野球部

2017.10.31

東京六大学秋季リーグ戦 10月30日 神宮球場

屈辱の終戦…まさかの70年ぶり最下位に沈む/慶大2回戦

早慶2回戦
早 大
慶 大 x
(早)●柳澤、今西、大竹、早川、小島、北濱-岸本、小藤
◇(本塁打)三倉2号ソロ

 吉見健太郎副将(教4=東京・早実)の力ないゴロを捕球した一塁手が一塁を踏み、マウンド上に慶大の歓喜の輪ができる。宿敵が7季ぶりのリーグ制覇に涙し、三塁側応援席が沸き立つ一方、うつろな表情の早大ナインは無言で整列しベンチを引き上げた。勝ち点1、3勝8敗での勝率2割7分3厘は東大と並んでの同率最下位。これ以上にない屈辱で東京六大学秋季リーグ戦が幕を閉じた。

 先発・柳澤一輝(スポ4=広島・広陵)はエンジン全開だった。初回は1、2、3番を8球で三者凡退に切って取る上々の立ち上がりを見せる。しかし、2回には2死を簡単にとった後に2つの四球で一、二塁のピンチを招くと慶大・照屋塁主将(4年)の打球は高いバウンドで二塁へ。これに対し二塁へのトスを焦ったか、ここまで無失策を続けていた守備の名手・宇都口滉(人4=兵庫・滝川)がまさかの後逸。打球が中前へ転々とする間に二塁走者が本塁生還を果たし無安打で先制を許した。しかし、柳澤は「そんなに気にはしなかった」と慌てない。落ち着いて後続を断ち1失点で踏みとどまると、以降は慶大打線を5回まで1安打に抑える好投を披露。不運な失点も、簡単には崩れず、守備からリズムをつくっていく。一方の慶大先発は1回戦で早大を完璧に封じ込めた佐藤宏樹(1年)。常時140キロを超えてくる直球に縦のスライダーを効果的に交える佐藤の投球の前に、早大打線は手も足も出ない。5回を終えて無安打無得点。走者は失策による一人しか出すことができず、0-1で前半を終えた。

好投するも6回に勝ち越し打を浴びた柳澤

 迎えた6回。先に試合を動かしたのは早大だった。この回先頭の8番・三倉進(スポ4=愛知・東邦)がチーム初安打となる右前打を放つと、二つのバッテリーエラーにより三進。無死三塁という絶好の好機を迎える。ここで打席に立った9番・柳澤がフルカウントからの142キロ直球を左前へ弾き返し、自らのバットで同点とした。しかし、後が続かずこの回は同点止まり。なんとか試合を振り出しに戻したものの、勝ち越しまで至らない。すると、直後の守りで柳澤は先頭への初球を死球としてしまい無死の走者の走者を出してしまう。犠打と四球で1死一、二塁のピンチを招くと、打席には打率リーグトップを独走する5番・清水翔太(4年)。慶大で最も警戒すべき打者への初球として外角スライダーを選択したが、その落ち際をものの見事に左中間へ弾き返される。1-3。再び勝ち越しを許し、柳澤はここで悔しい降板となった。前半5回までの内容自体は良く、打たれた安打も2本のみ。しかし、2、6回の失点はいずれも四死球をきっかけとしたものであり、この点には悔いが残る。加えて、同点に追い付いた直後の守りで簡単に得点を許し、早大に傾きかけた流れを慶大に渡してしまったのが痛かった。

8回には三倉のソロ本塁打が飛び出した

 これ以上の失点は許されない早大は、柳澤の後を受けた今西拓弥(スポ1=広島・広陵)が6回のピンチを切り抜けると、7回からは大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)が登板。先頭に二塁打を許すものの、落ち着いて後続を切って取りこの回を無失点。「やってきたことは全て出せた」と、四年間の集大成を見せた。救援した二人の好投で傷口を最低限に食い止めると、野手陣も8回に意地を見せる。この回先頭の三倉が佐藤のスライダーを打ち上げると、打球は逆風をものともせず右中間スタンドへ突き刺さるソロ本塁打に。まだまだ終わらない――。この一発で2-3と1点差に詰め寄り、反撃ムードが一時は高まった。しかし、6回と同様にその直後の守りで踏ん張ることができない。8回から登板した4番手・早川隆久(スポ1=千葉・木更津総合)が2本の安打と四球で満塁のピンチを招き、1死も取れずに降板。この絶体絶命のピンチで登板した小島和哉(スポ3=埼玉・浦和学院)も倉田直幸(4年)、照屋に連続適時打を許し、これまた1死もとれずにマウンドを北濱峻介(人4=石川・金沢桜丘)に譲った。その北濱も代打・河合大樹(3年)に適時打を許すなど、この回は3投手をつぎ込んで一挙4失点。小刻みな継投も優勝へ向けて勢いづく慶大を止めることができず、最後の攻撃を前に引導を渡されてしまった。

