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ラグビー部

2017.10.15

関東大学対抗戦 対筑波大 10月14日 秩父宮ラグビー場

強敵・筑波大に勝利!ブレイクダウンでの強さを見せつける

 関東大学対抗戦(対抗戦)は第3戦を迎えた。相手は、ここまで2連勝の早大と対照的に開幕2連敗と後がない筑波大。前節の青学大戦で接点付近でのディフェンスが課題となった早大であったが、この試合ではブレイクダウンとディフェンスに改善が見られた。ラインアウトなどセットプレーの精度は以前課題として残ったが、対校戦前半のヤマ場であるこの筑波大戦を33-10で勝利し、連勝を3に伸ばした。

 ブレイクダウンやラインアウトを得意とする筑波大に対し、早大は立ち上がりから鋭いタックルを見せ、相手の攻撃を封じ込めていく。その一方で、セットプレーでは苦戦。相手の突き上げるようなスクラムに対応できず、安定感を欠いた。また、マイボールのラインアウトでは相手にカットされ、ボールを失う場面が多く見られた。拮抗した時間が続き、試合が動いたのは17分。それまで徹底したディフェンスで筑波大のアタックラインを押し返していた早大であったが、ミスマッチになったところを相手のフッカーに押し込まれて先制を許してしまう。しかし、早大はすぐさま反撃に出る。20分にSH齋藤直人(スポ2=神奈川・桐蔭学園)が約20メートルのビックゲイン。そこからWTB佐々木尚(社3=神奈川・桐蔭学園)がトライを決めて7―5と逆転に成功する。その後も相手がラインアウトを起点に攻撃を仕掛けてくるが、ブレイクダウンの意識の高さを見せた早大は出だしの早い的確なタックルで筑波大を押さえ、流れを渡さない。徐々に調子を上げた早大は、39分にスペースの空いた右サイドをSO岸岡智樹(教2=大阪・東海大仰星)からFB古賀由教(スポ1=東福岡)へとパスをつなぎ、トライ成功。14ー5で前半を折り返した。

ラインアウトが足を引っ張るかたちとなってしまった

 後半、早大は立ち上がりから早いテンポで攻撃を展開していく。1分には左サイドへ素早くパスを回すと、最後はロック加藤広人主将(スポ4=秋田工)がインゴールを割る。さらに6分にも齋藤のキックに走り込んだ加藤主将がグラウディング。後半序盤の2トライで点差を広げ、流れを大きく引き寄せる。20分にはスクラムで相手に押し込まれて1トライを献上するが、33分に中へ折り返したパスを受けたNO・8下川甲嗣(スポ1=福岡・修猷館)がインゴールに飛び込み、試合を決定付けた。試合の序盤は相手に対応しきれず押されていたスクラムも時間を追うにつれて安定し、相手に反撃の隙を与えなかった早大。33―10で筑波大を下し、開幕3連勝を飾った。

ブレイクダウンで体を張り続けたFW陣

 ハイテンポな展開で試合をコントロールし、主導権を握っていった早大。前回の青学大戦ではラック際でボールを失う場面が多く見られたが、今回はラックでの攻防から一気に相手にゲインを許すことはなかった。またチームの3つの柱である『スクラム・チームディフェンス・ブレイクダウン』についても、ブレイクダウンでの強さ、ディフェンスの安定感を見せたことは収穫と言えるだろう。特に、ブレイクダウン関しては試合全体を通して相手がボールを持った瞬間にタックルに入り、越えていく動きが徹底できていた。ただし、「セットプレーは絶対に修正しなければいけない」(加藤主将)との言葉通り、スクラムの安定感やラインアウトの成功率など、セットプレーの安定感はまだ十分とは言えず、次戦の学生王者・帝京大との一戦に向けて改善していきたいところだ。セットプレーの精度を磨き、春夏と大敗した相手にリベンジを果たしに行く。

(記事 小川由梨香、写真 新開滉倫、吉田安祐香)

