フェンシング部

2017.10.19

第69回関東学生選手権 10月18日 東京・駒沢オリンピック公園屋内球技場

男子エペ団体、悲願の関カレ優勝!

 5日間にわたって行われた関東学生選手権(関カレ)も最終日を迎えた。男子エペ団体は、現チームになってから悲願の初タイトルを獲得。早大男子エペとしては、10年ぶりに関カレを制覇した。一方女子サーブル団体は、2回戦で日大と対戦するが敗北。しかしエース佐々木陽菜(社3=東京・大原学園)が不在の中、手応えをつかんだ。

☆「ここで負けたらどこで勝つんだ」――。結成2年目、悲願のV(男子エペ団体)

 優勝できると言われていたチームだった。しかし、昨年の全日本学生選手権(インカレ)ではベスト4、全日本選手権(全日本)では2位。ことしの春の関東学生リーグ戦では不運な要素も絡み全日本学生王座決定戦(王座)へ駒を進めることもできず。ただこの日、全日本ぶりに小野真英(スポ3=埼玉栄)、加納虹輝(スポ2=山口・岩国工)、安雅人(スポ2=茨城・水戸一)とメンバーがそろった。リベンジの舞台は整った。

 しかし初戦は苦しいスタートとなった。第4セット終了時点で4点ビハインドを背負う。「結構まずいなと思ったので、自分が一気に頑張ろうと」(加納)。第5セットに加納が12得点を挙げ逆転すると、後続も粘って逃げ切りに成功した。ここからは圧巻だ。準決勝も決勝も、序盤にリードを奪い、最終的には15点以上差をつけての勝利。特に準決勝で当たった法大は全日本の決勝で敗れた相手だが、そんな強敵にも主導権を渡すことはなかった。勝因は初戦の反省を生かし、前半で流れをつくることができたことだ。「チームとしても失点は悪いことではないからと言い、ちゃんと盛り上げて流れをつくった」(小野)。そのため、1つのミスや失点を機に崩れることもなかった。

慶大に勝利後、小野(左)は喜びをあらわにした

 「関カレ、インカレで優勝して、全日本でも優勝できたら、王座に出られなかったことをチャラにできるのかなと思う」。春、王座を逃した直後に安はそうこぼした。関カレこそはこのチームで勝つ――。そう強い思いを胸に臨んだだけに、優勝を決めメンバーはほっとした表情を浮かべた。しかし、インカレでは加納が遠征のため欠場となり、より厳しい戦いが予想される。「インカレでも優勝できれば自分や安の実力が他大学にも知れ渡る」(小野)。エースがいなくても、インカレチャンピオンへ。それが早大の真の強さを証明することになる。

(記事 加藤佑紀乃、写真 茂呂紗英香)

☆チームとしての成長を実感、次につながる2回戦敗退(女子サーブル団体)

 女子サーブル団体では、早大は学習院大との初戦を終始優位に進めて勝利し、日大との2回戦に臨んだ。トップバッターの齊藤里羅子(スポ2=山形東)は「格上の相手だったので、気持ちで負けないように強気でやった」と、きのうの個人戦3位の檜谷幸を相手に3-5と点差を2点にとどめて後につなぐ。続く第2セットでは、個人戦で2位に入った木村結(社2=山口・柳井学園)がさすがの追い上げを見せ、相手に3点差をつける。しかし、第3セットで8連取され、11-15と再びリードを許してしまう。すると、その後はなかなか点差を縮められず、相手に追い付けない展開が続いた。最終セットで木村が粘り、4連取を含む9点を取って巻き返しを図ったが、最終的に第3セット以降1度も相手に追い付くことができないまま、38-45で試合終了。惜しくも2回戦敗退となった。

最後回りとしてプレーでチームを引っ張る木村

 今大会は、遠征でエースの佐々木陽菜(社3=東京・大原学園)が不在であったが、「チームの雰囲気が良くなっていて、一人一人もレベルアップできていた」と木村は語る。今大会の経験を活かして、全日本学生選手権ではより良いチームワークでさらに上位を目指していく。

(記事 内野楓、写真 本野日向子)

全日程終了後の集合写真

※フェンシングの団体戦は3人、または4人の選手が交代で出場し、1試合当たり3分という持ち時間内で争う。あるいは3分以内にどちらかが先に5得点先取すると、そこで次の選手に交替となる。最終的には9試合戦い、45点を先取、または持ち時間が終了した場合は得点が高い方が勝ちとなる。

※エペ:全身が有効面となる上に、両選手が同時突きをすると両者にポイントが与えられる。より慎重な攻め方が求められるため、時として両者が睨み合ったまま時間が過ぎることは稀な話ではない。

※サーブル:両腕も含む上半身への突きと切り(剣先ではなく剣の胴部分で相手の体に触れること)が得点となる。また、先に攻撃をした方が「攻撃権」を持ち、防御側は相手の攻撃を防御してから攻撃しなければならない。この攻撃権の奪い合いにより、両選手はピスト上を常に前後に往復し合うため、サーブルは3種目の中で最も全身運動が激しい種目だと言える。