最後の打者となり無念の表情を浮かべる吉見

 最後の早慶戦で連敗。1947年以来、実に70年ぶり2度目の最下位という結果に終わった。「ワセダの名に泥を塗る結果になってしまい、申し訳ない」(吉見副将)。古くから外国の野球文化を日本に持ち帰り日本野球の発展に寄与してきた早大は、いわば日本野球のルーツ校だ。そして、幾多の名勝負を繰り広げてきた早慶戦を学生野球最高峰の舞台として確立し、90年以上の歴史を持つ東京六大学リーグを長きにわたりけん引。リーグ優勝は最多45度を数え、野球界へ優秀な人材を多数輩出してきた。日本の野球と言えばワセダ、六大学と言えばワセダ。常に勝利を求められる生粋の名門であり、注目を集める分ぶざまな姿は見せられない。そのチームが、4季連続で天皇杯を逃すどころか、ついには最下位に沈んだ。情けないというほかないだろう。
 髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)は「元気でまじめな選手が多く、よく練習するしまとまりも良かった」とこのチームを評した一方で、最後には「結果が全て」と切り捨てた。今年度で言えば、僅差で敗れる試合がほとんどであり、春秋を通じて14敗中9敗が1点差での惜敗。残りの5敗も、2点差が2試合、3点差が2試合と、惜しいところまでいきながら勝ち切れなかった。ふがいない結果に終わった以上、この一年の取り組みで足りなかったものがあると言わざるを得ない。「『何か』が足りない」と言い続け、結局埋められることのなかった『何か』の積み重ねが招いた最悪の結果。その『何か』を埋めるためには、『何か』を変えなくてはいけない。同じような取り組みを続けているようでは、この先も結果は目に見えているだろう。立ち止まっている暇も、感傷に浸っている暇もない。勝ち切れず最悪の結果に泣いた一年間の経験を糧に、名門・早大は生まれ変わることができるだろうか。

(記事 郡司幸耀、写真 松澤勇人、中村朋子)

黄字は打点付き

早大打者成績
打順 守備 名前
(右) 八木健太郎 .235 三振    三ゴ       投ゴ         
  打右 長谷川寛 .167                      四球   
(三) 岡大起 .286 二ゴ       捕飛    捕犠    三犠   
(一) 福岡高輝 .317 右飛       三振    三振         
  熊田睦 .167                      三振   
  早川隆久 .000                           
  小島和哉 .364                           
  北濱竣介                           
(左)一 加藤雅樹 .222    三振    遊ゴ       二安    遊ゴ
(二) 宇都口滉 .350    右飛       左飛    投犠    左飛
(遊) 檜村篤史 .296    三振       三振    右飛      
  吉見健太郎 .000                         一ゴ
(捕) 岸本朋也 .167       一失    三振            
  佐藤晋甫 .083                   三振      
  小藤翼 .083                           
(中) 三倉進 .219       投犠       右安    中本   
(投) 柳澤一輝 .300       三振       左安         
  今西拓弥 .000                           
  大竹耕太郎 .750                           
  打左 山田淳平 .375                      三振   
早大投手成績
名前
柳澤一輝 5 1/3 2.81
今西拓弥 2/3 5.87
大竹耕太郎 3.14
早川隆久 6.00
小島和哉 3.68
北濱竣介 0.00
東京六大学秋季リーグ戦順位表(全日程終了)
順位   慶 大 明 大 法 大 立 大 早 大 東 大 勝ち点 勝率
慶 大 〇5-4
〇2-1
●0-8
△3-3
○9-5
●6-7
○8-7
○7-2
○2-1
○7-2
●2-5
○4-1
○13-10
.750
明 大 ●4-5
●1-2
○8-4
○9-4
○2-1
○11-3
○3-0
●8-13
○3-2
○5-4
○6-3
.727
法 大 ○8-0
△3-3
●5-9
○7-6
●4-8
●4-9
○5-1
△2-2
●2-8
○1-0
○2-1
○5-4
●2-9
●7-8
.500
立 大 ●7-8
●2-7
●1-2
●11-3
●1-5
△2-2
○8-2
●0-1
○4-3
○6-4
○4-1
○8-1
.455
早 大 ●1-2
●2-7
●0-3
○13-8
●2-3
●1-2
●4-5
●3-4
●4-6
〇9-2
〇10-1
.273
東 大 ○5-2
●1-4
●10-13
●4-5
●3-6
〇9-2
〇8-7
●1-4
●1-8
●2-9
●1-10
.273
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コメント

