スケート部

2017.10.24

第11回東日本学生選手権 10月21・22日 東京・東大和スケートセンター

女子6級、4級、3級でインカレ出場決める

 日本学生氷上競技選手権(インカレ)の予選となる東日本学生選手権が2日間にわたり開催された。初日には女子6級に土橋美菜海(国教4=ドイツ・インターナショナルスクールオブデュッセルドルフ)、古橋遥南(政経4=東京・早実)、二日目には女子4級に安藤美裕(教2=東京・早実)、女子3級に谷川栞理(人1=岡山一宮)がそれぞれ出場した。

 

★土橋、有終の美へ!

 18年間のスケート人生。そのラストを飾るプログラムは、幼少期からの憧れの人・太田由希奈氏の手によって作られた。集大成となる作品を日本学生氷上競技選手権(インカレ)の場で披露すべく、土橋美菜海(国教4=ドイツ・インターナショナルスクールオブデュッセルドルフ)が大一番に臨んだ。ステップシークエンスで始まるのが特徴的な今季のプログラム。太田氏がこだわったこの冒頭、全身で「スケートの楽しさ」を表現した。前半のジャンプ、1週間前の大会では失敗していた二つのダブルアクセルをなんとか降り切る。勢いそのままに、得点源であるコンビネーションジャンプとダブルルッツも決めてみせた。後半は疲れからかミスが相次いだが、うまくまとめ結果は19位。最後のインカレへの切符を手に入れた。久々に早大の一員として滑り、「温かく迎えてくれる仲間がいてうれしい」と笑顔をのぞかせた土橋。2年ぶりの大舞台で、氷上での18年を締めくくる。

土橋は3度目のインカレへの切符をつかんだ

(記事 川浪康太郎、写真 糸賀日向子)

★古橋、早大代表として留学後初の試合に臨む

 古橋遥南(政経4=東京・早実)が帰ってきた。昨年の夏から1年間の留学を経て、このたび帰国。エンジを背負っての久々の試合となった。プログラムは2年時から取り組んでいる『篤姫』。冒頭のダブルループはきれいに成功させるが、「調子が悪かった」というダブルフリップで転倒してしまう。だがその後は気持ちを切り替え、レイバックスピンやステップシークエンスを華麗にこなしていく。残るジャンプは、6分間練習で成功していたダブルサルコー-ダブルトーループのコンビネーション。しかしここでトーループがシングルになってしまう。またその後のフライングシットスピンも、バランスを崩しかけたのをこらえるかたちとなった。「ジャンプのコンビネーションが、練習で入っていても試合で入らない」。古橋は試合後、現時点における自身の課題点をそう語った。連続ジャンプの成功は高得点を出す上で必須となってくる。今大会で出たジャンプのミスを修正し、今後の飛躍に期待したい。

1年ぶりの試合出場となった古橋

(記事 藤岡小雪、写真 小林理沙子)

★大会2日目、両選手がインカレへの切符を手にする

 東日本学生選手権2日目の4級女子に登場したのは、安藤美裕(教2=東京・早実)。試合後に「緊張してしまった」と語ったが、冒頭のジャンプの転倒を除けば、ミスなく演技を終え、13位で日本学生氷上選手権(インカレ)への出場権を獲得した。得点が高くなる、後半のシングルアクセルや、フリップからのコンビネーションジャンプをしっかりと決めた。一方、見えてきた課題は関東学生選手権(関カレ)でも言及していた最後まで滑りきる体力だ。インカレでは課題を克服し、より良い演技を見せてくれることを期待したい。早大勢で最後に登場したのは、ルーキー谷川栞理(人1=岡山一宮)。スピンやジャンプの回転不足はあったものの、予定していたジャンプを全て跳び切る。演技終了後に笑顔でガッツポーズを見せるなど、全体的には本人も満足する結果となった。「今まで、大きな失敗をせずにできることがなかったので、嬉しかった」と谷川。見事3位入賞を果たした。これから取り組みたいことについて、今日の課題となったキャメルスピンのレベルの向上や、新しいジャンプへ挑戦する意気込みを語った。今後もワセダの活躍から目が離せない。

谷川は会心の演技で3位となった

(記事 小林理沙子、写真 糸賀日向子)

結果

▽女子6級

土橋美菜海 19位 48.38点

古橋遥南 26位 46.84点

▽女子4級

安藤美裕 13位 34.72点

▽女子3級

谷川栞理 3位 30.96点

コメント

土橋美菜海(国教4=ドイツ・インターナショナルスクールオブデュッセルドルフ)

――前回の大会から1週間しかなかったですが、どんな調整をしてきましたか

先週の試合が4分で今回の試合が3分半ということで、プログラムの構成が変わったので、そこを元のプログラムに戻すということで調整をしました。ジャンプの構成は変わっていないので、先週のミスを直すということを中心に練習しました。

――前回はアクセルでミスがありましたが、きょうの出来はいかがでしたか

今回の試合に重点を置いてやってきて、この前の試合では1個目転んでしまって失敗が目立ったので、同じようなかたちになったら自分が後悔するなと思って、きょうは挑戦する気持ちで跳びました。着氷は乱れたのですが、この前の試合よりはよかったので、ホッとしています。

――アクセル以外のジャンプの手応えは

アクセルが練習の時よりは乱れてしまったので、精神的にそのあとのダブルをしっかり跳ばなければいけないというプレッシャーがあって、最後の方のジャンプがダブルからシングルになってしまったのは悔しかったです。