関東大学対抗戦
早大 スコア 筑波大

前半 後半 得点 前半 後半
14 19
33 合計 10
【得点】▽トライ 佐々木、古賀、加藤広2、下川 ▽ゴール 齋藤直(4G)
※得点者は早大のみ記載
早大メンバー
背番号 名前 学部学年 出身校
鶴川 達彦 文構4 神奈川・桐蔭学園中教校
後半35分交代→16千野
宮里 侑樹 スポ3 沖縄・名護商工
後半35分交代→17鷲野
久保 優 スポ1 福岡・筑紫
後半35分交代→18柴田雄
◎加藤 広人 スポ4 秋田工
三浦 駿平 スポ2 秋田中央
佐藤 真吾 スポ3 東京・本郷
後半38分交代→20西田
幸重 天 文構2 大分舞鶴
下川 甲嗣 スポ1 福岡・修猷館
齋藤 直人 スポ2 神奈川・桐蔭学園
後半41分交代→21吉岡
10 岸岡 智樹 教2 大阪・東海大仰星
後半25分交代→22加藤皓
11 佐々木 尚 社3 神奈川・桐蔭学園
後半35分交代→23桑山淳
12 中野 将伍 スポ2 福岡・東筑
13 黒木 健人 教4 宮崎・高鍋
14 野口 祐樹 人4 群馬・太田
15 古賀 由教 スポ1 東福岡
リザーブ
16 千野 健斗 人3 東京・成蹊
17 鷲野 孝成 基理3 神奈川・桐蔭学園
18 柴田 雄基 文4 愛知・千種
19 中山 匠 教2 東京・成城学園
20 西田 強平 スポ3 神奈川・桐蔭学園
21 吉岡 航太郎 スポ4 国学院栃木
22 加藤 皓己 創理2 北海道・函館ラサール
23 桑山 淳生 スポ2 鹿児島実
※◎は主将、監督は山下大悟(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)
関東大学対抗戦Aグループ星取表(10月14日現在)
  帝京大 早大 明大 慶大 筑波大 青学大 日体大 成蹊大
帝京大

10/28 14:00

秩父宮

11/18 14:00

三ツ沢

11/5 14:00

相模原

11/26 11:30

秩父宮

〇89-5

〇70-3

〇70-0

早大

10/28 14:00

秩父宮

12/3 14:00

秩父宮

11/23 14:00

秩父宮

〇33-10 〇94-24 〇54-20

11/5 11:30

相模原

明大

11/8 14:00

三ツ沢

12/3 14:00

秩父宮

10/28 11:30

秩父宮

〇68-28 〇108-7

11/5 14:00

明大G

11/15 11:30

浜川

慶大

11/5 14:00

相模原

11/23 14:00

秩父宮

10/28 11:30

秩父宮

〇43-26

12/3 14:00

東京ガスG

10/15 14:00

浜川

〇61-7
筑波大

11/26 11:30

秩父宮

●10-33 ●28-68 ●26-43

11/5 14:00

NECG

10/22 14:00

三ツ沢

11/12 14:00

敷島

青学大

●5-89

●24-94 ●7-108

12/3 14:00

東京ガスG

11/5 14:00

NECG

11/18 11:30

三ツ沢

10/22 11:30

三ツ沢

日体大

●3-70

●20-54

11/5 14:00

明大G

10/15 14:00

浜川

10/22 14:00

三ツ沢

11/18 11:30

三ツ沢

11/25 11:30

江戸川

成蹊大

●0-70

11/5 11:30

相模原

10/15 11:30

浜川

●7-61

11/12 14:00

敷島

10/22 11:30

三ツ沢

11/25 11:30

江戸川

※秩父宮は秩父宮ラグビー場、三ツ沢はニッパツ三ツ沢球技場、相模原は相模原ギオンスタジアム、帝京大Gは帝京大学百草園グラウンド、足利は足利市総合運動公園陸上競技場、海老名は海老名運動公園陸上競技場、秋葉台は秋葉台公園球技場、明大Gは明大八幡山グラウンド、浜川は高崎市浜川陸上競技場、キヤノンGはキヤノンスポーツパーク、東京ガスGは東京ガス大森グラウンド、敷島は群馬県立敷島公園サッカー・ラグビー場、NECGはNEC我孫子グラウンド、江戸川は江戸川区陸上競技場。
関東大学対抗戦Aグループ順位表(10月14日現在)
順位 チーム 試合 得点 失点 得失 トライ
帝京大 229 8 221 33
早大 181 54 127 27
明大 176 35 141 25
慶大 104 33 71 16
日体大 23 124 -101 2
成蹊大 7 131 -124 1
筑波大 64 144 -80 10
青学大 36 291 -255 6
勝ち数の多い大学を上位とし、勝ち数が並んだ場合は同順位とする。
コメント