髙橋広監督(昭52教卒=愛媛・西条)

――負けられない一戦で敗れることになりましたが、きょうの一戦を振り返っていかがでしたか

7回まで3-2の1点差で勝負してたんですけど、最後力尽きるというか、ケイオーの打線に引導を渡されたというか、勝負決められたっていう感じです。

――慶大は優勝が懸かっていましたが、試合中にその優勝に懸ける思いは伝わってきましたか

いや、それはそこまでは。スタンドの応援(の人数)が違うのでそれは響いてきますけど、じゃあプレイヤーたちがそこまでって言ったら、それは別にそんなにお互いになかったと思います。

――先発起用した柳澤一輝投手(スポ4=広島・広陵)は好投を見せました

良かったですね。良かったですし、序盤の先取点の1点はエラーですしね。でもエラーの前のフォア(ボール)ですからね。まあノーヒットでああいうかたちで1点取られるっていうのは非常に痛いですよね。

――6回逆転を許したところで今西拓弥投手(スポ1=広島・広陵)へ早めの継投となりましたが、どういった判断でしたか

あれは柳澤もあそこで追加点取られてそれ以上は(点を)許してられないんでね。今西はランナー置いてから非常にいいんで、本当はまたぎ越しであと1イニングとか2イニングいきたいんですけどね。どうもリーグ戦見るとそういう次の回のランナーいないときの方が状態が悪いっていうようなときが多いんで、それで大竹(耕太郎、スポ4=熊本・済々黌)に切り替えたんですけどね。大竹も悪くないので、本当続投させたいんですけども、試合が負けてるから代打送らなきゃいけないという状況で。

――大竹投手は4年間最後の投球となりましたが、いかがでしたか

良かったんじゃないですか。きょうツーベース打たれましたけどね、あとピシャッと抑えましたからね。

――打線では相手の先発が第1戦で抑えられた佐藤宏樹投手(1年)でしたが

やっぱり昨日の雨一日もあるからね。向こうもそういう起用もできたんだと思いますけど、やっぱり球威もあるし、球速もあるからなかなか点取るのが難しいピッチャーですよね。だからやっぱり点をやると、先取点をああいうかたちでやったりすると非常に厳しいですよね、戦いが。でもワセダの投手陣に、最後までそれを1点、2点で切り抜けるだけの投手力、力がないとは言いませんけど、結局きょうなんかでも負けてるからいいピッチングしてるピッチャーを続投できないんですよね。代打で。あれ逆だったら当然続投させるわけですから、展開違ってくるんですけど。結局悪循環しだすとこういう展開になるんですかね。

――先発起用した三倉進選手(スポ4=愛知・東邦)が本塁打を放つなどいい働きをしましたが、起用した意図ときょうの働きを振り返っていただけますか

最近の長谷川(寛、スポ4=宮城・仙台育英)、三倉、八木(健太郎、スポ4=東京・早実)っていう外野は、まあ加藤(社2=東京・早実)も含めてですけど、そのときの状態見て使ってるんですけどね。三倉は最初明治戦でホームラン打って調子良くなってたんですけど、ちょっと調子悪くなってたんで。きょうも、一昨日も下のほうで長谷川使ってて出なかったんで、思い切って使ったんですけどね。まあ本来は中軸打つぐらいの力はありますんでね。

――8回に熊田睦選手(教4=東京・早実)の代打起用もありましたが、きょうもあと1本が出ませんでした

出なかったですね。結局彼の責任でもないですしね。それまでのレギュラー陣が、それぞれがいろんなかたちでつないで点を取っていけばいいことですから。

――8回に得点を取れなかった後、投手陣が流れを止めることができませんでしたが、あの場面はどういった思いで見ていましたか

9回残してあと1点ということは可能性があったんでね。満塁策っていうのも勝負ですから、それで勝負してピッチャーがヒット打たれたら仕方ないですから。

――早慶戦2戦を振り返って慶大にここは勝てなかったなという点はありますか

新しい1年生のピッチャー右、左が出てきたっていうのは今までない戦力だったんで、来年以降非常に、ライバルですけど、敵にまわすと嫌なピッチャーが出てきたなっていう感じはしますね。力のある子が出てきたなっていう感じしますね。

――今季、東大と並んでの最下位となりましたが、ほとんどが接戦だったと思います。その接戦を勝ち切れなかった要因は

結局やっぱりその1本が出ないっていうことですよね。最後代打でだれそれが打っとけば勝つとか言いますけど、それまでに3番、4番とかそれぞれが1点追加できる場面がいっぱいあったわけですから、それはもうチーム全体として考えなきゃいけないと思いますね。

