庭球部

2017.10.13

全日本大学対抗王座決定試合 10月12日 東京・有明テニスの森

関大を4-1で下し、いざ運命の決勝戦へ!

 団体戦日本一を決める戦い、全日本大学対抗王座決定試合(王座)。全勝で初戦を突破した早大は、準決勝で関大と対戦した。関西第一代表の強豪相手にシーソーゲームが続くが、ダブルスで2-0とすると、シングルス陣も後に続き、2勝を挙げる。合計4-1で関大を下し、筑波大の待つ決勝戦へ駒を進めた。

 ダブルスで勢いに乗りたい早大だったが、序盤から苦しい戦いを強いられる。積極的にポーチに出てくる関大ペアを相手に流れをつかめず、2組ともファーストセットを落とすまさかの展開に。それでも、「自分たちのテニスができれば勝てるとは思っていた」(上唯希、スポ3=兵庫・園田学園)、「普段通り積極的にいけば大丈夫」(細沼千紗女子主将、スポ4=東京・富士見丘)と早大ペアは冷静だった。トイレットブレークを挟んだ後は両ペア共に本来のプレーを取り戻し、セカンドセットを一方的な展開で奪って一気に流れを引き戻す。細沼・清水映里(スポ1=埼玉・山村学園)組がタイブレークの接戦の末にファイナルセットを制してチームに最初の勝ち星をもたらすと、そのすぐ後に上・大矢希(スポ3=愛知・名古屋経大高蔵)組も勝利。理想とするダブルス全勝で、チームの勝利を大きく引き寄せた。

接戦を制した上(右)・大矢組

 プラン通りダブルスで2-0とリードし、勢いに乗ってコートに入ったシングルス勢。チームの勝利を決めたのは細沼だった。ベースライン付近からのストローク戦を得意とする相手にもしっかりと食らい付き、隙を狙った攻撃でポイントを重ねる。セカンドセットは途中相手のペースにのまれかける部分もあったが、「みんなが一生懸命応援してくれて、そのパワーをもらって踏ん張れた」(細沼)と最後は勝負強さを見せ、6-2、6-4のストレート勝ち。勝利の瞬間、チームに満面の笑顔とガッツポーズを見せた。上はファーストセットを危なげなく奪うも、その後アクシデントもありファイナルセット途中で棄権。清水は強力なフォアハンドを中心とする攻撃的なテニスで相手をねじ伏せ、これでシングルスは2-1。合計4-1で準決勝を突破した。

チームの勝利を決めた細沼

 西の強敵を下し、ついに日本一を懸けた大舞台を迎える。決勝で相まみえるは、筑波大。今季最大のライバルとして、幾度となく立ちはだかってきた相手だ。リーグでは勝利したものの、シングルスの本数が3本となる王座では厳しい戦いが予想される。「決して退かずに押し返す」(細沼)、「なんとしても勝ちを持って帰る」(清水)。選手、サポート、応援――チーム全員の心を一つにし、早大は王座12連覇の栄光をつかみ取ることはできるのか。あす、運命の一戦に臨む。

(記事 松澤勇人、写真 小田真史、松澤勇人)

結果

準決勝

○早大4-1関大

ダブルス1
○上唯希・大矢希4-6、6-0、6-4大野菜々子・越野菜摘
ダブルス2
○細沼千紗・清水映里2-6、6-0、7-6(3)橘彩音・中塚桃子

シングルス1
○清水映里6-2、6-3越野菜摘
シングルス2
○細沼千紗6-2、6-4沈清河
シングルス3
●上唯希6-1、4-6、3-2(RET)橘彩音

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コメント

細沼千紗女子主将(スポ4=東京・富士見丘)

――決勝進出となりました。チームの勝利が決まった瞬間はどのような心境でしたか

関大が強敵だというのは分かっていたので、私が勝った時点で3-0で勝利を決められたのは良かったと思いました。これで上(唯希、スポ3=兵庫・園田学園)を楽にしてあげられたかなと思って、5-0でいければいいなと思ってはいました。