山下大悟監督(平15人卒=神奈川・桐蔭学園)

※記者会見より一部抜粋

――きょうの試合を振り返っていかがでしたか

きょうの試合は筑波大に対してというよりは、自分たちからテンポを作り出して、自分に勝つために戦いました。評価としては30点くらいですね。ことし初めての秩父宮ということもあるとは思います。GPSの数値は練習の時よりも低いでしょうし、良いプレーも多々ありましたが、自分に勝つということから考えて、この点数です。

――きょうのHB団のプレーはどのように評価されていますか

直人(齋藤、スポ2=神奈川・桐蔭学園)は選択ミスもありましたが、チームの危ないところを救うなど良いプレーをしていたと思います。及第点という印象ですね。岸岡(智樹、教2=大阪・東海大仰星)はプレーの選択も遅いですし、相手からのプレッシャーがある中でプレーできるようにならないと、次の帝京大戦では厳しいものになるのではないかと。ですから1個1個のプレー選択も含めて、しっかりレビューして次につなげたいと思います。

――岸岡選手のプレーについて、U20でチームから離れていたことも影響しているのでしょうか

U20から帰ってきてから、アタックに取り組んでいくために菅平での合宿を行いました。そこで十分練習を積むことができたと思います。チームでやらないといけないことは認識しているとは思いますが、実際のプレーで発揮できていなかったですね。

――秋季中に菅平に合宿に行くことになった経緯を教えてください

当初からアタックは9月からやると決めていました。それまではアンストラクチャーな状況からのディフェンスに注力していました。またU20のため5人のメンバーが9月までチームからいなくなることが想定されました。そのため彼らをチームに落とし込むことも目的として、秋季中に合宿を行うことを決めました。合宿ですと集中した環境でできますし、違う場所に行きラグビー漬けの毎日を送るのもいいのではないかと。

――古賀由教選手をFBとして起用した意図を教えてください

チーム事情もあって今はFBですね。とにかく彼にはボールに触れることを多くしてほしいので。きょうもディフェンスがよかったですね。

――意図したアタックとディフェンスができている印象がありました。

アタックに関して課題はセットピースで球を出すことですね。前半のようにスクラムが安定しなくて、ラインアウトが取れないとアタックの回数が減ってしまうので。セットピースで球を出せた時は、自分たちのテンポでアタックできていました。この部分はさらに磨いていき、立ち止まらないでいきたいと思います。ディフェンスについては、日体大戦、青学大戦よりも自分たちのシステムの中でスペースを埋める部分や、際の部分ができていたと思っています。立ち位置のオフサイドについては厳しい判定ではありましたが、アグレッシブに行ってくれた結果なのでよかったと思います。

――接点近辺でのプレーはどのように評価されていますか

筑波大はゴール前のピック&ゴーにこだわってくると思いましたし、中盤からラインアウトモールを組んでくると予想していました。接点の部分で引いたら負けてしまうと選手たち、特にFWに伝え、練習を積みました。選手が集中力を強くしてプレーしてくれたので、よかったと思います。

ロック加藤広人主将(スポ4=秋田工)

※記者会見、囲み取材より一部抜粋

――きょうの試合を振り返っていかがですか

筑波大うんぬんではなく、自分たちのテンポで自分たちのやりたいことを徹底していこうというテーマで臨みました。良いところもあったのですが、あまりできなかったところもあったので、上井草に戻ってしっかりトレーニングを積んで、日本一になるために残り時間は少ないですがやっていきたいと思います。

――勝負どころである後半の立ち上がりに主将の2トライがありました

前半の途中からずっと僕らのテンポでずっと攻めてはいて、良いアタックができていると話していたので、それを狙った通りにできました。

――2本目は地面すれすれのボールをうまく拾ってのトライとなりました

連続でアタックしているうちに相手の裏のスペースが空いてきたので、そこに齋藤直人がしっかり切り込んで絶妙な位置にボールを蹴ってくれたので、そこを僕が拾って押さえただけです。