――では改めて最後に。ことしの4年生はどういった代でしたか

まあ結果が全てですもんね。チームカラーとしてはまとまりも良かったように思うんですけど、なかなか結果に結び付かなかったような気もしますね。

佐藤晋甫主将(教4=広島・瀬戸内)

――慶大の胴上げを見せられるとともに70年ぶりの最下位となりましたが、今の率直な気持ちは

ただただ悔しい・・・だけ、です。

―― 1回戦から1日空いて、どのような気持ちでこの日を迎えられましたか

もう、「きょうで終わらすわけにはいかない」と試合の前にみんなの前で言いました。とにかく食らい付いて、なんとかしてワセダの意地を、1勝して、まず1勝して。勝ち点を取るために1勝して。一矢報いてやろうという気持ちでした。

――アウェーの中での試合となりましたが、浮き足立つことはありましたか

みんなもうそんなことは全然考えずに、(相手の)応援とか全く気にせずに集中してプレーしてくれたんじゃないかなと思ってます。

――6回、8回と得点後の失点が目立ちました

取られたくないところでしっかり取ってくるので、慶大は強いなと思いました。

――7回2死二塁の場面で、代打での出番が回ってきました。どうしても打ちたかった場面ではないでしょうか

そうですね。「キャプテン頼むぞ」って、そういうふうに送り出してくれたので、なんとかして食らい付いていこうと。昨日三振していますし、なんとかして点に結び付ける打席にしたいなと思っていたんですけど・・・。力が足りなかったですね。

――あの打席には悔いが残りますか

最後フルスイングができなかったのは少し悔やまれます。

――早慶戦前に「いらないことは考えずに」とお話されていましたが、それでもプレッシャーはありましたか

いや、もう監督さん(髙橋広監督、昭52教卒=愛媛・西条)からも失うものは何もないよというふうに、開き直ってとにかく前向きに積極的にやるだけだ、思い切ってやるだけだと言われてたので。プレッシャーとかそういうのはなかったと思います。

――4点ビハインドで9回を迎えましたが、その前にベンチで話したことはありますか

最後まで、諦めるなと。いけるから。みんなで戦い切ろうと伝えました。

――試合直後には涙を流す選手もいましたが、どのような気持ちでしたか

もう・・・。ただただ悔しいなという気持ちでした。申し訳ないと、そういうふうな感じでした。

――主将としての1年を振り返っていかがですか

やはりやらなきゃいけないことを、僕がし切れなかった結果なのかなというふうに。詰めが、甘かったかなとそういうふうに感じています。

――やり切れなさはありますか

結果として出てしまったのですが、終わったことは仕方ないですし。ワセダのためにもまだまだOBとしてできることというのはいっぱいあると思うので、そういった部分で取り返していこうと思っています。

――最後、応援席のステージで4年生と泣きながら抱き合っていましたが、どういった気持ちでしたか

今までありがとうと、そういう気持ちです。

―― これからのワセダを担う後輩にメッセージを送るとしたらどういったことになりますか

全くいいものは残すことができなかったんですけど・・・。とにかく頑張ってほしいです。

吉見健太郎副将(教4=早実)

――慶大優勝の阻止と最下位脱出が懸かった最後の早慶戦にチームとしてどういう意識で臨みましたか

今までと変わらずに失うものは何もないということ。あとは目の前で慶大の優勝はみたくないから挑戦者としてチーム一丸となって戦おうと話しました。

――個人としては試合に向けてどのような準備をしていましたか

出番が来るとしたら終盤だということは分かっていたので、それに合わせていました。それ以外では捕手の2人に配球などのアドバイスをしたりしてました。

――慶大に突き放された後にやってきた打席への意識は

いつもと変わらずにやるべき事をやるだけなので、他の状況を考えずに自分のできる事をやる意識で打席に入りました。

――最終的には非常に残念な結果となってしまいましたが

ワセダの名に泥を塗る結果になってしまい、申し訳なく思っています。それでもこれを糧に、と言うと投げ出してる感じになってしまいますけど、これ以下はないので後輩には頑張って欲しいです。

――その後輩達に向けて何か伝えたい事はありますか

ことし経験したことを来年以降も活かしてほしいと思います。

宇都口滉(人4=兵庫・滝川)