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結果

▽男子エペ
早大〔小野真英(スポ3=埼玉栄)、加納虹輝(スポ2=山口・岩国工)、安雅人(スポ2=茨城・水戸一)、十河昌也(スポ2=香川・三本松)〕 優勝
準々決勝:○45-36専大
準決勝:○45-30法大
決勝:○45-26慶大

▽女子サーブル
早大〔木村結(社2=山口・柳井学園)、齊藤里羅子(スポ2=山形東)、佐野友香(スポ2=静岡・沼津西)、仙葉楓佳(社1=秋田・聖霊女短大付)〕 2回戦敗退
1回戦:◯45−18学習院大
2回戦:●38−45日大

コメント

小野真英(スポ3=埼玉栄)

――男子エペ団体で関東学生選手権(関カレ)優勝となりました。今のお気持ちをお聞かせください

今まで優勝できると言われてきたチームだったのですが、全然優勝できていませんでした。今回もここで負けたらどこで勝つんだという感じだったので、優勝できて本当に良かったと思います。

――本日はどのような意気込みで臨んでいらっしゃいましたか

個人的に個人戦の結果があまり良くなくて、団体で取るしかないと思っていたので、気持ちを切り替えて団体だけに集中していました。

――右足にサポーターをしていましたが、コンディションはいかがでしたか

コンディションは悪くないんですけど、ケガが再発する可能性があるということで念のため(サポーターを)着けています。

――今は良好ということでしょうか

今は大丈夫です。

――初戦の専大との試合は、競って最後に逆転するというかたちでしたが

個人的に専大は苦手意識があって、そこで自分がどう粘れるかだったので、後は後輩2人が点数を重ねていくというように作戦を立てていました。そこでちゃんと勝ち切れたというのが良かったのかなと思います。

――2戦目は全日本選手権で負けた法大が相手でしたが、どのようなプランで臨もうとしていましたか

今までは入りが悪くて個人個人の気持ちがバラバラだったのですが、今回は全員の気持ちがまとまったというかコンディションの面でも全員が良かったので、勝てるという気持ちを持って臨みました。

――法大と慶大相手に圧勝となりましたが、勝因は何だと思いますか

たとえ簡単なミスをしても他でしっかり取り返すことが全員でできたりとか、チームとしても失点は悪いことではないから、ちゃんと盛り上げて流れをつくれば勝てると思っていたので、流れをつくることができたりというのが大きな勝因だと思います。

――チームのことについて伺います。このチームが去年から変わった点はありますか

大きな点はそんなに変わらないのですが、加納(虹輝、スポ2=山口・岩国工)と安(雅人、スポ2=茨城・水戸一)がしっかりと実力をつけて、団体戦にも自分の流れに持ち込めたというのが最大の勝因だったかなと思います。

――去年の全日本選手権とことしの関東学生リーグ戦での借りは返せたと思いますか

そうですね。でもここからもまた法大と当たる可能性があるので、そこでも負けないように頑張っていきたいと思います。

――全日本学生選手権への意気込みをお願いします

団体戦では加納がいないのですがそこでも優勝できれば自分や安の実力が他の大学にも知れ渡ると思うので、結果を残せるようにしたいです。

加納虹輝(スポ2=山口・岩国工)

――個人と団体、共に優勝おめでとうございます。今のお気持ちは

個人も団体も優勝して当たり前だったので、うれしいですけど、終わってみれば当たり前だったかなと。でも団体は今まで優勝できてなかったので、特にうれしかったです。

――今大会はどのような意気込みで臨みましたか

インカレ(全日本学生選手権)は遠征に行っているので出られないんですけど、個人戦は出るからには負けたくなかったので、「勝ちたいな」くらいの気持ちでやっていました。団体戦はチームで勝ちたいという気持ちがあったので、「どうしても勝ちたいな」と思って臨みました。

――きょうは試合中に右足のかかとを冷やしていましたが

きのうの個人戦で痛めてしまって、ずっと痛かったので冷やしていました。

――プレーに影響は

あったんですけど、試合をやっていくうちに気にならなくなっていました。あとは足を強く踏み込まないように意識して、ちょっと気を配ってました。

――それでも優勝できてしまうという

はい(笑)。みんなのおかげです。

――専大戦はきょうの3試合の中で一番苦しい印象を受けましたが

1試合目だったので、みんなまだ体が動かなくて。向こうは試合をしてから臨んでいるので体が動いていたし、後はきのうの疲労が出てしまいました。ダラダラな感じでみんなやっていて。それで競ってしまった感じです。

――その中で勝機はどのように見出していったのでしょうか

中盤負けていて結構まずいなと思ったので、自分が中回りで一気に頑張ろうと。そこで追いついて2人が粘ってくれて、つなげられたのが勝因だと思います。

――では、専大戦で踏ん張れたことが次の2試合に生きたということでしょうか

そうですね。そこから調子が上がってきたので良かったです。

――準決勝、決勝では点差に余裕のある勝利でした。専大戦を踏まえて変えたことはありますか

前半でしっかり流れを作ろう、と。専大戦ではあんまり考えてなくて、前半に流れを作れずにああなってしまったので。

――このチームで初めて優勝を飾りましたが

次このメンバーがそろうのは全日本(全日本選手権)団体なので、そこでもまた頑張りたいと思います。

――インカレは出られないとのことですが、今度行かれる海外遠征での目標を教えてください

相手が外国人ですし、今回からシードで試合に出られるんです。メダルを目指して海外でも勝てるっていうことをもっと証明していきたいです。

安雅人(スポ2=茨城・水戸一)

