ラグビー部

2017.10.15

関東大学ジュニア選手権 対筑波大B 10月15日 早大上井草グラウンド

全勝対決は筑波大Bに軍配。拙攻目立ち、敗戦を喫す

 早大Bと筑波大B、互いに勝ち点10で並んで迎えた関東大学ジュニア選手権3戦目。この試合の勝者がカテゴリー1昇格へ大きな足がかりをつかむ、大きな意味合いを持つ一戦となった。しかし、早大Bは前半早々に筑波大Bに先制トライを許すと、その後も自陣でプレーする時間が続く。前半を7-19で折り返すと、後半2分にWTB桑山淳生(スポ2=鹿児島実)のトライで7点差まで迫ったが、反撃もここまで。アタックにおいて要所でミスやペナルティーが出てしまい、攻め切ることができず、12-22で惜敗を喫した。

 前半、早大Bは悪天候の影響からキックでエリアを確保しようとしたが、そこから筑波大Bのカウンターアタックを受けてしまい、なかなか敵陣に攻め入ることができない。そして、そのカウンターから先制を許す。開始早々、早大Bの自陣からのキックを筑波大Bにキャッチされると左サイドへ展開される。最後はぽっかりと空いた左のラックサイドを走り抜けられ、失トライ。大事な先制点を筑波大Bに奪われる。反撃を試みたい早大Bだが、ここ数試合早大がアタックにおいて意識しているレッグドライブができず、ラインアウトでも「サインとかでうまく振り切って取ろうとしたところが出てしまった」(ロック中山匠ゲームキャプテン、教2=東京・成城学園)と振り返ったとおり、サインプレーでうまく取ろうとした結果、セットプレーからの球出しが安定せず、なかなか攻撃の形を組み立てられない。ところが、21分、敵陣ゴール前でのマイボールラインアウトからフッカー峨家直也(商3=兵庫・報徳学園)がインゴール左中間にねじ込む。ゴールも決まり、逆転に成功する。しかし、その後は再び筑波大Bに試合の主導権を握られると、33分、42分と立て続けに筑波大Bにトライを許し、7-19で前半を終了した。

一時は逆転となるトライを挙げた峨家

 意地を見せ、逆転を図りたい後半。早大Bは攻勢を強める。2分、一次アタックでゲインラインを突破すると、FWでフェーズを重ねてじわじわとゲインをすると、スペースのできた逆目のBKへ展開。最後は左大外の桑山淳がゴール左へ飛び込んで、12-19と7点差まで追い上げる。その後も、早大Bは攻勢をかけるが、「敵陣22mの中に入って、4回ラインアウトモールをしようとして4回ともボールを取れなかったというのはすごく大きかった」(桑山淳)と振り返るとおり、前半に引き続きラインアウトでのミスによるターンオーバーやアタックでのペナルティーなどにより、攻め切ることができない。前半に比べて敵陣への侵入回数は増えたが、アタックにおいて最後の精度を欠き、トライまでは結び付けられず。終盤には筑波大BにPGで3点を追加され、12-22でノーサイド。先週の日大B戦に引き続き、自分たちのやりたいラグビーができず、消化不良な内容となった。

桑山淳のトライで反撃の狼煙を上げた

 ここまでジュニア選手権2連勝を飾っていた早大Bだったが、昇格を争うライバルに痛い敗戦を喫してしまった。要因はセットプレーの不安定さとアタックでのミスの多さが挙げられるだろう。前日のA戦に引き続きラインアウトではミスが目立ち、きょうのマイボール成功率は50%代を記録してしまった。早大がテーマとしている速いテンポでの攻めにはセットプレーでの安定した球出しは欠かせない。2週間後の帝京大戦、その翌週のジュニア選手権最終戦とA,Bともに次戦は節目となる一戦となる。もう一度、自分たちのやるべきことを再確認し、立て直しを図りたい。

(記事 新開滉倫 写真 本田理奈、高橋団)

関東大学ジュニア選手権
早大B スコア 筑波大B
前半 後半 得点 前半 後半
19
12 合計 22
【得点】▽トライ 峨家、桑山淳  ▽ゴール 高橋(1G) 
※得点者は早大のみ記載
                           

早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
千野 健斗 人3 東京・成蹊
  後半23分交代→16井上    
峨家 直也 商3 兵庫・報徳学園
  後半23分→17鷲野    
土田 彬洋 スポ1 茨城・茗渓学園
  後半14分交代→18柴田雄    
◎中山 匠 教2 東京・成城学園
松井 丈典 スポ3 愛知・旭野
  後半0分交代→20中野幸    
西田 強平 スポ3 神奈川・桐蔭学園
埜田 啓太 基理4 東京・早実
  後半0分交代→19丸尾崇    
増原 龍之介 教2 広島・崇徳
吉岡 航太郎 スポ4 国学院栃木
10 高橋 吾郎 スポ4 福岡・修猷館
  後半11分交代→21船越    
11 桑山 淳生 スポ2 鹿児島実
12 フリン 勝音 スポ3 福岡・筑紫丘
13 平井 亮佑 スポ1 福岡・修猷館
14 緒形 岳 スポ3 新潟・新発田
  後半20分交代→23中野厳    
15 桑山 聖生 スポ3 鹿児島実
リザーブ
16 井上 大二郎 スポ3 愛知・千種
17 鷲野 孝成 基理3 神奈川・桐蔭学園
18 柴田 雄基 文4 愛知・千種
19 丸尾 崇真 文構1 東京・早実
20 中野 幸英 文構2 東京・本郷
21 貝塚 陸 スポ3 東京・本郷
22 船越 明義 社3 東京・早大学院
23 中野 厳 社4 東京・早大学院
※◎はゲームキャプテン、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
コメント