――関大戦にはチームとしてどのような意気込みで臨みましたか

関大に5-0をつけられればチームがいい状態だよねという話はしていて、決勝にいくにあたって5-0をつけることがベストな状態だと思っていました。

――きょうは上選手が単複で出場するオーダーとなりました

シングルスのオーダーはダブルスが終わってから決めるということになっていて、ダブルスで2-0にできたので上を休ませてもいいんじゃないかとは思ったんですが、状態がかなりいいと自分で言っていたので、試してみようということになりました。

――ここからはご自身のダブルスの試合についてお聞きします。ファーストセットは悪い流れで落としてしまったと思いますが、その後セカンドセットにかけてどのように気持ちを切り替えましたか

ファーストセットは自分たちがかなり消極的になってしまって、積極的なプレーが全くできていなかったので、トイレットブレークを取って、「全然打てていないから、いつものように自分たちのショットで押して、先に決めよう」と話し合って。普段通り積極的に行けば大丈夫だと話しました。

――ファイナルセットはタイブレークまでもつれましたが、振り返っていかがですか

5-3で私のサービスゲームでもったいないミスがあって、最近清水(映里、スポ1=埼玉・山村学園)のボレーがあまり良くなかったので、そこをしっかり調整できていればもう少し楽に勝てたんじゃないかなと思います。でもタイブレークまでもつれて勝てたというのは大きな収穫だと思います。

――チームの応援との一体感も印象的でした

本当に心強くて、応援がなかったら勝ててなかったと思います。相手の応援がほとんどいなかったのもあるんですが、応援から圧倒できたかなと思います。

――途中からベンチコーチに林恵里奈前女子主将(平29スポ卒=福井・仁愛女)が入られましたが、どんな言葉を掛けられたのですか

林さんはダブルスのスペシャリストなので、言うことが的確ですし、そこで上体を低くした方がいいと言われたので、ストロークでもボレーでも上体を低くしながら入ろうと意識しました。

――続いてシングルスについてお聞きします。きょうはラリー戦を得意とする相手との対戦でしたが、なにか対策はありましたか

相手は完全なストロークプレーヤーだと思って、ストローク対決なら少し私の方が勝っているかなと思ったので、ストロークで押しつつチャンスがあったら前に出ようと意識していました。

――途中相手のペースにのまれそうになる場面もありました

結構疲れていて、くじけそうになったときもあったんですけど、みんなが一生懸命応援してくれて、そのパワーをもらって踏ん張れたかなと思います。

――合計4-1での勝利です。結果についてはどう受け止めていますか

上もやめさせなければ勝っていたと思いますし、1本取られてしまいましたが、上にはそんなに気にしないでほしいと思っています。関西第一代表相手にこのスコアは結構いい結果だと思っています。

――最後に、あすの決勝戦への意気込みをお願いします

去年と同じ対戦で、相手は向かってくるだけだと思うので、私たちは決して退かずに押し返す気持ちで、一球一球大切にしていきたいと思います。

上唯希(スポ3=兵庫・園田学園)

――まずダブルスの試合についてお聞きします。ファーストセットは競りながらも落としてしまいましたが、振り返っていかがですか

ファーストセットは最初ブレークでスタートできたのですが、私が自分の体に不安を抱えながらのプレーになってダブルフォルトを連続でしてしまって、そこでキープできていればファーストセットも楽に取れたのかなと思います。悪いテンポで落としてしまってその後もグダグダといってしまったという感じです。自分たちのテニスができれば勝てるとは思っていましたし、隣のコートも頑張っているのが見えたので、セカンドセットは自分たちらしさが出せたと思います。

――ファイナルセットはどう振り返りますか

ファイナルはセカンドセットからそのまま流れに乗れて5-2までいったのですが、そこで横のコートを気にしてしまって、少し無駄な2ゲームを落としてしまったという感じです。でも最後はしっかり大矢(希、スポ3=愛知・名古屋経大)のサービスゲームで締めることができてよかったと思います。

