体操部

2017.10.24

平成29年度関東学生新人選手権 10月20・21日 栃木県体育館

3人のルーキーが出場、来年への糧を得る

 勝負の夏を終え、4年生の引退を迎えた体操部。新体制初の公式戦となる関東学生新人選手権(新人戦)に、3人の1年生が出場した。1年生を中心とした出場者たちがそれぞれの演技を披露していく中、早大勢も躍動。オフシーズンに強化すべき課題が見えた大会となった。

 全日本学生選手権(インカレ)で団体メンバーとして活躍した山田元大(スポ1=千葉・市船橋)は、足のケガにより4種目にしぼっての出場。鉄棒では着地をぴたりと止めて会場を沸かせ、14.000の高得点で種目別優勝を果たした。しかし、「内容はあまり良くなかった」と山田。鉄棒や、種目別6位に入った平行棒で見せた高得点、高順位の実施に反して、その内容には満足していないようだ。

優勝を果たした山田の鉄棒

 「鉄棒と平行棒とつり輪で1つずつ新しい技を入れた」という中村唯都(スポ1=愛知・名城大付)は、そのつり輪で着地まで止め切りガッツポーズ。そのまま勢いに乗り、前半3種目全てで13点台を獲得する好演技を見せる。しかし続く鉄棒の着地が大きく乱れると、後半は3種目とも11点台に。「6種目ノーミスでできないっていうことはまだ練習が足りない」(中村)と、悔し気な表情を見せた。役田真人(スポ1=埼玉・早大本庄)は今大会が大学デビュー戦。2種目目の跳馬では高さのある跳躍でEスコア(出来栄え点)8.500を獲得したが、惜しくも着地でラインアウトとなってしまう。ゆかでは頭を床につけて回ってしまう場面も見られたが、「基礎から見つめ直してしっかりできるように」(役田)と、次シーズンだけではなくその先を見据えたステップアップを誓った。

新人戦が大学デビュー戦となった役田

 この夏にインカレを経験した山田と中村は、そろって「技の質」を課題に挙げた。実際に今大会では、Eスコアは7点台が多く、二人とも落下があったあん馬ではEスコア6点前後と、伸びしろが大きいのは明らか。少数精鋭の早大体操部にとっては下級生も重要な戦力となるだけに、3年生での団体メンバー入りを目指す役田も含め、その成長は必須と言える。それぞれの課題と向き合うオフシーズンを越え、力をつけた頼もしい姿を、春にきっと見せてくれることだろう。

(記事 村田華乃、写真 大浦帆乃佳)

結果
男子個人総合兼種目別予選
選手名 ゆか あん馬 つり輪 跳馬 平行棒 鉄棒 合計点 順位
中村唯都(スポ1) 11.900 11.150 13.100 13.500 13.150 11.850 74.650 23位
役田真人(スポ1) 10.850 10.550 11.300 12.400 10.950 12.000 68.050 50位
山田元大(スポ1) 0.000 11.550 12.850 0.000 13.500 14.000 51.900 66位
コメント

中村唯都(スポ1=愛知・名城大付)

――早慶戦から1カ月経ちますが、新人戦へ向けて強化してきたことは

鉄棒と平行棒とつり輪で1つずつ新しい技を入れたので、その技が来年につながるように、しっかり練習積んできて、通しもしてきたので、そこは早慶戦から1番頑張りました。

――きょうの目標は

個人総合で8位以内に入りたいっていうのはあったんですけど、順位どうこうっていうよりは6種目で79点取るっていうのが目標でした。でもきょうそれが達成できなくて、すごく悔しいです。

――演技全体を振り返っていかがですか

前半すごい良くて、きょうは結構行けるなって思ったんですけど、鉄棒の降りから崩れてしまって、6種目ノーミスでできないってことはまだ練習が足りないってことなので、これからの練習で何をしてどう強くなるかっていうことがこれからの課題かなと思います。

――後半で崩れてしまって原因は

後半の3つとも練習でミスるところじゃないところだったんですけど、やっぱり技の質だったり完成度だったりが、練習のときから高められてなかったので、そこだと思います。

――つり輪ではガッツポーズも出ました

つり輪は良かったんですよね(笑)。

――「基礎から見つめ直している」とおっしゃっていたゆかでは、その成果を発揮できましたか

まだかたちにはしっかり出てないんですけど、一応取り組み始めてるので、そこは来年に向けて、ここからどんどん量を増やしてやりたいと思います。

――来シーズンに向けて冬に強化したい点は

来年にはまずチームに入ることが目標なので、それに向けてチームに足りないところを詰めていきたいと思います。しっかり考えて練習したいと思います。

役田真人(スポ1=埼玉・早大本庄)