ロック中山匠ゲームキャプテン(教2=東京・成城学園)

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前回の日大戦の後に、きょうの試合までに個人が自分と向き合ってもう1回自分達のやるべき事を再構築していこうという話をしてきょうは臨みましたが、まだ上手くまとまっていないです。

―アタックの精度がなかなか上がらなかった試合でした

試合の最初から個人個人のレッグドライブが全く出来ていなくて、逆にそこをいいようにディフェンスに返されてしまったので、テンポにのれなかったです。

――前日のA戦に続いてセットプレーが安定しませんでした

筑波さんが分析をしていたというのもあるんですけど、サインとかでうまく振り切って取ろうとしたところが出てしまって、そっちのほうに意識がいったので、根本の部分、基礎の部分を疎かにしていたので、相手にとっても合わせやすいやり方をやってしまったかなと思うので、基礎のところをもう1回練習しないといけないと思います。

――後半に入ってアタックが持ち直してトライを取りきる時間もありましたが、ハーフタイムに修正したポイントなどはありますか

先ほど言ったとおりで、レッグドライブの部分をきちんとしないと全く自分たちのやりたい形にはならないので、レッグドライブの部分を意識しようと言って後半は入りました。

――ジュニア選手権もあと一試合と、シーズンも佳境に入りつつありますが今後へ向けて意気込みをお願いします

日大B戦と今回の試合では自分たちのやりたい形というのが全く発揮できていなくて、監督からも毎回言われるんですけど、自分自身が自分とどう向き合うかという部分で、先週の試合を踏まえた上で今週もう一回自分たちのやりたい形を構築しようと言いました。しかし、きょうの試合もミスが多い展開になりました。練習でやったことしか試合では出ないと思うので、次の試合に向けて、試合に繋がる練習をしていきたいと思います。

フッカー峨家直也(商3=兵庫・報徳学園)

――昇格を目指すにあたり重要な試合だったと思いますが、どのような意気込みで臨まれましたか

ここがヤマ場だと思っていたので、気を引き締めていったつもりだったんですけど、ああいう結果になってしまって甘かったかなと思います。

――試合でこだわった部分はありますか

接点の部分で負けないというのを個人的には持って臨んだんですけど、前半受けたところもありました。

――ブレイクダウンで苦戦していた印象がありました

そうですね。ブレイクダウンでもう少しプレッシャーをかけられたら、相手のしたいことも防げたかなと思います。

――受けてしまった原因はなんだと考えていますか

準備が甘かったというのは言い訳ですけど、それがあるかなと思います。

――ラインアウトも安定しませんでした

向こうが競ってたというのもあるんですけど、競っていないときでもミスボールがあったりしたので、そこはスローの精度が悪いなと思います。

――スクラムなどで雨の影響はありましたか

雨なのでとりあえず、タテに強くというのは話していました。あとは接点やレッグドライブとかファンダメンタルの部分は強く出していこう、という話はしていました。

――後半にメンバーが変更してスクラムが安定したと思いますが、振り返っていかがですか

僕より、鷲野(孝成、基理3=神奈川・桐蔭学園)の方が前に出ている感じはありました。個人的にもセットプレーは課題なので修正していきたいと思います。

――後半をノートライに抑えましたが、ディフェンスで意識した部分はありますか

際のところで前に出ようという話はしていて、それが少しは出たかなと思います。

――次戦に向けて意気込みをお願いします

きょうはセットプレーで試合を壊したというのもあるので、セットプレーの安定をまずしっかりして、フッカーから上げていきたいと思います。

WTB桑山淳生(スポ2=鹿児島実)

――カテゴリー1昇格に向けては大事な試合だったと思います。いまの気持ちを聞かせてください

負けたのは悔しいです。自分たちのアタックが継続できれば勝てた試合だったのではないかなというのが大きくて。そういうところで歯がゆい試合になったなと思っています。

――個人的にはどのような点を意識して試合に臨んだのですか

ディフェンスでは僕の周りでブレイクをされないこと、アタックではボールタッチを増やすところです。

――雨の影響もあり、ミスが多い試合となりました。良いところでの惜しいミスがありましたね

そうですね。敵陣22mの中に入って、チャンスのラインアウトが5回あって、4回ラインアウトモールをしようとして4回ともボールを取れなかったというのはすごく大きかったのではないかなと思います。

――流れをつかみ切れなかったのは、やはりそういったミスが原因ということですか

そこはFWに頑張ってもらうしかないのですが、そこをBKは信じて待つしかないです。

――後半最初の反撃のトライを決めましたが、トライシーンを振り返っていかがですか

アタックの一次でゲインラインをうまく切れて、良いアタックができている中で、スペースが空いたときにしっかりボールを運んでくれたので、そこは決めなきゃいけないなと思っていました。

――きのう、対抗戦デビューとなりました。どのような気持ちでしたか

初めての秩父宮で、観客との距離も近くて。新鮮というか、良い気持ちで臨むことができました。ボールタッチも0だったので、リザーブじゃなくてスタメンで出れるように頑張りたいです。

――Aチームを目指すにあたって、さらに1ランク磨きたいご自身の強みというのはどこでしょうか

ランニングですね。僕の強みはボールキャリーの部分なので、そこを伸ばしていくというのを大事にしたいです。