軟式庭球部

2017.10.22

皇后賜杯全日本選手権 10月21日 群馬・前橋総合運動公園テニスコート

日本一はならずも、インドアシーズンに向けて再出発

 大雨でコート整備を行いながら進行された皇后杯全日本選手権(皇后杯)。日本中の精鋭たちが集い頂点を決する大会の64強にワセダからは3組が進出した。3日目のカベを崩すことはできなかったが、これからのインドアシーズンに向けて収穫のある大会となった。

 小山舞(スポ2=和歌山信愛)・上原由佳女子主将(社3=群馬・高崎健康福祉大高崎)組が2日目の最初に登場。社会人の勢いあるプレーに先手を取られてしまう。そこから悪天候の中でも持ち味の粘りを発揮するが、その差は埋めきれず敗戦した。続いて今年の全日本大学対抗選手権(インカレ)で大将ペアを務めた杉脇麻侑子(スポ4=東京・文化学園大杉並)・佐々木聖花(スポ4=東京・文化学園大杉並)組は齊藤・元村(城山観光ホテル)組と顔を合わせる。両者ともに一歩も譲らぬ長いラリー戦となった。後衛がロブで相手を左右に振り、前衛がポーチに出る。お互いに粘り続けるシーソーゲームが続いた。先に流れを変えたのは杉脇・佐々木組だった。2人の攻撃が段々と噛み合うようになり、ゲームカウント3-4の場面で、佐々木の相手の間を抜くパッシングショットなど連続得点が見事に決まる。迎えたファイナルゲームでは完全に流れを手にしていた。強気に勝負をしかけていき、一切隙を与えずストレートで勝利。このまま勝ちあがりたいところだったが、16強入りを阻んだのは貝瀬・黒田(ヨネックス)組だった。終始相手の勢いのあるテニスに圧倒されてしまい決めにいくことができない。反撃の機会をうかがうも、なかなかチャンスはつかめず、1-5で敗北。ワセダの昨季大将ペアはベスト32で悔しくも姿を消すこととなった。

ネット際を支配した佐々木

 最後に登場したのは木村日奈(社4=群馬・高崎健康福祉大高崎)・草野絵美菜(教4=群馬・高崎健康福祉大高崎)組だ。初戦の序盤は激しい雨で湿ったサーフェスに苦戦し、なかなか木村日が思うようにボールを打ち込めない。しかしそこで草野が持ち前のフィジカルを生かし、コートを広く支配する。木村日も途中から緩急を工夫した攻撃に挑戦し、草野もスマッシュで得点を量産。G1-3からは相手に1ゲームも譲らず32強に駒を進めた。16強への挑戦で目の前に立ちはだかったのは強敵、小谷・大槻(麗、平27スポ卒=現ダンロップ)(ダンロップ)組だ。木村日が相手の力強いストロークにも食らいつき、ラケットをよく振った。草野も雨の中でも軽いフットワークで要所を締める。勢い良く2ゲームを先取すると、徐々に雨が激しくなってきた。ロブを甘くあげると大槻のコースの鋭いボレーが突き刺さる。競った展開の中でもここぞという決め手に欠け、G2-2と追いつかれてしまう。そこから1ゲーム取り戻し粘りを見せつけるが、そのままG3-5で敗戦。やりたいことはできたと二人は笑顔で試合を振り返ったが、それに勝利という結果がついてこなかったことに悔しさをにじませた。

多様な攻めを積極的に展開する草野

 

 ワセダ勢は8強に進出し3日目のカベを越えることはできなかったが、これからのインドアシーズンに向けて実りのある結果になったことは間違いない。「まだまだ伸びますよ、私たち!」(草野)。4年生は残りの大会を悔いなく終わることができるように、3年生以下は来シーズンへつながる冬にできるように。さらなる成長に向けて、歩みを止めることはない。

(記事、写真 吉田安祐香、吉澤奈生)

コメント

木村日奈(社4=群馬・高崎健康福祉大高崎)・草野絵美菜(教4=群馬・高崎健康福祉大高崎)組

――終わってみて率直なお気持ちは

草野 悔しいです。本当に。

――4回戦では序盤リードしていただけに悔しい結果になったのではないでしょうか

木村日 やりたいことを出せなかったという悔しさよりも、やってきたことややりたかったことはできたので、後は勝ちという結果がついてくれば最高なのになあというところで悔しかったですね。

草野 相手も強いというのはもちろん分かっていましたし、最初からトップギアでこっちも行かないと絶対にやられるということは分かっていたので、序盤から攻めていこうと思っていました。でもやはり攻めている分それが続かないというミスになってしまうこともあって、それでもまたそこから気持ちをもう一度入れて攻めなおしたりなど、ゲームの中では自分としてはいろいろ考えて組み立てることができたので良かったです。それだけに悔しいなという感じですね。

――それでも試合中はお二人とも楽しそうにプレーされていましたね

木村日 まあいつも基本はそんな感じなんですけどね(笑)。今迄のインカレだったりとかではなかなかそんな風にプレーすることも難しくて、思ったようにできなかったりもどかしさがあったりしました。インカレから早関戦と私たちも一区切り終えてまた良い意味で新たな気持ちでできていると思います。なのでそんな風に思ってもらえたんじゃないかなと。

草野 楽しかったです。私雨好きなんです(笑)。

木村日 え~(笑)。私も雨は結構好きなんですけどもうきょうで嫌いになりました。ボールもはねないし、もう無理です(笑)。

――初戦は草野選手の守備範囲の広さが生かし切れていました

草野 雨も降っているしボールも緩いので、結構取れるボールの種類が多くなっていました。でも終わった後に監督さんには「もっと追え」と言われて、ああ、まだまだなんだ、と(笑)。

――木村選手は途中からギアが一段階上がったように思えました

木村日 はい、こういう雨の日にはやはり後衛からすると100%の力で打つのは難しいです。でもそんな中で膝を曲げて低い球に備えたり、緩急を使って対応したりを思っていたよりはできたかな、と。最後は球の種類に対応しきれなかった部分も反省でした。

――大きな大会として二人で臨む大会は最後でした

草野 あと4試合よろしくお願いします、と言いたいです(笑)。

木村日 大きい大会は確かに最後なのですが、まだこれからも試合があるので、終わってしまったという喪失感はないです。これからはインドアの大会もあるので。きょねん安保さん(利里那、平29スポ卒=岩手・盛岡女)と組んで出た皇后杯は本当に二人で組むのがあれで最後だったので、自分は当時3年生でそれからも部活は続いていくのに、ああ終わっちゃったなという気持ちが強くて、大げさに言えばやる気を失ってしまったというか、もういいやとなってしまった部分がありました。でも今はそれに比べて引退はしているけれど、まだ大会はあるしきょうも楽しい新しいこともいろいろできたので、まだまだプレーの幅を広げられるんじゃないかなと思って楽しみです。

草野 この間母校に行って新しいことを教えてもらいました。ポジションの取り方なんですけど、それが上手くハマってきょうは良かったです。まだまだ伸びます、私たち!