――きょうが大学デビュー戦となりました

思ってたほど緊張はしなかったんですけど、大学の試合は結構雰囲気が独特で、どきどきというか、でもちょっとわくわくというか(笑)。どちらかというと楽しい雰囲気で入れたので、それはよかったかなと思います。

――演技全体を振り返っていかがですか

最初の方はいつもより良いくらいの出来で、きょう結構身体動いてるなって思ったんですけど、平行棒とゆかはミスが出ちゃって。でもいつもミスするところでのミスだから、いつも通りできたのはよかったかなと思います。ただ、そのミスがなかったらもっとよかったなっていう感じです。

――つり輪の前に監督に声をかけられていましたが

たぶん「落ち着いていけ」っていうようなことだったと思います。

――得意種目の跳馬はきょうの実施を振り返っていかがでしたか

あんまりいつも通りじゃなくて、いつも着地が見えるんですけど、きょうは見えてなくて。でも高さはいつもよりあった感じだったので、良くもなく悪くもなくって感じです。ただ着地でライン1歩出ちゃったのは良くなかったです。

――苦手種目は

どれもあまり得意じゃないんですけど、つり輪と平行棒が特に苦手です。

――次のシーズンに向けて冬に強化したい点は

とりあえずまだ基礎の部分がしっかりしていないというか、まず基礎からこの冬見つめ直してしっかりできるようにしたくて、来年の1年をかけてでも基礎をしっかりやって、その上に技がいっぱいできるようになったらいいと思ってるので、来年チームに入るというよりは、3年生になったときにチームに入れるように、基礎から作っていきたいです。

山田元大(スポ1=千葉・市船橋)

――ゆかと跳馬で棄権されていましたが

ちょっとアキレス腱を痛めてしまっていて。2週間前くらいからですね。徐々に痛くなってきて、ジャンプするのも痛いくらいだったので、着地とかも、回数を重ねた練習ができなくて。それがミスにつながってしまったというのもあります。

――早慶戦から1カ月ほど経ちましたが、強化してきた点は

足をケガしたって言ってから言うのも変ですけど、着地の意識を心がけていました。数をこなせない中で一つ一つちゃんと止めるっていう練習は大事にしていて。鉄棒だけは(着地を)止められたのでよかったかな、って感じです。

――今大会の目標は何でしたか

6種目そろえる予定だったので、個人総合で最低でも5番には入ろうと思っていましたが、それがかなわなくて。4種目で行った試技会の内容がまあまあ良かったので、試合でも同じくらいできるようにしようと思ってたんですけど・・・。ちょっとダメでしたね。

――つり輪では最後に尻もちをついてしまいました

着地の時に体重を前にかけると痛くて。ちょうどいいくらいのところを狙っていったら転けてしまいました。

――鉄棒では14.000点というハイスコアが出ました

内容はあまり良くなかったというか、きょうの演技自体に満足いくものがなくて。その中でも車輪がゆがんだところが一番ですね。着地は練習の成果が出たかなっていう感じで。あとは角度減点が。技をとってもらえないような角度ばっかりだったので、全然ダメだったなと思います。

――あん馬で2回の落下がありました。最終種目で疲れもあったのでしょうか

初めてやる構成でした。練習から完ぺきにいってたわけじゃなくて、完成し切っていなかったのかな、という感じで。練習で絶対ミスしないくらいの完成度じゃないと、こういうところでミスが出ちゃうなと思いました。練習不足です。

――新しい構成にはいつ頃から取り組まれていたのですか

早慶戦の前から徐々にやっていたんですけど、早慶戦は絶対にミスできないということで(難度を)落とした構成で演技しました。今回は挑戦の意味も込めて実施しました。そこでミスが出てしまったので、弱いな、という気持ちです。

――試合後のミーティングでは監督やコーチからどんな話を受けましたか

着地の話だったり、あん馬でのミスについて、気持ちの面でも技の質でもまだまだ弱いと言われました。自分でもそれは感じています。

――同期だけで試合を回ってみて、いかがでしたか

ぼくが最初に勢いづけなきゃいけないところでミスしてしまって。本当に申し訳なくて、みんなもやりづらかったと思います。

――きょう見つかった課題や、オフシーズンに向けて取り組みたいことを教えてください

もう、ここからが勝負というか。試合が終わってすぐ勝負は始まっていると思うので。技の質とか気持ちの面でも成長しないと上に行けないので、自分の今やるべきことをやっていこうかな、という感じです。