――このプログラムは最初にステップが入るのが印象的だと感じたのですが、何かこだわりはありますか

関西の方でスケートを始めて、その時に太田由希奈選手がずっと近畿のトップとして滑っていて、私の憧れでした。その太田由希奈さんに最後引退のプログラムを振り付けしてもらうことになって、曲を選んでから振り付けをしてもらったのですが、曲の流れを考える中で先生に最初にステップを持っていこうと言われました。ジャンプに自信がある方がステップを最初に持ってくることが多いので、自分の体力的にもジャンプの成功率的にも不安はあったのですが、自分でも最初にステップを入れることでスケートの楽しさを表現しようと笑顔で滑れるので、最初にステップを持ってきてよかったです。

――早大の選手として出場する大会は久々でしたが

去年は留学でワセダからは離れて、向こうの大学の代表として滑っていたのですが、またこうやってワセダに戻ってきて代表で出て、応援してくれるみんなも支えてくれたし、留学で1年抜けていてもこうやって温かく迎えてくれる仲間がいてうれしいです。

――新入生もたくさん加入しましたが、チームとして変わったなと感じる部分はありますか

メンバーが変わるごとに雰囲気は変わっていくと思うのですが、1年生がたくさん入ってきてくれたことで人数も増えましたし、楽しい雰囲気にもなりました。自分も4年生になったんだなという実感も湧いてきて、一代一代変わっていくのにそれぞれのよさがあって、1年生がいい子たちばかりなのでいいなと思います。

――今後に向けた意気込みをお願いします

18年間スケートを続けてきて最後なので、悔いなく終われるように、楽しんで滑れたらいいなと思います。

古橋遥南(政経4=東京・早実)

――きょうは約1年ぶりの早大代表としての試合だった思うのですが、どのような意気込みで臨みましたか

1年以上ぶりだったので緊張していて、自分が練習してきたことを本番で出せればいいなと思っていました。悔いなく演技をしたいと思って臨みました。

――きょうの調子はいかがでしたか

本番1週間前ぐらいから調子が悪くなっていたので、不安は残っていました。ただ公式練習では、ダブル(サルコー)ダブル(トーループ)のコンビネーション(ジャンプ)が入ったので、そこは入れたいなと思っていました。でも結果的にコンビネーションが入らなかったので、悔しかったです。

――6分間練習の間にダブルフリップを念入りにされていたと思うのですが、本番では転倒してしまいました

調子が悪かったのがフリップなので、不安がすごく残っていました。気を付けるところを意識すれば跳べるかなと思っていたのですが、結局転倒というかたちになってしまってすごく残念でした。

――スピンやステップについては振り返っていかがでしたか

フライングシット(スピン)はこらえたかたちになって、ちょっと危なかったなあと思います。その他のコンビネーションスピンとレイバックスピンは、悪くない出来だったと思います。

――最後に今後試合に臨む上で、改善していきたい点などあれば教えてください

ジャンプのコンビネーションが練習で入っていても試合で入らないことが多いので、そこを必ず入れるようにしたいです。あとはジャンプ以外も、滑り、スピン、ステップなどを自分らしく表現できればいいなと思っています。

安藤美裕(教2=東京・早実)

――試合を終えて感想は

きょうの朝公式練習があって、朝は調子が良かったです。でも6分間練習で若干緊張しちゃって、試合でもどうしても緊張しちゃってこの間の関東(学生フィギュアスケート選手権)よりは動きが小さくなっちゃったかなというのが感想です。

――試合に向けての目標は何でしたか

スピンの取りこぼしがないようにということと、とにかく楽しんで落ち着いてということを目標にはしていました。

――ジャンプについてお伺いしますが、まずアクセルはいかがでしたか

練習でもあまりパンクとかはしていませんでした。だから自信はわりとあったので落ち着いてとにかくやれば、と思いました。跳んで普通に降りてこられたので良かったです。

――連続ジャンプはいかがでしたか

1回転でそんなに失敗することがないので、ルッツがエッジエラーにならないようにということは意識しました。

――表現面についてはいかがでしたか

先生にもよく言われるんですけど、ジャッジにアピールが少ないのでジャッジにアピールできるようにというのは意識していました。

――関カレ(関東学生フィギュアスケート選手権)の時に体力の落ちが激しかったということでしたが、今回はいかがでしたか

きょうもやっぱり緊張していて息が上がっちゃったのと、6分間練習から最終滑走まで時間がだいぶ空いていたので、慣れていない部分でちょっと息が上がっていくところがありました。

谷川栞理(人1=岡山一宮)

――試合を終えて感想は

きょうはスピンのミスやジャンプの回転不足があったんですけど、でも全体的にはよかったかなと思います。

――試合に向けてどのような調整をしてきましたか

ジャンプのミスが目立たないようにすることと、スピンのレベルが上がるように頑張ってきました。

――3連続ジャンプはいかがでしたか

3連続(ジャンプ)は1回目跳んだときにやばいかなと思ったんですけど、でも絶対コンビネーションつけたいなと思ったので頑張ってつけました。

――そのほかのジャンプはいかがでしたか

特に問題は無かったかなと思います。

――表現面についてはいかがでしたか

キャメルスピンの回転が足りなくてそこが課題かなと思うんですけど、あとは笑顔で滑れたのでよかったかなと思います。

――演技後にガッツポーズも出ましたが、どのような気持ちだったのですか

今までそんなにジャンプを全部跳べて、スピンを大きな失敗をせずにできることがありませんでした。だから嬉しくてガッツポーズしちゃいました。

――これから取り組んでいくことは何ですか

シングルアクセル-ダブルトーループとかダブルサルコー-ダブルトーループとかを跳べたらいいなと思っています。あとスピンは、きょうはキャメルスピンに問題があったのでレベル3が次の試合ではとれたらいいなと思います。