――筑波大の古川監督が「接点と球際のところでワセダにやられた」とおっしゃっていましたが、その点を振り返っていかがですか

筑波大がこだわってくるところは接点周りやブレイクダウンの部分だと思ったので、そこで僕らが勝てばしっかり勝負に持っていけると話していました。ずっと厳しい練習に耐えてきて、結果としては勝利収めることができたのですが、良いところもありましたし、ハイタックルを取られたりと内容が良くなかった部分もあったので、しっかりと修正してより良いものにしていきたいと思います。

――ラインアウトついてはどういうところが悔やまれますか

筑波大はラインアウトのディフェンスがうまいので、この試合に向けて色々なサインを準備してきたのですが、あまりうまくいかなくて、筑波大にいいように競られてしまって。終盤の終盤まで修正できなかったのが、僕自信の責任だと思っています。

――スクラムについてはいかがですか

僕は左側に付いているのですが、鶴川(達彦、文構4=神奈川・桐蔭学園中教校)の部分はあまり負けている印象はなくて、久保(優、スポ1=福岡・筑紫)やフッカーに転向したばかりの宮里(侑樹、スポ3=沖縄・名護商工)の部分でプレッシャーを受けてしまいました。そこが自分たちの課題でもあるので、しっかり修正していきたいです。

――一緒にプレーしていて、スタメンの1年生についてはどのように感じますか

プレーの質が高いですし、1選手として信頼しています。

――接点と際の部分が強いとされている筑波大に勝つことができたのは、自信になったのではないですか

圧倒できたわけではないですが、しっかり止め切ることはできたので、少しは自信を持っていいかなと。きょうの試合だけで終わったら意味がないので、次の試合でも出せるように、スタンダードを上げられるようにしていきたいと思います。

――前半の7-5の場面で我慢できたというのは大きかったのではないでしょうか

あそこで簡単にトライされてしまうと、流れも持っていかれてしまって、あまり良い試合にならなかったんじゃないかなと思うので、あそこで我慢できたのは良かったのでなないかと思います。

――次は帝京戦ですが、それまでにチームのどのようなところをさらに向上させなければならないと思いますか

特にFWで言ったら、セットプレーは絶対に修正しなければいけないと思います。ディフェンスは悪くなかったのでそこは継続したいです。アタックはちょっとしたミスを試合中に修正できるか、修正力が課題だと思います。

CTB黒木健人副将(教4=宮崎・高鍋)

――きょうはヤマ場となる試合でした

ある程度相手のしてくることを想定していましたが、一番やるべきことは自分たちのラグビーをしていくことなので、それを意識していました。僕個人としては緊張はそれほどありませんでしたが、初めての秩父宮という人もいて少し入りが固かったと思います。

――前半セットプレーが安定しない中でBKとしてどのように展開しようとしましたか

なかなか良いセットプレー、良いボールで回らない中で、縦に強いプレーでゲインし、外に持って行ってから自分たちのテンポを出していこうとしました。それがうまくいった部分、いかなかった部分がありました。

――タックルの精度はいかがでしたか

僕個人としては良いところで走れていましたが、しとめるのを2回くらいミスしてしまったので、そこを修正していきたいです。全体的には良かった方だと思いますが、ところどころ大きなゲインを取られたのでもう一回ビデオを見て修正します。

――ブレイクダウンの攻防が続く場面がありました

筑波大はそこにかけてくるのを想定していたので、僕らはそこに負けないように2人目、3人目の寄りを意識して練習していました。

――以前、鈴木啓太選手(筑波大4年)を気になる選手として挙げていましたが、プレーしていかがでしたか

キープレーヤーで縦のプレーがすごく勢いが良いので、野口(祐樹、人4=群馬・太田)と僕でしっかりチェックしてゲインラインを割られないようにしていました。

――野口選手は今季初スタメンでしたが、どのようなことを期待されていましたか

内側からしっかり上げてもらい、将伍(中野、スポ2=福岡・東筑)や僕が外で追い詰めてターンオーバーを狙っていく、内からの圧力を上げていくための起用だと思います。

――次は帝京大戦ですね

自分たちのラグビーを突き詰めて、精度高くやっていければと思います。

プロップ鶴川達彦(文構4=神奈川・桐蔭学園中教校)