――早大での四年間を終えた今の率直な気持ちをお願いします

早かったな、とういのが一番ありますね。

――試合後、チームメートと言葉を交わしたりはしましたか

自分が泣いてしまっていたのであんまり話せていないです。

――その涙の理由というのは

いろいろあるんですけど、一番は自分が(2回裏の失策で)試合を壊してしまって申し訳ないという気持ちです。

――その本日の試合全体を振り返って

序盤の自分のあのプレーで、その後もずるずる引きずってしまったと思います。責任は大きいなと。

――その後打席に入る際の気持ちは

取り返したい一心でした。

――9回の最終打席にはどのような気持ちで入りましたか

もう後悔ないように、思い切って自分のスイングをしようと思いました。

――それはできましたか

はい、そうですね

――改めて今、早大野球部のメンバーへの思いはどのようなものですか

つらいときも楽しいときも一緒に乗り越えてきた仲間たちなので、その生活がきょうで終わるのは寂しいです。

――この四年間はどのようなものでしたか

順風満帆ではなかったですが、最終学年で試合に出れて成績も残せたことは、三年間それまでやってきたことが報われたのかなと思います。後悔はありますけど、やり切ったと思います。

――応援してくれた人たちへメッセージがあればお願いします

ふがいない結果の一年でしたが代も変わってチームも変わるので、これからも早大野球部へ声援をよろしくお願いします。

――これからも野球を続けられるということで、今後の目標をお願いします

早くチームに溶け込んでレギュラーになって都市対抗戦に出られるよう頑張りたいと思います。

大竹耕太郎(スポ4=熊本・済々黌)

――早慶戦で2試合登板しましたが、振り返っていかがですか

集大成ということで、意気込みはいつも以上にあって。投げるチャンスを2回もいただいたので、うれしくて、今までお世話になった方のためにもという気持ちで腕を振りました。

――悔いはありませんか

ないですね。今までやってきたことは全て出せたと思います。

――きょうは代わって先頭に長打を許しましたが振り返っていかがですか

振り遅れているバッターだったので、ツーシームではなく真っすぐでもよかったかなと思いますけど、そのあと冷静に投げられました。結果的に点は取られなかったので良かったです。

――チームとしては連敗で悔しい結果に終わりましたがその点はいかがですか

僕のやれることはやったので、言うことはないですけど、このまま後輩には終わってほしくないので、これを反面教師に、何か手伝えることがあれば協力したいなという気持ちです。

――思えば最初の早慶戦となった1年春に目の前で慶大に優勝され、最後の早慶戦となった4年秋にも同じく慶大に目の前で優勝されるという結果になりましたね

最初それ(目の前での優勝)で最後もそれでしたね。でも極端に慶大が嫌いとかではないので(笑)、単純に強かったなと。きょうも終盤に打ってたんですごいなと思いました。

――四年間の大学野球が終わりましたが、率直に今の心境はいかがですか

本当にあっという間に終わりましたね。入ったことはどうなることやらと悩まされたこともありましたけど、やり切ったので悔いはないです。

――早慶戦もこれが最後となります

ワセダのファンの方々の温かさというか。きょうも月曜で優勝が懸かっているわけではないんですけど、あれだけたくさん応援に来てくださるのを見て申し訳ないという気持ちもありますし、そういう中で最後にいいピッチングができたことがうれしかったです。

――最後は4年生全員で応援席のステージに上がりましたが感想などは

明日から練習ないのかなと思うと実感がないので、悲しさもないというか。これから湧いてくるのかなと思います。でも最後に校歌を歌うときは寂しい気持ちはありました。これで神宮来ることもめったにないのかなと思うと寂しいですね。

――感謝の気持ちは今どこに向いていますか

試合終わってから親のところに行って、もう今は帰ってるところですけど、「四年間ありがとうございました」と伝えられました。やっぱり親は一番ですね。学費や生活費も高いですし、何の不自由もなくやらせていただいて感謝しています。

――今後はプロの世界へ飛び込みますが、そこへ向けて意気込みをお願いします

本当にもどかしい四年間というか、後味の悪い感じだったので、この経験を生かしてまた来年から頑張りたいなと思います。

岡大起(社4=東京・早実)

――これで引退となりましたが、今のお気持ちは

やはり最下位なので、とても悔しいですね。一年間ずっとやってきたのに、足りなかったのかなと感じます。

――きょうの試合を振り返って

土曜日に打てなかったピッチャーをきょうも攻略できなくて、法政の時もそうでしたしそれがチームで徹底し切れなかった、対応力がなかったということが敗因かなと思います。

――きょうは犠打を2つ決めて守備面でも好プレーがありました。最後まで岡選手らしいプレーでした

試合が始まる前に、父からLINEで「勝ち負けは関係ないから今までやってきたことをやれ」と言われて、今までやってきたことを絶対にやり切って勝つという気持ちで試合に入りました。

――野球部として過ごした四年間はどういったものでしたか

人間的にはすごく成長しましたし、野球の実力も、正直試合に出られると思っていなかったんですけど、技術的にも人間的にも成長できたかなと思います。

――後輩に伝えたいことは

自分たちのせいなんですけど・・・、もうらいねんは優勝しかないので、頑張ってほしいです。

――今まで応援してくれた方々にメッセージをお願いします

負けが続いている中でも応援席はたくさん埋まっていましたし、後輩たちを変わらず応援してほしいです。

長谷川寛(社4=宮城・仙台育英)

