バレーボール部

2017.10.18

秋季関東大学リーグ戦 10月15日 神奈川・専修大学生田キャンパス

快挙達成!フルセットの試合を制し全勝優勝を決める!

 秋季関東大学リーグ戦(秋季リーグ戦)もとうとう終わりを迎える。大会10日目で既に優勝を決めた早大は、有終の美を飾るべく日体大との最終戦に臨んだ。競り合いながらも常に相手に先行し、2セットを奪う。しかしそこから相手の粘りのレシーブと強いサーブに苦しみセットを落とすと試合は最終第5セットへ。ミスの出た相手に対し、ここぞという場面で集中力を発揮した早大が、セットカウント3ー2(25ー22、24−20、18−25、22−25、15−10)で勝利。見事全勝優勝の快挙を達成した。

 リーグ戦最終日。多くの観客の声援の中、早大の全勝優勝を懸けた戦いが始まった。最終戦にふさわしく、両校が持ち味を発揮。なかなかボールが落ちず、ラリーになる場面が多く見られた。日体大の固い守りに対して、早大はしっかりとフォローに入り、2本目3本目のスパイクで得点につなげていく。競り合う展開の中でも、逆転は許さず2セットを先取した。しかし、相手も黙ってはいない。強いサーブでサーブレシーブを乱されると、なかなかスパイクを得点につなげることができない。「スパイカーが弱気になってしまった」(加賀優太、商4=東京・早実)。打っても打っても、相手に拾われる苦しい展開に。7ー10からブロックポイントを含め3連続得点を許すと、早大も負けじとワンポイントブロッカーで山﨑貴矢副将(スポ4=愛知・星城)を投入。狙い通りに3枚ブロックでブロックポイントを奪うと、こちらも途中出場の喜入祥充主将(スポ4=大阪・大塚)のサーブから3連続得点。ここまで調子が上がらず苦しいシーズンを送っている4年生の活躍で追い上げのムードをつくった。しかし、日体大の勢いを止めることはできず。このセットを落としてしまう。

最後までチームを引っ張った加賀

 第4セット。武藤鉄也(スポ2=東京・東亜学園)のクイックや、藤中優斗(スポ3=山口・宇部商)のバックアタックが決まり、順調に得点を重ねる。ここから両校の打ち合いはさらに激しさを増していった。18−16と一歩リードしてセット終盤へ。両校が好レシーブでボールを拾い合い長いラリーが続く。しかし、いずれも最後に取り切ったのは日体大。ラリー中の失点という課題が顔を覗かせるかたちとなった。ここでの4連続失点で先行を許すと、最後は相手のサーブに対して、レシーブ陣が譲り合うというまさかのミスでこのセットを落としてしまった。最終セット。「全部出そうという気持ちをぶつけていった」(小林光輝、スポ3=長野・創造学園)。小林のブロックポイントで貴重なブレークポイントを得ると、日体大のミスを誘う。今季要所で見られた勝負強さをここでも発揮した。宮浦健人(スポ1=熊本・鎮西)のスパイクで14−8。マッチポイントを得ると、ついにその瞬間が訪れた。相手のサーブがネットに掛かり試合終了のホイッスルが鳴る。『全勝優勝』。コート中央で円陣をつくり、笑顔があふれた。

全勝優勝を決めコート中央に駆け寄る選手たち

 「コンセプトが貫けた時はセットが取れている」と松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)が評価したように、今ある力を出し切ればどこが相手でも負けないチームへと成長した早大バレー部。とうとう最後まで負けることなく、全11試合を走り切った。しかしここがゴールではない。あくまでも目標は『全日本インカレでの優勝』だ。「まだまだ詰める部分はある」(加賀)。他大もさらにチームの完成度を上げてくることが予想されるため、気を抜くことはできない。また息をつく間もなく、1週間後には天皇杯関東ブロックラウンドが控えている。本戦への出場権を得て、現チームで1試合でも多く戦うために負けるわけにはいかない。早大男子バレー部の歩みは続いていく。

(記事 杉山睦美、写真 越智万里子、藤原映乃)

早大男子バレーボール部

 

セットカウント
早大 25-22
25-20
18−25
22-25
15-10
日体大
スタメン
レフト 加賀優太(商4=東京・早実)
レフト 藤中優斗(スポ3=山口・宇部商)
センター 武藤鉄也(スポ2=東京・東亜学園)
センター 村山豪(スポ1=東京・駿台学園)
ライト  宮浦健人(スポ1=熊本・鎮西)
セッター 小林光輝(スポ3=長野・創造学園)
リベロ 堀江友裕(スポ2=和歌山・開智)
個人賞

最優秀選手賞 加賀優太(商4=東京・早実)

会長特別賞 加賀優太(商4=東京・早実)

セッター賞 小林光輝(スポ3=長野・創造学園)

賞を受賞した2人。左から加賀、小林

コメント

松井泰二監督(平3人卒=千葉・八千代)

――全勝優勝という結果になりました

4年生がケガや、世界選手権に出てチームとしての調整が遅れコンビが合わないということもあって、試合に出場できず、悔しい思いがある中でもチームをよくまとめてくれました。4年生には感謝したいと思っています。