――筑波大はポイントとなる試合なので、一層気持ちを入れて臨んで来ることが予想されましたが、どのような心構えで試合をしましたか

筑波大は後がないので、自分たちのペースを崩すためにブレイクダウンやセットプレーでプレッシャーをかけてくるのは分かっていたので、そこを気をつけました。

――ブレイクダウンはしっかりできていたように見えましたが実際はいかがでしたか

ブレイクダウンの後にショートサイドも見ることができていたので、問題なかったと思います。練習通りにいきました。

――スクラムは序盤相手に押されていましたが、いかがでしたか

強かったと言うよりは、自分たちが相手の組み方に対応できなかったです。

――スクラムで、相手がコラプシングをするようになりましたが、それは修正してそのような反則を誘うようにしたのですか

最初は相手が突き上げてくるスクラムに付き合ってしまったのですが、途中から低く我慢しようということを意識し、崩れた時に相手の方が反則を取られるという結果になりました。

――前回の試合で出た課題で、スクラムが片方だけ押されるというのがあり、今回もそのように見えましたがいかがですか

それよりも、相手の3番が内側に組んでくるのに対して、僕と宮里(侑樹)で止め切れなかったですね。

――筑波大はラインアウトを強みにしていますが実際に戦ってみていかがでしたか

筑波大のラインアウトディフェンスがうまいというのは分かっていたので、しっかり対策したサインはあったのですが、それをした時に基本的なところのスキルがしっかりできなかったので取られたのだと思います。

――後半に入ってスクラムやラインアウトは修正したのですか

そうですね、相手の3番が横から入ってくるのに対して僕がやられないように宮里を前半よりも前で組ませました。ラインアウトは、相手の空いているところに合うサインの指示があったので、そこを修正しました。

――前回の反省点であるラックサイドのディフェンスはいかがでしたか

前半の途中に相手が攻めてくる時間帯があったのですが、そこでやっぱりラックでしっかりファイトする。相手が高い姿勢だったらプレッシャーをかけてテンポを遅らせるというのは意識しました。

――自身のパスワークについての反省点はありますか

加藤(広人主将)とのコミュニケーションを、深さなどの部分でしっかり取りたいです。スローフォワードも取られましたし。

――内側とのコミュニケーションはいかがですか

内側とのコミュニケーションは取れるようになってきたので、あとは外側とのコミュニケーションをしっかりやっていきたいですね。

――試合終盤ずっと順目で回していましたが、何か意図はあったのですか

そこはやはり相手よりも人数でしっかり勝っていくというのを意識していたので。そこのは競り合いのところでワセダが勝つということを思わせたかったです。

――次の帝京戦に向けて意気込みをお願いします。

夏の借りを返すということで、やることは変わらずFWのハードワークとアタックのテンポをしっかりしたいです。

フッカー宮里侑樹(スポ3=沖縄・名護商工)

――きょうの試合で意識した点は何ですか

相手よりも早いテンポでやることと、セットピースを意識しました。

――この試合に向けでは何か対策はしてきましたか

相手がゴール前で近場に来るというのは分かっていたので、FWのゴール前の練習はしました。ラインアウトも競ってくるとは思っていたのですが、そこはうまく決められたなというのがありました。

――ラインアウトのスローインの時の連携などはいかがでしたか

相手がミラーできて、競ってくるのがうまかったので、そこで自分がうまくボールを投げられなかったというのが、今日の課題です。

――スクラムは押されてはいましたが、反則を相手に取らせていました。何かそこに意図はあったのでしょうか

相手の3番が結構内側に組んできたので自分がしっかり出れば、アングルが取れました。そこをできなかったのが、今日の反省です。

――先ほどもおっしゃっていましたが、ゴール前のディフェンスの場面も多くありました

練習でやっていたので、みんなしっかり体を張れていたと思います。

――次の帝京大戦に向けて意気込みをお願いします

自分が今日セットプレーを乱したせいで試合が良い運びにできなかったのでセットプレーの安定を意識したいです。また、自分は体が大きいのでしっかり前に出て体を張っていきたいです。

ロック三浦駿平(スポ2=秋田中央)