――引退となりましたが、今のお気持ちは

あっという間でしたね、本当に。1年生の時は苦しかったんですけど、3、4年生は本当にあっという間で、充実した生活を過ごせました。

――きょうの試合を振り返って

完全に力負けかなと。慶大が優勝したので、明治神宮大会も頑張ってほしいです。

――8回の打席が結果的に大学最後となりましたが、どういう気持ちで打席に入りましたか

とにかく1点差だったので、とにかく塁に出て1点取れればいいかなと思って入りました。

――野球部での四年間はどういったものでしたか

正直、苦しい時期がたくさんあって。でもそれを乗り越えたからこそ、4年生でメンバーに入れて試合にも出させてもらったので、とにかく感謝しています。

――特に最後の一年間は苦しいことも多かったのではないでしょうか

まあ、でもつらいことがあることにも幸せを感じながらやっていたので、「つらいときこそ頑張れる」と自分に言い聞かせてやってきました。

――これから部を担っていく後輩たちに伝えたいことは

自分たちの代が最下位だったんですけどそれ以下の順位はないので、余計なことは考えずしっかり一戦一戦戦えれば、優勝に近付けると思います。

――最後に、これまで応援してくれた人々にメッセージはありますか

ここまで野球を続けさせてくれた両親、友人、チームメート、こういう結果になってはしまったのですが毎試合応援してくださったワセダファンの方に感謝の気持ちを伝えたいです。

三倉 進(スポ4=愛媛・東邦)

―第3打席は自分の理想のバッテイングができたと思います。振り返ってどうですか

いいイメージで打席に立つことができていたので、どの球が来ても振りにいける準備はできていました。

――1打席目からファーストストライクを振りにいけていたので、いいイメージを持てていると印象を受けました

そうですね。でもどの投手に対しても振ることは忘れないようにしていたので、自分がいつも大切にしていることを実行しただけです。

――打った瞬間の感触はどうでしたか

初本塁打の時と同じでした。入ると思いましたね。

――最後の試合を終えて、改めてどうですか

いい時ばかりじゃないですし、逆に悪い時のほうが多かったですけど、ここに入って成長することができましたし、応援し続けてくれ人には感謝しかないです。次のステージでも応援してくれる人への感謝を忘れずにやっていきたいです。

――これまで共に戦ってきた四年生へ一言お願いします。

野球を辞めるメンバーもいますが、この先も関係は続きますし、何かあったときに助け合えるのが僕らなので、これからも大切にしていきたいです。

八木健太郎(スポ4=東京・早実)

――最終戦を終えました。今のお気持ちをお聞かせください

悔しいですけど・・・終わったな、という感じです。

――残念ながら2試合無安打に終わりましたが、打撃の感覚はいかがでしたか

結果は出なかったですけど、早慶戦に出て、やっぱり(球場の)雰囲気は違うなという中で打席に立って、楽しかったですね。

――こだわり続けた自分のスイングについてはいかがでしたか

どうですかね・・・結果は駄目だったんですけど、自分のスイングはできていたのかなと思います。

――「やり切れた」と感じることはありますか

何でしょう、多分全部やり切れました(笑)。

――チームは70年ぶりの最下位となりましたが、らいねん以降の後輩たちに期待することはありますか

最下位なので、来年は優勝しないとまずいと思うので、プレッシャーはあると思うんですけど、負け慣れてほしくはないですね。ワセダは六大学の優勝回数もいちばん多いですし、OBの方々もすごい選手ばかりです。1、2年生の頃に優勝決定戦でベンチに立って分かったんですけど、やっぱりお客さんも違いますよね。優勝決定戦となれば席も埋まりますし。早慶戦で優勝してほしいですね。ワセダ優勝のすごさは、今の3年生にしか分からないと思うので、それを新1年生、新2年生、新3年生に伝えられるように頑張ってほしいです。

――社会人野球に進まれることになります。何を生かして挑みたいと考えていますか

社会人はとにかくレベルが高くて、自分の進むチームもレベルが高いので、与えられたチャンスをいかにモノにできるかだと思います。まずは足を生かしていきたいですね。

――大学の四年間で学んだことは何になりますか

人間形成だと思います!

――チームメートの皆さんにメッセージをお願いします

本当に四年間はあっという間でしたけど、ありがとうございました、と!

