庭球部

2017.10.16

全日本大学対抗王座決定試合 10月10~15日 東京・有明テニスの森公園ほか

アベック12連覇達成!王座プレーバック

 男女とも、年に一度の大舞台で力を出し切った。団体戦で大学日本一を決める全日本大学対抗王座決定試合(王座)にて、早大庭球部がアベック12連覇を達成。決して平たんな道のりではなかったが、決勝では挑戦者としての勢いと覇者としての勝負強さを見せて頂点に立った。

 個人戦では他大を圧倒したが、団体戦では苦戦を強いられる場面もあった男子。迎えた王座でも準決勝の関大戦ではダブルス2本を奪われ、5-4と敗北寸前まで追い込まれる。決勝の相手・慶大のダブルスにはここまで個人戦、団体戦共に苦しめられており、前半で負け越す怖さを知っていただけに危機感もあった。しかし、決勝戦ではそのダブルスにおいてここ一番で強さを見せる。ダブルス2が完勝しチームにいい流れを呼び込むと、今季頼もしい1本を持ち帰り続けたダブルス1がこの日も接戦を制し、最大のカベであった相手ペアをねじ伏せた。2本を取った早大は波に乗ってシングルスへ。長くもつれた試合もあったが、応援の力も借りつつ下位陣でチームの勝利を決めた。「関大戦では課題が多く残ったが、それをすぐ修正できるようになったのもこのチームが一年間頑張ってきた証拠」(小倉孝介主将、スポ4=神奈川・湘南工大付)。シングルスで全勝し8-1と宿敵を圧倒。戦力におごらず、ピンチを力に変えて13連覇を達成した。

小倉主将を中心に優勝の喜びを分かち合う男子

 一方、個人戦で結果を残せず、タレントぞろいの筑波大に連覇を阻まれるのではないかと危ぶまれていた女子。関東大学リーグでは主力の森崎可南子を温存した筑波大に4-3と競っており、開幕直前に上唯希(スポ3=兵庫・園田学園)が腰を痛めるなど不安要素も多かっただろう。それでも初戦、準決勝を突破し、ついに最大の脅威である筑波大との最終決戦へ。キーとなったのはダブルスだった。押さえておきたいダブルス2でストレート勝利を収めると、ダブルス1では黒星を喫しても不思議ではない試合展開から逆転勝利。大きなアドバンテージを得てシングルスへつないだ。油断が許されない状況であることに変わりはなかったが、ここで優勝を決めたのは細沼千紗女子主将(スポ4=東京・富士見丘)だ。劣勢に追い込まれる時間帯もあったが、気迫のプレーを見せて有終の美を飾った。残り2戦も勝利を収め、終わってみれば5-0の全勝。「本当にどこでもいいから3本を取ってくるという思いだった」(上)と振り返るほど厳しい戦いが予想されていたが、逆境の中にあってもやはり早大は強かった。リーグや王座に出場した選手、選手を信じて声を掛け続けたチームメート。「25人全員の、本当に王座を取りたいという気持ちが強かった」(細沼)、「諦めるという姿勢はどの試合にも一つもなかった」(渡邊隼ヘッドコーチ、平19スポ卒=静岡・庵原)――不安に負けず、それぞれが自らの場所で全力を尽くした末に、圧巻の12連覇を果たした。

優勝を決め安堵(あんど)と喜びの表情を浮かべる細沼

 毎年王座を制し続けてきた早大だが、アベック12連覇という数字には一日一日の努力、一つ一つの試合を制してきた歴史が詰まっている。今季の苦しい戦いも優勝の喜びも、確実に経験値として次の世代へ受け継がれてゆくだろう。「少し休んだら、また一からコツコツとやってほしい」(土橋登志久監督、平元教卒=福岡・柳川)。来季、早大庭球部はどのような戦いを見せてくれるのだろうか。

(記事、写真 熊木玲佳)

※決勝戦の詳細記事はこちらから

男子:「俺たちが王座だ」!13連覇達成!/全日本大学対抗王座決定試合(10/15)

女子:苦境乗り越え、12年連続日本一の快挙!/全日本大学対抗王座決定試合(10/16)

アベック12連覇を達成した早大庭球部

結果

▽男子

2回戦
○早大9-0松山大
準決勝
○早大5-4関大
決勝
○早大8-1慶大

※最終成績=優勝(13年連続25回目)

※MVP=坂井勇仁

▽女子

2回戦
○早大5-0鹿屋体大
準決勝
○早大4-1関大
決勝
○早大5-0筑波大

※最終成績=優勝(12年連続13回目)

※MVP=細沼千紗

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