航空部

2017.10.17

関東学生競技会 10月10~15日 埼玉・妻沼滑空場

まさかの全校無得点 全日本学生選手権への出場権得る

 10月10日から15日にかけて、3月に行われる全日本学生選手権(全日本)の出場権をかけた関東学生競技会が行われた。早大から出場したのは佐々木昇吾主将(基理4=愛媛・宇和島東)、大庭康聖副将(基理4=神奈川・山手学院)、山根知明(創理4=京都・洛南)の3名。今シーズン最後の大会に意気込む選手たちだったが、競技中は生憎の空模様で、まともに飛べたのはわずか2日のみ。その2日も条件が悪く、スコアを獲得した大学は一つも無いというまさかの事態に。前代未聞の全校得点なしで幕を閉じた。

 例年12月に行われている今大会だが、ことしは悪天候が予想されたため開催は比較的天候が安定しているこの時期に早められた。3月に行われる全日本大学選手権の出場権がかかっているだけでなく、一つの大会として結果を残したい早大。迎えた競技初日は厚い雲が空を覆う中、トップ(上昇気流)が足りずに周回を成功させるだけの高度が獲得できない。それでも「飛び続けられるように頑張ろう」(佐々木)と、粘り強く1時間ほどのフライトを敢行したが特定のポイントに達せず、結局その日の競技はノーコンテストに。雲行きの怪しい大会初日となった。

飛行を見合わせる日が多かった

 その後も雨模様が続き、晴れ間が広がったのは大会三日目である12日。大会終盤は雨の予報だったため、得点獲得の最後の機会だった。この日早大は3発のフライトを行ったが、午後には再び太陽が隠れそこで終了。結局最後の得点チャンスであったこの日も、どの大学にもスコアはつかなかった。最終日、天候は雨。ここまで得点を獲得した大学は一つもなく、順位をつけることができなかったため、今回は異例の処置を行った。飛べた日に獲得した高度と、滞空時間を基準に上位9チームを全日本に出場させることにしたのだ。早大は天候が悪い中でも諦めずフライトに臨んだことが功を奏し、全体2位で出場権を獲得。次につなげて今大会を終えることとなった。

フライトの準備をする佐々木

 今大会は条件が悪かったが、これから冬に突入するとさらに飛ぶ練習をするのが難しくなる。しかし3月には早慶戦と全日本の大舞台を控えているため、ここからまた成長しなくてはならない。限られた練習の機会をものにできるかが春に勝利を挙げるカギになりそうだ。

(記事 坂巻晃乃介、写真 航空部提供)

コメント

佐々木昇吾(基理4=愛媛・宇和島東)

――今大会はあまり飛べなかったとお聞きしました

飛べたのは3日間でした。競技になるような晴れた日は1日しかなかったです。

――それでスコアが出なかったということですね

そうですね。ポイントがあって、そこまでたどり着ければそれが点数になるんですけど。条件が悪くて誰もたどり着けず、スコアが付かないという結果になりました。

――では飛べた日のことを教えてください

その日はもしかしたら点数がとれるかもしれない、という状況で。僕が2発目のフライトで、その前に青学大のうまい子が飛んでて。もちろん点が取れればいいなと思って飛んでたんですけど、発生していたトップ(上昇気流)が、得点するためには高度700~800メートルが必要なところ、その日は500メートルくらいしか無くて。これは大変な日になるなと思ってました。でも地上には下りないように、飛び続けられるように頑張ろうと思って青学大の機体と一緒に飛んでました。お互い敵なんですけど、近くにあるサーマルを一緒に探しにいったりして、楽しいフライトではありました。

――この大会の位置づけはどのようなものですか

まず関東大会として順位も付く一つの大会で、それと同時に3月の全国大会の予選も兼ねていて。本来は得た点数とかで順位がついて上から9チームが全国に進めるという感じだったんですが。今回は条件が悪くてポイントを取れたチームが無かったので、獲得高度と滞空時間で上位のチームが出場権を得るというものになりました。

――その条件で早大は出場権を獲得したということですね

はい。早大は2番目の順位になって全国大会には出場できることになりました。

――この大会に向けてどのような調整をされてきましたか

特にこれといったことはしてないんですけど。普段やってることを出せれば勝てるだろうという自信をもって臨みました。ただ条件に恵まれない中でも自分なりにいいフライトができたので、良かったかなと思います。

――今後に向けて一言お願いします

3月の早慶戦と全国大会では、比較的(天気が)いい条件でできる時期にはなるので。そこに向けて、グライダーにとって冬は条件が良くない季節なので練習ができない時期になってくるんですけど、その中でもチャンスがあればしっかり練習していきたいです。僕だけ一人で飛んでても勝てないので。例えば今大会で一緒に飛んだ二人もだし、今後選手になっていく3年生とかとも一緒に飛んで、もっとワセダ全体として力をつけて3月の大会に臨みたいと思います。