柳澤一輝(スポ4=広島・広陵)

――大事な試合の先発を任されましたが、どのような意気込みで臨みましたか

負けちゃいけないんで、いつもと違う雰囲気ではありますけど、まあ自分はなるべく変わらないように、いつも通りの準備で試合に入りました。

――2回の失点シーンについて

エラーというかたちではありましたが、野手も頑張ってくれてましたし、そこは自分の中で切り替えることができていたので、そんなに気にはしなかったです。

――ご自身のバットで一時は同点に追いつきました

バントのミスがあったんですが、運良くランナーが三塁まで進んだので、自分が返せれば理想的かなと思って、しっかり打てたのが一番良かったです。

――打った後はガッツポーズも見せていましたね

そうですね(笑)。あれは自然に出ました。

――6回の失点シーンについてはどう振り返りますか

しっかりインコースを攻めることはできていて、もう一つ攻め切ることができなかったですね。そこは自分のコントロール次第では打ち取れたかもしれないですけど、そこはそこで次に切り替えることはできていたと思います。

――最後の早慶戦でしたが、あらためてどんな試合になりましたか

この一年間いろんな場面で使っていただいて、しっかり自分の中でも成長した部分も、これからの野球人生の中で課題となる部分も見つかった試合だったと思います。そういった意味では、まだまだこれからだなと感じた早慶戦でしたね。

――早大野球部での4年間を振り返って

1年からベンチに入らせていただいたんですが、4年生になってリーグ戦でケガもなく1年間通して投げきれたので、そこは大きな成長かなと思いました。

――最後に、今後の選手活動への意気込みをお願いします

これから社会人に上がってレベルもどんどん上がっていくと思うので、自分の持ち味を伸ばすのももちろんなんですけど、もっと成長が必要な部分もあるので、そのへんの課題をつぶしながらしっかり成長して、2年後にはドラフト1位でプロに入れるように頑張ります。

小島和哉(スポ3=埼玉・浦和学院)

――無死満塁からの登板となりました

開き直っていかないといけない場面だったとは思うんですが、逆に1点も取られちゃいけないとか、甘くいっちゃいけないとか考えはじめてしまって。冷静さを失ってしまっていたかなと思います。

――投球前は小藤翼捕手(スポ2=東京・日大三)と話す場面も見受けられましたがどういった内容を話しましたか

一球一球集中してやっていこうと話していました。

――右前適時打を浴びた球は

直球です。

――4年生と試合をするのはこれが最後でした

今季、自分が勝ち星を稼げなかったから、こうした結果になってしまいましたし、申し訳ないです。

――まだ今季終わったばかりではありますが、来年は最上級生としてチームを引っ張る立場になりますね

今季は1点差で負けてばかりだったので、技術もそうですけど、足りなかった1点分を冬の間、練習を頑張って、埋めていきたいと思います。

小藤翼(スポ2=東京・日大三)

――今季の早慶戦を振り返っていかがでしたか

どっちの試合も最後まで勝ち切れなかったっていうのはありますね。

――きょうは7回から出場し、8回には4失点という結果でした

1点差のまま9回迎えてたらどうなっていたかわからなかったと思うので、そこは反省してやっていきたいです。

――投手陣の調子というのは

投手陣はそんなに調子悪くなかったと思います。

――敗因としてはどのような点が挙げられると思いますか

全体的には、前半チャンスを作れなかったり、同じかたちで打ち取られていたというか、自分は出ていないんですけど、そういうところかなと思います。

――今季全体を振り返っていかがでしたか

監督さんも最後言ってたんですけど、結局1点差で負ける試合とかが多くて、春も同じ感じだったので、最後までそういうところを直せなかったと思います。

――4年生とプレーするのはきょうが最後でした

4年生には結構お世話になってて、すごい思い入れとかあるので、最後勝てなくて申し訳ないって気持ちがあって。でもまあ、逆に感謝の気持ちっていうのもすごくあります。

――個人的に小藤選手にとってことし1年はどんな1年でしたか

自分自身、あまり試合に出ていないので、ちょっと悔いの残る1年だったかなと思います。

――来年に向けて、個人としても、チームとしても目標があれば

個人的にはまず試合に出るというのが、これから課題になってくると思うので、とりあえずは試合に出る、レギュラーになるっていうのを定着させるのと、チームとしてはことし春も4位で、秋も最下位という結果に終わってしまったので、悔しさを晴らせるように、まずはリーグ優勝というのを目標にしてそこから日本一というのを目指していきたいと思います。

檜村篤史(スポ2=千葉・木更津総合)

――この二日間を終えた今のお気持ちは

1回戦ではバッティングも良かったんですけど、きょうは抑え込まれてしまって。悔いの残る試合となってしまいました。

――打順が1回戦では7番、きょうは6番でした。期待されていることは実感としてありますか

やっぱり、当たっている選手というのは打順が上がっていくので。うれしいんですけど、きょうは打てなかったので、そこは期待に応えられるような選手になりたいです。

――慶大の佐藤投手(宏樹、1年)からなかなか安打が出ませんでした

球種はそんなに多くないんですけど、配球の面で郡司(裕也、2年)にやられたなと。待ってる球を出されずに追い込まれてしまったので。そういうところをしっかり振っていけるようにしていかなきゃなと思います。