――選手にはどのような声をかけましたか

最後のミーティングでは本当によく頑張ったと言いました。ですが、我々は全日本インカレでの優勝が目標で、そこに向かってまだまだ課題はあるので、もう一度やり直していこうという話をしました。

――優勝という結果につながったポイントとしては何が挙げられますか

サーブをしっかり打つことと、ブロックとレシーブの関係をしっかりつくることをチームのコンセプトとしてやっていました。それが結果として、サーブがダメなセットは落としていますし、コンセプトが貫けたときはセットが取れているので、今までやってきたことは間違ってなかったということだと思います。

――きょうの試合はフルセットまでもつれましたが、落としたセットはやはりサーブで崩さなかったことが原因ですか

そうですね、サーブで崩せなかったことと、逆にサーブで崩されてしまって攻撃が単調になってしまったことだと思います。

――春季リーグ戦・東日本インカレの3位から着実にレベルアップしていますか、どのような点に成長を感じていますか

夏は私がチームに帯同できなかったのですが、その中でコーチや4年生がしっかりと取り組んでくれました。特に4年生が何がダメで何ができているのかをしっかりと考えて、4年生目線で判断できたことが、実際にこのような試合の中でも活かせたのではないかと思います。

――全日本インカレまでに修正したい点はありますか

基礎の反復と攻撃力の向上ですね。それと合わせて、ラリー中にばたばたしてしまっての失点が目立つので、それを修正したいです。

――全日本インカレでのキーマンを挙げるとすれば

やはり4年生だと思います。今の下級生は思い切ってやって、こういう成果を出しているので、4年生がもう一度チームに合流して、とにかくスタートで何人出れるかというところになってくると思います。

加賀優太(商4=東京・早実)

――全勝優勝という快挙を成し遂げました

きょうも苦しい試合でしたが、フルセットの試合も含めて、何とか1試合も落とすことなく全部勝ち切れたことは、自信を持っていいのかなと思います。

――フルセットまでもつれる試合となりましたが、振り返って

1、2セット目は早大のスパイクも通っていて、いいかたちで入れたのですが、3セット目から相手のサーブに乱されていいかたちでスパイクを打てませんでした。こっちのスパイクをレシーブで上げられたり、ブロックに引っかかってしまったりだんだんスパイカーが弱気になってしまいました。5セット目は、思い切っていこうということで、自分は特に足がつりそうだったのですが・・・。最後だから思い切っていこうと思って、一番先頭に立ってそういう気持ちの部分で最後は取り切れたかなと思います。

――ブロックとレシーブの関係については

そこに関しては悪くはなかったと思います。1本目2本目が上がっても最後の3本目でスパイカーが相手の守備を崩せなかったのかなと思います。打っても打ってもあげられてしまって、そこが苦しかったです。ブロックとレシーブの関係についてはそこまで悪くはなかったのかなと思います。

――個人賞も受賞されました

会長特別賞と最優秀選手賞を頂いたのですが、正直自分が勝ち取った賞というよりは、チームがいい結果を残せて僕がそれを代表してもらったというかたちだと思っています。自分の自信につながるとかではないのですが、優秀な後輩たちのおかげでいい思いができたなという感じです。

――4年生として臨んだ最後のリーグ戦の総括をお願いします

自分たちの取ったセット、取られたセットで何が悪かったかということが明確になっています、サーブで攻めることができてブロックとレシーブの関係ができている時はどのチームが相手でもセットを落とさずに、逆に大差でセットを取ることができていました。逆にこっちのサーブのミスが多かったり、弱気なサーブになってしまうと自分たちの形をつくれずにセットを取られていることが多かったです。全日本インカレに向けて何をしていくべきか、自分たちがどういうバレーをすれば勝てるかということが明確になりました。優勝はしましたが、まだまだ詰める部分はあります。結果は良かったですが、それよりもこれから何をすべきかが明確になったという点でとても有意義な大会だったと思います。

――全日本インカレに向けて

第1シードになれたので、しっかりセンターコートに立って、そこでしっかりと最後の大舞台で自分たちの力を出せるようにしたいです。その上で日本一が取れればいいと思います。

小林光輝(スポ3=長野・創造学園)

――ベストセッター賞おめでとうございます

素直に嬉しいです。でも、セッターは印象なので、返してくれて、決めてくれる人がいたから取れました。また、アナリストとしっかり連携取っているので、自分がセッター賞取ったことでワセダが大学バレーの中でトップということを示せたんじゃないかと思います。みんなの賞です!