――チームの応援も力になりましたか

応援が自分たちを盛り上げてくれているという部分は大きくて、シングルスもダブルスも応援に助けられた部分はたくさんありましたね。

――相手の橘彩音選手は強力なストロークが武器の選手でしたが、なにか対策はありましたか

相手の橘さんはジュニアの頃から同じ兵庫県でやっていたので、手の内も知り合っている相手でしたし、探り合いなどもなく思い切り試合に入れたと思います。最初は自分が押していたのですが、セカンドからは自分の疲労が溜まってきてしまって、そこから自分の体をかばいつつのプレーになってしまいました。思った通りのプレーができず、そのままガツガツいければ良かったかなと思います。

――ファイナルセット途中で棄権となりましたが

私は最後までやるつもりだったんですけど、あすも試合があるから大事を取ってやめようということになりました。自分の意思よりもチームことを考えないといけないなと思いました。

――4-1での勝利です。結果についてはどう受け止めていますか

ダブルスは両方ファーストセットを落としたので、0-2になってもおかしくはなかったと思いますし、シングルス2の細沼さんも途中か競った場面もあった中で、シーソーゲームをしっかり取り切れたのはあすへの自信にしていいと思います。私が勝って5-0が理想だったんですけど、チームが競った試合をものにできたことは、全員で自信にしていいのかなと感じています。

――最後に、あすの決勝への意気込みをお願いします

まだ出場するかは分からないですが、あすに向けてきょうは棄権したつもりなので、出させていただければ走れるところまで走って、自分の身体に気をつけながらプレーしていきたいと思います。

清水映里(スポ1=埼玉・山村学園)

――きょうの試合への意気込みを教えてください

リーグ戦(関東大学リーグ)では足を引っ張ってしまったので、4年生のためにも出る試合は全て勝ちを収めるという気持ちで臨みました。

――ダブルスはどうでしたか

ファーストセットでは自分たちはいいプレーができていましたが、要所でポイントを取り切ることができず、流れを悪くしてしまいました。セカンドセットは修正することができました。でもとても緊張してしまって終始硬くなってしまいました。相手のマッチポイントの時には試合の中で一番緊張したのですが、味方の声援のおかげでなんとか乗り切ることができました。

――ファーストセットとセカンドセットでは流れを変えることができましたが、どのように変えたのですか

トイレットブレークを取って、細沼さんと修正点の確認をする時間を取ったことと、ベンチコーチに入って下さった林さんから明確にポイントを伝えていただいたため、流れを変えることができたのだと思います。

――林さんからはどんな言葉を掛けられましたか

本当にシンプルなことを声掛けてもらいました。ボレーヤーはしっかり前に詰めること、ボールに対して低く入ること、ストロークも低く入ること、足を動かす、これらの基本的なことをチェンジコートの度におしゃってくださいました。

――タイブレークまでもつれ込んだ時はどんな心境でしたか

自分のミスでタイブレークになってしまい、ネガティブな気持ちになりそうでしたが、隣のコートが勝っていたので、それが励みになり負けるわけにはいかないという風に気持ちを切り替えることができました。

――シングルスではチームが勝ち決まってからの試合でしたが、どんな気持ちで臨みましたか

すごく気持ち的には楽に試合に臨むことができました。本当に思いっきりプレーすることができました。

――試合を振り返ってみてどうでしたか

前回の試合はリードしているところで取り切ることが出来ず、中盤で崩れてしまうことがありました。きょうの試合では要所で得点を取ることが出来ました。

――チームとして4-1での勝利についてはどう思いますか

まずは勝つことが優先なので、3勝することが大事です。ダブルスで2勝できたのは大きいと思います。

――次戦への意気込みを教えてください

なんとしても勝ちを持って帰ります。