね

公式戦は初めてですね。

――終わった後に何か話されたりはしましたか

きょうやったことの擦り合わせをしていました。

――今季の目標は何ですか

しっかりAチームで出続けるということです。チームとしては日本一が目標なのですが、試合に出られなかったら直接チームに貢献はできないので。

――ポジションは特にこだわりはないですか

WTBかCTBがいいです。僕のランニングがいかせるポジションがいいですね。