――完全優勝した今のお気持ちをお願いします

創部初、全勝優勝したというのを聞いて素直に伝統のある早大バレー部にしっかり歴史を刻めたというのは嬉しいことです。ですがそれと同時に全カレは追われる立場なのでプレッシャーはかかりますし、負けたら終わりなのでそういう意味でうれしい気持ち半分、気を引き締めなきゃなという思いもあります。

――試合を振り返って

相手にサーブを攻められて押されて、こちらのバレーがうまく自分の中でも組み立てられなかったというのが自分の中でもありました。そんな苦しい中でもスパイカーが決めてくれたりだとか、ブロックフォローに入って全員で点数をつなげるという意識を持って相手を受けれたんじゃないかと思います。

――どのような組み立てを意識されましたか

やっぱりサイド勝負になってくると僕たちは厳しいので、相手のミドルブロッカーとの駆け引きでブロックを見てやれたので良かったと思います。

――フルセットの試合で5セット目どのような気持ちで臨んだか

やってきたことを全部出せば勝てるというのを僕たち全員が思っていたので、全部出そうという気持ちをぶつけて行きました。

――改めて秋季リーグ戦はどのようなリーグ戦でしたか

自分として1戦目から最終戦まででだいぶ成長できたなと実感しているので、それは自信につながりました。逆にまだまだ課題もあるのでそれが全カレへの伸びしろだと思うので、秋リーグをしっかり自分の中で振り返って全カレにつなげていけたらなと思います。

――全勝していく中でプレッシャーは大きかったと思いますが、勝ち癖がつき自身にもなったかと思います

勝ち癖というよりは全勝で終わるというプレッシャーがかかっていて、プレッシャーの中でも勝ち切れたというのが自分たちの自信につながったなと思います。

――全カレに向けてまずどのようなことから取り組んでいきたいか

もう一度チームは崩してまたスタートするとは思います。その中で個々のスパイカーがそれぞれ打ちやすいトスがあると思うので、打ちやすいトスの精度を上げるというのと、相手との駆け引きや組み立ての部分を自分の中で追求できたらと思います。

堀江友裕(スポ2=埼玉・開智)

――全勝優勝おめでとうございます。今の気持ちを振り返って一言お願いします

連戦ではなく、毎週毎週の試合を勝っての全勝だったので、全部勝ったのはとてもうれしいですが、達成感はあまり感じないです。

――本日の日体大戦を振り返っていかがですか

1,2セットはいい感じで、今まで勝ってきたような経験値でいけたと思いますが、 3セット目以降は相手も黙っていなくて、3,4セットはやられてしまいました。途中で4連続失点などがありましたが、それをなくすことができれば、どんな試合でも3-0で、どんなセットでも取れるようになると思います。そのような姿勢を常に持っていきたいです。

――1,2セットではブロックとレシーブの関係がうまくいっていたように見えましたがどのあたりに注意されていましたか

日体大はサイドにあまり大きい選手がいないので、(ブロックの)わきを抜いてくると考えていました。あまり自分のところには飛んでこなかったので、ほかの人にあげてもらっていました。もう少し自分のところにボールが来るような隊形を作っていけたらいいと思っています。

――3,4セットでは相手が早大のスパイクをよくレシーブするようになりましたが、そのあたりについてはいかがですか

抜けてきたボールはあげられていました。体育館が狭いこともあり、ブロックにあたってレシーブできないところに飛んで行ってしまうことが多かったです。ブロッカーもブロックしたい気持ちはわかりますが 、もっとレシーブでもあげられるということを認識してもらえるような信頼関係を築いていきたいと思っています。

――5セット目ではまた1,2セット同様にしっかりと早大バレーを組み立てられていました。何か切り替えるために意識したことはありますか

早大はサーブとディグのチームで、それがいいようにはまっていました。それでも、すべて自分たちの力というわけではなく、相手のミスなどもあっての勝ちだったと思います。相手のミスに助けられなくても勝っていけるようにしたいと思っています。

――きょうで秋季リーグが終了となりますが、次の全日本大学選手権に向けて一言お願いします。

秋季リーグとはまた違い、負けたら終わりのトーナメント戦なので、戦い方もまた変わってくると思います。自分はまだ2年生なので、下級生らしく思い切って、先輩に最後いい結果を渡せるように残り1か月ですがレベルアップして1か月後を迎えたいと思っています。

宮浦健人(スポ1=熊本・鎮西)

――完全優勝おめでとうございます。率直な感想をお願いします

今は全勝優勝というかたちで終われて嬉しい気持ちでいっぱいです。

――なかなかきょうは苦しい展開だったのではないでしょうか

相手もしっかり対策してきて、マークも厚くなってきたと思うんですけれど、そこで工夫するというのがきょうはできなかったというか。接戦でも厚いマークに対して力任せにいってしまって、もっと工夫すればよかったなと、もっと広くコースを見て打てば良かったなという反省はあります。

――2セット落としてのフルセット、5セット目はどのような気持ちでしたか

最後はやはり15点という短い試合なので、とにかく思いっきりやるということを心がけました。

――勝ち急ぐ気持ちはなかったですか

そうですね。とにかく1点ずつ取っていくというのを心がけました。

――どんな秋リーグになったか、ふりかえっていただけますか

自分は秋リーグからスタメンとして起用してもらって、こうやって全勝優勝して終われて嬉しいのですが、全カレに向けて秋リーグで出た課題がたくさんあります。

――収穫はどんなものがありましたか

自分の高い通過点で打てば結構決まるというのを感じたので、そこが収穫かなと思いました。

――全カレに向けて一言お願いします

最後はやはりもう一度1から全カレに向けて練習して、4年生に優勝して胴上げできるように頑張りたいと思います。