――第2打席での見逃し三振直後には悔しそうな表情をしていました

カウントが2-3までいって、インコースの真っすぐだったんですけど、あの球は手が出なくて。全然ストライクだったので、悔しかったですね。

――第3打席では二塁に走者がいました。打ちたいという気持ちは強かったのでしょうか

逆方向、というのを意識して。監督さん(髙橋広監督、昭52教卒=愛媛・西条)にもその時言われたので意識したんですけど、ライトフライになってしまって。結果悔しかったです。

――8回の守備では、岩見雅紀選手(4年)の打球に追いつきながらも取り損ねるという場面がありました

追いついたんですけど、バウンドが合わずに中途半端になってしまって。そこをしっかり捕っていれば、ああして点を取られることもなかったので、あそこが一番悔いに残っています。

――きょうで4年生が引退となります

試合中とか、自分がミスした時に励ましてくれて。すごく頼りがいがあるというか、自分に思いっ切りプレーさせてくれた方たちでした。

――特にお世話になった先輩は

立大1回戦で送球ミスをした時に、吉見さん(健太郎副将、教4=東京・早実)が練習中に、自分は送球時に少し縮こまっちゃう部分があるのでアドバイスしてもらったりしました。

――秋季リーグ戦を全体的に振り返ると、どんなシーズンでしたか

最初の方はバントミスだったり送球エラーがあって、しかも全然打てなかったです。自主練習でバントにもしっかり取り組んで後半は打てるようになったんですけど、やっぱり最後の最後で抑え込まれてしまって。リーグ戦全体を通して自分のプレーができるように・・・難しいんですけど、(調子の)波がない選手になりたいと思います。

――春から秋の前半まで、守備が思い通りにできていないと感じる中で、もどかしさはありましたか

そうですね。

――秋後半からは落ち着いてプレーしているように感じました。立大1回戦での失策が転機となったのでしょうか

そうですね。縮こまってプレーしていたらダメなので、思い切りプレーするようにしました。

――この1年間の出来に点数をつけるなら

50点ですね。春に比べたら良くなったのかなとは思うんですけど、大事なところでミスが出てしまうのでまだまだだなと思います。

――春季リーグ戦開幕前には「守備が強み」だとうかがいました。改めて、檜村選手のプレーの強みとは何でしょうか

少しはバッティングが変わってきているので・・・。前はバットが振れていない印象だったんですけど、今はしっかり振れているなと感じていて。打てない時は積極性が足りないなと。きょうも簡単に追い込まれたりとか。積極性っていうのを大事にしていきたいです。

――来年以降に向けて、どのようにチームに貢献したいですか

春秋とリーグ戦でショートというポジションで出させていただいて。内野をしっかり引っ張っていけるような選手になって、この秋最下位という結果に終わってしまったので、この屈辱を晴らすために、春秋と優勝目指して頑張っていきたいです。

福岡高輝(スポ2=埼玉・川越東)

――早慶戦2日間を振り返っていかがですか

きょうは特に、自分が打っていたら勝ってたかなと思うので、悔しいというか申し訳ないです。

――きょうは2三振でしたが、打てなかった原因というのはどこにありますか

そうですね、初球から積極的に振っていけなかったという気持ちの弱さにあるんじゃないかなと思いますね。

――やはり調子は良くなかったですか

そうですね。良くはないです。

――前からおっしゃっていた逆方向へのファウルもありましたが

そうですね。ファウルも打てて、感覚は悪くはなかったんですけど。

――最終的な打率に関してはどう思われますか

3割1分ぐらいですかね。まだまだ物足りなさを感じます。

――1シーズンを通して活躍してみて、いかがでしたか

1シーズンを通して調子を保つということがいかに大変かということが良くわかりました。

――きょうも守備機会が結構ありましたね

守備に関しては、まあまあ守れるようになったんじゃないかな、と。

――春は代打として、秋はスタメンとして出場しましたが、どのような2年生の1年間になりましたか

春は良い状態を保てたんですけど、秋は課題が結構出たシーズンでした。

――来年は主力として活躍することになると思いますが

そうですね、でもこれからまたレギュラー争いが始まると思うので、負けないようにしっかり練習していきたいと思います。

――今季をふまえて、来シーズンの目標を教えてください

今季はチャンスで打てないことが多かったので、チャンスでしっかりと打てる練習をしていきたいと思います。