――優勝おめでとうございます。今のお気持ちをお聞かせください

初めてこのメンバーで優勝できたので、うれしいです。インカレ(全日本学生選手権)は加納(虹輝、スポ2=山口・岩国工)がいないので、加納がいなくてもやれるんだぞということを見せられるように頑張りたいな、と(試合が)終わってから思いました。

――法大戦や慶大戦では、相手とのポイントを離してチームに貢献されていましたが

加納がすごく(点を)取る分、自分も頑張って点を取りたいと思っていました。今そんなに苦手な選手がいないので、そこがうまくかみ合って大量の得点を取ることができたのかなあと思います。

――遠征からの試合ということでかなり疲れていたと思いますが、どうやって疲れを癒していましたか

癒えてはいないです(笑)。おいしいものを食べて、早く寝ようと思いました。

――昨年までの自分と比べて、特に成長したと思う部分を教えてください

相手への誘い方がうまくなりました。よけるのは前からうまいと言われていたのですが、その自分の得意分野へと誘う方法を練習したおかげで、上手になったのかなあと思います。

――最後に、インカレでの目標をお願いします

関カレ(関東学生選手権)でいい味をしめてしまったので、この勢いのまま、関東のチャンピオンだぞいう気持ちで、インカレでも優勝したいなと思います。

木村結(社2=山口・柳井学園)

――きょうはチームとしてどのような目標を持っていましたか

行けるとこまで行きたいなという感じでやっていて。日大には勝ったことがなかったので、挑戦する気持ちでやっていました。

――団体戦の敗因は何だったと思いますか

やっぱり相手は3人とも強くて穴が無いのに、こっちは点をたくさん取れる人がいなくて…。いつもだったら3年生に佐々木陽菜先輩(社3=東京・大原学園)がいるんですけど、今回は遠征でいなくて自分たち2年生だけでした。でも前よりもチームの雰囲気が良くなっていて、一人一人もレベルアップできていたと思うので、持っている実力は全部発揮できたと思います。

――日大との2回戦は、リードされる展開の中で木村選手は積極的に攻めていたように感じたのですが、どのような気持ちでピストに入っていましたか

自分は最後なので、取らなきゃなという思いはあったんですけど、欲を出しすぎるといつもあまり点を取れないので、そんなに気負わずにやることを意識しました。でも前に行くという感じで。

――最後に全日本学生選手権への意気込みをお願いします

団体戦は関カレ(関東学生選手権)と同じメンバーなんですけど、関カレよりも上を目指して、行けるところまで勝ちたいなと思います。

斎藤里羅子(スポ2=山形・山形東)

――個人戦と団体戦で、それぞれどのような目標をもって試合に臨みましか

個人戦では、昨年インカレ(全日本学生選手権)に行けなくて悔しい思いをしたので、インカレに行きたいという思いでやりました。またプール戦で全勝できて、1回戦、2回戦を勝つと木村(結、社2=山口・柳井学園)と当たることになっていたので、そこまで行きたいという思いでやりました。団体戦では、日大戦が今日の山場だと思っていて、そこでしっかり動いて次に繋げられるようしたいという思いで戦いました。今回終始調子が良くて、いつもよりも動けて試合ができていたので、とにかく自分のできることをやって、最後の木村に負担をかけないように、できる限りの事をやろうとしました。

――試合で良かった点はありましたか

自分のやりたいかたちである、前に出て試合をすることができた点が良かった点だと思います。

――試合の敗因はなんだったと思いますか。また、課題点は見つかりましたか

最初の方に点を取られてしまい、追いかけるかたちだったので、なんで取られるのかを整理して、休憩時に切り替えたかったです。負けた試合が全部相手の流れに飲まれて、自分が下がっているところで点を取られてしまったので、下がっているところで点を取ることが課題ですね。

――2回戦目の最初に、個人戦3位の檜谷幸選手(日大)と対戦しましたが

格上の相手だったので、気持ちで負けないようにしました。また最初だったので、とにかく動いて盛り上げて次につなげたいという思いで強気でやりました。

――同期の木村選手からはどのような刺激を受けていますか

同期の木村は、憧れであり、ライバルであり、一緒に練習していて目標にしている選手でもあります。試合の組み立てが上手く、前でも後ろでも点が取れ、1つ1つのテクニックもうまいです。今回の関カレ(関東学生選手権)でもしっかり成績を残している木村を見習って、追い越せるように頑張りたいと思います。

――インカレへの意気込みをお願いします

全日本に出ると佐々木陽菜先輩(社3=東京・大原学園)が出られるので、全日本につなげたいと思います。