――きょうは難敵の筑波大が相手でしたが、どうのようなお気持ちで臨みましたか

日体大や青学大とは違ってレベルが高いので、気を引き締めて臨みました。

――タフな試合になったと思いますが、いかがでしたか

自分はディフェンスでチームに貢献しようと思っていて、積極的に体を張ってディフェンスできたと思います。

――後半からスクラムが安定しましたが、ハーフタイムに何か修正をしたのでしょうか

そうですね。プロップの姿勢が浮いてしまっていたりしたので、後半はプロップに姿勢を低くしてもらったりなどの修正をしました。

――ラインアウトでは試合を通してミスが多い印象でした

そうですね。筑波大はラインアウトのディフェンスがうまいというのは想定していたのですが、想定していた以上にうまくて、自分たちがなかなかしっかりと取れませんでした。

――後半開始直後の2トライで試合が楽になったと思いますが、いかがでしたか

後半最初からテンポよくアタックして点を取ろうというところで、それがうまくいったと思います。

――ご自身のプレーでうまくいった点、満足していない点はありますか

ディフェンスはタックルに積極的にいけていたのですが、外してしまったり引いてしまった場面があったので、帝京大戦でそういうプレーをすると相手に流れがいってしまうので、(帝京大戦では)80分通して力強くやっていきたいと思います。

2週間後の帝京大戦に向けての意気込みをお願いします

きょう以上に体を張って、ディフェンスでチームに貢献していきたいと思います。

フランカー佐藤真吾(スポ3=東京・本郷)

――きょうの筑波大戦へ向けてどのような準備をしてきましたか

BKはテンポを作るということと、FWはブレイクダウンとか近場で来る対策を対策しました。とにかくFW勝負だと思って臨みました。

―青学大戦後にもFW勝負になるとおっしゃっていましたが、きょうのFWの動きを振り返っていかがでしょうか

守れてはいたのですが、セットプレーが崩壊していたので、そこはあと2週間で修正しなければならないと思います。

――セットプレーが崩れた要因はどこにあると思いますか

筑波大はセットプレーが本当にうまくて、僕らがそれに対して対抗する術を持っていなかったというところですね。スクラムに関しては筑波大も強かったので、僕らがそれに勝てなかったというだけですね。

――前の試合ではあまりタックルができなかったとおっしゃっていましたが、今日のご自身のディフェンスを振り返っていかがでしょうか

前よりは戻ってきたのですが、疲れてきたときなどにまだ感覚が戻ってないなというのは自分の中であるので、ここからどれだけ帝京大戦までに戻せるかというところですね。ちゃんと戻していきたいと思います。

――いよいよ帝京大戦ですが、どのような気持ちで臨みたいですか

帝京大戦は本当に大事なので、タックルの部分ですね。流れを変えられるようにやっていきたいと思います

NO・8下川甲嗣(スポ1=福岡・修猷館)

――筑波大に勝利しました。試合を終えての感想を聞かせてください

相手の我慢強いアタックに対してそれに付き合わずにワセダのテンポで臨みました。それができなかった時間帯もありましたけど、全体としてはできていたことが勝利につながったと思っています。

――前回の青学大戦ではディフェンスが課題として挙がりましたが、きょうのディフェンスを振り返っていかがですか

きょうは受けに回ることが少なくて、しっかり前でディフェンスをかけることができたので、そこは前回から改善できた点だと思います。

――次戦の帝京大戦までの間、どのような点を強化していけたらいいと感じていらっしゃいますか

相手が帝京大だからと言ってチームの方針が変わることはないですけど、きょうのままでは勝てないと思っているので、2週間できょうダメだったところを改善して、伸ばすところは伸ばして、ワセダのラグビーで帝京大に挑戦していきたいと思います。

――最後に次戦に向けての意気込みお願いします

チャレンジャー精神を忘れずに、次も頑張りたいと思います。

SO岸岡智樹(教2=大阪・東海大仰星)

――この試合を振り返っていかがでしたか

テンポというものを持ち味にして頑張ろうと試合に臨みました。前半の終わりから後半の入りにかけて自分たちのテンポでボールをつないで、トライするということができ、そこを再認識できたことが良かったです。何よりも勝利したということが最大の収穫です。

――ピッチが濡れていて、キックゲームとなりました

攻めるところは攻める、エリアを取るところは蹴るということを僕と直人(齋藤)で考えていたのですが、僕のキックの精度が低く、試合の入りで自陣に釘付けになってしまい先制トライをされてしまったのでそこは改善したいポイントです。

――グラバーキックをあまり使わなかった理由は何ですか

中盤からだと相手のディフェンラインの裏が空いてくるのですが、パスとかでボールを繋いで前へ進もう、果敢に攻めようという意図もあってあまり使いませんでした。

――1トライ目のクロスはサインプレーでのパスでしたか

長いパスだとボールが濡れているのもあって滑ってしまうので、パスを細かく繋いで走れる選手が走ろうという指示があり、それが上手くはまりました。

――フェアキャッチからクイックスタートをした意図を教えてください

マークするということは相手に奥まで蹴り込まれていることなので、蹴り返すのが当然なのですが、その際にセットしてリスタートするとFWもその分だけ移動しなければならないので、どうせ蹴るなら早く蹴ってプレー時間を伸ばそうという意図がありました。また、早大は今季はテンポにこだわっているので、筑波大のスローテンポに合わせないためにも、プレーをできるだけ止めずにやろうということです。

――後半の入りではテンポ良くアタックが機能していました

マイボールのキックオフということでまずは相手と競って、そこから普段自分たちが練習している形で攻めることができたことがトライに繋がったと思います。

――サイドアタックでは順目への意識が徹底していましたね

昨季は二次で逆を突いたりしていたのですが、今季は一次、二次と速いテンポで突いていって相手を置き去りにしようというのが目標なのでそこが忠実にできていたかなと思います。

――次戦に向けた意気込みをお願いします

この試合も相手に合わせてしまったところもあったので、ここからは自分たちのやらなければならないテンポというものを大切にして取り組んでいけば、この試合のように良いトライができると思います。

CTB中野将伍(スポ2=福岡・東筑)

※囲み取材より一部抜粋

――きょうの試合を振り返っていかがですか

前半は自分たちのミスが多くてペースがつかめませんでした。後半の入りは少しよかったのですが、またペースがつかめない場面もありました。もっと自分たちのペースでプレーができるようにしたいです。ミスから相手ボールになってしまうことも多かったので、多少滑った部分もありましたが、その中でもミスを少なくできるプレーをしたかったです。

――ペースがつかめなかった原因はどのようにお考えですか

セットプレーであったり、BKの外に回そうとして滑ってしまったプレーであったりですかね。ハーフタイムで「タテにいこう」という話があってそこで立て直すことができたので、後半の入りは若干は良くなった気がします。

――今回も相手から激しくマークされていました

マークされること自体は分かっていましたが、そこで引いてしまっては意味がないと思っています。マークされても前へ出て抜くという意識を持って臨んでいました。相手が密集しているところに突っ込むことが多いので、そこはもう少し周りを使うことができたらなと思います。周りを使って、空いた時に自分が突っ込むようなプレーをしたいです。

――シーンによって当たり方を使い分けていましたね

空いてるときは積極的に前へ突破を狙いにいきました。空いていないときは前へ押して、チーム全体が前に出れるようにしていました。

――BKのディフェンスについてはいかがですか

自分は外側に入っていて、とにかく外側に相手がボールを回したときに相手にタックルしてターンオーバーというのを狙っていたのですが、きょうはそんなに出ませんでした。また次に相手が外側に回したときを狙いたいです。

――1トライ目で抜けられたのはサインプレーですか

そうですね。1本目がパスの数が多くて雨でボールが滑ってつながらなかったので、違うサインにしようとしていました。岸岡(智樹)がパス1回でいけるプレーを選択してうまくいって、そのあとも直人(齋藤)がいいサポートをしてくれました。練習でも何度かやったのですが、良い形でトライをとることができました。

――今試合の収穫を教えてください

自分たちのプレーができれば、相手が筑波大であってもしっかりトライをとることができることですね。ディフェンス面でもFWがゴール際で頑張ってくれました。

――次の帝京大戦に向けて意気込みをお願いします

やはり1番勝たなくてはいけない相手だと思っています。きょう出た反省を次までにしっかり修正して、もっとブレイクダウンだったり接点でも激しくなってくると思うので、そこの部分で引かないこと、チームが前に出られるように自分からアタックでもディフェンスでも前に出ることを意識したいです。